1. 理系とーくラボラジオ部『とくおのおと』
  2. #5 【雑談】ラジオ部部員の自..
2022-12-29 36:42

#5 【雑談】ラジオ部部員の自己紹介・後半

後半は、部員それぞれの興味もしくは専門分野の話をしていきます。
科学トークが好きなラジオ部なので、過去最長の長さでお届けします。
私たちと一緒にxx学の沼にハマりましょう。


【HP】 https://carnelian-jellyfish-c1b.notion.site/e23df6041eaa4bc1bca0e8c497374bf4
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【音楽】
追いかけっこキャッハー 今川彰人オーケストラ様
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Primrose shimtone様
https://dova-s.jp/bgm/play17755.html
00:02
理系とーくラボラジオ部、とくおのおと
みなさん、こんにちは。大学学部4年生のホリーです。
理系とーくラジオ部、とくおのおと、通称、とくおとの第5回をお届けします。
このラジオは、オンラインコミュニティ、理系とーくラボに所属する研究員たちが、
ワクワクするような科学トピックや、科学を楽しんでいる人のお話をお届けする番組です。
今回担当するのは、こちらの皆さんです。
はい、アメリカのクリスマスパーティー用に、久しぶりに折り紙でツルを折りました、ショウです。
はい、生き物大好き、カズネです。
はい、そして寒さに耐えられない、ホリーだと、の3人でお届けしていきます。
耐えられないんだ。
耐えられないですね、ちょっと寒く、急に寒くなってしまって、覚えてます。
なんかね、この収録してる時は寒風が襲来してるようで、
めちゃくちゃ寒いんですよね、雪降ってる?
雪、昨日、今日降ってて、
はいはい。
雪のために傘をさすぐらい、しっかり降ってるので、
あ、そんなに。
もう、耐えられないです。
耐えられないそれは、しんどー。
まあ、お家で温まりながら配信をしていきます。
今回は前回に引き続き、研究員の自己紹介を行っていきます。
前回はいろんな趣味の話とかを中心にお話をしていたので、
今回は科学のお話をしていきます。
はい。
というわけで、
お願いします。
はい。
また、順番は前回と一緒で、
私、ホリー、はずねさん、ちょうさんの順番にやっていこうと思います。
はい。
はい。
で、何にも考えてないんですけど、実は。
わお。
ホリーP。
自分の話をどうやって自分で引き出したらいいか分かってなくて、
専門分野とかちょっとおさらいしてみましょうか。
はい。
専門分野は、科学、
chemistryになります。
で、
興味のある分野が、免疫学になります。
学部が科学系なんでしたっけ?
そうですね。学部が科学系で、
研究室は、ドラッグデリバリーシステム、
薬物をより効率的に送達するための、
システムを作る研究をしてます。
かっこいい。
そうなの。
馬刑服の分野になるんですか、それは。
03:00
教会領域なので、
学部の時、授業とかでは本当に科学を中心にやってるんですけど、
研究室に入った瞬間に、
生物だったり、
免疫だったりっていうのを、
わーって勉強して、
研究を始めるっていう感じになりますね。
どっちも知らないとできない。
なるほど。
お薬の研究になるから、
相手となる生物のこともやるし、
材料科学にもあるから、
材料となるものを合成するとかのこともやらなくちゃいけない。
そういう意味の教会領域?
そうですね。
材料と合成と、
はいはい。
医学部じゃないので、
生理学とか、
生態学とかやってないんですけど、
その辺に近いことも、
ちょっとだけやって、
勉強して、
っていう感じですね。
その研究の対象が、
免疫に関係するから興味あるって感じなんですか?
いや、その前から免疫医学自体には興味があって、
むしろ免疫学に興味があるから、
その研究室を選んだっていう感じになります。
なるほど。
免疫学のどういうところに興味があるんですか?
