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半熟した果物を見分けるために必要だったのが、匂いも必要だけど、赤という色だったから。
匂いよりも色で識別? 匂いと色と両方かもしれない。そういう風に書いてあったけど。
そういう能力がそこから100万年経ってもちゃんとホモサピエンスという人間には残っていて、結果として、お米と味噌すげえ!
そこに結びつくんだね 多分ね。これどんだけすごいかっていうと、お米自体がまずそもそもスーパーフードすごい。
動物のエネルギーの元になってるのって、炭水化物から生成される糖質か脂質のどっちかなんだけど、主に糖質でできてるんだよね。エネルギーって。車でいうとガソリンだよね。
炭水化物がメインだから、もうこれでお米さえ食べておけばとりあえずエネルギーは確保できます。
けど体調を整えるのに食物繊維絶対必要でしょ。これがないと体がおかしくなっちゃうとか。
っていうものの中にあとミネラル、マグネシウムとかカリウムとかリンとかいろいろあるよね。
あとビタミンB1とかB2とかB12とかね。こういうのが実はお米に全て含まれてる。
ただ今言ってるお米っていうのは玄米の話。白米になったらビタミンが全部削り取られちゃってるから、最終的に江戸時代になると江戸患いって言って活気が大流行しちゃうんだけど。
あの病院行くと膝トントンする。 あれ膝トントンするやつあれ。あれはビタミンBが吸っつると起こる。神経障害。
あれじゃあ玄米だったらならないのか。 ならない。相当スーパーフード。なんだけどこのお米がどうしてもカバーできないところがいくつか穴が開いていて。
それがビタミンA、D、Eとかそういうビタミン群とか、あとアミノ酸の離陣とか、あと決定的に足りないのがタンパク質と脂質ね。
タンパク質と脂質。 タンパク質って体を作る元になるものだね。脂質ってのは油だね。油はエネルギー源になるのと同時にさっき言ったビタミンA、D、E、Kっていうのは使用性って言って油に溶けるビタミン。
ということはそのまんま摂取しても吸収はできるけど吸収効率が非常に悪い。脂質があることでビタミンA、D、E、Kを効率よく摂取することができる。吸収することができる。
油分がないと基本吸収しにくいものっていうことか。 これをなんとそもそも大豆が持っているから味噌が全カバーしてくれるんだよね。 じゃあ味噌を食べると吸収効率が上がるんだね。
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そう。お米の中で足りない成分、穴があったとするじゃん。その穴全埋めしてくれるんだよね。 すっごい組み合わせいいんだね。 めちゃくちゃ組み合わせがいい。最強。 最強だね。
翼君と三崎君みたいな。キャプテン翼知らないと絶対分かんないやつだけど。 世代違いだと分かんない。 最強のコンビ。 ゴンとキルアとかのほうが一緒。 そっちか。世代が違うな。そうなんだよ。最強コンビなんだよね。
出会うの曲のように神をさうと。 もう一十三歳とか今言ってるけど、当時この頃って一十一歳って言って、ご飯と味噌汁と漬物あればOKみたいな時代だった。 確かに米が玄米の前提で。
朝飯超楽だね。 超楽。でも完全栄養食。 すごいね。それ精米にしちゃったら急に崩れるんだね。 そういうこと。 現代人が普通に白米と味噌汁と漬物みたいなのちょろっと食べたら完全に偏るってことかな。
どうだろうね。今環境が相当違うからね。 この頃はまだ栄養が全体的に足りてない時代だから。とはいえそこそこ体格が良くて平均身長が165とか鎌倉時代とかね。
これが戦国時代室町後期応仁の乱が終わって織田信長が出てくる頃になると栄養失調が半端なくなってみんな体がちっちゃくなっていくんだけどね。だからこの頃はまだそこそこある。 大きいんだね。昔の人みんなちっちゃいと思ったからね。
何せ肉食ってるから。まだこの頃。 その後肉食べなくなるんだ。 本当は奈良時代に仏教が伝来した時に肉食べちゃダメっていう天皇からの命令直死って言うんだけどこれが出てダメって言うんだけど実はこの肉食べちゃダメ直死は何百年間の間に何十回も発令されるんだよね。
そんなに肉ダメだったんだね。 なんで何回も言ってるかっていうとみんな言うこと聞きゃあへんから。 単純に毎朝のお母さんみたいな感じ。 そうそうなんなら江戸時代でも薬食いとか言って普通に猪とか食べてるしね。 薬食い。 肉は薬だとか言って。
これね味噌をおかずとして食べたところまではいいんだけど弱点が一個あってまず玄米パサつくでしょ。 パサつく。 食べづらいよね。 うんボソボソする。 味噌しょっぱいよね。 しょっぱいね。 喉渇くよね。 渇く。 パサパサするところに喉渇くもん当ててみ。 ボソボソな何かが出来上がるよ。 うん食べづらいのよ。単純に。だからここが料理の知恵だなと思う。
確かに食べにくいね。 食べやすくすることで常習的に栄養摂取することができるようになるっていうのは知恵なんだよね。生命維持活動の知恵。これが料理の原点だなと。
