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2024-05-23 17:22

パフパフの家に人生の全てを注ぎ込む持ち家信仰の恐怖①#80

住宅ローンを完済するより先にボロ家になる日本の住宅。100均やMUJIやIKEAで生活雑貨や家具を買い揃えるより、もっと大切な住まいの知恵が必要ですというお話をします。
やっと、本業っぽい配信をします!

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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は、もう久しぶりにちょっと私が本当にリフォームプランナーなんだよということを証明するというか、自分がこの配信上はほとんど建築関係の話とかをしてないので、
ちょっと今日はそれをしようかなと思っています。これを聞いた瞬間にね、ポチッと、「なんだ?」みたいなね、消さないでくださいね。
それなりに面白い話をしようとは思っています。
これはね、ちょうど先日中村敦彦さんとボイシーで対談させていただいた時に、今の30代の人たちが、家を結構新築で買うよねと
住宅ローンを組んでみたいな話をした時に、私が今のこの建て売り住宅っていうのはチャチンだということで、ちょっとパフパフっていうね表現をしたら、結構中村さんも何々それ何みたいなね、食いついてこられたりとか。
あと5月の頭の方で、やはりボイシーで木下ひとしさんが、安く安く今日ってね言って、
今のね、この本当に若い人たちというかね、日本人が25年ローンどころじゃないですね、35年とかね、下手したらもっと長い年月、住宅ローンを組んでチャチン家を買ってるよと。
本当にその、何て言うんでしょうね、もう何でもかんでもとにかく安くて、本物っていうものを知らないことの危機的なこと、危機感みたいなことをね、すごく批判的に話されている配信がありましたね。
そんなこともね、合わせてちょっとね、お話ししようかなと思います。
えっとですね、まずね、私の今家の斜め向かいにすごく立派なね、これはね、おそらくもう本当に戦後すぐか戦前からね、100年は軽く経っている立派なお家とかも当然戦前ですね。
もうすごく立派な日本家屋があるね、お家を、家はね、尺径で眺められる位置にあるんですね。
この家はね、本当に広い、これ何百坪あるのかな、500坪ぐらいはね、多分ありますね。
ワンブロックが全部このお家っていう感じで、広いお家に、敷地に広いお庭ね、綺麗な立派な日本の庭園ですね、に囲まれて、真ん中の方にね、この平屋の美しい日本家屋がね、建っているんですよ。
この敷地が広いのでね、今ね、このおも屋、このおもになっている、この家には多分誰も住んでないんですよ。
昔ここがみんなの中心の家だったんですけれども、ここにかつてのね、おじいさまおばあさまが住んでおられて、当時の若夫婦が同じ敷地内に離れと言ってね、もう一棟別の家を建てて、そこに住んでおられるんですよね。
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その方たちも今はね、もう高齢者になっていて、その人たちの息子世帯がね、またもう一つね、別の家を建てて、もう一つ別棟ね、さらに別棟の2階建てのお家に、今はそこの孫世代ですね。
だからおも屋に住んでいた、昔のかつての主人たちから見ると、孫の世代が今、もう一棟に住んでいるという感じなんですよね。
で、いよいよですね、この離れに住んでいた、この両親世代ですね、この方たちもね、だいぶ高齢になってきているので、いずれはね、この広大な敷地とね、この立派な日本家屋はもう手放すだろうなってことはね、なんとなく悲しい予感としてあったんですけれど、いよいよ最近ね、もうやたらめったら側僚の人が来てるんですよ。
なおかつね、不動産屋らしき人たちもね、出入りしていて、土地の雰囲気を見に来たりしてるんですよね。
なので、これを孫の世代にね、この広大な敷地とね、古いお家を残していくよりはね、まだ自分たちが元気なうちにということでね、いよいよこの敷地を切り売りするんだろうなということだと思うんですよね。
なのでね、今のうちですね、もう我が家のね、2階から眺められるこの美しい尺径も、いよいよ時間の問題だっていうことになってきてるんですよね。
でまぁ、このね、本当にたまにね、都心とかでもありますよね、立派な綺麗なお家ね。洋館の場合もあるしね、和風のね、本当に純日本家屋もね、色々美しい家がね、どんどん取り壊されていってるんですけれど、
今ね、もうこんな風にね、作れる技があるね、職人さんもほとんどいないですし、もうね、本当にどんどんこうやった美しい建築はなくなっていくんだなっていうところにいるんですけれど、
私はね、でも正直言って、これをね、本当に安い安い境で、今のね、若い人たちが物を見る目がなくてね、でも本当にとにかく1円でも安くね、物を買ったり作ったりしようとするような価値観に継承ならされていても、それはね、私も本当にその通りだと思う反面ね、
