00:52
耳を澄ますと、かすかに聞こえる雨の音。
想いを綴ろうと、ここに座って言葉探してる。
考えて書いて、つまずいて消したら元通り。
12時間経って並べたのは、紙くずだった。
君に伝えたくて。
うまくはいかなくて。
募り積もる感情は膨れてゆく。
吐き出すこともできずに。
中にある言葉の欠片。
喉の奥、鋭く尖って突き刺さる。
綺麗じゃん。少しずつだっていいんだ。
心をただ形にするんだ。
何をしても続かない子供の頃の僕は。
これどうってものって聞かれても答えに困ってた。
そんな僕にでも与えられたものがあると言うなら。
迷い立ち止まった自分自身も。
信じてたいな。僕がいるこの場所は。
少し窮屈だけど。
愛に満ちた表情で。
ぬくもりあふれて。
そして君の声がする。
足元に投げ捨てた。
03:13
いたすらに叫んだ。
その声の先に君がいるんだ。
耳を澄ますと確かに聞こえる僕の音。
空は泣き止んで雲が切れてく。
今僕が紡いでく言葉の欠片。
一つずつ折り重なって歌になる。
綺麗じゃなくたって。
少しずつだっていいんだ。
光が差し込む。
枯れるまで歌い続けて。
君に降る悲しみなんか晴らすればいい。
ありの君に届けたらいいんだ。
探していたのは。