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原点。 で、これを何とかしようと誰しもが思っていたところにすり鉢っていう。 急に来たねすり鉢。 キラーアイテムが入る。これね、それまではすり鉢がなくて。 なかったんだ。日本のものじゃないんだねこれね。
これ中国からやってきた。ヤバいよ中国。すごいよ。 すごいね。 世界の三先端ずっと中国だったから。 いろいろ来るね中国から。
この時点で世界のGDPの3分の1は中国だからね。 3分の1えぐいな。 奈良時代とかだと唐かな。建唐史とか言って。鎌倉時代になってくると唐が滅んで宗とか元っていう国が出てくる頃なんだけど。
この頃になると鎌倉幕府とかが、その後室町幕府に続くんだけど、意外と幕府って江戸時代のように権力強くなくて、鎌倉は鎌倉地域だけしかカバーできてないよね。
だから割かし自由にみんな民間貿易始めるのよ。その前までの建唐史っていうのは国家がやってた事業だから民間は行っちゃダメみたいな感じだったのに、鎌倉幕府が弱かったせいで意外とオッケーになってくる。
意外と鎌倉幕府弱かったんだね。 だいぶ弱い。鎌倉周辺しか権力及んでないから。 日本全国あるのに? あるのに。
相当狭かったんだね。 あんまり及んでない。だから密倉貿易が盛んになって民間貿易が盛んになるといろんなものがやたらと入ってくるのよ。それこそゴマとかいろんなものがズイズイ入ってくる中にすり鉢っていうのがあって。
それまで日本でペースト状に潰そうと思ったらウスしかないのよ。 粉ひくやつ? うん。キネとウスの方。餅つきの方。あれの小型版があって。ちょっと想像してみて。つぶみ巣をウスでついてみて。
絶対つぶせないでしょ。 無理だね。大きさのサイズ感が違いすぎる。 ビシャビシャだしね。 ああそうかビシャビシャなのか。 飛び散るよあれ。 ちょっとやだね。抹茶色になっちゃうね。
そこにすり鉢が入る。今みたいにザラザラのすじ目が入ってない。あれは串ですじ目つけるんだけど。あれが入ってない。ツルツルの状態なんだけどね。石のザラついた面だけが出てるような。
ああそんな感じなんだね。 あれが入ってきたことで味噌がペースト化できるでしょ。ペースト化できると何が起こるかっていうと水に溶ける。
やっと溶かせるんだ。 そう。それまでは逆に言うと水に溶かせないんだよね。
溶かせない。食べてたもんね普通にね。 そうそうそう。
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ほら金山地とかあるでしょ。金山地味噌の納豆とか。あれをお湯の中に入れてみ。絶対溶けんから。
溶けないね。 具にしかならないでしょ。味付けできないんだよね。
ああ味付けがね。味付け用途には向いてなかったんだ。 そう。
これですりつぶすことができるようになったから水に溶かせることで何が起こるかっていうと調味料化するんだよね。
ここでやっと調味料化するんだ。 そう。それまでは野菜に粒味噌乗っけてパクッと食べる程度が限度だったんだよね。
そういうことか。
これが煮物と汁物とイコールになってるけど野菜を汁の中に入れて味噌味で食べることができる。
両方同時に摂取できる上にさっき言ったほらパサパサこれを解消するんだよね。
ついに汁物があることによってね。 そう。これはすり鉢がすごい影響してる。
確かにすり鉢なかったらいつまで経っても固形のままだったんだね。
そう。このすり鉢が登場したことによってもともと味噌もそれなりに流行っていたんだけど一気に日本全国にすり鉢と味噌が同時に広がっていく。
日本全国の上流階級だけじゃなくて一般庶民の一般家庭で味噌作り始めるんだよね。
そうなんだ。それまで作ってないんだね。
一部作ってたけどそんなに全復旧してない。調味料となったらわけ違うでしょ。塩が全家庭にあるみたいな勢いで味噌が全家庭復旧するんだよね。
そうか。括りが変わったんだ。
そう。でこれを広めていったのがお坊さん。
お坊さん。なんかちょいちょい歴史お坊さん出てくるよね。
日本の歴史お坊さんすごい活躍するからね。
すっごいいっぱい出てくるもんね。
なんでここでお坊さん登場するかっていうとこの頃のお坊さんってただ宗教を司っているだけじゃなくて総合学問を収めた人って扱いなんだよね。
学者さんみたいな。
そうそう。仏教っていうのは哲学という捉え方をしていたし社会を捉える概念を輸入してきました。数学的なものも司っています。建築技術も持っています。やばいでしょ。
万能だね。
仏系理系療法行ってますみたいな感じで合わせて医学も司る存在なんだよね。
スーパーマンじゃん。
ある意味お医者さんみたいな存在でもあるからだから健康に良いミソを広める活動を一緒に行うっていう。
ああそういうことってお坊さん出てくるんだね。
今の現代人の感覚で宗教を司るお坊さんがミソとかお茶とかもそうだけどね、あいったものを広めるっていうとなんで?なるじゃん。これ医者に置き換えてみ。普通だから。
