1. 耳で旅する週末-ミミタビ-
  2. #50 余儀ない旅と、ローカルに..
2025-08-01 43:08

#50 余儀ない旅と、ローカルに生きること ゲスト:大堀さん

オズの魔法使いからくるドロシーという店名の由来、お店を訪れたジャズマンたち、2000枚のレコードをめぐる旅。会津若松市のミュージックバー「じゃず喫酒 Dorothy」の大堀さん2回目。

ドロシーの余儀ない旅/オズバー/おーちゃんこれ読めば?/東北ツアーとギャラ/実はずっと旅してた/A面とB面が同じ/とにかくチャーリー・パーカー


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耳で旅する週末-ミミタビ-

働くあなたの週末に、耳で楽しむ非日常のひとときをお届けします。毎週金曜日の18時更新、飲んだ帰りの電車の中で、ちょっとゆっくり過ごしたい土曜日の朝に、忙しい日常の合間に、耳から始まる物語を。

サマリー

このエピソードでは、ジャズバー「ドロシー」の背景や、その名前の由来である『オズの魔法使い』にまつわる話が展開されます。また、「余儀ない旅」という概念が紹介され、村上春樹の作品との関連性についても語られます。さらに、ジャズ音楽の旅とローカル性について探求し、村上春樹の作品や音楽の即興性が文化とどう結びついているかが議論されます。また、ミュージシャンのツアーやその経験が旅感覚をどのように形作っているかにも触れられます。ゲストの大堀さんは、レコードを聴くことの楽しさや、音楽を探し求める旅について語ります。特に、音楽の発見方法や復刻版の重要性に焦点を当て、レコードへの情熱がどのように形成されたかが掘り下げられます。モダン・ジャズの起源やビバップの影響についても語られ、チャーリーパーカーの重要性が強調されています。また、音楽が自己表現の手段としてどのように変化してきたかについても触れられています。

ジャズバーの名前の由来
耳で旅する週末-ミミタビ-のお時間です。この番組は、旅と旅行が好きなサラリーマン、Ryotaが、働くあなたの週末に耳で楽しむ非日常のひと時をお届けします。
音で、声で、耳で、次の休みに行きたくなる、そんなエピソードをお楽しみください。
はい、Ryotaです。今日も先週に引き続いて、会津若松市にあるじゃず喫酒ドロシーのマスター大堀さんと喋っていきます。
大堀さん、今週もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
ということで、前回は、先週はですね、大堀さんにお店のことであったり、大堀さん自身のジャズとの出会いとかね、
あと、ジャズバーとかじゃず喫茶のこととか、教えてもらったんですけど、
今週は、ちょっと僕から話し始めるんですけど、店名がドロシーじゃないですか。
うん。
で、前のお店がオーズバー。
はい。
というところで、以前教えてもらったところであるんですけど、
これはオズの魔法使いなんですよね。
そうなんです。
名前の由来がオズの魔法使いになっていて、
ちょっとそこから話を広げていきます。
オズの魔法使いから。
オズの魔法使い。
沢木耕太郎って作家、深夜特急とか書いてる、ノンフィクションとかの作家、小説も書いてる方なんですけど、旅人なんですね。
旅には2種類あるって言っていて、
それが、夢見た旅と、余儀ない旅。
余儀ない。
余儀ない旅。
どういうことかっていうと、夢見た旅って憧れの旅ですよね。
余儀ない旅の概念
余儀ない旅っていうのは、旅を強いられるっていうか、
よぎなくっていうね。
よぎなくされた旅、強いられた旅みたいなことを言っていて、
土地を追われて放浪しなきゃいけない人とか、出てくるわけじゃないですか。
そういうのが、余儀ない旅。
って感じでは、旅には2種類あるって言ってるんですね。
僕なんかは基本、夢見た旅しかしたくない。
こっちのタイプなんですけど、
これで、オズの魔法使いのドロシーって、余儀ない旅じゃないですか。
余儀ない旅だね。
竜巻か、竜巻で飛ばされて旅を始める。
望んだ旅じゃないっていうところで始まっていて、
楽しそうじゃないですか、その旅。
楽しそうっていうか、腐らないっていうか、
物語の中で腐らないっていうか、
オズの話として、腐らずに旅をするわけじゃないですか。
強いられてるんだけど、