うん、いい質問ですね。
いいな。
いいな。
あきら、生神。
あきら、生神が。
難しいぞ。
難しいぞ。
何だろうな。
ちょっと待ってくださいね。
しっかりでいいよ。
ナチュラルでいい質問ですね、出たら。
そりゃ生神さんっすよね。
いや、なんか答えにくい時は、
一回一瞬考えるといいって言われたんで、
確かに。
思って言ったんですけど、
一瞬じゃ出てこなかったんで、
ちょっとうんって思って。
もともと自分、体がそんなに強くなかったんですよ。
ちっちゃい頃とか多分。
目に何回も熱を出すような貧弱者だったんですけど、
それもあって、
なんで熱が出たりとか、
菌が感染したりとかっていうのは、
なんとなく興味があったのと、
割と身近。
何回も病院行くんで、
身近だったっていうのもあって、
人の体とかっていうのに、
ちょっと興味が。
小学校くらいからあったんですけど、
各臓器とかの機能よりも、
それをどうやって維持してるかの部分が、
すごい面白かった。
生命を維持している。
06:00
生と死のラインみたいなところって、
すごい自分の中では不思議なものだったんですよ。
不思議不思議。
小中とかのあたりって、
全然知識がない状態。
エントロピー的にとかないんで、
ATPのサイクルとかも全然習ってないんで、
何が起こって、
生きてるとか死んでるとかが起こってるのかっていうのは、
すごいわからなかったんですけど、
高校生くらいのときに、
免疫細胞とか、
T細胞、B細胞とか、
そういういろんな免疫細胞が、
外からのウイルスとか菌とかを、
異物とかの排除をやってるっていうのを聞いたときに、
その辺をもっと深く知りたいって思って、
もっと深く知りたいって思ったのが、
多分最初のきっかけじゃないかなって思います。
なるほどね。
そっからいろいろ勉強してのめり込んでいって。
なんかすごい複雑なんですね。
調べれば調べるほど、
いろいろレセプターがいろいろあったり、
自分を異物として認識しないようにするために、
いろいろチェック機構があったり、
それでも自分を異物として認識したりとかして、
いろんな症状が出たりとか、
すごい複雑にいろんなことが絡み合ってて、
その辺をもうちょっと紐解いていきたい。
免疫細胞だけでやられてるものっていうのは、
結構いろいろあるんですけど、
そうじゃないもの、
非免疫細胞と免疫細胞とのインタラクションだったりとか、
エクソソースだったりとかっていうところを、
最近結構研究が進んできてるっていうのもあって、
その辺も含めて深く知っていきたいって思ってます。
なるほど。
だって結構身近なところに免疫って関わってきますしね。
風邪ひとつとっても免疫反応によって、
僕ら治癒しますけど、
過剰になると、
例えばコロナの初めの頃言われたサイトカインストームとかも、
免疫の暴走とかって言われてるし、
やっぱりうまくバランス取らなくちゃいけないってところでも、
すごい重要な機構だし、
でも分かんないこともいっぱいあるしってところで、
魅力的な分野ですよね。
そうですね。
分かります。
こんな感じですかね。
なんか、
真剣に喋ると声の音が低くなるんでちょっと嫌なんですよね。
いや、いいじゃないですか。かっこいいですよ。
もうちょっと警戒に喋りたい。
はい、じゃあ次、
カズネが自己紹介させていただきます。
前回の放送を簡単におさらいすると、
私カズネは今、
生物多様性を守っていこうというところに挑戦しているベンチャー企業にいるんですけれども、
09:02
この会社が実際に何をしているかっていうと、
生き物を守っていく。
どこにどんな生き物がいて、
っていうのをちゃんと把握していこうっていうために、
生き物の位置情報とか発見情報をとにかく集めまくって、
それをデータベースを構築していくっていうことをやってるんですよ。
なんでこんなことをやってるかっていうと、
今って環境とか、
CO2とかの排出量をちゃんと測定していこうとか、
そういう動きをするために、
具体的に何トンぐらい削減できそうかとか、
