修道院に入った経験
とまぴーのポッドキャスト、とまにちは、とまぴーです。
今回は、修道院に入ったら思っていたのとまるで違ったという話をしてみたいと思います。
これはもう40年前の話になります。
当時と今とでは時代もだいぶ違いますので、その点はどうかご理解ください。
私が修道院に入ったのは、中学1年生の2学期から、学期の途中からです。
なんでそんな中途半端なタイミングだったのか、というのにはちょっとした事情があるのですが、それはまた別の機会にでもお話しできればと思います。
実はですね、そもそも私が修道院に入るなんて思ってもみませんでした。
私の中での修道院のイメージというのは、いわゆる乾燥修道院のような静かに祈りを捧げるところ、
そしてそこで暮らしている修道者の方々は、まるで聖人のようで毎日沈黙と祈りの中で暮らしている、そんな印象だったんです。
でもいざ入ってみると、あれ、なんか違うぞと感じるようになりました。
まず何にびっくりしたかというと、毎日スポーツの時間があるんです。
修道院でスポーツと思われるかもしれませんが、本当に毎日です。
野球にサッカー、バレーボールにバスケットボール、もう日替わり定食のようにいろんなスポーツが組まれていました。
しかもちゃんとしたグラウンドや体育館もあって、当時の環境はとても整っていました。
ただ問題は、私、運動が大の苦手だったんです。
ルールもよくわかってないし、球技なんてまるでダメ。
そのせいでもう毎日が地獄のようで、ボールが飛んでくるたびにドキドキハラハラしていました。
当然うまくなるわけでもなく、結果的にスポーツ自体がますます嫌いになってしまいました。
では勉強は?というと、それもまた微妙でして、地元の田舎ではまあまあ普通だったのですが、
福岡の学校に行ってみると、あれよあれよと普通いかに。
私、何も得意なことがないなあ、と思い知らされた日々でした。
それに加えて当時は先輩後輩の関係がかなり厳しくて、今なら、いやこれアウトでしょう、というようなことが多々ありました。
言われた通りに動かなきゃいけない空気とか、理不尽なことがあっても黙ってなきゃいけない場面とか、
もう泣きそうになりながら、心の底では怒っていたように思います。
自分が上級生になったら絶対にこんなことしないって、同期の仲間と語り合ったのを今でもよく覚えています。
ちなみに当時は同期が4人ほどいたんですが、今は誰も残っていません。
そんなわけで修道院で暮らしながら過ごした学生生活は、どちらかというと暗黒時代、というかもう真っ白でした。
でも今思えば、あの時期があったからこそ、ある種の摩天機みたいなものが育ったのかもしれません。
理想と現実のギャップ
ちょっと不純な理由かもしれませんけど、修道院は外から見るとすごく特別な場所に思われがちです。
でもそこに暮らしているのは清廉潔白な成人ではなく、普通の人間たちです。
だからこそ過度な理想や期待を持ちすぎると、あれ?と思うことも出てきます。
でも理想と現実のギャップにぶつかりながらも、その中で何を見つけてどう歩むか、それが多分大事なことなんだと思うようにしています。
というわけで、今回は修道院に入ったら思っていたのと全然違ったというお話でした。
さてこのポッドキャストでは、修道院での暮らしのこと、信仰のこと、日々の中で感じたことなどを時々こうしてお話ししていけたらと思っています。
今回も最後まで聞いてくださってありがとうございました。
ではまたね。
ご視聴ありがとうございました。