フードコートでの食事
大阪万博へ行こう
tomy、けんたうり、こばえもん、みっちゃん、まり、パトラの入陣たち、第3幕。
登場人物、tomy、大阪弁を話す大阪のおじさんけんたうり、
知的で冷静な酒飲みの和歌山に住むおじさんこばえもん、
九州に住む少し傲慢なおじさんみっちゃん、
パトラ、関東地方に住むわがままなおばちゃんまり、
四国在住の優しい奥様、世界の食べ物に興味がある。
パトラ、関東地方在住のセレブな奥様、世界のブランドとファッションに興味がある。
どうや、ここが僕がリサーチした万博会場で一番うまいものが食えるフードコートや。
この店はな、大阪のたこ焼きはもちろん、
全国各地のご当地グルメが全部そろっとるんや。
えー、でもここ行列は…
私、並ぶの嫌いなんだよね。
それに、さっきのパンプレットの高級フレンチはどこなの?
みっちゃん、あなたの高級フレンチより、この大衆的な雰囲気がお似合いよ。
それにしても、とみ、この喧騒はいただけないわね。
落ち着いて食事もできそうにないわ。
コバエモン、こっそり聞くけど、
このフードコート、どのミスも並んどるけど、一番うまいのはどこだい?
俺はラーメンたい。九州男児としてはラーメンは譲れんとよ。
コバエモンさん、私もラーメンには惹かれますね。
しかしこの人混みでは、味を堪能するどころか、落ち着いて座る場所もなさそうだ。
私はとりあえず、どこか空いた席を探して、一杯やりたいところですが。
まあまあみなさん、せっかくですから、ここはとみーさんのおすすめをいただいてみましょうか。
とみーさん、この中だとどれが一番おいしいんです?
もちろんこれや。大阪名物宇宙たこ焼きや。
見た目も味も、普通のたこ焼きとは一味も二味も違うんや。
さあ、みんな並ぶで。
宇宙たこ焼き?何それ。面白そう。私それにする。
とみー、早く並んで。
宇宙たこ焼き?このパトラ様の好奇心を満たせるかしら。
わかったわ。特別に並んであげてもいいわ。
はあ、宇宙ね。
どんなもんかお手並み拝見といこうか。
九州のたこ焼きの方がうまいかもしれんけどな。
なるほど、宇宙たこ焼きですか。
それはどんな酒に合うんでしょうね。私も並びますよ。
よっしゃ、みんなもノリノリやな。ほな、みんなでたこ焼き買って、最高のランチタイムにしようやないか。
なんとか全員の意見が一致したようです。
果たして、とみーがおすすめする宇宙たこ焼きの味は、みんなを満足させることができるのでしょうか。
日本館の見学
大阪万博へ行こう。
おじさん、おばさん、鎮銅中。
パビリオン見学編。
大騒ぎしながら宇宙たこ焼きに満足したみんなは、日本館パビリオンにやってきました。
よーし、みんな揃ったな。これが万博や。
わいが漢字やから、絶対楽しませたるで。
まずは日本の魂、日本館から行くで。
やれやれ、とみーは相変わらず張り切っとるばい。
別に漢字じゃなくても楽しめるもんやろ。
ちょっと、暑いから早く中に入りたいんだけど。並んでる間にどけたんわよ、もう。
まあまあ、そう焦りなや、みっちゃん。万博は一日じゃ回りきれんのやから、ぼちぼち行こか。
とみー、いい計画やないか。
あら、でも日本館もいいけど、私、海外の珍しい食べ物も楽しみなのよね。
お腹が空いてきちゃったわ。
日本の展示などたかが知れているわ。
私としては海外の最先端技術に触れたいものだわ。
日本館はとみーの趣味でしょ。
何やと、パトラ。日本の技術もすごいんやで。
それにここは、わいら世代が子供の頃に見た1970年の万博とはちゃうんや。進化しとるんや。
日本館。テーマ、命と命の間に。
展示内容の概要。万博会場から出る生ゴミを活用したバイオガス発電や日本の先端技術を用いて持続可能な社会の実現を体験できる展示です。
ゴミから水、水から素材、素材から物へと命がつながっていく循環のプロセスを体験できます。
館内はこの循環をテーマにした3つのエリアで構成されており、来場者はパビリオンを一周することで自らも大きな循環の一部であることを実感できます。
生命体のように変化するビジュアルシステムや子供から大人まで楽しめるキャラクター、ベアブリックなどが登場するインスタレーションも特徴です。
日本館の内部はまるで宇宙船のようです。
最新のテクノロジーを駆使した展示にみんなの目は釘付けになります。
わあ、見てみこのロボット。ワイの代わりにたこ焼き焼いてくれへんかな。
