Apple Vision ProとTimeTreeの互換性
TimeTreeTechTalk始めていきたいと思います。今日はApple会です。これまであった
かどうかは定かではないんですが、 iOSエンジニアのシオンにTimeTreeの
なんとApple Vision Proにアプリで対応 しているんですけれども、その辺
の話でいきたいなと思っております。 シオン、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
なんとTimeTree、Apple Vision Proの あれは何て言うんですかね。互換性
アプリっていうか、呼び方がちょっと わからないですけど。
互換モードっていうものがありまして、 基本的にiOSで動くアプリは何も
しなくてもApple Vision Proで動くんですよ ね。ある程度最適化しないといけない
部分もありつつ、そういう細かい ところをちょっと整えて対応しました
っていう形ですね。
細かい対応したところってどういう ところがあるか聞いてもいいですか。
一番大きいところは、Apple Vision Pro のインターフェースって基本的には
視線を使ったインターフェース なんですよね。iPhoneだったら指
で触ってタップすればいいんです けど、Apple Vision Proは空間上に画面
が浮かぶので、どこをタップするか まずそこを目で見て、その部分を
見たときにちょっとハイライト するんですよ、見た部分が。そういう
仕組みがありまして、ホバーって 言うんですけど、そのホバーエフェクト
がかかったところがフォーカスされてる よっていうのはわかるようになって
まして、そこでタップのジェスチャー 指をパチンってつまむ動作をする
と、そこがクリックされたっていう ふうになる仕組みになっていて、
基本的にOSの部品を使っていれば ボタンだったらそのボタンの部分
がホバーするようになってるんですけど、 場所によって目で見てもそこが
ちゃんとハイライトされないっていう ことがあるので、それがちゃんと
ハイライトされるようにそういう 部分を直していくっていう対応
が必要だったって感じですね。
ユーザーインターフェースの調整
じゃあ結構UIコンポーネント周り のコードを書き換える必要があった
っていう感じですか。
そうですね。独自に作ってる部分 とかで調整が必要になってくる
ことが多いって感じですね。
なるほど。なんか結構なんだかんだ パーツ多いから大変そうだなって
思っちゃったんですけど、作業量 的には結構やっぱ大変でした。
実は実際に対応した箇所でいう と2箇所ぐらいしかやってないんですよね。
結構じゃあ割と標準のやつを使って たっていうあれですか。
はい。標準のを使っていればそんなに 問題にはならないんですけど、
ただこれ結構コバーエフェクト が効いてない場所が実は残って
おりまして。これ何でかっていう と結論から言うとどうやら互換
モードにおける不具合らしくて 普通にSwiftUIの標準的なビュー
で作ってるんだけれども、ちゃんと 見たときにコバーしないっていう
箇所がたくさんあって。
たくさんあるんだ。
実際にAppleのエンジニアの方に 質問してやり取りしたんですけど、
どうやらうちのTimeTreeのアプリ はiOS専用なんですけれども、
iOS専用のアプリを互換モードで 動かしたときにうまくコバーしない
という風害がどうやらある。iPad の互換モードであればちゃんと
動くらしいんですよね。なので TimeTreeがもしiPad対応していれば
iPadのUIでApple Vision Pro上でうまく 動くと思うんですけど、iPhone iOS専用
だとそこがうまく動かなかった っていうところがありまして、
実際にAppleのバグレポートにそれを 送ったっていう経緯があります。
デバッグと実機体験
なるほど。対応している画面に 制限してたがためにバグを踏み
レポートを送ることが、という かレポートを送る羽目になった
というか。
そうですね。フォーラムでエンジン アンドやり取りしたらバグっぽい
のでバグレポートを送っておいて くださいって言われたので送りました。
なるほど。それでおかげさまで ちょっと良くなったわけですね。
まだ良くなってないのか。
そうですね。まだなってないんですけど。
まだなってないのか。
はい。次のバージョンとかで直 ってるといいなっていう。
シオン、ちなみにこれデバッグって Vision Proじゃないですか。どうやって
デバッグってするんですか。
基本的にはXcodeにシミュレーター があって、Vision Pro用のシミュレーター
で動かせるので、それでデバッグ はできるんですけど、日本でまだ
Vision Proが発売する前の段階で、 Appleの方で開発用のテスト機を
実際にAppleまで行って使わせて もらえるっていうものがありまして、
そこで1回うちのIOSエンジニア 3人ぐらいでお邪魔して、午前中2時間
ぐらい実機を触らせてもらって。 シミュレーターだとなかなかわからなかった。
実際使ってみたときどうなる、 どういう感じなのかっていうところが
分かって、例えばデイリー画面 閉じるのがめっちゃむずいみたいな
ことがあったりして。
割とクリティカルな。
その辺の調整をしたっていう感じ ですね。
でもそのときスラックで割と みんなキャッキャしてましたよね。
そうですね。みんな初めて体感したん だよね。
デイリー画面閉じるときってどうするんだっけ?
