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雨の中で、Ladybugを見ていた。
何かをずっと、忘れようとしていた。
アスファルトに、映るいつか影を、
花を立てて、水玉の雫。
絵を描いて、爪先を伸ばして、
雨上がりの水を待っていた。
わかるかな?
淡い想いの果てに、
たぶたを流していく。
静かに動いて、雨には散りゆく。
雨を降らし、爪先には迷い、
雨上がりの虹を待っていた。
わかるかな?
青い空を吹くは、
たぶたを壊していく。
静かに広がる、
沈黙の沢に、
淡い望みを懸けた。
春が来た旅路を、
身を振る船の青い雫を持った。
無双の雫よ、
沈黙に溺れた。