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確かにね。お医者さんが薬これいいよっていうようなものもね。
そうそうそう。でそれを今みたいに物流発達してないからね。あちこちから取り寄せられないんだったら現地で作ろうよ。薬草を作る畑作ろうよみたいな感じでいろんなものを広めていく。
ああそういうことなんだ。
その中の一つがミソ。
へえミソだったんだね。じゃあ相当いいっていうのはもうお坊さんも分かってたんだね。
そういうことだと思うよ。だからこの当時もうすでに文献にチラッと出てくるのが医者殺しっていうのがもうちょっと後かな室町ぐらいだけど医者殺しっていうミソのことをね。
ああ医者殺し。
うん。ミソを食べてるとみんな健康になるから医者が食ってけなくなるっていう意味で医者殺しっていう。
へえすごいじゃんミソ。
やばいよ。でこれで何が起こったかっていうとさっきのスーパーフードの米があるよね。で米の足りない穴をミソが全埋めするよね。
そして野菜を手軽に美味しく食べれるっていう土壌ができるよね。
スーパーフードのお米とミソに野菜っていうまたミネラルと栄養を含んだものを三つ同時にポンと一重一切の状態で取れるようになっていく。
確かに味付けって塩だけだとさ煮たものってあんま美味しくないしミソなかったらと考えると結構煮物とかやばいよね。
そうまだこの頃醤油ないし。
ああないんだ。全然美味しくないじゃん。
ミソなんだよ。
ああそりゃミソ流行るわ。
醤油って作るのそこそこ技術いるんだよ。
ああそうなんだ。
だけどミソって大豆火入れて潰して麹と塩混ぜとけば勝手にできるから。
うまいまずいは置いといてどこでもできるから。
へえそれは簡単だね。
そうなんだよ。
じゃあお手軽スーパーフード化したんだよね。
だから全国普及する。
いやそれするでしょ。醤油ないんでしょ。
醤油ね一部チラッと出始める。まだ秘書とかいう形から発祥していくんだけど。秘書はもっと古くからんだけどね。
ただまだ全国に完全普及するまでには至らないっていうのは醸造するのに技術がいるから。
個人で簡単にできるのはレベルのものじゃないのよ醤油って。
そうなんだ。
発酵技術がちょっと難しいから日本酒の発酵技術があるから醤油が生まれてくるっていう別の文脈があるんだけど。
そこはお酒の発展を経ないといけないのでそれこそ国家権力とか人員の権力とかが発動しないと日本酒と醤油って発展していかないんだよね。
だいぶ大規模な話なんだね。
そう。日本全国に完全に醤油が味噌と同じレベルで普及するようになるのは江戸幕府開封以降中期頃。だいぶ後。
だいぶ後だね。
あるんだけど普及はそこまで待たなきゃいけない。
じゃあ味噌の方が普及は早かったのか。
早かったってことだよ。
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そうなんだね。
味噌汁ってすごいんだよ。
すごいんだ。
スーパーフードの上に日本の料理の文化の礎をも築いちゃったからここで。
これがあるから今の海石料理もあるし家庭料理も存在する。
ずっと塩だけだったら料理する気薄そうだけどね。
すごい。あとね、やっぱり味噌汁ってこいつ尋常じゃねえなと思ったのが継続性ね。
継続性。
飽きるでしょ普通に考えたら。
でも日本人、最近は毎日飲まない食べない人も増えてきてるけど昭和くらいまでは毎日味噌汁食べるの当たり前だったからね。
毎日。
毎日。朝ごはん味噌汁イコールだったからさ。
そうか。なんかよく言われてたのは朝味噌汁食べないと体強くならないよとか。
飽きてたかもしんないけど、それでも数百年間の間毎日っていうのが続くっていうこの継続力ね。
これが日本人の健康を支えてきたんだと思うと。
味噌汁すごい。
料理って本質ここだなと思ったもん。
良いもの継続しないと意味ないじゃん。継続させられるパワーをこの料理自体が持ってるってことだよね。
じゃあ日本人の発展を支えたのは味噌汁とご飯。
そういうことね。
すごいね味噌汁。
ぼちぼちいい時間なんで次回に行くけど、この後この味噌汁パワーに目をつけた人たち、偉人たちがいるんだよ。
偉人がいるの?
戦国時代に突入すると誰でも知ってるようなね有名人たちが味噌爆裂させるんだよね。
ざっというと徳川家康知ってるでしょ?
うん知ってる。
武田信玄知ってるでしょ?
独眼流伊達政宗とかね。
伊達政宗。
もうめちゃくちゃ味噌汁っていうか味噌ブーストさせてるから。
味噌関係あるんだのあの偉人たちは。
その人たちがなんで味噌ブーストさせることをわざわざやったのかっていうのがまた興味深いよこれ。
ああ理由あるんだ。商売じゃないんだよね。
商売じゃない。
戦国だもんね。
これがまた面白かった。
ああ気になるところですけど、じゃあ次回に行きたいと思います。
はい。
じゃあここまでで今日は終わります。ありがとうございます。
ありがとうございました。