この企業活動によって何トンCO2出てますよみたいなところを、
実測値を基づいてルールって作りやすいんですけれども、
生き物、生物多様性に関しては、
実測データとかって全然デジタル化されてないんですよね。
あ、そうなんだ。デジタル化されてないんだ。
そうなんですよ。
例えば、いろんな研究員の人が地元の生き物とかを
継続的に観察をしてるんですけれども、
デジタル化されてないんですよね。
私の所属している会社はそれをやっていこうというふうにして、
このプラットフォームを誰もが使っていって、
いろんな企業活動とか、
保全活動に活用できるような基盤を作っていこうということをやってます。
これ10年ぐらい経って、
10年ぐらい経って、
10年ぐらい経って、
10年ぐらい経って、
10年ぐらい経って、
基盤を作っていこうということをやってます。
従来だったら個々の研究してる人にアクセスしなくちゃいけないとか、
個々の科学雑誌とかにアクセスしなくちゃいけなかったのを、
一個にまとめて集約して、
使いやすい形にデータを貯蔵してるという取り組みってことでいいんですかね。
そうですね。イメージ的にはそれであってますね。
例えば、今っていろんな情報とかがとにかくデジタル化されてる。
例えば地図情報とかって、
Googleマップを使って、
地図情報をデジタル化したものがGoogleマップだと思うんですけれども、
このGoogleマップの地図情報を使っていろんなサービスができてるじゃないですか。
例えばUber Eatsとかね。
うちはGoogleマップとかの生き物バージョンみたいなのを目指してて、
あと何分でクマに出会いますとか。
そうそう、イメージとしてはそんな感じです。
例えば今年はカメムシの発生量が多いですよみたいなところを、
うちのデータベースから予想したりとか、
例えば今年はマグロの漁獲量が少ないかもしれませんみたいなところを、
12:04
データベースから予測するサービスが生まれたりとか、
そういういろんなサービスを生まれてくる基盤を作ろうってことをしてます。
だからまずサービスが存在する以前の、
本当にインフラを作ってるって段階なんですね。
そうですね、その通りですね。
っていうことをやってるんですが、
その前は実は僕も堀井さんと一緒で、
修士学まで免疫学を勉強してました。
僕の場合は自然免疫っていう、
例えば人間が本来持ち合わせてる免疫、
例えばワクチンとかを使って起こそうとする免疫って、
ワクチンを打ってから得意的というか、
ワクチンの病原体に対する免疫が活性化されるんですけれども、
それが免疫の一個目ですよね。
その免疫がもう一つあって、
それがワクチンが入る前に起こってくる自然免疫と呼ばれる免疫なんですけれども、
例えば体の中に菌が入ってきて、
それは成り降り構わず食べちゃう細胞がいたりとか、
とにかく殺しちゃう細胞がいたりとか、
そういう専門的な言葉で言うと非得意的な免疫、
そういう得意的な免疫の方を勉強してました。
獲得免疫みたいなそういう得意的なものではなくて、
とりあえずそういう得意的なものに反応しないものに対しても応答できるような免疫機構を勉強してきた。
そうですね。
ちょっと専門的な言葉になると、
非事故、自分じゃないものを認識して、
とりあえず大雑把に食べるみたいな、
そういう免疫機構がありまして、それを勉強してました。
花粉症とかがそれになるのか?
違うか。花粉症は違うか。
花粉症は獲得の方ですね。
そうですね。
例えば、風邪ひいて最初にやってくる病原体をとりあえず食べるとか。
人生最初のインフルエンザとかですかね。
そうですね。
なるほど。
あと、コロナウイルスのワクチン打つ前にかかった人とかは自然免疫で。
そうですね。
とりあえず最初に出会った奴らは、なりふり構わず食べろっていうのが自然免疫なんで、
そういったものを研究してましたね。
なるほど。
めっちゃ細かいことを聞きたくなってしまう。
いや、行きましょう行きましょう。
どの細胞をやってましたか?