でもね、ずっとこんな感じで、安さと効率と、そういう何て言うんでしょうね、企業にとって採算が合うビジネスを追求してきたのは、あくまでもこういう企業側なんじゃないのっていうのがあるわけですよね。
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これにね、このビジネスモデルにずっと乗せられて、我々は物を買ったり、住んだり、ローンを組んだりってしてきてるのでね、今になってね、物見る目ねえなってね、安かったり安い分だけね、悪いんだよと、そういったものを見抜く目がないっていうのはもうダメだよっていうね、
それはね、それ言うのは簡単なんですけれども、やっぱりね、それはないんじゃないかなっていう気もするんですよね。
例えばね、今だから本当にこの間ちょっといろんな対談の中でもお話ししてたんですけれど、あと私のカスハラのシリーズでも言ってたんですけれど、とにかくね、今お客様の質がどんどん下がってきていて、
もうね、ある程度リテラシーがあればね、この程度の仕上がりなんだっていうことをね、これはね、私たち建築業者のサイドからね、都合よく言ってるのではなくて、今はね、やっぱりもう一番大事なのはコストと、コストっていうのはね、全体の金額も去ることながら時間のコストですね。
もうこの両方の効率っていうのは究極に、やっぱり大切にしすぎてきたために、もう私たち業者からすれば、もう納期っていうのはもう絶対に1日の狂いもなく仕上げなければいけない、もう絶対守らなければいけないところなんですね、工程ですね。
もう例えば何月何日に終わらせるって言ったら、もうそれは絶対よほどのことがない限り、それこそ天災でも起こらない限り、絶対にずらすことができないんですね。
さらに金額も年々、消費者がコストに対してシビアになってきているので、本当にここは1円でも安くしないと契約が取れないっていうね、そういう時代になっているんですよ。
なのでね、こういうふうになってきている以上、ここでね、より質のいい提案っていうことはね、やっぱりよほどちゃんとコストを射止めをつけず、いい仕上がりにしたいっていうお客様以外には、我々は花から提案しないのは当たり前なんですよね。
私がカスハラシリーズでやったA氏じゃないですけれども、もう彼なんかも決して貧しい人じゃなくて、むしろ結構お金は持っている人間でしたけれども、とにかく1円でも安くして、そして自分がちょっとでも儲けを作ろうということしか考えていない人が本当に増えているんですよ。
これはお金がある人もない人も同じようにこんな調子なんですよね。で、例えばね、そのA氏の例えで言うと、一番彼はね、ありとあらゆる理不尽を言ってきたんですけれど、それはね、ちょっとここで繰り返す必要ないので、
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例えばね、彼がいろいろ言ったイチャモンをつけてきたことの一つがね、クロスなんですよ。壁紙。壁紙っていうのはね、皆さんリフォーム経験があったりね、家を建てたことがある人だったら分かるんですけど、今はもうほとんどね、99.9%がこのビニールクロスで壁を張るんですね。
で、通常であればここは、例えばヨーロッパとかね、欧米の建築を今は日本は取り入れているわけなので、本来であればここは塗り壁なんですよ。
例えば日本建築もそうですよね。日本建築は本当に木材の壁であったり、土とかね、あとは樹落とかね、植物と土を混ぜてね、練った素材の壁にしてみたりとか、本当に自然素材で作ってたわけですよ、壁とかをね。
でも今はそんなことしませんよね。このビニールクロスで全部張っていくわけです。
で、これはビニールクロスっていうのは90センチの幅のロールなんですよね。紙巻きになってるんですよ。
で、これをね、90センチ幅でバーっとこうね、縦にね、張っていくんですよ。張り増していくんですよね。
なのでね、この90センチごとに切れ目が入ってるんですよ。これをね、壁っていうのは常にね、振動で揺れてるんですね。
なので絶対に、ある程度年数が経ってきたり、あとはね、経ってなかったとしてもね、そこの乾燥具合とかね、いろんなこの、やっぱりその立地条件ですよね。
あと家族がたくさん住んでいて、バタバタと家の中で走り回る子供さんがいるとか、そういったことでやっぱり壁も振動する。
風が強いところにね、ちょっと高台なんかに建っている家であったり、ましてやマンションとかであればね、必ず振動してますのでね、絶対に壁紙っていうのはね、間がパクッと開いてくるんですよ。
これにね、異常に真剣質な人が増えてるんですね。
でもね、こっちにしてみたら、これたかだか壁紙なんですよ。
これはあくまでも一見塗り壁風な柄になってますけれど、単なるビニールクロスなんですよね。
ここの割り切りがね、ついてないっていうことが問題なんですよね。
だから本当にお金があって、そして金額から、後期ね、工事の期間ですね。