そういう態度というか、生き方って結構ジャズっぽいなって僕は思って。
ある種の人生の生き方として、
大堀さんが、前名を2つ、両方オズの魔法使いから持ってくるって、
結構作品に対して、
シンパシーというか、感じるものがあるからそうしてんのかなって。
全然違います。
全然違いました。
全然違うというか、今の話使わせていただきます。
オズも、オズバーはオーチャンエスバーだったのね。
名前が大堀なんで、単純に。
大堀のバーでオーズバー。
結構当時ね、パターンを自分では画期的な店名だなと思ってつけたんだけど、
後々いろいろ日本の名店バーみたいなの、ガイドブックみたいなの見てみたら、
結構このパターンがあって、
なんかその真似したみたいだなって自分でちょっとがっかりした記憶があるんだけど、
加藤さんのバーでね、有名な加藤さんっていう方が関西の方だったかな。
ケイズバーとかね。
なるほど。
そのパターンがあったのよ。
なんだ、俺が一番最初に考え出したかなと思ったら。
そんな感じ。
その時はもう全然オズの魔法使いを自分の名前から。
全然全然。
そうなんですね。
後々ドロシーってつけるんだけども、
そのドロシーってつけてから話にしてたんだけど、
オズバーって思ってたお客さんが多かった。
俺もそう考えてた。
正式にはオースバー、オースバーだけど、
そんなオースバーなんて伸ばす人がいなくて、
オースバー、オースバーってね。
電話でもほら、オースバーです。
電話でもオースバーですって言うから、
タクシー呼ぶ時って言うのね。
村上春樹とのつながり
オースバーですけども。
自分で言ってたんですね。
オースバーですっていちいち言ってらんないから。
オースバー、オースバーって言ってたのは、
ああ、オズの魔法使いのオズかって思われてた不信があって、
ちょっとひねって2回目、
オースバー辞めて5年後にこのドロシーを出したんですけど。
その時のヤングをつけるにあたって、
オズって思われてたなあ。
今思い出したけど、
天命占いっていうのを一応見てみたの。
子供に名前つけるときに隠すみたいな感じで。
Dがいいっていうのが出てきた。
ちょっとドロシーにしようかなって迷ってたのが、
Dがいいっていうのをどっちが先だったか忘れたんだけども、
これもドロシーってひねって、
オズの魔法使いの。
で、また主演のジュディ・ガラムが歌ったのが、
オーバー・ザ・レインゴーってね。
これもジャズのスタンダードになったんで、
そういうのからもオースバー、ジャズっていうイメージがあったのかもしれない。
だからみんなオズって思ったのかもしれないね。
その辺はわかんないんだけど。
いい連想がつながっていって。
ひらめき。
オシャレ、オシャレだな。
連想的なつながりが。
で、後々ね、ちょっと余談だけど、
エリック・ドルフィーって名歴史上の巨匠がいるんだけど、
アルト・サックスとかね。
バリトン・サックスとか、バスク・ラリネットとか吹いちゃうミュージシャンなんだけど、
ドロシーとドルフィーってスペルが似てるんだよ。
ドルフィーにすればよかったじゃんって大きくさに、
ジャズファンのお客さんに言われて。
でもそれも調べてみたら、九州かどっかにあるね。
ドルフィーっていうジャズの店。
やっぱりミュージシャンの名前をつけるっていうのも結構あるから。
いや良かったな、ドロシー。
それはドロシー調べたら、やっぱあるんだよね。
でも飲食店で、ジャズ系ではなかった。
名作の主人公だからあれはあるだろうけど、
でもフィンキー、ドロシーって感じはします。
なんかわかんないけど。
ありますあります。
でね、これも余談だけど、
界隈にロキシーっていう店がある。
ロキシーって知ってる?
よくお世話になってるママさんのお世話だから言っちゃうね。
そうするとロキシーでタクシー呼ばれた人がこっちに来たりする。
ドロシーとロキシーを混同してね。
で、ジャズのスタンダード曲にドキシーって。
そのママ来た時に、
ドロシーとロキシー間違えるからドキシーっていう曲があるんだよ。
ソニーロリンズの曲。
誰かドキシーって出さねえかと思って。
時計ややこしくない?
笑い話を結構時々します。
時計ややこしくない?
なんかね、なんだろうな。
ごめん、そのなんとか夢の旅と?
予儀ない旅。
予儀ない旅っていうタイトルの本はあるわけじゃない?
