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こんばんは、マンチマル詰子です。
このポッドキャストは、好きな歌人の方の短歌や、
自分で作った短歌について、
勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
1日の終わりの息抜きになったら嬉しいです。
今回は、
皆さんは、短歌を作るのは難しいと思い込んでいませんか?
今日ご紹介する短歌は、難しいことは一切考えて作っていません。
連想ごっこのような形で作りました。
どんな風に連想ごっこをして短歌を作ったのか、
そのすべてをお話ししたいと思います。
カールしたまつげですくう涙たち
春風吹けば流れゆくのに
カールしたまつげですくう涙たち
春風吹けば流れゆくのに
今日は、自作の短歌で
カールしたまつげですくう涙たち
春風吹けば流れゆくのに
をご紹介したいと思います。
この短歌は、あまり深い意味を込めて作ったわけではなくて、
言いたいことがあって作ったわけではなくて、
なんとなく連想ゲームのような形で言葉を繋いでいって作った短歌になります。
なので今日は、
どういう風にこの短歌を作ったかっていう、
その短歌の作り方のお話をしたいなという風に思っています。
短歌の作り方ってきっとみんなそれぞれだと思うんですけど、
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みんなね、短歌を作る人はなんか自分なりの作り方を持ってる
ものだと思うんですけど、
短歌を作ったことがない人にとっては、
短歌を作るのってすごく難しいことなんじゃないかなとか、
そんな風に短歌を作るのか全く好意見ともつかないとか、
とってもハンドルが高いものだと思うんですね。
確かにすごくいい短歌を作ろうとか、上手な短歌を作ろうと思ったら、
いろいろ考えなきゃいけないこともあると思うんですけど、
私は自分自身もそんなにすごく上手なわけじゃないし、
だけど短歌を作るのってすごく楽しいことだと思ってるんですね。
それは言葉遊びみたいな風に、ただ言葉をつなげるだけでも、
短歌の5-7-5-7-7っていう形を借りれば、
無意識に置いた言葉でも格好がつくというか、
ちょっとそれっぽくなるし、
そこに見た人が勝手に意味を見出してくれることもあるし、
だからあんまり難しく考えなくても、
短歌の形っていうのは、その形に言葉を当てはめるだけで、
すごく力がある、意味付けをしてくれるというか、
そういうものなのかなというふうに思っています。
なのであんまり難しいことは考えずに、
まず5-7-5-7-7で適当に言葉を当てはめてみるっていうのは、
一つおすすめの作り方です。
とは言っても、全く本当に、
どうやって5-7-5-7-7に言葉を並べていいかもわからないっていう人もいると思うので、
今日ご紹介する短歌を、私がどういうふうに作っていたかということをお話ししたいと思います。
まずですね、
この短歌は、
この短歌を一番最初に作ったのは、
数日前なんですけど、
すごく朝、通勤の時寒くて、
まつげがすごく冷たいなって思ったんですよ。
それが一番初めのこの短歌を作ったきっかけです。
本当に些細なことですよね。
で、その時私は、まつげ冷たいなーって思った時に、
その時自分が涙が出てたわけでもないし、
なんかその雨がね、まつげについたとか、
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そういうわけではないんですけど、
なんとなくその涙で濡れたまつげっていうのは、
そのまつげについているのを想像したんですね。
で、まつげに涙がついている様子って、
綺麗だなーって思って、
それで、その時浮かんだ言葉を携帯にメモしました。
その時メモした言葉が、
これね、あんまりなんかその、
種みたいなもの、なんかまだね、
荒削りの状態ってちょっと恥ずかしいんですけど、見せるのは。
えっとですね、その時私がメモしたのは、
まつげから今離れんとする涙、
凍てつく前に、なんとかかんとか。
で、最後の7文字はその時は全く浮かばなかったんですけど、
7、5、7まではパッとこう、
その濡れたまつげっていうのをイメージした時に思いついたので、
まつげから今離れんとする涙凍てつく前に、
なんとかかんとかっていう風に携帯にメモをしました。
で、その日はあの通勤途中だったので、
そこまでメモして、その後は一切見ませんでした。
で、1日経って、次の日の会社から帰る時ですね、
夜遅くなっちゃったんですけど、帰る時に、
えっと、そういえば作りかけてた単価があったなという風に思い出して、
その時書いたメモを見返しました。
で、見返した時に、なんかちょっと変だなって思ったんですね。
で、これってすごくなんかその情景がただ言葉を並べただけなので、
なんかおかしなことになっちゃってて、
まつげから今離れんとする涙って、
もうまつげは、あ、まつげじゃないや。
涙はまつげからもう離れようとしてるのに凍てつく前にってその後に続くんで、
え、離れようとしてるのに凍るんかいみたいな、
なんかちょっとおかしいじゃないですか。
ツッコミどころが満載なので、なんかちょっと変だし、
涙が凍っちゃうって、なんかちょっとネガティブな感じだったんですね。
そこにこう自分の側にいつまでも涙が留まっちゃうっていうのは、
なんかあんまり、なんだろう、ちょっとネガティブであんまり好きじゃないなっていう風に思ったので、
