青木真兵『資本主義を半分捨てる』ちくまプリマー新書,筑摩書房,2026.2,172p
参考:
#17『資本主義を半分捨てる』他者ニーズと自己ニーズのちょうどいいところはどこだ?(とまり木は本の中,2026.8.3)
サマリー
本エピソードでは、青木真兵氏の著書『資本主義を半分捨てる』が紹介されています。この本はタイトルとは異なり、経済論ではなく「ちょうどよく生きる」という生き方をテーマにしており、自己ニーズと他者ニーズのバランスの重要性を説いています。青木夫妻が奈良県東吉野村で運営する私設図書館やインターネットラジオ「オムライスラヂオ」の実践例を通して、その考え方が具体的に語られます。語り手自身も人文系研究者として本の扱いに悩む中で、私設図書館や棚貸し書店に強い関心を示し、この本を「ほどよく生きる」ための参考書として自身の「LISTEN本棚」に加えることを表明しています。
『資本主義を半分捨てる』の紹介と第一印象
書誌情報メモ。青木真兵著『資本主義を半分捨てる』
ちくまプリマー新書,筑摩書房刊
2026年2月
全172ページです。
この本は昨日アマゾンから届きまして、
昨日読み始めて、
今日、先ほど読み終わりました。
興味がある本だったので、
どんどん読み進めてしまったという感じですね。
この本、タイトルが内容とマッチしていないわけじゃないんですけれども、
タイトルからこの本の内容を想像するのはかなり難しい感じだなという感じがしました。
もしかしたら損をしているかもしれないなと。
このタイトルを見ただけでちょっと敬遠してしまうような人もいるんじゃないかなと思うんですけども。
本のテーマ「ちょうどよく生きる」とは
これは別に経済の話とか、もちろん関係はあるんですけど、
そういうことがメインではなくて、
生き方の話ですよね。
どうやって生きるかという話なので、
ちょっと私もこの本、タイトルをちらっと見かけたことはあるんですが、
あまり自分に関係あるものだとは思わなかったんですけれども、
実際に読んでみたらば、今の私の関心にとてもぴったりくる内容だったなという感想を持ちました。
一番最初、初めにの冒頭の込み出しが、
ちょうどよく生きるとは、と書いてあるんですね。
まさにこれがこの本のテーマだと思います。
ちょうどよく生きるということはどういうことなのか、
それを青木さん夫婦と言っていいと思いますが、
青木さん夫婦が実際に実践していることを例に挙げながら語っている、そういう本だと思います。
ちょうどいいというのは、ある意味でバランスの問題であって、
2つの極端があって、その中ほどのちょうどいい辺りということだと思うんですね。
タイトルからこの資本主義というのがありますけれども、そこで関係があるわけです。
つまり一方の端には資本主義があり、
もう一方の端には前近代的な資本主義的な価値観とは違った生き方があり、
どちらに偏っても生きづらい、その真ん中というんでしょうか、
ちょうどいいポイントは人によって違うと思うんですけれども、
その辺を探っていくという話ですね。
自己ニーズと他者ニーズのバランス
この本の中でのキーワードは、自己ニーズと他者ニーズですね。
自分のニーズから行うことと、それから他人のニーズに合わせて行うこと。
資本主義というのは基本的に他者ニーズに合わせて生きていくということですね。
他者が欲しいと思うものを提供しないとお金が稼げない、商品が売れない、
そういうことになるわけで、自分がいいと思ったものを提供すればそれでOKかというと、
そうではないという話ですね。
自己ニーズが大事だという話になるんですけれども、
自己ニーズだけではお金が稼げなくて生きていけないということになるでしょうから、
そのバランスですよね。
適当に他者に合わせつつ、自分のニーズも満たしていくということで、
言葉で言ってしまうとありきたりな話のようにも聞こえるんですけれども、
でもこれをですね、実際にどうやって実現するかというのはそう簡単なことではなくて、
青木夫妻の実践例:私設図書館とラジオ
この青木夫妻の場合は奈良県の東吉野村というところ、田舎だそうですけれども、
そこで施設図書館を運営しているということで、
これはかなり変わったやり方だとは思うんですけれども、
でもこの夫妻にとってはとてもあったやり方だというんですね。
夫妻が図書館の司書だったというか、今でもそうなんですけど、
司書なので施設図書館で司書をやっているということですね。
ですのでこれは司書が好きで好きな仕事をやっているということで、
自己ニーズに非常にあったやり方だと思うんですけれども、
ただそれ図書館ですから本を売っているわけではないんで、
どうやってお金を稼いでいるのか、
