登場人物とバーの雰囲気
まずは、登場人物の紹介です。
マスターのトミー、バーテンダーのマリア、
常連のアキラとミサキ、そして初来店のユウコです。
穏やかなジャズが流れる店内。
今夜も、静かに扉が開く。
アキラとミサキの来店、カクテルへの誘い
仕事帰りのアキラが店に入ってきました。
マスター、こんばんは。
いつもの…いや、今日はちょっと違うものを。
このところ、仕事で頭を使いすぎて、なんだか疲れてるんだ。
マスターのトミーが、アキラを温かく受け入れます。
いらっしゃい、アキラさん。仕事帰りかい?
疲れているときは、無理に強い酒を飲まなくてもいい。
同僚のミサキが心配そうに続きます。
アキラさん、そんなに無理しないでくださいよ。
いつも頑張ってるんですから。
マスター、私もご一緒させていただきます。
私はフルーティーで、でも甘すぎない、さっぱりしたものがいいな。
マスターが二人のやりとりを見守りつつ話しかけます。
ミサキさん、いらっしゃい。
ちょうどいいタイミングで来てくれたね。
今日はカクテルについて少し話そうかと思っていたんだ。
カクテルの基本:ショートとロング
そこに、初来店のユウコが勇気を出して声をかけます。
あの、すみません、私もういいですか?
カクテル飲んでみたいんですけど、どれがいいのかわからなくて。
トミーが優しくカクテルの基本について教え始めます。
もちろんだぞ。
初めてかい?
カクテルの基礎知識
カクテルはね、見た目も名前も様々だが、実はシンプルに分類できるんだ。
カクテルは大きく分けて、ショートカクテルとロングカクテルの二種類がある。
ショートはアルコール度数が高めで、冷たいうちに一気に味わうのが基本。
マティーニやギムレットが代表的だね。
マリアがカウンター越しに頷きます。
マスター、私も勉強になります。
ショートカクテルはシェイカーで一気に冷やすから、キリッとしたパンチのある味が楽しめるんですよね。
トミーが初心者へ優しく促します。
その通りだマリア。
ゆう子さん、君のようにカクテル初心者には、まずこのロングカクテルから試してみるのがおすすめだよ。
ロングカクテルのおすすめ:ジンバックとオレンジブロッサム
へー、そうなんですね。ロングカクテル飲んでみたいです。
アキラが気分転換の注文をします。
じゃあマスター、俺にもロングカクテルを。今日の気分に合うやつを頼むよ。
かしこまりました。
アキラさんには、そうだな。ジンバックはどうだろう?
ジンベースのカクテル。
ジンは松柳のような香りが特徴的な上流種、スピリッツだ。
その個性を活かしつつ、他の素材とどう調和させるかがバーテンダーの腕の見せ所だよ。
ジンジャーエールとレモ、今の気分にぴったりだ。
ミサキさん、君におすすめなのはオレンジブロッサムだな。
オレンジブロッサム、名前が素敵ですね。
ジンとオレンジジュースだけで作るシンプルなカクテルだ。
ショートカクテルとしても、ロングカクテルとしても楽しめる。
わあ、いいですね。それお願いします。
ウォッカベースのカクテル:スクリュードライバーとモスコミュール
トミーが少し緊張気味のユウコに向き合います。
ユウコさん、君はウォッカベースのカクテルはどうだろう?
ウォッカですか?名前は聞いたことはありますけど。
ウォッカベースのカクテルの解説。
ウォッカは基本的に無味無臭、無色透明のお酒だ。
だからこそ様々なカクテルのベースに適している。
まず試してほしいのはスクリュードライバーだね。
スクリュードライバー?
ウォッカをオレンジジュースで割るだけというとてもシンプルなレシピだ。
癖のないウォッカとフレッシュなオレンジジュースが組み合わさるから、
お酒が苦手な人でもジュースのように飲める。
もう一つオススメがある。
モスコミュールだ。
その通り。
ただ飲みやすいからといって飲みすぎると、
ラバに蹴飛ばされたように酔いが回るって意味も込められている。
カクテルの物語とバーの夜
カクテルってそれぞれに物語があるんですね。
そうだ。
カクテルの名前やレシピには考案された時代や
バーテンダーの思いが込められていることが多い。
マスターのトミーはグラスを磨きながら静かに微笑む。
今夜もまたBフラットで新しい物語が生まれる。