僕はマクロファージがメインでした。
かわいいやつ。
マクロファージはね、そうなんですよ。
15:00
細胞を培養するとかそういう実験もしてたんで。
はいはい。
マクロファージっていう細胞は、どん食細胞っていうふうにも言われてて、
とにかく自分以外のものを認識して食べるっていう細胞なんですよ。
はいはい。
で、接着分子っていうものがありまして、
とにかく血管の内皮って呼ばれてる、血管の中身の中にくっついたりして、
いろんな細菌とか食べてるんですけども、
これを培養皿状に巻くと、培養の皿の上にびっしり引っ付いちゃうんですよ。
それを例えば解析にかけるとか、そういう実験をやるにあたってまず引っかかす必要があるんですよね。
引っかかすのにいろんな薬剤とかいろんなものを使ってやるんですけども、
最初にビターっと引っ付いてたものが、接着を外す薬品とかをかけて、接着剥がしてやると、
本当にベチャーって手を広げてて、地面に引っ付いてたものが急にくるって丸っこくなって、
形変わるんだ。
そう、形変わるんですよ。
それがちょっと可愛かったりしますね。
一回先輩にマクロファージを見せてもらったことがあるんですけど、
ベチャーって引っ付いてるのに、ぬめーっと歩くじゃないですか。
ぬめーって歩くんだね。
そうなんですよ。
培養皿の上をゆっくり進んでて、
何て言うんでしょうね。
生きてるなーっていうのがすごい感じられる。
飴屋っぽい感じですね。
実際、体の中でも出塵とか新塵化で動き回ったりする細胞は何でしたっけ?
そうですね。例えば、指切っちゃったりとかした時に、そこに新塵してくるような細胞です。
指切っちゃうとそこからいろんな外適とか細菌が入ってくるんで、
そこにワーッと集まっていって、まずは食べるとか、フロントラインとして活躍するような細胞です。
確かに、そういうの見てると可愛いっていうのがわかる気がする。
最初だけですけどね。
っていうのを修士の間やってまして、
実は修士卒業してから会社に就職するまで半年間くらいバイトをしてた時期があるんですよ。
これがテクニシャンのバイトをしてた時があって、
やってた作業っていうのが法医学の臓器の解析っていうことをやってたんですよね。
法医学。
例えばドラマアンナチュラルとか、仮想犬の女とか、
そういったもので取り上げられてる人間のご遺体とかを科学的に解析していって、
死因が何かみたいなところを研究していくみたいな分野のものがあるんですけれども、
18:03
半年間くらいのある意味バイトみたいな形で遺体の解析、臓器の解析みたいなところをさせていただいてました。
具体的にどう解析するイメージになるんですか?
これは僕がやってた仕事なんですけれども、
プランクトン検査っていう仕事をしてまして、
例えば海で溺れてお亡くなりになった方って肺の中に海水が入ってくるんですよ、大量に。
なるほど。
そうすると肺の中に、海水の中にいたプランクトンがすごくいっぱい入ってくる状態になるんですよね。
なのでご遺体解剖して肺を解析して、その中にプランクトンがいっぱい溺れると、
歴史の確定診断みたいなところができるんですよ。
僕はそのプランクトンを探すっていう、検査するっていう仕事をしてました。
例えば海に投げ捨てられる前に、
言い方。
海でご遺体が発見される前に、例えば何かしらの形で陸上でお亡くなりになられてて、
それが海で見つかった。
見つかった時にはそれが歴史で死んじゃったのか、あるいは陸上ですでに亡くなってたのかっていうことが分からないので、
肺のプランクトン検査をしてみると、
すでに例えば陸上で亡くなっている場合はおいきされてないんで、肺に水が入ってこないんですよね。
だから海で見つかって、なおかつプランクトン検査でプランクトンがないような場合は、
これはもしかしたら歴史の可能性が低いんじゃないかっていうような推察ができるんですよね。
なるほどね。歴史に見せかけた。
歴史に見せかけた、ちょっとサスペンス的なものになるんじゃないかみたいなのがあったりするので、
それをひたすらやってましたね。
そういう多彩な経歴の中で、今のそういう生物多様性みたいな環境的なところに結びついていくのってどういう経緯になるんですか?
これはちょっと長くなるかもしれないんですけれども、
単純に言うと、僕もともとちっちゃい時から生き物とかそういうのが好きで、昆虫とかスチールするとかそういうのが好きで、
ずっと生物学とかそういったところに興味があって、この試験とか知識とかを社会に役立てたいなっていうのがまず一つだったんですね。
それで大学とかで生物学とか、あるいは卒業してから法理学とかでやってたんですけれども、
例えばその環境を守っていくっていうところにすごく興味が持ち始めたのが、
21:01
生態系サービスっていうちょっと難しい言葉になるけども、
簡単に言うと自然の恵みですよね。
すごい簡単に言うとそうなんですね。
僕は結構海鮮丼とかが好きなんですけれども、この海鮮丼ってなんで食べられるの?