ここも、なりふり構わず最高の家を建てたいっていう人はね、ここに何ヶ月もかけて、一流のね、左官職人を使って塗り壁にしますよ。
でも誰がこんな工事します?今時。
やっぱり皆さん忙しく仕事もしていて、そしてね、そんな限りある予算の中で工事したりリフォームしたりするので、そんなね、たっぷり時間かけて家を作っていくっていうね、そういう時代じゃないんですよ。
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なので効率よくクロスを貼っていくと。
このクロスは折物帳っていうね、布の柄風のところも多いですね。
縦横のこの糸の目がね、ついたような柄のクロスか、本当に刷毛でね、白くこのファッファって綺麗に塗ったようなね、あの塗り柄がついたようなクロスが圧倒的に一般的ですよね。
でもこれ、ただの壁紙の柄なんでね。
ここに文句言ったりね、柄と柄がうまく合ってないだろうね。
なんかもうちょっとまだ1、2ヶ月とか半年しか済んでないのにね、間が空いてきたとか、天井と壁の境目のところがね、ちょっと目立ってきたとかね、そういうことをやたら言ってくる人がいる。
そしてこれ単なる紋質こいですけど、ビニールなので当然劣化も早いんですよ。
もう必ず色がね、変色してきますし、経年劣化してくるんですよね。
これもぺろってめくれてきたりもしますね。
こういうことすると、もうどんどんどんどん汚くなってくるんですけれど、これを20年も30年も40年も放置している家もいっぱいありますね。
これももうね、わずか10年足らずしか持たない程度の商品なんです。
なので本当だったら10年に1度はね、張り替えなきゃいけないレベルの、その程度の品質のものなんですよね。
あとこの洗面化粧台とかね、ユニットバスの浴槽とかね、あとキッチンとかね、こういういろんな水回りの設備機器とかも同じくで、こんなのも全部やっぱり本当の石を使ったりね、鉄を使ったりとかではないので、やっぱりこんなのも言っても20年くらいで劣化してきます。
あの潰れてね、壊れることはないかもしれませんけど、まあ古びてはきますね。
あとね、皆さんよく引っかかるのが扉とかですね、たて具って言うんですけど、扉とかが木目とかついてますよね。
これをね、本当の木だと思い込んでる人が結構多くて、こんなのは全部シートなんですよ。
シートっていうのは柄のシールみたいなものを表に貼っているだけで、中はただのスカスカのフラッシュ扉って言うんですけれど、要するにふかしたただの枠に貼り付けて木のふりをしている、木の柄がついているだけのスカスカのものなんですね。
だから昔だったら本当の本物の木をね、だから分厚い木をね、ちゃんと彫り物してね、立派な柄がついた扉とかありましたけども、今はそんなものはないですね。
全部こういう作り物っていうか、張りボテなんですよね。
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別にだから張りボテだから悪いってわけじゃなくて、ちゃんと一見綺麗ですし、普通に使っている分にはちゃんとしてるんですよ。
ただこれもね、やっぱり10年20年経ってきたら当然劣化してきて、このシートも変色してくるし、また裾の方が剥がれてきたりしますね。
これをね、本物の木だと勘違いしている人は結構いて、ペンキで塗っちゃったりするんですけど、これ単なるシートなんで、シートってまただから樹脂ですね。
なのでこんなの上から塗ったってしょうがないんですよね。
こんな感じで、もうだからね、物を見る目もなくなってきていて、でも今だから私たちが住んでいる家で使われているいろんな商品、資材、これは全部なるべく安く、なるべく早く、
そしてとにかく職人さんが簡単に効率よく取り付けれる、施工できるっていうね、もうそのためだけに、こうやってものすごくシステム化されて作られた、ベルトコンベアーでどんどん物をせっせと供給できるような、そういうものでしかないんですよ。
そこを分かって使っていないと、やっぱり偉いことになるっていうのは確かで、だから必ず悪くなってくるので、もうね、やっぱり持って20年だっていうことは分かっておいた方がいいんですよね。
特に水回りの設備なんかは、もう全部、ほとんどがね、樹脂でできてるんですよね。で、こんなのはね、やっぱりだから、それこそ割れたり破裂したりね、そこまでひどいことはないにしても、確実に劣化してくるので、基盤でくる、割れてくる、で、やっぱりたわんでくるとか、いろんなことが起こってくるので、
もうね、20年以上経ってくると、やっぱり変え替えないといけなくなってくるようにしかできてないものなんですよね。
はい、というわけでね、意外に話すことがいっぱいあることが分かって、これもちょっとまたシリーズにさせていただきます。
この今の日本の住宅事情ですね。これについてね、またちょっと何回かに分けてお話ししようと思います。
はい、では今日はこれで終わります。ごきげんよう。
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