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はい、tantotの時々読書日記第13回です。
今日はですね、トーベ・ヤンソンの楽しいムーミン一家の話をしようと思います。
いわゆるムーミンですね、ムーミンシリーズ。
テレビアニメでもやっていたりするので、結構知っている人は多いのかなと思いますが、
意外とこの原作というか、小説版の楽しいムーミン一家から始まるシリーズ。
テレビは見たけど、この小説は読んだことがないみたいな人も結構いるのかなと思います。
これね、すごい面白いんですよ。
すごいムーミン好きで、もちろんこの小説版は、
昔、多分、コーナー社青い鳥文とかなんかで出てたやつを全部読んだし、
あと大学の頃で、楽しいムーミン一家のアニメも一応見てましたけど、
アニメよりも、大学生の頃にムーミンの人形アニメ。
それは元々フィンランドで作られた人形アニメ。
日本語翻訳版が映画館で上映されてたやつを何回かに分かれてやってたんですけど、
それを全部見に行って、それが何がすごいって、
全ての声を岸田京子さんがやってるっていうめちゃくちゃ面白いシリーズでした。
しかも人形アニメなんで、なんかシュールなんですよね。
そういうのも面白かったし、
あとはムーミンコミックス、ちょっと大盤で出てるムーミンコミックスのシリーズもすごい好きで、
全部は持ってないんですけど、何冊か持ってます。
これは本当にトーベ・ヤンソンが書いた原作の漫画版みたいな感じで、
それもめちゃくちゃ話がシュールで面白いというような感じになってます。
なので結構ですね、ムーミンの話はアニメ版だけ見てるとすごくほのぼのした感じのかわいらしい感じなんですけど、
中をしっかり読むと、なかなかにシュールな話だったりとか、結構ドロドロとした話だったりとか、
嫌なやつが出てきたりとか、そんな感じで結構味わい深い感じです。
やっぱり僕はムーミンシリーズがすごい好きなのは、
いいやつというかすごくいい人が一人も出てこないというか、みんな変なやつ。
変なやつだったり、嫌なやつだったり、ちょっとおかしなやつだったりっていう感じで、
まともな普通の人みたいな、いわゆるそういう人は出てこなくて、みんな一風変わってるし、
別にすごいみんな仲良いだけじゃなくて、この人はこの人のこと嫌いだったりとか、
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みんなにすごい迷惑かけるやつがいたりとかっていう中で、
でもいろんな違いとか、そういう好きとか嫌いとかも含めて、
みんながちゃんと共存している、ある意味ですごく大人な社会を描いているような感じで、
すごく深みのある話なんじゃないかなと思っています。
ちょっとだいぶ前行きが長くなっちゃいましたが、そして楽しいムーミン化、このムーミンシリーズの第一作ですね。
この話、最初ムーミンの紹介的な、イントロダクション的なエピソードがあった後に、
第1章から、この文庫本の1冊が第1章から第7章まで入っていて、
ちょっと短めの、1話完結のお話がいろいろあるというような感じになっています。
僕がすごい好きなのが、第2章の人形アニメ版だとカリフォルニアの王様というタイトルでついてなんですけど、
この話が結構印象深くて好きで、どんな話かというと、ムーミンたちがかくれんぼするんですよね。
スナフキンとかスニフとかスノークのお嬢さんとかと一緒に。
その時に隠れようとした時に、大きな帽子があって、その帽子の中にムーミントロールが隠れるんですね。
この帽子、実は魔法使いの帽子で、中に入っていると姿が変わってしまう。
ムーミンがすごい機械の姿に変わっちゃうんですよ。
それをみんなが見て、誰だこいつみたいになってしまって、ムーミンがみんなにわかってもらえなくて悲しんでしまうみたいな。
そんな話なんですけど、どんな風になったかというと、
かわいそうにムーミントロールは魔物の帽子の下に長く居たもので、とても変な姿に変わってしまっていたんでした。
太っていた部分はみんな痩せていた部分は残らず太りました。
長い針金のような足でヒョロヒョロと進みながらムーミントロールは言いました。
すごい針金みたいな足で、耳はでっかくて目はギョロギョロしていて、口はでかくて、ほうきみたいなしっぽがついているみたいな。
そんな感じになっちゃっている。
すごいギャグのセンスがすごいなと思うのが、
みんながお前誰だよみたいなことを言うんだけど、ムーミンは自分の姿が変わったことに気づいていないので、
みんな何言ってるんだと。
ふと気づいた。これは遊びだと。みんながお互い知らない人のふりをする遊びなんだという風に思って、
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よしよし新しい遊びだと。
これは新しい遊びなのです。そこでムーミントロールは愉快そうに笑っていました。
僕はカリフォルニアの王様なんだ。私はスノーク家の娘。それからこっちは私の兄よとスノークのお嬢さんは言いました。
僕はスニフって言うんだ。僕はスナフキー。
おいよしてくれ。なんて君たちはトンチキなんだ。もっと気の利いた名前を思いつけないの?みたいな感じで。
なんかやっぱ噛み合わないと。
逆にムーミントロールがわかってもらえなくて悲しくなるんですけど、
最後お母さん、ムーミンママがムーミンの姿を見て、
じっとこう見たら、これは確かにあなたはムーミントロールねって言って、
わかってもらえたらムーミンが元の姿に戻る。そういうハッピーエンド的な話なんですけど、
カリフォルニアの王様っていう、どこから出てきたみたいな。これがすごい。
わかりますかね、これね。壺。壺に入っちゃって。めちゃくちゃ面白い。
こういうクスッとくるようなジョークがいろんなところに埋め込まれてる。
それがムーミンシリーズのすごい魅力なんじゃないかなというふうに思っています。
ムーミンシリーズは本当ですね、語り始めると一つ一つの逸話で語れることがいっぱいあるし、
一人一人のキャラクターに語れることがいっぱいあるんですけど、
いくつかだけちょっと言っておくと、
例えばヘムレンさんは、ヘムレンさんという人がいるんですけど、
ずっと何かを、草か何かをずっと研究している風変わりな人。
そのヘムレンさんはヘムルっていう種族なんですけど、
ヘムルはですね、すんげーなんだっけな、貴重面だって嫌な奴なんですよ。基本的にヘムルって。
気が利かないし、ジョークも通じないしみたいな、嫌な奴って書かれていたりとか。
ヘムルもそうなんですね。
あとはみんなに嫌われているモランっていう化け物が出てきたりとか、
あとオシャマさんって日本語版だと言われているすごくオシャマな感じのお姉さんがいたりとか。
スノークのお嬢さんも意外とムーミーに対して冷たかったりとかね。
あとはみんな大好き、キビノミーとかね。
いろいろ魅力的なキャラクターがいっぱい出てくる、そんな面白いお話です。
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取り留めない話になっちゃいましたが、
今手元にあるのは高段車文庫版ですね。
いろんな版で出ているので、どんなのでもいいから手に取って読んでみると面白いかなというふうに思います。
特にアニメ版だけで知っている人はムーミーの世界の奥深さをぜひ触れてみるとすごく良いのではないかなと思います。
ということで、今日は楽しいムーミーの話をしました。
ありがとうございました。