オースバーですけども。
自分で言ってたんですね。
オースバーですっていちいち言ってらんないから。
オースバー、オースバーって言ってたのは、
ああ、オズの魔法使いのオズかって思われてた不信があって、
ちょっとひねって2回目、
オースバー辞めて5年後にこのドロシーを出したんですけど。
その時のヤングをつけるにあたって、
オズって思われてたなあ。
今思い出したけど、
天命占いっていうのを一応見てみたの。
子供に名前つけるときに隠すみたいな感じで。
Dがいいっていうのが出てきた。
ちょっとドロシーにしようかなって迷ってたのが、
Dがいいっていうのをどっちが先だったか忘れたんだけども、
これもドロシーってひねって、
オズの魔法使いの。
で、また主演のジュディ・ガラムが歌ったのが、
オーバー・ザ・レインゴーってね。
これもジャズのスタンダードになったんで、
そういうのからもオースバー、ジャズっていうイメージがあったのかもしれない。
だからみんなオズって思ったのかもしれないね。
その辺はわかんないんだけど。
いい連想がつながっていって。
ひらめき。
オシャレ、オシャレだな。
連想的なつながりが。
で、後々ね、ちょっと余談だけど、
エリック・ドルフィーって名歴史上の巨匠がいるんだけど、
アルト・サックスとかね。
バリトン・サックスとか、バスク・ラリネットとか吹いちゃうミュージシャンなんだけど、
ドロシーとドルフィーってスペルが似てるんだよ。
ドルフィーにすればよかったじゃんって大きくさに、
ジャズファンのお客さんに言われて。
でもそれも調べてみたら、九州かどっかにあるね。
ドルフィーっていうジャズの店。
やっぱりミュージシャンの名前をつけるっていうのも結構あるから。
いや良かったな、ドロシー。
それはドロシー調べたら、やっぱあるんだよね。
でも飲食店で、ジャズ系ではなかった。
名作の主人公だからあれはあるだろうけど、
でもフィンキー、ドロシーって感じはします。
なんかわかんないけど。
ありますあります。
でね、これも余談だけど、
界隈にロキシーっていう店がある。
ロキシーって知ってる?
よくお世話になってるママさんのお世話だから言っちゃうね。
そうするとロキシーでタクシー呼ばれた人がこっちに来たりする。
ドロシーとロキシーを混同してね。
で、ジャズのスタンダード曲にドキシーって。
そのママ来た時に、
ドロシーとロキシー間違えるからドキシーっていう曲があるんだよ。
ソニーロリンズの曲。
誰かドキシーって出さねえかと思って。
時計ややこしくない?
笑い話を結構時々します。
時計ややこしくない?
なんかね、なんだろうな。
ごめん、そのなんとか夢の旅と?
予儀ない旅。
予儀ない旅っていうタイトルの本はあるわけじゃない?
これはエッセイの中で、
旅とは2種類あるみたいなエッセイを書いてて。
予儀ない旅、なるほどな。
自分自身の予儀ない旅っていう。
ちょっとその話だいぶ広がっちゃうんですけど、
村上ラジオの今Tシャツ着てるじゃないですか。
やっぱ拾ってくれました。
俺も今日本当は村上春樹のTシャツ着てこようと思って、
うっかり忘れちゃってたんですよ。
昨日はね、アートブレイキーのTシャツ着てたんだけど、
どっちにしようかな。
2日続けて同じTシャツ嫌だなと思って。
本当は僕も何年か前にユニクロとコラボをして、
これそれだよ。
僕、あれで風の歌を聴けの限定Tシャツ当たったんですよ。
抽選で何百枚かな。
それで当選施設があって、
それ着てこようと思って忘れちゃったんですけど。
村上春樹コラボになっちゃった。
そんなつながりで、
ブログ書いてますよね?
うん。
村上春樹を見始めたのが、
意外と最近13年前っていう。
そうなの、そうなの。
ちょうど10年前かな、2015年だったような気がする。
海辺のカフカがきっかけだって書いてあって。
僕もね、村上春樹作品だと、
20代の時はまたちょっと違うんですけど、
最近ここ数年、
オーディオブックでいろいろ読み直して、
最近海辺のカフカがいいなって、
この年になって。
それもね、ちょっと物語があって、
ちょっと名前は言わないですけど、
俺の心のジャズの師匠っていう人が、
会津バーカモンスにいらっしゃって、
それこそ、さっきのね、
会津ジャズユニオンクラブの時に
ジャズキッスターをやってたマスターなんだけども、
よくいらしていただいて、
その方がある時に、
おーちゃんこれ読んでみれば?