これはエッセイの中で、
旅とは2種類あるみたいなエッセイを書いてて。
予儀ない旅、なるほどな。
自分自身の予儀ない旅っていう。
ちょっとその話だいぶ広がっちゃうんですけど、
村上ラジオの今Tシャツ着てるじゃないですか。
やっぱ拾ってくれました。
俺も今日本当は村上春樹のTシャツ着てこようと思って、
うっかり忘れちゃってたんですよ。
昨日はね、アートブレイキーのTシャツ着てたんだけど、
どっちにしようかな。
2日続けて同じTシャツ嫌だなと思って。
本当は僕も何年か前にユニクロとコラボをして、
これそれだよ。
僕、あれで風の歌を聴けの限定Tシャツ当たったんですよ。
抽選で何百枚かな。
それで当選施設があって、
それ着てこようと思って忘れちゃったんですけど。
村上春樹コラボになっちゃった。
そんなつながりで、
ブログ書いてますよね?
うん。
村上春樹を見始めたのが、
意外と最近13年前っていう。
そうなの、そうなの。
ちょうど10年前かな、2015年だったような気がする。
海辺のカフカがきっかけだって書いてあって。
僕もね、村上春樹作品だと、
20代の時はまたちょっと違うんですけど、
最近ここ数年、
オーディオブックでいろいろ読み直して、
最近海辺のカフカがいいなって、
この年になって。
それもね、ちょっと物語があって、
ちょっと名前は言わないですけど、
俺の心のジャズの師匠っていう人が、
会津バーカモンスにいらっしゃって、
それこそ、さっきのね、
会津ジャズユニオンクラブの時に
ジャズキッスターをやってたマスターなんだけども、
よくいらしていただいて、
その方がある時に、
おーちゃんこれ読んでみれば?
ってポッと持ってきたのがそれ。
海辺のカフカ。
それを見たら、少年が出てきて。
その時の少年の歳がちょうどうちの息子と一緒で、
中野区が舞台だったの。
それもさっき東京にいた時代に中野もなったし。
それだけでキャッチーな、見てみたいなってね。
よく裏表紙にちょっとあら数字が書いてあったじゃん。
それで掴まれて、
一気に2日ぐらいで読んじゃった。
記憶になった。
すごいハマってる。
世代は世代じゃないですか。
もともと村上春樹が知名度上がる時代が3、40代とか。
でもやっぱり結構、
また時代が別の時代でハマるっていうこともあるんですよね。
そうだね。
村上春樹さん自体がね、ずっと上だけどね。
でね、この大堀さんと何喋ろうかなって思った時に、
まあ一つはね、その王女の魔法使いと、
ブログ読んでる時に、
うめめのカフカーって書いてあって、
うめめのカフカーもある意味余儀ない旅だなと思って。
しかも少年。
15歳だから、まあドロシーよりかはね、
ちょっと年齢は違うけど、
まあ少年が旅に出る。
そうだね。
あれは自発的といえば自発的だけど、
ある意味人生の必然性みたいなところに導かれてるから、
そういうのを捉えると余儀ない旅でもあるなと思って。
今も喋りながらストーリー思い出してる。
いろんな登場人物出てきたなっていうね、なんか。
なんかね、その。
不思議だ。
そうそう、なんかそういう物語が好きなのかなと思って。
うーん、まあなんだろうな。
村上ワールドってこう、ちょっと根底に流れてるのが同じような。
あのね、ジャズキッスター、ジャズバンドの村上春樹先生自体に。
俺と比較してじゃなくてね、
ジャズと村上春樹の迷路
その村上春樹さんが書く物語自体がこう迷路に舞い込んでね。
ああ、そうだね。
穴蔵に落ちてた。
戻ってて。
そういう旅を。
仮想空間みたいな感じもあるけど。
ああ、そうか。
これ着てこなかったら村上春樹の話題にならなかったね。
今日出そうとは思ってたんですけどね。
なんか、これね、僕のジャズのイメージなんだけど、
旅っぽさとホームっぽさ、2つがあるなって思っていて。
というのも、基本ジャズって異文化が交わる音楽だと思って、
黒人と白人とか、リズムとかメロディとかいろんなものが混ざるし、
ミュージシャンもいろんなツアーをしたり、ぐるぐる回るわけじゃないですか。
あと即興ミュージック、インポロビゼーションとか、
どこにたどり着くかわかんないけど最初の音から始まってみたいな演奏スタイルもあるし、
アメリカで始まったジャズが日本にも来るし、いろんなところに今世界中広がってるっていうような旅みたいな要素もあれば、
ローカル、ホームっぽさっていうのが、そもそもニューヨーリンズとかから始まって、
シカゴとかニューヨークとか、地名で語られるジャズもあるじゃないですか。
どこどこのジャズみたいな。
とかもあれば、ケルンコンサートとかみたいに、
コンサートをしたレコードのアルバム自体に地名がつくアルバムとかもあったりするし、
本来だったらそんなに場所関係ない位置関係ないはずなのに、
