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2024-03-13 08:54

昭和のリフォーム屋って、めっちゃ楽? #9

昭和と現在のリフォーム業の違いについてお話します。 #リフォーム
#リノベーション
#昭和
#不適切にもほどがある
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お聴きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は、昭和の頃のリフォームと、今では、もう全く施工業者側、私たちのようなリフォーム会社と、お客様の立場が完全に逆転したなという話をします。
今の若い人には、想像もできないと思うんですけれども、昭和の時代、今から3、40年ぐらい前というのは、完全に施工業者側、リフォーム業者とか、公務店とか、そっちの方が遥かに力が強くて、お客の方がお金払っているにも関わらず、もう圧倒的に立場が弱かったんですね。
つまり、例えば工事を頼むと、お客さんの方が決定権がないんですよ。
例えば、私が子供の頃に、当時の実家がリフォームをしている場面というのは、私は記憶しているんですけれど、
当時、客間、お客様を通す部屋、応接室という言い方をしているんですけれど、その部屋をリフォームした際に、床フローリング材とか、壁紙とかを一切、うちの家族が選んでいるという記憶が全くないんですね。
気がつけば、公務店サイドが勝手に決めたもので、全部もう仕上がっていたということがあります。
さらに驚くのは、水回りをリフォームした時も、特にうちの家族がちゃんとショールームとか行って、物を選ぶとかいうことはせず、
公務店の方が、これになったら今お得ですよという感じで、お勧めしてきたトイレをつけてもらったりとか、お風呂を組んでもらったりとかしていました。
もう今では全くもう考えられないことですよね。
このようにですね、昭和の時代っていうのは、圧倒的にサービスを提供する側が強くて、サービスをお金払って受けている側っていうのは、不思議なことに圧倒的に弱い立場にいたんですよね。
かつてはですね、感じの悪い喫茶店とかレストランってザラにあって、せっかく入ったのにもういらっしゃいませもなくて、ブスッと水をテーブルにガシャンという感じで置かれたりとか、そういう無愛想なウエイトレスさんがいたりとかですね、そんなのザラでしたし、
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一番わかりやすいのは、運転免許証を取りに行く教習所ですね。ここはですね、私が若かった時っていうのは、鬼のように怖い場所だったんですね。
教官が、もう本当に鬼教官ばっかりで、当然こっちは生まれて初めて運転する人が運転を習いに来てるんですけれども、下手だなーとか言って下打ちされたりとかですね、下打ちどころか、もうめちゃくちゃ暴言吐かれたりとか、
嫌味言われたりとかっていうのがザラだったんですよね。 今はもうもちろん、教習所はもう来てくれた生徒さんはもう大事なお客様なので、当然そんな扱いはしませんよね。
あと本当に露骨だったのが、アパレルなんですよね。 当時はハウスマヌカンって言って、
おしゃれなこのブランド、DCブランドって言ったんですけれど、こういったところの販売員さんっていうのはもうめちゃめちゃ立場が強くて、
もういらっしゃいませとか言ってくれなくて、自分たちがもうダサいと思ったお客さんのことはもうガン無視してですね、
うちの服をもう着るのも無理、もうダメだし、見るのもダメみたいな、入店ももうお断りみたいな、そういうようなね、本当にとてもサービス業とは思えないような販売員の方が威張ってるみたいな時代があったんですよね。
それが30年40年かけてですね、徐々にちゃんと消費者の方が強くなってきてですね、今そんな不愉快な思いをさせられることってほとんどありませんよね。
消費者の方がお客様ファーストっていうことでですね、ちゃんと自分たちが支払った対価に対してきちっと自分たちの要望が言える、そういう正常な市場に変わってきたっていうのはとても良いことだったと思います。
加えて昭和の時代と決定的に違うのは、インターネットやSNSの登場で、もう圧倒的に情報が一般に収集できる世の中になったっていうのは大きいですよね。
昔は業者さんの言いなりになってたっていうのは、つまり自分たちがどういうものが合うのかわからないから、その情報がないから当然もうプロに任しとこうというふうになってたわけですよね。
もう信頼している公務店さんがこれがいいって言ってるんだったら、まあこれなんだろうというふうに言いなりになってたわけなんですけれども、
今は簡単にインターネットとか見ればですね、どんな製品が出てるかとか、どんな値段でどういう会社だったらそのサービスを提供してるかとかっていうのがもうすぐわかるので、どんな消費者もですね、別にプロじゃなくてもですね、およその情報がわかるわけですよね。
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こういうふうに賢くなった消費者、いろんな金額ですとかどういった商品が出てて、それも国内に限らずですね、例えばもう韓国にはこんな製品も出てるよとか、
グローバルにですね、どんなことでも、特に自分たちが今現状ここに困ってるとか、ここをちょうど変えたいと思ってるっていうのがあるので、特にそこは集中して深く探求したり調べたりしますので、
こうなってくるとですね、我々業者よりも消費者の方が情報もよく知ってるし、詳しくなっているってことも起こり得るんですよね。
このような賢くなった消費者のニーズやいろんな知識にですね、こちらも知りませんとかわかりませんとは当然言えないので、ちゃんときっちり答えていけるようにいろいろ勉強していかないといけないわけですよね。
さらにこの建設業をめぐってはいろいろ法令とか法律も日々変わっていってですね、どんどん基本的には厳しくなってきてるんですね。
やっぱりこれだけ自然災害とかも多いですので、そういったことに今までの過去の建築は対応しきれてなかったので、必然的にどんどん厳しくなっていく。
なので古い建物を直すリフォーム業においてはですね、こういったところもですね、必須のテーマというか勉強項目になってくるんですよね。
なので昔ってもうただね、本当にお客さんの要望とかもほぼ聞かずに、作り手の方が楽に作れて提供しやすい商品を収め、それでバンバカバンバカ物を建てたり作ったりという時代があって、それに引き換えですね、今は本当に商品の知識も豊富で、
価格にシビアなお客様に対してですね、相当緻密で、それぞれ個々に対応していくリフォーム工事をしなければいけない時代になっているんですよね。
これを考えるとですね、今と比べて昭和のリフォーム屋さんってもうめっちゃ楽だったんじゃないの?ちょっと思っちゃったりしたので、今日はその話をしました。
今日はこれで終わります。ごきげんよう。
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