他社ニーズの関係の方はですね、あまり表面には出ていませんが、
何らかの形で折り合いをつけているんだろうとは思うんですけれども、
そういう例とかですね。
あともう一つはラジオの話が出てきますね。
この青木さん、青木真兵さんという方はラジオ好きだったようです。
TBSラジオを随分聞いたということなんですけれども、
そういうこともあり、インターネットラジオを随分前からやっていて、
その名前がオムライスラジオというそうですけれども、
これポッドキャストでも聞けるようなので、
ちょっと聞いてみたいなというふうに思うんですけれども、
この音声配信を雑談の場として考えているという話があって、
まさに私もそういうことを考えたんですけれども、
そういうことも随分前からやっている方がいるということで、
いろいろと参考にさせてもらえるんじゃないかなと思っているところです。
語り手の書店・図書館への関心と本の悩み
大体この新書一冊で全体的なことというか、話の方向は見えたんですけれども、
細かいところですね、実際にどうやって図書館を運営しているのかとかですね、
そういうところなどは他にすでに何冊も本を出されているようなので、
奥様もですね、司書ということで、自分の仕事について書いている本があるようなので、
そういう本を手に入れて少し読んでみたいなというふうに思いました。
この図書館とか書店ですね、これをやりたいというのは、
私ラジオやりたいということでラジオやり始めましたけれども、
実は本屋、書店とかですね、図書館というのもちょっと興味があるんですね。
最近は一棚書店というのかな、棚一つを借りてそこで書店を開くとか、
そういうのでもしかしたら図書館もあるんじゃないかと、
一棚図書館みたいなものももしかしたらあるかもしれませんが、
そういうものは結構今あるようなので、そういうのにはちょっと興味があるんですね。
というのも、私もこの青木さんと同じで人文系の研究者なので、ともかく本をたくさん持っているわけですね。
私今大学に勤めているので研究室にたくさん本がありますけれども、
もうすぐ退職しますとそれをどうにかしなきゃいけないということで、
これは大学教員の、人文系の教員の共通の悩みだと思うんですが、
多くの場合はですね、
古書店に売ったり、知り合いに欲しい本をあげたり、持って行ってもらったりというんですかね、
引き取ってもらったりとか、最後はゴミになるんでしょうけど、
ともかく全部を自宅に持ってくるというのはなかなか難しいんですけれども、
この青木さんはですね、自分たちが集めた本を元に図書館を運営しているということで、
田舎だからですね、そういうスペースが割と確保しやすいのかもしれませんけど、都会だとなかなか大変だと思うんですが、
でもちょっと羨ましい環境ですね、これは。
自分が集めた本を図書館のようにして並べて、多くの人に、多いかどうか分かりませんが、
それなりの人に活用してもらうっていうのは本当に夢みたいな話だなという気がしました。
せめてですね、棚一つ分でもどっか借りて、本屋なり図書館なりやれたらなんていうことを考えたりもしますけど、
今のところまだ具体化するところまでは行きませんけどね、
関連する活動と「ほどよく生きる」本棚
そういうこともあり、TOKU BOOKSさんというですね、下妻市、茨城県の下妻市で、
そういった棚オーナーさんの棚オーナーを集めてやっている書店というんですかね、
そういうのをやっている方がいて、LISTENでもポッドキャストをやっている方が、
いろいろですね、ご自分でやられている活動について話してくれるので、
とても興味深く聞いているという感じですね。
その関係でこの青木さんの本も知ったんですけれども、
そういう出会いがある場じゃないでしょうかね、
本屋とか図書館というのはとても大事なものだなというふうに思いました。
それで今回この青木さんの本、書誌情報メモということでここで語ったわけですけれども、
これちょっと久しぶりにですね、
LISTEN本棚、ポッドキャストの本棚として、
本棚としてというか本棚にこの本をちょっと並べたいなと、並べるというか置きたいなと思いまして、
その本棚のタイトルは、
ほどよく生きるにしたいなと思いますね。
青木さんはちょうどよく生きると言ってますけど、
私はこのイリイチのコンヴィヴィアリティの訳として、
ほどよいとかほどよさという言葉をちょっと使いたいなと思ってますので、
ほどよく生きるために参考になりそうな本、
まずはこの青木さんの本を置きますが、
関連する本をちょっと置いて、
順に読んでいきたいなというふうに思っています。
それではまた。
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