ってポッと持ってきたのがそれ。
海辺のカフカ。
それを見たら、少年が出てきて。
その時の少年の歳がちょうどうちの息子と一緒で、
中野区が舞台だったの。
それもさっき東京にいた時代に中野もなったし。
それだけでキャッチーな、見てみたいなってね。
よく裏表紙にちょっとあら数字が書いてあったじゃん。
それで掴まれて、
一気に2日ぐらいで読んじゃった。
記憶になった。
すごいハマってる。
世代は世代じゃないですか。
もともと村上春樹が知名度上がる時代が3、40代とか。
でもやっぱり結構、
また時代が別の時代でハマるっていうこともあるんですよね。
そうだね。
村上春樹さん自体がね、ずっと上だけどね。
でね、この大堀さんと何喋ろうかなって思った時に、
まあ一つはね、その王女の魔法使いと、
ブログ読んでる時に、
うめめのカフカーって書いてあって、
うめめのカフカーもある意味余儀ない旅だなと思って。
しかも少年。
15歳だから、まあドロシーよりかはね、
ちょっと年齢は違うけど、
まあ少年が旅に出る。
そうだね。
あれは自発的といえば自発的だけど、
ある意味人生の必然性みたいなところに導かれてるから、
そういうのを捉えると余儀ない旅でもあるなと思って。
今も喋りながらストーリー思い出してる。
いろんな登場人物出てきたなっていうね、なんか。
なんかね、その。
不思議だ。
そうそう、なんかそういう物語が好きなのかなと思って。
うーん、まあなんだろうな。
村上ワールドってこう、ちょっと根底に流れてるのが同じような。
あのね、ジャズキッスター、ジャズバンドの村上春樹先生自体に。
俺と比較してじゃなくてね、
なるほど、そういう考え方したことないけど。
最初に言ったね、そのミュージシャンがあちこち回るっていうのはまさに、
でもね、それもね、ミュージシャンも旅好きな人とフォームチックな方といるんだよね。
そうなんですね。
さすがに外国のミュージシャンにそう触れ合う機会はないけど。
国内だと、それこそオーズバーの時代ね。
そうだな、5年間ぐらいは3ヶ月に1回プロのミュージシャン組んでライブやってたの。
その時にやっぱり旅もミュージシャン自体がちゃんとツアーを組んで、
東北ツアーって組むのね、まず。
組んだ時に東北でライブできるスポットっていうのをピックアップしておいて、
自分の旅のスケジュールに合わせて、先に青森に飛んでいって下がってくるのと、
下からぐるーっと回るようなスケジュールを組む人がいて、
何回もやってると、藍澀若松にオーズバーっていうライブできるスポットがあるんだっていうのが、
まずジャズミュージシャンの中に浸透していくわけ。
そうすると、声がかかんの。
今度ツアーなんですけども、オーズバーさん開いてますか?この辺って言うと、
向こうから声かかってくるんですね。
それがツアーを組むってことなんだけど、
そうすると、基本は向こうもやらせてもらう側なんで、
何日どうですか?っては来ないの。
オーズバーさんがツアー組んでるんですけども、この辺りどうですか?って来るわけ。
まだ決めてないから、その日具合によっては、
こう回るところをこう回ろうかとか、そこから組み直すんだよね。
その日は難しいですねとかね、何とか調整してその日にはめたりとか。
県内もう一箇所あるから、どっち回って来るかとか決めたりとか。
それは旅が好きな人。
行った先でうまいもの食えたり酒好きとか、そういう人はツアー組むの毎年必ず。
でもこの人聴きたいなーっていう人に限って、
ホームチックな都内のライブハウスだけを回ってるようなミュージシャンもいるし、
それは2タイプある。
必ず毎年風物詩で、夏は必ずまた来年来るからね。
今度蕎麦じゃなくてラーメンね。楽しみで来てんだっていう感じがあるけど、
でもやっぱそれが旅しながらさ、演奏してさ、気の合う仲間と。
いやーいいよね。巡業だよ。
巡業ですよね。
で、結局そのギャラもお願いしますって来るから、
こっちである程度提示できるの。
あーなるほどなるほど。
で一応他のところはこんな感じなんですけどって言われると、
いやーうちそれだ厳しいねーって言うと、
いやじゃあいいですよって言ってくれるのよ。
それが東北ツアー、ツアーを組んだ時に声かけてくれる良さ。
こっちから頼むと、それギャラ交渉いくらですって言われちゃうけど、
それはね、だいぶ泣いてもらった感じでした。
で一応こうあるセオリー的なギャラはあったんだけど、
ある時売れなくてチケットが。
でミュージシャンが心配してくれて、
パスタお客さん入ってないね今日、大丈夫?って言われて、
いやー大丈夫です。
別に売れたチケットでギャラを洗うっていう、
あとはその時の飲食っていうのは、
なるべく持ち出しせず。
じゃないと続かないから。
そしたらミュージシャンが気を使ってくれて、
今日じゃあチャージバック制でいいよ。
売れたチケットだけでいいよって言ってくれて、
えーなんていい人だーと。
でもやっぱそれも旅好きなミュージシャンあるあるなんだよね。
結局旅していくら、
でミュージシャンに払うっていうスタイルだから、
多くの場合ね。
一回一回ギャラじゃなくてね。
このツアー組むとこれになるから、
給料ねって言うね。
そういうツアーってみんな最小限のバンドメンバーだけでもらってるんですか?