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違う言葉を探しました。
で、その時に、えっと、
まつげに涙がこう溜まってる様子っていうのはもうちょっとこうじっくり想像してみようと思って、
想像した時に、まつげがくるんと綺麗にカールした女の子のその目元に涙が溜まってる様子って綺麗だなっていう風に連想して、
えっと、そのことを歌に盛り込みたいなと思いました。
こう、まつげにね、こう涙が溜まってるとすごくキラキラしてて綺麗だし、
なんかそういう女の子がこうゆっくり瞬きをしてたら、すごくなんだろう、こうちょっとこうムニキュンというか、
なんかその所作の綺麗さになんかこう心がときめくような気がして、
あのすごく情景としても綺麗だし、なんかそういう宝石みたいな感じ、キラキラしてて、
ゆっくりまつげがパチパチする感じとか、なんかそういうのがいいなと思って、
そこでカールしたまつげで救う涙たちっていう言葉に変えました。
で、その後続く言葉をその帰り道歩きながら考えたんですけど、
その溜まった涙がどういう風になったらいいのかなっていうのを考えていました。
で、できれば涙はね、泣かなって笑顔になるといいと思ったので、
なんかその、泣くなるっていうのはどういう状況があるかなっていう風に思って、
で、その時に思ったのが、ただ、あのその時帰り道寒かったんで早く春にならないかなとかそういうこともね、
いろいろ雑念でこう頭に浮かびながら単価のことを考えたんですけど、
その時に、あ、そうだ春風っていい言葉だなって思って、
春風っていう二文字を見るだけで、
その春風ってバーってすごいあの強い風じゃないですか、
だから涙も吹き飛ばしてくれるし、
それにこの春風っていうその漢字の二文字を見た時に、
春になった時の暖かさとか、
あとは桜の綺麗なね、ピンクの季節のことを思い出したりとか、
菜の花だったりとか、そういう花とか緑が芽吹くその様子とか、
なんかいろんなすごく綺麗な色の情景が思い浮かんだので、
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あの、色の対比もとってもいいかなって思ったんですね、イメージの時に。
で、カールしたまつげで涙をすくう情景って私にとってはモノトーンというか、
キラキラして綺麗なんだけど、
色味はすごく少なかったんですよ。
だけど春風っていう言葉を入れた途端に、
その情景の世界がすごくカラフルになるので、
それがいいかなというふうに思って、
それで春風っていう言葉を入れました。
で、春風吹けば流れゆくのに。
で、なんかこう、涙を吹き飛ばしてくれる時を待ってるような感じにもなるし、
あとは、これは本当に後付けなんですけど、
涙をね、こう、
目に溜めてるその辛い時期とか悲しい時期って、
自分の指で涙を拭えばいいんだけど、
拭っても後から出てきちゃうとか、
拭うためにその指をね、動かすこともできないぐらい辛いとか、
なんかその、
その、
その、
その、
その、
その、
その、
その、
その、
なんか自分ではどうしても、
涙を拭うことができないっていう時もあると思うんですよ。
だけど、あの、時間が経って春風が吹いてくれれば、
勝手にね、自分が頑張らなくても、
あの涙が吹き飛んでいって気づいたら涙もなくなって 春になってるっていう
なんかその 時間が解決してくれるっていうことがあるから
なんかそういうこうメタファーも 盛り込めるんじゃないかなーって
なんか今お話しててこれは本当にただの後付けなんですけどね
なんかそういうのもあるし なんか意味なんて後から結構ねついてくるんですよ
そんなの全部後付けなんで
だからあんまり難しく考えないでもこういうふうになんか 自分で勝手に後で意味を見出すこともあるし
勝手に他人がね見た時にこれってこういう歌ですねみたいな すごい深い身づけをしてくれたりとかすることもあるんで
あんまりね自分でその意味を盛り込まなくてもただその時心に浮かんだことを こういうふうに連想して
言葉を並べていくっていうだけでもなんとなくタンカの作る面白さ は味わえるんじゃないかなっていうふうに思います
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であのそういう感じで私はその帰り道にね タンカを作りました
なんで基本的には 前日の朝ちょっとだけ考えて次の日の帰りにちょっとだけ考えて
1日寝かしたけど2日くらいで作ったタンカになります
あとは最後にまたさらに1日寝かして ちょっと漢字とひらかなのバランスとかね
そういうのを調節して 完成っていう感じです
だから3日か ひらかなと漢字のバランスとかもね色々あの見た目の文字の形っていうのも
私はタンカを作る上では 大事な要素だと個人的には感じているのでその辺のバランスを取るっていうのも
あの一つタンカを作る時の面白さだと思います でもその話をしていると長くなっちゃうのでまた改めてそういうその漢字にする
ひらかなにするとかどういう風に文字を並べたらいいかとか そういうこともお話できたらいいなというふうに思っています
いかがでしたでしょうか 今回は
自作のタンカで カールしたまつげですくう涙たち
春風吹けば流れゆくのに をご紹介しました
タンカでおしゃべりは毎週金曜夜8時に配信しています また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい