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短歌でおしゃべり、北詰若菜です。
このポッドキャストは、好きな歌人の方の短歌や、自分で作った短歌について、
勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。
今回は、眺めるだけで癒される、見て楽しむ短歌の本をご紹介します。
それでは、今回の短歌をご紹介します。
今回ご紹介するのは、短歌の本でトライアングルトランスレート100人一首です。
今回ご紹介するのは、富樫由美子さんのトライアングルトランスレート100人一首、
僕ら100人一首三角定規主役という本です。
100人一首は、多分一番日本で有名な短歌、和歌集じゃないかなと思います。
多分子供の頃とか、学校で覚えたりとか、100人一首のカードを遊びをしたりとか、
そういう経験がある人も多いんじゃないかなと思います。
なぜ今、わざわざ100人一首の本をご紹介するかというと、
これがすごく面白いのが、この100人一首を現代語に翻訳した本なんですね。
100人一首を現代語訳にするという本は、多分いくつかあるはずです。
漫画にもなってたりしているかと思います。
いろんなすごく面白い翻訳があるんですけど、
これの特徴が三角定規主役といって、三角定規の形に現代語訳、翻訳をしているんですね。
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これちょっと言葉で伝えるのが難しいんですけど、
何か一首、ちょっと待ってくださいね。
そしたら一首、この本が販売されているサイトで、サンプルとして掲示されている三角定規主役を読みたいと思います。
元の歌は、地頭天皇の一首です。
春過ぎて夏気にけらし白絶えの衣補す長天のかぐやま。
こちらの戸賀清美子さんの三角定規主役がこちらです。
白いワンピース、白いTシャツ、白白白、はためき、季節はもう夏。
これ、読むときに一拍開けているところで改行されているんですね。
どういう三角形の形になっているかというと、
一行目が長くて、一番最後の行が一文字しかないので、こういう三角形になっている。
垂直三角形になっているんですね。
一行目は白いワンピース、二行目が白いTシャツ、三行目が白白白、四行目がはためき、五行目が季節は、六行目がもう、七行目が夏。
一行目からどんどん七行目にいくにつれて、文字数がどんどん少なくなっていくので、
今の言葉を紙に書いていただくとわかるんですけど、最初が長くて最後が短くて、どんどん三角形の形に短くなっていくんです。
これを百人一種の百種全てにこういう形で三角形になるように現代語に翻訳したというのが、このトライアングルトランスレート百人一種という本です。
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後でこのページにトガシュミコさんの販売サイトのリンクを貼っておくので、そちらを見てみていただきたいんですけど、
販売サイトの方でどういう風に三角形に翻訳されているかというサンプルを見ることができます。
今読んだジト天文の単価もそのサンプルページで見ることができます。
このサンプルを見た時にこの三角形に言葉が連なっている様子がすごくパッと見た時に素敵だなと思って、
さっきの歌は一行目が一番長い垂直直角三角形ですし、
それだけじゃなくて一行目が短くて最後の行が一番長い形になっている直角三角形もあるし、
真ん中の行が一番長い二等辺三角形になっている歌もあるし、
二等辺三角形が下向きだったり上向きだったり、頂点が下に向いているか上に向いているかそれも色々だし、
直角三角形を二つ向き合わせて作ったような詩もあるんですね。
そういう色んな形の三角形がこの見開きに連なっている様子は遠目に見た時に幾何学模様に見えて、
言葉がアートとしても楽しめているということにすごく感動しました。
もともと詩とかポエムとか短歌とか、短歌も詩ですけどね定型詩ですけど、
そういうのって言葉の芸術なわけなのでアートの一つだと思うんですけど、
文字の意味とか言葉の選び方の芸術性というだけじゃなくて、
視覚的に見た時に幾何学模様を連ならせて、見た目のアートとしても成立しているというのはすごく面白いなと思いました。
本はすごくシンプルに編集されているので、このままでもすごく素敵なんですけど、
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例えばペイントとかデザインとかのアートをされている人にこれを素材として渡して組み立ててもらったら、
もっとさらに面白いものになるんじゃないかなと思って、
ここから発信する、これをもとにしてもっとアートとして広がりが生まれそうな、いろいろワクワクします。
もっといろんなやり方があるんじゃないかなと思って、
そういう想像力をかけたててくれる刺繍だと思いました。
これちょっと言葉で伝えるのが本当に難しいので、
見た目のこの三角形が連なっている本というのが、三角形が連なった文字の本というのがすごく面白いので、
ぜひリンクから販売ページを見てみていただいて、サンプルを見ていただけたらなと思います。
この翻訳もすごく丁寧にされていて素敵なので、現代語になっているので、とってもわかりやすいです。
百人一首の歌が呪文みたいに聞こえちゃう人でも、現代語を読むことで、
こういう風なロマンティックな世界が広がっているんだなという、
百人一首ってすごくエモーショナルな歌が多いので、恋の歌とかするのが多いので、
百人一首の世界も現代語によって楽しめるんじゃないかなと思います。
今回は見た目がすごくいいので、言葉だけだと伝えづらいので、ちょっとグダグダとしてしまったんですけど、
最後にもう一週サンプルに掲示されている歌をご紹介したいと思います。
現代語訳もとっても若い人にもわかりやすいような言い回しなので、聞いてみていただけたらなと思います。
元の歌は清少納言の一首です。
夜を込めて鳥の空寝ははかるとも 世に大阪の咳はゆるさじ
夜を込めて鳥の空寝ははかるとも 世に大阪の咳はゆるさじ
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夜を込めて鳥の空寝ははかるとも 世に大阪の咳はゆるさじ
こちらの戸橋由美子さんの現代語訳です。
ゆるさないったらゆるさないのよ
鳥の鳴き真似なんかして
咳
声
あおう
あおうとしたってね
騙されないわ
絶対あってあげたりしないわ
この歌がどんな三角形をしているか、今の読み方でわかりましたでしょうか。
一行目が長くて
大阪の咳の咳に行くまでどんどん短くなっていく直角三角形
大阪の咳を越えた後は
今度はまたどんどん後ろに行くにつれて長くなっていく直角三角形
直角三角形の鋭い頂点同士が大阪の咳のところでちょうど合わさっているような形になっています。
この歌の意味とこの三角形の形もリンクしていて
大阪の咳を越えてあおうという歌なのかな
山を越える形っていうのがこの三角定規詞で形的にも表現されていて
それがとってもいいなと思いました。
すごく素敵なきれいなイラストもついています。
十二単位置きた美しい女性のイラストが何ページか挟まれていて
本当に美め麗しい歌手だと思うので
私は夜寝る前とかパラパラとめくって
歌を読むときもあるしただその三角形を眺めるときもあったりして
疲れたときにパラパラとめるとすごく癒される歌手だなと思いました。
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ぜひ気になった方は
値段も安いのでこれ一冊500円なんですよ。
100首も作るのに4年くらいかけているみたいなんですよね。
あと書きを読むと。
500円って安すぎじゃないかって思うんですけど
こういうのって同人誌になるのかな。
同人誌の世界ってだいたい一冊の価格そんな感じなんですかね。
わかんないですけどなんか安いなと思って
見て一目惚れして500円全然買いますみたいな感じで
そこをポチッと購入してしまいました。
すごく良いので疲れたなっていう時にぜひ読んでみてください。
今回はちょっと風邪をひいてて声がおかしいんですけど
はい、そんな感じです。
はい、いかがでしたでしょうか。
今回はとがしゆみ子さんの
トライアングルトランスレート100人一種
オキュラ100人一種三角定規主役をご紹介しました。
なんかでおしゃべり今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
また聞いてくださいね。バイバイ。