マネージャーとか。
最小限っていうか、ピアノがあるお店だったらピアノ取る、
ピアノ人は必ずいるし、
ただドラムセットは持ち運ぶの大変だから、
でもドラムセットもない店があるからね。
だいたいドラムも持ってくるな。
ピアニストだけだな、楽なの。
手ぶらで来れんの。
ピアノは担いで来れないから。
あのウッドベースでかいのも、
でっかいね。
ワンボックスカーで来るね。
そうなんです。
そうするとやっぱり金はかかりますよね。
いくら多くてもカルテットって言ってたね。
ピアノ、ベース、ドラム。
もう一本、トランペットとかサックスとか。
そのぐらいの編成じゃないとツアーは組めないと。
ギターかな、そこにもう一人いて。
でもまあそんなそうそうね、大きい箱ばっかりじゃないから。
ピアノトリオっていうのが一番多かったかな、うちの場合は。
ピアノトリオで、ああそっか。
いいピアノ置いてたんですか?
うちのね、親父のピアノ置いたって。
なるほど。
そういうのもあるんでしょうね。
いいピアノって言ってもアップライトだから。
グランドピアノじゃないからね。
でもね、ピアニスト、あるピアニスト言ってたよ。
その言った先々で、彼女がいるんだ僕。
そのピアノね。
どんなジャジャ馬か、どんな洗練された子か分かんないけど、いるんだよって。
でこう、必ずリハーサルでね、ピアノサウンドで。
ああ、ジャジャ馬だと思うね。
そこはほら、自分で変えられないから。
そこにあるピアノをつかなくちゃいけないから。
最低限のマナーとして調律だけはするのに。
その繊細なタッチなんか、それも。
いや、ちょっとこのピアノ重いですねって言ったらしょうがないから、それでやらなくちゃいけないから。
なんかそのキース・ジャレットの、さっきも言ったコンサートって言ったけど、
やっぱその地名が作って、そのピアノとか会場とかの制限が生まれるわけですよね。
ピアノの状態とかで。
そこでどういう演奏するかみたいな。
ところのノリが。
なんだ、それはよく意味がわからない。
ケルンコンサートとかだと、ピアノの状態がすごい悪かったってよく言うじゃないですか。
ああ、そうなの?
ごめんごめん、それはわかんない。
ケルンコンサートで、最初このコンサート中止にするかぐらい、調律も微妙に。
そんな競技あったんだ。
特に低音の中が状態が悪くて、その幅の中でしか演奏ができないっていう制約で、
それによって名盤が生まれるっていう。
多分でもそれはピアノの状態云々じゃなくて、
キース・ジャレットの演奏自体の名演だったってことだよね、多分ね。
ピアノが音狂ってても、
でも音狂ってるからそこでやらないって言ったら、あの名演は生まれてなかったっていうことにも繋がるけど。
でもそういう偶然なものが多分あるかな。
だってしょうがないもん。
しょうがないですよね。
キース・ジャレットなんか特にいない。ソロピアノのアルバムいっぱい残してるから。
現地に行って、前日に必ず街の中を歩くって言ってたね。
空気から出して、ピアノに向かった時に神が降りてくる。
その神の声を私という媒体を通して表現してますみたいな、スピリッチャルな言い方するけどね。
そこがね、結構昔物議を醸した。
あれはジャズミュージシャンか、なんだ。
ジャズなのか、あれは。
ジャズとアネリカ論争がね。
あの当時ね、サンバ・ガルス的にチック・コーリアとハーミー・ハンコクって生まれて。
同じ世代だね。
誰が天才だと思うっていうのがね、結構話題になってて。
俺はキース・ジャレットじゃなくてチック・コーリア。
みんなそれ手を挙げるのがバラバラで。
今になるとキース・ジャレット。
天才っていうのはキース・ジャレット。
今、時を経てね。
20代の頃はチック・コーリアだと思う。
でもやっぱり聞こえ方とか印象が変わってくるんですね。
そうだね。
即興演奏っていう形自体。