そういうことなの?
海鮮丼ってなんで食べられるかっていうと、海鮮丼の材料になっている魚がいると。
その魚がいるのはなぜかっていうと、魚が食べるちっちゃいエビとかプランクトンがいるからだと。
プランクトンたちは何を食べているかっていうと、複合生とかしたりするんですけれども、
例えば魚が死んでその肉を食べたりしてるんですよね。
というようにいろんな生き物たちが支え合ってこの生態系サービス、自然の恵みが生まれてくるんですけれども、
生き物がやっぱり少なくなっちゃう。
絶滅とかがすごい起こっちゃうと、こういうダイレクトに人間の食べ物とか農業とかがダメージ受けるんですよね。
確かに受けそう。
例えばこれ、食料とかそういうふうにも言われるんですけど、
衣類とかあるいは医薬品とかの原材料よりも生物由来とか植物由来のものがあったりするんで、
人間の生活を支えていく上で、生き物たちの自然の恵みって必要不可欠なんですよ。
っていうのを考えた中で、やっぱり自分が好きな生き物とかそういうものを失いたくないなっていうのがまず一つ。
大きな心の中であって。
はい、確かに。失ったらもう戻せないし。
そうなんですよ。これを仕事にできないかなって思って、今の会社にいるっていう背景がありますね。
なるほどね。そういうドラマがあったわけですね。
あるんですよ。
海鮮丼から始まるドラマ。
海鮮丼から始まるドラマが。
そう、第一話は海鮮丼だからね。
そう、第一話は海鮮丼ですから。
でもそういう地球規模の課題に興味を持って挑戦してるってことなんですね。
そうですね。だから本当に大げさな言い方になりますけれども、自分の知識とか経験を持って地球規模の課題を解決していくっていうところには興味があって、今の場所にいるっていう、こういう感じですね。
なるほど、すごいな。壮大。
壮大。本当に壮大。
言葉ではいくらでも壮大に言えますけどね。
実際でやってみると大変なことはいくらでもありますしね。
あとやっぱり単純に昔より生き物減ってるなっていうのはすごい感じてて。
はいはい。
僕はちっちゃい時からカエルトリとかがすごい好きでやってたんですけれども、アマガエルとかですよね。
24:04
はいはい。
今、普通に街中歩いててあまりアマガエル見ないじゃないですか。
確かに出会わない。
そういうところからもやっぱり生き物って減ってるんだなっていうのが一つあって、思いとして。
で、今、例えば僕が10年前とか20年前ぐらいに感じてた生き物が多いなっていう感情って、今の子どもたちってやっぱり持てないんじゃないかなと思って。
はいはい。イメージつかないですよね。
そう、例えば田んぼに行けばカエルがいるっていうイメージは僕にはありますけど、やっぱり今田んぼあんまりないし。
そもそも。
トンボとかもいないしっていうような感じなんで、そういう生き物を子どもたちにも見せてあげたいみたいな、そういう思いがあったりもします。
そういうのに関連して最近自然観察指導員になったんですか。
よく聞いてくれましたね。
自然観察指導員。
日本自然保護協会っていう団体が主催している、自然観察を指導していく人を育てるっていう自然観察指導員っていうものがあるんですけれども、実はこの前自然観察指導員の講習会に参加させていただきまして、めでたく自然観察指導員になりました。
自然観察を、自然観察をしたいなっていう人は僕に行っていただければ解説しますんで、ぜひ。
なんかそういうインストラクター的な感じなんですか。
ざっくりとそうですね。民間資格みたいな感じになるんですけれども、インストラクターのちょっと拍がつくっていうような感じですね。
だから第一回でこのラジオの宮崎からの国際中継だったと思うんですけど、あれはこれのやつだったんですか、研修だったんですか。
いや、研修ではないんですけれども、関連するような仕事はしてました。
なるほど。
宮崎で自然のことを解説しながらやってたっていう。
そういう企画だったんですね。
そういうためだったら多少電波悪くてもしょうがないですよね。
すごい自然の多いところでお送りしてたんで、やっぱり電波も弱まりますよね。
でも自然観察はすごい良いところだったんですね。
自然観察の場所としてはぴったりな場所でした。
いいなあ。
ちょさんどうぞ。
前回紹介させていただいた中で、僕は専門分野が神経科学って話をしてきました。
神経科学っていえば色々な幅広い言い方になるんですけど、その中でも僕は感覚について今も勉強してるって感じでやってます。