演奏をすることにおいてレコードとかで、
ちゃんとどこで場所を演奏したかって結構重要になってるなっていうのもあるし、
何よりこういうジャズバーとか、
ジャズ喫茶って、それはローカルなものじゃないですか。
地元の人とか、近所の人たちが来て集まる場所で、
箱というか、ジャズバーとか、
ジャズ喫茶自体がコミュニティの場所としてローカルに根付いてるなっていうのがあるから、
旅とローカルを非日常と日常みたいにも例えられると思って、
で、大西さんってすごくローカルにフォームで、
ジャズのエージとしてやられてるわけだけど、
でも、やっぱジャズとか聴いてると、
どんどん、ジャズに限らず音楽ってルーツミュージックとか色々聴いてくわけじゃないですか。
やっぱり一つ気になったら次の別のものが聴きたいとか、
気づいたらどんどん昔のもの聴くとかっていう時あるじゃないですか。
あれって結構旅してる感ないですか。
やっぱ旅を題材にしてる人の視点って、
全部旅になっちゃうよね。
一応ね、旅の番組だから。
ほんとそうだね、辿っていくっていう、まさに旅っていうか。
ミュージシャンの旅
なるほど、そういう考え方したことないけど。
最初に言ったね、そのミュージシャンがあちこち回るっていうのはまさに、
でもね、それもね、ミュージシャンも旅好きな人とフォームチックな方といるんだよね。
そうなんですね。
さすがに外国のミュージシャンにそう触れ合う機会はないけど。
国内だと、それこそオーズバーの時代ね。
そうだな、5年間ぐらいは3ヶ月に1回プロのミュージシャン組んでライブやってたの。
その時にやっぱり旅もミュージシャン自体がちゃんとツアーを組んで、
東北ツアーって組むのね、まず。
組んだ時に東北でライブできるスポットっていうのをピックアップしておいて、
自分の旅のスケジュールに合わせて、先に青森に飛んでいって下がってくるのと、
下からぐるーっと回るようなスケジュールを組む人がいて、
何回もやってると、藍澀若松にオーズバーっていうライブできるスポットがあるんだっていうのが、
まずジャズミュージシャンの中に浸透していくわけ。
そうすると、声がかかんの。
今度ツアーなんですけども、オーズバーさん開いてますか?この辺って言うと、
向こうから声かかってくるんですね。
それがツアーを組むってことなんだけど、
そうすると、基本は向こうもやらせてもらう側なんで、
何日どうですか?っては来ないの。
オーズバーさんがツアー組んでるんですけども、この辺りどうですか?って来るわけ。
まだ決めてないから、その日具合によっては、
こう回るところをこう回ろうかとか、そこから組み直すんだよね。
その日は難しいですねとかね、何とか調整してその日にはめたりとか。
県内もう一箇所あるから、どっち回って来るかとか決めたりとか。
それは旅が好きな人。
行った先でうまいもの食えたり酒好きとか、そういう人はツアー組むの毎年必ず。
でもこの人聴きたいなーっていう人に限って、
ホームチックな都内のライブハウスだけを回ってるようなミュージシャンもいるし、
それは2タイプある。
必ず毎年風物詩で、夏は必ずまた来年来るからね。
今度蕎麦じゃなくてラーメンね。楽しみで来てんだっていう感じがあるけど、
でもやっぱそれが旅しながらさ、演奏してさ、気の合う仲間と。
いやーいいよね。巡業だよ。
巡業ですよね。
で、結局そのギャラもお願いしますって来るから、
こっちである程度提示できるの。
あーなるほどなるほど。
で一応他のところはこんな感じなんですけどって言われると、
いやーうちそれだ厳しいねーって言うと、
いやじゃあいいですよって言ってくれるのよ。
それが東北ツアー、ツアーを組んだ時に声かけてくれる良さ。
こっちから頼むと、それギャラ交渉いくらですって言われちゃうけど、
それはね、だいぶ泣いてもらった感じでした。
音楽と即興演奏
で一応こうあるセオリー的なギャラはあったんだけど、
ある時売れなくてチケットが。
でミュージシャンが心配してくれて、
パスタお客さん入ってないね今日、大丈夫?って言われて、
いやー大丈夫です。
別に売れたチケットでギャラを洗うっていう、
あとはその時の飲食っていうのは、
なるべく持ち出しせず。
じゃないと続かないから。
そしたらミュージシャンが気を使ってくれて、
今日じゃあチャージバック制でいいよ。
売れたチケットだけでいいよって言ってくれて、
えーなんていい人だーと。
でもやっぱそれも旅好きなミュージシャンあるあるなんだよね。
結局旅していくら、
でミュージシャンに払うっていうスタイルだから、
多くの場合ね。
一回一回ギャラじゃなくてね。
このツアー組むとこれになるから、
給料ねって言うね。
そういうツアーってみんな最小限のバンドメンバーだけでもらってるんですか?
