旅人 みさとさんのお話〜 休み返上でバリバリ仕事をこなし、たまの休みには豪華なフランス料理が自分へのご褒美。そんな彼女が、何のために努力しているのかわからなくなってしまった時に出逢ったのがヒッピーコミュニティ。そこで味わった手作りの味噌の味とはー。
サマリー
ミサトさんの旅を通じて、彼女は高級フレンチ料理よりも手作りの味噌の味に心を奪われています。そして、彼女は本当の豊かさを再認識し、シンプルなものの大切さを学んでいます。
ミサトさんの転機
さあ、始まりました。タダの箱庭ラジヲ。本屋では買えず、増冊もされない、読み手から読み手へとギフトされる1万冊の箱庭本についてお話ししていきたいと思います。
ということで、今回のテーマは、「高級フレンチよりも味噌が美味い 」。この言葉は少し不思議な響きがありますよね。
でも、今日の主人公ミサトさんの人生を知ると、この言葉が持つ意味がきっと心に響くと思います。
ミサトさんは旅人であり、人生の様々な価値観を自分の足で確かめながら生きていきました。
彼女の旅の中で見つけた本当の豊かさ、一緒にたどっていきましょう。
ミサトさんは20代の頃、ホテル業界で働いていました。
豪華なイベントやパーティーの運営に携わるお仕事で、毎日が忙しく華やかな印象を受けるお仕事でした。
でも実際のところ、その生活は想像以上にハートだったそうです。
朝から晩まで働き詰め、終電で帰るのが当たり前で、休日出勤も頻繁。
まるで休む暇がないほどの毎日だったそうです。
上司からのプレッシャーもきつく、次のイベントまでにこれを準備しろ、失敗は絶対するなよという言葉に、毎日が追い詰められるような気持ちだったと語ります。
彼女は次第にこう感じるようになりました。
私は一体何のためにこんなに働いているんだろう。
仕事を終えて帰る頃には、彼女はもうクタクタで、何のために努力しているのかわからなくなってしまったそうです。
そしてこの疑問が、彼女の人生を大きく動かすきっかけとなりました。
転機が訪れたのは、そんな仕事を辞めた後のことでした。
彼女は思い切ってドロップアウトを選び、ホテル業界を離れ、自分が本当に何をしたいのかを探す旅に出たのです。
その旅の途中で出会ったのが、ヒッピーカルチャーというライフスタイルでした。
ヒッピーカルチャーでは、お金がなくても助け合い、共に生きるという考え方が基本です。
例えば、食事はみんなで作りますし、それを分け合います。
持っているものを必要な人と分け合う、そんな暮らしを目の当たりにして、みさとさんは大きな衝撃を受けました。
それまでの彼女の価値観、お金がなければ幸せになれない、
豪華で、高価なものこそが成功の証という考え方がガラリと覆されたのです。
みなさんはどうでしょう。
私たちは日々の生活の中で、お金やブランドなどのステータスに縛られてしまうことが多々あります。
もっと稼がなきゃとか、いい車を買わないと人から評価されないといった考え方に、知らず知らずのうちに囚われてしまいます。
みさとさんもそんな忙しい日々から抜け出して、初めて本当に大切なものに気づいたのです。
そんな気づきの中で、みさとさんが心を打たれたのが、コミュニティメンバーが手作りをしていた味噌でした。
ある日、食卓に並んだ料理に使われていたのが、メンバーが時間をかけて仕込んだ手作りの味噌。
その味を口にした瞬間、みさとさんは心の底から感動したといいます。
味噌ってこんなにおいしかったんだと彼女は思ったそうです。
それまで頑張って働いて、高級フレンチ料理を食べに行くそんな自分がですね、まさか手作りの味噌に心を奪われるなんて思いもしなかったと語ります。
味噌の持つ意味
そして味噌には特別な力があると感じたそうです。
それは作り手の思いが詰まっているから。
味噌を作るのはとても手間がかかる作業です。
材料を選びじっくり発酵させ、時間をかけて丁寧に仕上げていく。
そこには作り手の愛情や手のぬくもりがたくさん詰まっています。
みさとさんはその温かさに触れた瞬間、これが本当の豊かさだと感じたそうです。
素材そのものの味を楽しむという日本ならではの文化が味噌の中に宿っていたんですね。
皆さんはどうでしょうか。
普段の生活の中で本当に心が満たされる食べ物に出会っていますでしょうか。
みさとさんのようにシンプルで素朴なものに触れることで、私たちも日常にある幸せを見つけることができるかもしれません。
みさとさんはこうした経験を通じて、高級フレンチよりも味噌がうまいという結論にたどり着きました。
この言葉には派手さや見栄を求めるのではなく、本当に心を満たすものを大切にしようという彼女の人生哲学が込められているように感じます。
味噌の味を知ったみさとさんはその後もシンプルで豊かな暮らしの実践を続けています。
そして旅を通じて得た経験を生かし、自分自身の価値観に正直に生きる道を選んでいるのです。
さて、みなさんも高級フレンチよりも味噌がうまいという言葉について考えてみませんか?
これは単に味覚の話ではありません。
本当に大切なものは何か、本当に自分を満たしてくれるものは何かを考えるきっかけになるかもしれません。
日常にある小さな喜びや身近な人と分かち合う時間の大切さ。
私たちも日々忙しい日常の中でどこか見逃している本当の豊かさを見つけられるかもしれません。
というわけで今回は高級フレンチよりも味噌がうまいというテーマのエピソードをご紹介しました。
みなさんどうですかね?
実際私も普段は熊本の山の中に住んでいるので、どうしても都会に出たときとか、
普段食べられないものをレストランで頼んで幸せだなと思うときももちろんあるんですけれど、
やっぱりこんなにできたりとか、胃がもたれたりとかですね、
毎日楽しめるものでもないのかなと思いながら、
日々当たり前に食べている奥さんが作ったぬか漬けとか、
あとはお味噌汁とか納豆卵かけご飯がやっぱり一番おいしいなと僕も感じているような日々ですね。
みなさんは何が一番おいしいと思いますか?
そして忙しい日々の中では見失っている豊かさとかありがたさみたいなものに目を向ける時間を持つことで、
本当の豊かさに触れられるかもしれません。
というわけで、今日は高級フレンチよりも味噌がうまいというテーマでお話ししました。
次回もみなさんに響くお話をお届けしたいと思います。
それではまたお会いしましょう。ありがとうございました。
08:40
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