感覚。
そうですね。一番初めに学部生の頃に始めた時は痛覚をやってて、どうしたら痛みが起こるのかとか、痛みって嫌じゃないですか。
27:08
もちろん。
そういうのってどうやったら治せるのかなっていうのを修士までは勉強していて、
博士になってからは、じゃあそういう感覚って脳の中でどう処理されてるのかなっていうのを調べるために、
脳の繋がり、脳って神経細胞って呼ばれる、英語で言うとニューロンって呼ばれる、そういう細胞同士が繋がりを作って、
スナプス接続とかって言いますけど、そういうものを通じて僕たちのこういう認知とかが、
記憶だとか、行動の出力とか、意思とかっていうのが決められてるんですけど、そういう繋がりってどうなってるのかなっていうのを博士の時に勉強していて、
今は感覚の中でも特に音、聴覚ですね。
音に絞って、ネズミちゃん使って、聴覚の脳における情報処理ってどうなってるのかなっていうのを勉強してるっていう感じです。
すごいですね。痛みから入って聴覚に来たっていう。
そうですね。そういう感覚とか認知がどう起こってるのかっていうのをずっと勉強してるって感じですね。
なるほど。それなんか興味を持ったきっかけみたいなのってあったりするんですか?
もともと神経科学自体に興味を持ったのが、あるあるっちゃあるあるなんですけど、
おじいちゃんとかおばあちゃんの病気がきっかけで、認知症って病気ありますよね。
記憶が混濁しちゃったりとか、自分が今何してるのかわかんなくなっちゃうみたいな。
老化に伴ってどうしても起こってしまうような病気になりますけど、
僕のおじいちゃんとかおばあちゃんもそういうのになった時期がありまして、
それにいったなら本人が大変なのはもちろんそうなんですけど、周りもすごい大変。
特に僕の親が介護してたんですけど、一番きつそうだなって思ったのが、
自分たちの親にあなた誰って言われるんですよ。記憶がなくなってるから。
あーきついですね。
それが一番本人的にも周りの人的にもきついなと思ってて、
なんでそういうことが起こるんだろうっていうのが、
そういう記憶の仕組みとかそういう病気ってどうなってるんだろうっていうのに興味を持ったのが一番初めの入り口ですね。
なるほどね。
例えば今そういう認知症とかだったら、また多分どっかのエピソードで話すことになるんですけど、
アルツハイマーの新しい薬が承認されたりとかしましたけど、
そういう薬的な対処方法もあるし、リハビリみたいな感じでやる方法も、
なかなか効果が難しい部分もあるけどありますし、
僕はその中でも認知症と感覚入力を通じて、
何かそういう病気にアプローチできる方法ないかなっていうのをずっと思ってて、
30:01
でもやっぱりそういう病気との関係とかもまだ分からないところ多いですし、
そもそも生物の脳がどうやって感覚っていうのを認識してるのかって、
やっぱり100%はまだ全然分かってないので、
なのできっかけとして今僕は聴覚ってところを入り口にして、
どう生物の脳が外界を認知して、
どう記憶にアクセスして必要なものを書き込んでしてるのかっていうのを知りたいなと思って。
そういう基礎的なところが分かったら、
じゃあ病気の時はどうなってるのかとか、
病気になった時にこういうところを治してあげたら、
治療としてうまくいくんじゃないかっていう治療計画を立てるとか、
そういうところに役立てるような研究をできたらいいなと思って、
今勉強してるって感じです。
なるほど、だいぶ専門的ですね。
地球規模の話からすると、やっぱりちょっと小さい部分もありますけど、
脳とかは人にとって小さな宇宙だという人もいますしね。
それぐらい脳って分かんないこと多いし、
免疫機構は体全体の組織を扱う免疫医学とか扱いますけど、
脳って免疫がちょっと他の組織とも違う部分が多いので、
B細胞、B細胞とかアクセスできないとか、
ミクログリアっていう特別な免疫系細胞がいるとか、
そういう意味では免疫との関係を勉強していかなくちゃいけないなと思いつつ、
今は自分の専門の聴覚っていうところを中心に少しずつ学んでます。
例えば僕が高校時代に聴いてた音楽とかを久しぶりに聴くと、
その時の記憶とか、感情、
この時こういう事件とか辛い思いでやってたなみたいな感情とかが、
沢山湧き上がってくるんですけれども、
そういうのって関係あったりするんですかね?