マネージャーとか。
最小限っていうか、ピアノがあるお店だったらピアノ取る、
ピアノ人は必ずいるし、
ただドラムセットは持ち運ぶの大変だから、
でもドラムセットもない店があるからね。
だいたいドラムも持ってくるな。
ピアニストだけだな、楽なの。
手ぶらで来れんの。
ピアノは担いで来れないから。
あのウッドベースでかいのも、
でっかいね。
ワンボックスカーで来るね。
そうなんです。
そうするとやっぱり金はかかりますよね。
いくら多くてもカルテットって言ってたね。
ピアノ、ベース、ドラム。
もう一本、トランペットとかサックスとか。
そのぐらいの編成じゃないとツアーは組めないと。
ギターかな、そこにもう一人いて。
でもまあそんなそうそうね、大きい箱ばっかりじゃないから。
ピアノトリオっていうのが一番多かったかな、うちの場合は。
ピアノトリオで、ああそっか。
いいピアノ置いてたんですか?
うちのね、親父のピアノ置いたって。
なるほど。
そういうのもあるんでしょうね。
いいピアノって言ってもアップライトだから。
グランドピアノじゃないからね。
でもね、ピアニスト、あるピアニスト言ってたよ。
その言った先々で、彼女がいるんだ僕。
そのピアノね。
どんなジャジャ馬か、どんな洗練された子か分かんないけど、いるんだよって。
でこう、必ずリハーサルでね、ピアノサウンドで。
ああ、ジャジャ馬だと思うね。
そこはほら、自分で変えられないから。
そこにあるピアノをつかなくちゃいけないから。
最低限のマナーとして調律だけはするのに。
その繊細なタッチなんか、それも。
いや、ちょっとこのピアノ重いですねって言ったらしょうがないから、それでやらなくちゃいけないから。
なんかそのキース・ジャレットの、さっきも言ったコンサートって言ったけど、
やっぱその地名が作って、そのピアノとか会場とかの制限が生まれるわけですよね。
ピアノの状態とかで。
そこでどういう演奏するかみたいな。
ところのノリが。
なんだ、それはよく意味がわからない。
ケルンコンサートとかだと、ピアノの状態がすごい悪かったってよく言うじゃないですか。
ああ、そうなの?
ごめんごめん、それはわかんない。
ケルンコンサートで、最初このコンサート中止にするかぐらい、調律も微妙に。
そんな競技あったんだ。
特に低音の中が状態が悪くて、その幅の中でしか演奏ができないっていう制約で、
それによって名盤が生まれるっていう。
多分でもそれはピアノの状態云々じゃなくて、
キース・ジャレットの演奏自体の名演だったってことだよね、多分ね。
ピアノが音狂ってても、
でも音狂ってるからそこでやらないって言ったら、あの名演は生まれてなかったっていうことにも繋がるけど。
でもそういう偶然なものが多分あるかな。
だってしょうがないもん。
しょうがないですよね。
キース・ジャレットなんか特にいない。ソロピアノのアルバムいっぱい残してるから。
現地に行って、前日に必ず街の中を歩くって言ってたね。
空気から出して、ピアノに向かった時に神が降りてくる。
その神の声を私という媒体を通して表現してますみたいな、スピリッチャルな言い方するけどね。
そこがね、結構昔物議を醸した。
あれはジャズミュージシャンか、なんだ。
ジャズなのか、あれは。
ジャズとアネリカ論争がね。
あの当時ね、サンバ・ガルス的にチック・コーリアとハーミー・ハンコクって生まれて。
同じ世代だね。
誰が天才だと思うっていうのがね、結構話題になってて。
俺はキース・ジャレットじゃなくてチック・コーリア。
みんなそれ手を挙げるのがバラバラで。
今になるとキース・ジャレット。
天才っていうのはキース・ジャレット。
今、時を経てね。
20代の頃はチック・コーリアだと思う。
でもやっぱり聞こえ方とか印象が変わってくるんですね。