アプリだとスワイプかな?
そうです。下にスワイプすると スッて下がるんですけど、
指で触れないので。
確かにね。
上にハンドルみたいのがあって、 そこをドラッグすると下に下げられるんですけど。
今見てみてるけど結構エリアが狭い。
そこをピンポイントで視線で見て、 指でスッて下げる動作をしないといけないんですけど、
そのホバーがまず効いてなかったんで、
このピンポイントでここを視線で ポイント合わせるのがめっちゃむずいって。
なるほど。
あの狭いエリアを。
それはむずそう。
指でやるとすごい直感的でいい 弱いだなって思うけど、
目で見て指でつまんでスワイプしろって言われると 急に難易度が上がるっていうの面白いですね。
そうなんですよね。
やっぱり閉じるボタンみたいのがあると その辺は問題なくできるんですけど。
より操作感的にラップトップに近いっていうか、
クリックとかそういうことの方が やりやすいっていう感じなんですかね。
そうかもしれないですね。
スワイプとかそういうアクションが やっぱりやりづらいっていうのはあるかもですね。
僕も普段はメタクエストを使っているので、 その辺は想像ができましたね。
その後、ビジョンプロ発売されたら 会社にも1台買いましたね。
今、SEOの管理課にあるんでしたっけ。
僕の個人ロッカーが Apple Vision Pro専用ロッカーになって、
みんなが使える状態になってます。
あれ結構巨大ですもんね、箱ね。
そうそうそう、俺も見た。デカかった、あれ。
ほぼSEOのロッカー全てそれで埋まってるっていう。
そう、ビジョンプロで埋まってる。
僕もこの間会社行った時に付けて試してみましたけど、
やっぱりその視線で何かやるっていうのが すごい難しいなと思ったっていうか、
単純に慣れてないだけなのか、 本質的に難しいのかちょっとよく分からなかったんですけど、
あれ難しくないですか。
難しいですよね、慣れないと。
なかなか閉じるボタン押せなくて、 うわーとか言って閉じるボタン押してる気がする。
結構あれって個人にキャリブレーションされるものなんで、
多分そもそも共有してるデバイスだと、
なかなかその辺が細かい操作難しくなっちゃうかもしれないですね。
そっかそっか、目の間の開きとかも関係してくるでしょうし、
その辺はやっぱりだから自分で買えということですね。
そうですね。
真に体験する。
自分で買って自分のメガネの度数に合ったレンズを眼科で処方箋もらって作ってっていう感じですね。
ちょっとじゃあガジェットトークっぽくこれからはしていきたいなって思うんですけど。
Apple Vision Proの体験
シオンはぶっちゃけそのVision Pro体験してどう思いました?
すごく面白いし、未来を感じるんですけど、
やっぱまだ早いというか、
今のこの状態のデバイスを毎日使うかって言われると厳しいなっていう。
それはどういう面でですか?
重い。
重いバッテリーがぶら下がってるみたいな。
その辺ですかね。
散々発表の時に突っ込まれてたですよね。
あれでも確かに。
あとはお値段ですかね。
お値段はちょっと今の円安状況から考えると厳しい。
円安じゃなくなってたとえ1ドル100円になっても結構厳しいお値段だけど。
あれだって一番外側のテカテカしたとこあれガラスですもんね。
あれめっちゃ重たいんだよな確かに。
一番遠いところに重たい物体があって。
ちょっと話飛ぶんですけど去年のIOSDCのスペシャルセッションみたいなので
これまでのゴーグル型のVRデバイスの歴史みたいなセッションがありまして
それがすごく面白かったんですけど
人類は結構昔からこの夢を追い続けてるんだなっていう。
昔ファミコンでありませんでしたっけ?