はあ、これはすごいな。AIが人間の感情を読み取ってそれに合わせた音楽を奏で取るんか。
ふん、たいしたことなかね。わが社のシステムはもっと高性能ワイ。こんなもん、ジョノクチタイ。
ねえ、この展示って写真撮っていいの?インスタに載せたいから誰か私を撮ってよ。
ふん、日本の技術もなかなかやるではないか。ま、わたくしの想像を超えてはいないけどね。
わあ、見て見て、未来の食卓のコーナーよ。日本全国の食材をAIがおいしく調理してくれるんだって。
これなら料理が苦手な人も安心ね。
シーン3、日本館を出て休憩タイム。
日本館の見学を終えた一行は広場にあるフードコートへ。
海外のパビリオンも見たいというマリさんの希望もあり、しばらくのコーヒータイム。
トミーが席についてため息をつく。
ああ、疲れたわ。でもやっぱ万博はいいなあ。
ねえ、次はどこに行くの?わたしアメリカ館が見たいわ。ハリウッドスターに会えるかもしれないし。
ハリウッドスターがおるわけなかろうも。アメリカ館は最先端宇宙技術を展示しとるはずたい。
じゃあ次の目的はアメリカ館ね。アメリカのパビリオンってどんな食べ物があるのかしら。わくわくするわ。
結構ですわ。わたくしはアメリカの航空宇宙技術をこの目で確かめたいものだわ。
日本館はトミーの趣味でしょ。
何やとパトラ。日本の技術もすごいやで。
それにここはわいら世代が子供の頃に見た1970年の万博とはちゃうんや。進化しとるんや。
アメリカ館の探訪
シーン3 アメリカ館の前
日本館とはひと変わってアメリカ館は容器で開放されている。
巨大な清浄機がはためきロックミュージックが鳴り響きます。
ああアメリカやな。なんかこのBGM聞いとったらわしも昔のダンサーやった頃を思い出すわ。
トミーあんたはダンサーじゃなくてただの祭り好きやったろもん。
ちょっとみんなここに巨大なハンバーガーのオブジェがあるわよ。
インスタ映えするからみんなで写真撮りましょう。
わあおいしそう。これって食べられるのかしら。
うんくだらない。わたくしは最新の宇宙開発の展示を見に行くわ。
みんなはハンバーガーでも食べていればいいわよ。
おいおいパトラ。みんな一緒じゃないと面白くないやろ。
ふん。相変わらず自由なやつらやな。まあそれがいいとこなんやけどな。
アメリカ館の中は宇宙をテーマにした壮大な展示がある。
アメリカのリーダーシップを5つの持つ入館員が組み立てている。
アメリカのリーダーシップは、
アメリカのリーダーシップの中には
宇宙開発、教育、文化、企業化精神におけるアメリカのリーダーシップを
5つの持つ入館員が集まっている。
アメリカのリーダーシップは、
文化、企業化精神におけるアメリカのリーダーシップを
5つの持つ入館エリアを通じて紹介します。
テクノロジー、ナノテクノロジー、医療イノベーション、農業技術などの
アメリカの最新技術を体験できます。
宇宙開発、アポロ計画の歴史や現在進行中のアルテミス計画に関する展示があり、
1970年大阪万博に展示された月の石が再び展示されます。
教育、文化、企業化精神、アメリカの多様な文化やイノベーションを生み出す
企業化精神に触れることができます。
2頭の三角形の建物の間に設けられた渓谷と呼ばれる広場では、
大型LEDスクリーンにアメリカの都市や季節、宇宙の映像が映し出され、
来場者を視覚と感覚で包み込む演出が行われます。
素晴らしいわ。この技術こそ未来を作る力だわ。
やはり日本観とはレベルが違う。
はあ、パトラー早すぎやっちゅうね。わしも宇宙好きやで。
宇宙開発の歴史も面白いが、この先の展望についてもっと詳しく知りたかったなあ。
ふん、宇宙も地球もわが社の技術で征服してみせるったい。
ねえ、もう宇宙は飽きたんだけど、何か他に面白そうなものはないの?
あ、あそこ、アメリカの伝統料理を紹介するコーナーがあるわ。
ホットドッグにハンバーガー、チリコン缶、どれもおいしそうだわ。
ほんとや、よっしゃ、みんなパトラーもうええからホットドッグ食べに行くで。
トミーたちはぞろぞろと出口に向かう。
パトラーはひとり悔しそうにしながらも仕方なさそうに後をついていく。
エンディング
個性豊かなおじさんおばさんたちの鎮動中はまだまだ始まったばかり。
世界中の文化や技術に触れ、時にはぶつかり、時には笑い合いながら、
彼らは万博という舞台を駆け巡ります。
次回はどのファビリオンでどんな騒動が巻き起こるのでしょうか。