そうだね。
即興演奏っていう形自体。
レコードの魅力と探求
やっぱその時の自分のね、気持ちで弾くっていうことって
測りようがないから。
やっぱスタンダードなものをやってもらえれば。
そっかそっか、なるほど。
その人なりの枯葉だな。
その人なりのサマータイムだなって分かるんだけど。
最初からオリジナルだと、本当精神世界。
精神世界、僕の精神世界って言われても
うーん、何なんだみたいなところがあったね。
ブランドが確立した人だったら安心して任せられるけど
そうじゃなかったら何が起こるか分かんないからね。
そういう感じで、若い頃はチック・コーリア。
年取るとキスチャリ。
その差は、いや天才でしょやっぱりみたいな。
素直に言うか。
そんな感じだね。
タービーとジャズってそういう、今はちょっと
巡業するタビーとミュージシャンの話だったけども
ジャズに入っていくね、遡っていくタビね。
さっきのやっぱり1回目で聞かせてもらった
レコードをジャズ喫茶で聴いて、メモって
探してっていうのって
すごい音楽を掘っていく過程で
タビだな、タビっぽいなって。
いや考えてみると本当だね。
タビなんですよ、これ。
そうだ。
結構僕この手の話がすごい好きで
僕入り口がね、70年代のパンクロックなんですよ。
ゼックスピストルズとかの70年代のパンクロックが
僕中学生の時の音楽の入り口で
それは洋楽のコンピレーションアルバムがあって
そこに入ってたピストルズのアナーキンズUKで
洋楽とかロックとか音楽っていうものを
聴くのにすごく好きになったんですけど
でもそこから最初はパンクからニューウェーブとか
ハードコアとかそういうその界隈
その周辺の音楽を聴くんですけど
でもどっかから途中60年代のビートルズだったり
ストーンズとかツイッテリーとか色々聴いて
さらに50年代とかもちょっと聴いております
みたいなところから広がっていくんですけど
僕それどう広げたかって言ったら
TSUTAYAのレンタルCDなんですよ。
ちょうど僕の中学生の時だから
2000年くらいからTSUTAYA来た方
ちょうどできたくらいで
そこでレコードの名盤がCD化された時代なんですよね
2000年頃って
廃盤になってたレコードのやつが
どんどんどんどんCD化されていった時代で
そこで聴いてたんですよ
そこでCDを借りて聴いて
MDなり何なり焼いて
MD
iPodの前の時代
そんな感じの聴き方だったんですよね
CD買ったり復元
CD化された
復刻版
復刻版のCDを買ったり
借りたりしながら
まさに出たね
アナログも出たその時期
そうなんですか
復刻版
なるほどCDと合わせて
そこでだいぶ買った
そこでレコードの数が増えた
レーベルのブルーノート版とか復刻
うまいんだよね仕掛けが
最後の復刻
今買わないと絶対
でも最後の復刻3回ぐらいだった
リマスター版とかなんとか版みたいな
そうそう
踊らされた
でもまあライブラリーそういった
漏れてるところ
復刻版大貴重な
そうだね振り返る上では
復刻版やっぱありがたいよね
俺らの時代その復刻版と
ステアのCDレンタル
それ以降は
スポティファイとかの
間の世代って
借りたCDをiPodに
データ化して落とすっていう時代があって
でも今はもうYouTubeとスポティファイで
まあ8、9割ぐらい
聴きたいなと思った曲の
9割ぐらいは大体ある
いやほんとたどっていっても
ほとんど網羅されてるよね
たまにねどっかの記事で読んで
このアルバム聴きたいなって
検索しても出ないとき
たまにあるけど
でもまあまあ90%以上は聴けるなっていう状態で
っていう感じで
手軽になってるじゃないですかどんどんどんどん
すごく印象深いのが大瀧英一
で岩手の出身ですけど
どうやって音楽聴いてた?