そういうの気になりますよね。
多分、それって多分いろんな景色にしても、
例えば匂いとかにしても、
付随して思い出すことって色々あると思うんですけど、
それを例えばなんか細胞でどう表現されてるかとか、
どういう脳のメカニズムでそうなってるかって、
ちょっとずつは分かり始めてるんですけど、
記憶というものはこういう細胞の活動パターンで成り立ってるっていうのが、
複数の細胞の表現形で表現されてるっていうのが、
なんとなく最近分かりつつあるんですけど、
なかなかやっぱり分子とか細胞の言葉で、
じゃあどういう風に関連付けがなされてるかとか、
なかなかそこの表現まではなかなか、
今至っていない部分ですね、分かってないところが。
まあ確かにね、そうですよね。
この表現は難しい。
ただ現象としては、
かずねさんにしても、僕にしても堀井さんにしても、
多分みんなに起こる。
33:00
例えばね、本当に高校時代聞いた時、
この曲聴いてる時は、
例えば好きなあの子に告白しようと思った時だとか、
なんかめちゃくちゃスポーツに打ち込んでた時だとか、
受験で大変な時にこの曲に好きな子に告白しようと思った時だとか、
大変に救われたなとかって、
いろいろ付随して思い出ってある、
関連付けされてるじゃないですか。
それ自体は多分誰しもにあることなので、
それがじゃあ脳でどう表現されてるかっていうのを、
本当に知れるといいですよね。
やっぱりそういうのを科学的に分かってくると、
嬉しいですよね。
あの時の感覚はやっぱり間違ってなかったんだっていうような、
裏付けになって。
それこそ初めに僕、病気の話だしましたけど、
なんかそこのどこの部分の関連付けがうまくいってないとか、
そもそも関連付けは維持されてるけど、
その引き出しにアクセスできてないのかとか、
そういう記憶との関連でどこの部分が破綻してるのかっていうのも、
あの細胞とか分子の言葉で分かるようになってこれば、
アクセスができるようになるんで、
そういうあたりも知れるようになると、
僕の家族がそうやって大変だった思いを、
未来ではなくすことができるんじゃないかなって、
期待しながらお仕事してます。
なるほど。
そんな感じです。
はい。というわけで、第5回はここまでにしようと思います。
お二人とも今回もいかがでしたか?
やっぱり実際にこうお互いの研究分野って、
もうちょっと深掘りしてみたいなっていうのは、
あったんで、今回いっぱい聞けて嬉しかったですね。
なんか一口に3人で全員生物学だねみたいな感じではありましたけど、
三者三様で、広く見たら一緒って思われがちだけど、
全然思ってることだとか、興味が違うんだなっていうのが再確認できて、
なんか良かったですよね。
実際にこう生物学以外にも、
お互いおのおの興味ある分野とかいっぱいあると思うんで、
そういうところもこれからいろんなところ連れていけたらいいですよね。
そうですね。
はい。ということで、第5回トクオとはここまでになります。
今年度の放送分は、今年度ここまででいいんですか?
今年ね。
今年?本当だ、だいぶ。すみません。
今年の放送分は以上になります。
この番組ではこれからも皆様からのお便りを募集しています。
Twitterの番組アカウントや概要欄にありますGoogleフォームよりお寄せください。
Twitterアカウントは、
Twitterアカウントは、
36:01
Twitterアカウントは、
もう一回いきます。
Twitterアカウントは、
です。
それではお聞きくださりありがとうございました。
皆さん良いお年を。
良いお年を。
36:42

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