ああそうよくご存知ですね。
ファミコン3Dシステムっていう。
ファミコンの時代から実はメガネ型の3Dシステムみたいなのを作ってたりするんですよね。
金持ちの家に行ってもなかなかないやつですよねこれ多分。
その歴史を踏まえてここまで来たかっていう考え深さみたいなのがありましたね。
確かにそれは考え深いものがあるかも。
ファミコンとかだから僕らが生まれた時ぐらいです。
30年近く前。
そうか、ゴーグル型デバイスの歴史だ。
でも会社で共有デバイスだから自分のラップトップの画面を映せなくて
ちょっとなんか自分で体験した感じだとまだ本領体験したとは言えないなと思ってるんですけど
それってしおんやりました?自分のラップトップ画面出すと。
僕はやりました。
確かにあれは一番便利だなって感じた機能ですね。
しかも次のビジョンOSバージョン2かなではなんかウルトラワイドスクリーンみたいなのができるようになるらしくて。
僕も普段仕事するときはメタクエストで同じようなことやってるんですけど便利ですねあれは。
いつも定例のカメラでメタクエスト被ってるのがカメラ映像で映ってます。
作業したまんま定例に入った時にめんどくさいからカブ飲むのめんどくさくてそのまま行きますけど。
あれはなんかでかい物理的なディスプレイの部屋の中での圧迫感とかも消えるし
結構個人的には気に入ってる機能ですね。
結構そういう未来が来るんじゃないかっていう気はしてます。
応答速度とかゲームやるんだったら多分無理だと思いますけどね。
ネットワークとかで経由で画面転送してると思うからちょっと遅いと思うんで。
でも動画編集とかそういう系統なら全然大丈夫そうな気はしますね。
もっと多分デバイスもちっちゃくなっていくんじゃなかろうかと思いますし。
技術の未来
そうですね。
メタクエストがそので使うバーチャルデスクトップアプリみたいなののImmersedっていうアプリがあるんですけど
それを出してる会社もVizorっていうハードウェアも作ってるみたいなのをクラウドファンディング確かしてて
それはめちゃくちゃちっちゃいんですよね。
ゴーグルみたいな、ゴーグルって言うんですかね。
ちょっとでかいスポーツサングラスぐらいのものになってて
ちょっと未来感あって欲しいなと思うんですけど
そんな何個もいらないなと思って今はちょっと控えてますけど
いやでもこういうのが将来標準になるんじゃないかなと思いますね。
そうですね。
めっちゃ便利だし。
Apple的にもそれを目指してるっていう気持ちがありますね。
だとしたらバッテリーはなぁ。
あれほんと邪魔ですよね。
落っことじますよね、あれね、たぶん。
そうですね。
ポケットに入れてくださいっていうのは公式見解ですね。
僕はメタクエスト3も持ってるから比較みたいなのはちょっと話してもいいかなと思うんですけど
やっぱりApple Visionの方が外を見た時の改造感っていうか
明らかに改造感高いなというのを思ったんですよね。
メタクエスト3よりは全然高いなと思ったんですけど
正直価格差ほど違いがあるかっていうと結構厳しいなと思ってて。
なるほど。
メタクエスト3って今7万円ぐらいで買えますよね。
10分の1近く。
それを考えるとメタクエスト3が頑張ってると言えるかなみたいな気持ちはありますね。
最初、メタクエスト3の最初の今のOSバージョンとかだと結構手元が
割と歪んだりしないんですけど
最初の時は結構グニャグニャに歪んでて
スマホを見るとスマホの手元がグニャグニャに歪むみたいなこととかあったりしたんですけど
割と大丈夫。
メタクエストでもいけるなっていう感じはあるんで
体験してみたい方は7万5千円ぐらいで買えるんで
メタクエスト買ってみてはいかがでしょうか。
お財布に余裕がないという場合は。
それでも7万するのかよっていう感じですかね。
あと何かAndroidアプリとかも入れれるようになるらしいですね。
メタの。
そうなんですね。
入れるのかな。
それともちょっと何か
APKはそのままぶち込むとかだったりしたかもしれないですけど
そういうのも競争があっていいんじゃないかと思いますね。
ということで今回はこんな感じで
シオンにタイムツリーのアプリがですね
Vision OSに対応しているという話から
開発裏話
あとはちょっとVRゴーグルに関する雑談みたいな感じで
お送りしてきました。
ということで今回のテックトークはこれで終わりたいと思います。
シオンありがとうございました。
ありがとうございました。