岩手の田舎で
あんな時代の最先端当時の
いくような音楽を
作るようなミュージシャンに
どうなったかって言ったら
屋上、家の屋上に座って
ラジオの電波を伸ばして
衛星放送ですかね
ちょっと俺詳しくはないんですけど
アメリカとかの電波を
たぶん普通のラジオのものじゃないんだろうけど
何かで拾って
それで音楽を聴いてた
後ろの時代もいたよ
夜中に下町の湯河橋のとこ行って
短波放送ってやつね
夜中になったらハワイの音楽とか
入ってくるのキャッチして
そうそう
ちょっとトップっぽいやつだけどね
だいたい夜中に家抜けさせないと
無理だから
それがちょうど向こうの
夕方だかお昼だか
いい時間になるのか
話だけで聞いてたけど
好きなやつはそうやってたね
それ用のね
短波入るような
こちとら家の中でほらね
寝ながら
そうじゃなくて夜中の深夜放送
だってさ日本放送ってなかなか入んないから
周波数合わせながら
シューって
そのレベルじゃないから
外にアンテナ立てて聞いてる
わかるわかる
そういう時代
そっからね大西さんはレコードで
つってもねやっぱ
物理的に体移動しなきゃいけないわけじゃないですか
聞くためには
体動かして
もちろんもちろん
そこまで旅と言ってしまえば本当旅だよ
僕の旅は広げてんすよ
解釈を広げた旅の話が
すごい好きで
本当長い旅だったな
長い旅まだ続いてる
まだ続いてる
1枚のレコードを手にするまで
さっきね前言ったように
1枚のレコードを
手にするまで
メモメモして
レコードで走って
1週間後って言ったらまた
そこに取りに来なくちゃいけないし
長い旅でしたよ
1枚手にする
そのでも感動費としようだよ
ポチーじゃ来ないから
復刻版の価値
2週間とかかかると早くても
もう長いと
その頃ね気づいてたけど
国内版と輸入版
なるほど
微妙に値段が違ってたりするんだけど
輸入版
船便で来るの怖いとか言って
国内便でいいですよ
輸入版の方が
オリジナル
だんだんマニアになってくる
その頃は集め始めたから
傷ついてるかもしんないし
実際でも輸入版
そういうのいっぱいあるし
今探せばあるかな
真ん中の穴
開いてないやつ
え?
穴入ってないんだよ
あと穴の位置がずれてる
こんなんやって曲がったりするやつ
アメリカですね
あとね
これを探すとあると思う
A面とB面同じってやつ
クレジット違うんだけど
じゃあA面効くわって
ひっくり返したら
あれ?
同じだな
一心こういうアルバムなのかな
これでもね
今考えるとすごいレアだよ貴重だよね
貴重ですよね
こういうのが貴重になる
しょうもない貴重版やもんね
B面聞きたいんだけど
でももうないんだよね
それ探しても
その版自体が
なんだ
ちょっとコンピレーションアルバムっぽいから
シリーズに載ってないやつ
レアモンの
レアモンだからって輸入版で
だったら本当のレアだった
レア中のレア
レア版なのにB面聞けなかった
B面聞けないレア
まあまあ
今度は探しておきます
聞いてもらおう
本当だ
俺はA面B面
俺はクレジットも同じだったらいいんだけど
全然違うくなってるから
それ仮に
B面に聞きたい曲あったとしたら
長いよね
もう一回手にしなきゃいけない
その旅は
たぶん
たどり着けない旅になると思います
井戸に落ちたまま
だって
何十年
前ので
アルバム
何枚も捨てないだろうし
わかんないがやってみるかな
SNSで上げてみるか
現代の音楽環境
このレコード持ってる人
B面がどうしても
聞きたい
B面聞きたい
それすらも
調べてないけど
クレジット見ればわかるんだけど
そのミュージシャン
誰だっけ
ナットアダレ
キャノンボールアダレ
弟で
トランペッター
それ今思い出しました
レコード版に
松原
レアな話
なんか
楽しいですよね
今も今でもちろん
中高生
楽しさが借りられないのがあるんだろうけど
ちょっと手間なんだけど
レコードなんて
楽しかったんだろうな
CDすら買わないですよ
買わない
たまに今ね
今日届いたんだけど
DVD
マイルス・デイビスの
地上映画のDVD
そうなんですか
今度来た時に
これね
名前忘れた
プレイヤーであり
映画監督の人が
マイルス・デイビスに奮して
やった映画
マイルス・デイビスの
活動してない5年間がある
薬で中断して
薬から
立ち直る5年間なんだけど
それを奮して
遺族に
この5年間どうでしたかって
取材しに行ったんだ
そしたら教えられない
ただし好きな想像で
焼いていいって言われた
それで自由に作った映画
面白い
あんまり
1回は見たんだけど
焼いてもらったDVDがね
飛んじゃって
調べたら安く売ってるから
面白いね
マイルス
銃バーンとかぶっぱなしたり
ギャング映画かこれ
すごい時代の
ミュージシャン
アメリカラップの
ミュージシャンとかは
そういう感じの
今でも
ヒップホップね
ヒップホップって
ヒップホップが
出現した時って
モダン・ジャズが出現した時の
ムーブメントに似てるって言われる
全然やってることは違うんだけど
結局今までやってきた
ないことを
いきなりやり始めた
っていう感覚じゃん
モダン・ジャズの起源
ヒップホップ
そんなような意味で
モダン・ジャズが出てきた時
っていうのは
別のジャンルが出てきたっていうか
新しい
ジャズスタイルが違うみたいな
モダン・ジャズって言葉自体は
後付けの総称なんだけど
当時は
端的に言うとビバップ
ってことだよ
ビバップ
革命
ある時点からジャズが変わったって
言われる起点がある
ビバップってチャリーパーカーとか
そうそう
チャリーパーカーまさしく
あの時代からモダン・ジャズなの?
ビバップでジャズが生まれ
まあ
これ喋るはず
始まると2時間くらいかかる
そう言うとハードバップと言われる
ものとかクールジャズ
って言われるものが出てきて
でそれの総称
モダン・ジャズ
ただその
モダン・ジャズが始まりましたっていう起点を
ビバップっていう
まあ
チャリーパーカーや
ジッティ・ジカレスビーとかね
セロニア・スモンクとかいろんな人が関わってるんだけど
ある人たちがまあ今まで
のルイ・アームストロング
っていう人が築き上げてきた
ジャズの楽しさ
それだって40年代から
40年代から
まあスイングジャズ
ダンスミュージックであったり
まあ
ニューオーリンズ・ジャズとか
王女隊のジャズ
なんか
ジャズが文学的になったみたいなことなんですか
結局
踊るための音楽よりかは
聞くためとか
音楽以外の
ジャンルな世界にもいるんだろうけど
それで飽きたらず
いきなり
なんだそれってのをやりだしたっていう
今でいうジャズを聞けば
当たり前のようなジャズなんだけども
その前の時代はやっぱり
どっちかっつう不明ミュージック
ガグ団だからさ
みんなでやろう
途中でソロを吹くパートはあるけども
ある程度
最初から最後まで決まったものだった
ジャズ
ブラスバンドやってたから
王女隊でやると
それがないと難しい
ただ一人一人が
振り返るともっと自己表現したい
自己表現と音楽の進化
自己表現したいって思いが出てきての
ビブアップ
音ももっと
音数増やして
っていうようなことを
チャーリーパーカーが
変態的にやりだした
それから仕様目が変わるというか
音楽の勉強が
チャーリーパーカー
とにかくチャーリーパーカー
チャーリーパーカーの話で
2時間持つから次回チャーリーパーカーやります
チャーリーパーカーやります
そんな感じ
変態的な人ができて圧倒的に
ジャズの世界が変わっちゃって
今に繋がる
っていうことね
他のジャンルで
ロックでいい?
ロックで言うとチャック・ベリーとか
プレスリーではないと思うんだけど
チャック・ベリーとか
バディ・ホリーとか50年代の
ミュージシャンなのかな
あるいはビートルズが
インドの音楽とか
アイルランドの音楽とか混ぜて
ポップスの中に持ってきて
それ以降のポップスが
変わるわけじゃないですか
他の国の要素を混ぜるとか
ちょっと違うのかな
乗っかった上で進化した
っていうイメージよりは
180度変えたぐらいの?
ぶった切ったっていうか
でもここは
モチーフにしながら
まるっきり変えたっていうか
ただ
急にスーパースターが
現れたっていう
よく表現されるんだけど
それまで
100mは12秒台だった
でもいきなり9秒台で走るやつが
現れたぐらいのインパクト
ルールチェンジをしたっていう
何年もかかって
1秒縮めるのに大変だ
でもいきなり9秒台
の人間が現れたって
言われてるんだよ
チャーリーパーカーの出現が
いきなり9秒で走る音が現れた
文学界で言うと
誰とか言うとわかりやすい
文学界はちょっと難しいけど
明治初期の文学で言うと
それまで江戸時代って
文章だったものが
夏目漱石とか
大ごたえになるわけじゃないですか
それぐらいの戦艦
漱石が大ごたえになるというか
それも
理解不能みたいな
最初そうですよね
何やってんだって
ニューヨークに
ウィーントンズプレイハウスっていう
世な世な
実験的に難しいことを
やり始める人たちが集まり
立ちた場所がある
そこに
名を伝うのがチャーリーパーカーとか
チャーリークリスチャーとか
ピアノとバドバウェルとか
あと2時間かかります
やめましょう
ありがとうございます
今週は
大西さんから聞く
ジャズと旅の話
ジャズ
これも使わせてもらいます
ぜひぜひ
旅してますから
お店ね
カバーアートっていうか
ポッドキャストの番組の
エピソードはカバーアートって
写真載せられるんで
お店の写真は
載せさせていただきたいんですけど
ぜひ
このお店来たら旅してたんだな
ってなります
レコード
確かに手に入れるまで旅でした
ありがとうございます
2週目はこんな感じで
ありがとうございます
あともう1本だけ来週お願いします
ありがとうございます
ありがとうございました
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