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ひと妻DAO運営代表のいずみすみれです。社会や組織の研究をしながら、これからの働き方を見据えた事業づくりを行っています。
本日は、一人ひとり異なる感覚世界というテーマで、少しプライベート寄りのというか、子育て寄りのお話をしていきたいなと思います。
今、私娘2人いるんですけれども、2人とも集団生活、小学校だったりとか保育園の生活の中で、少しずれてしまう。
ずれてしまうというのは、みんなで行動しなきゃいけないよという場面で、一緒に行動できないことがあるというところですね。
という場面が多々あって、2人とも集団生活の中で居心地の悪さを感じているというところがあって、それも含めて今、児童のメンタルクリニックだったりとか、放課後デイサービスを利用しています。
放課後デイサービスについては別の回でお話ししているので、ぜひそちらも聞いていただければと思います。
2人とも集団生活の中で少しずれてしまうところがあるという話ではあるんですけど、またその2人の中でも、長女と次女の間でもタイプが全然違うんですよね。
それが本当に面白くて、長女の場合は気持ちの切り替えが少し難しいところがあったり、次女の場合は気持ちの切り替えはパッとできたりするんですけれど、
どっちかというとマイワールドに入ってしまって、他の子たちが行動しているのに気づかなくて一人ポツンと残っていたりとか、そういうところがかわいいなと思うんですけど、やっぱりちょっとずれてしまうところがあるみたいですね。
2人ともよく周りの世界を見ていて、いろんな情報を受け取っているなと思っているんですけれど、やっぱりそういった中でも集団生活の中でずれてしまうということに関しては、たぶん彼女たちの世界の感じ方だったりとか、判断の仕方だったりとか、そういったのが少し周りと違うのかもしれないなというのは感じています。
もっともっと言うと、やっぱり脳の神経のつながり方だったりとか、脳内伝達物質の量だったりとか、そういったのって実は一人一人本当に違うんですよね。
同じ人間だから同じように世界を見ているように感じてしまうんですけど、それって実は違っていて、本当にびっくりするぐらい一人一人見ている世界って違うんですよね。
そういった中で特にずれが大きくなってしまうと、集団の中で居心地の悪さだったりとか摩擦みたいなのが生じてしまうんだろうなというのはちょっと思っているところです。
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最近読んだ本で面白かったのが、地平スピクトラム症の感覚世界という本ですね。この本がたまたまXの方で流れてきて、面白そうと思ってポチって読みました。
この本自体は地平スピクトラム症、いわゆるASDと呼ばれるものですね。地平スピクトラム症の多くの方で見られる感覚過敏をはじめとした感覚の問題に焦点を当てて行ってきた研究を紹介している本で、結構軽い気持ちでポチったんですけど、結構内容は学術寄りで重たかったです。
でもやっぱりすごい面白かったですね。地平スピクトラム症だとやっぱりソーシャル部分、社会性の部分に問題が生じることが多いので、やっぱりそこの部分に目が行きがちだったりするんですけど、実際本当の大元というか、もともとの感覚部分に情報をどういう形で受け取っているか脳で処理しているかという感覚部分に違いがあるから、
社会のソーシャルスキルの部分にも差が出てくるというか、違いが現れてくるんじゃないかというところも含めて、いろいろしさ深い本でしたね。具体的にすごい簡単な説明になってしまうので、ちょっと正確性には欠けるかもしれないんですけど、
地平スピクトラム症の中でもいろんなタイプの方がいらっしゃるので、一部傾向として、やっぱり地平スピクトラム症の方は細部の情報の精度が高いんですよね。時間に関しても資格情報とかいろんなものに関しても、細部の情報の精度が高いんですよね。
その代わり、細部の情報の精度が高いので、全体をバクッと理解するというところが意外と苦手だったりするみたいです。簡単に言うと、木を見て森を見ずの状態になりやすいというところみたいですね。これ自体は細部を見れるってすごいことなんですよね。
細かい間違いに気がつきやすかったりとか、細かい情報処理に得意だったりとか、そこを得意で生かしていけることってたぶんたくさんあるんですけど、例えば世の中のマジョリティが、木を見て森を見ずじゃなくて、木を見ずに森を見るっていうのが世の中のマジョリティである場合、森じゃなくて木を見てしまうタイプの人はマイノリティになってしまって、やっぱりマイノリティになってしまうんですね。
やっぱりマイノリティになってしまって、コミュニケーションがかみ合わなかったりとか、そういったいろんな処方が出てくるんですよね。やっぱり感覚の違いがマジョリティと違うっていうところで、やっぱり息づらさだったりとか居心地の悪さだったりとか、なんか息づらいなっていうところを感じている方ってたぶんたくさんいるんじゃないかなっていうのは思っていますね。
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文部科学省の2022年の調査によると、通常の学級に在籍する小中学生の8.8%が発達障害の可能性があるっていう調査結果があるみたいですね。小中学生の8.8%ですね。
左利きの方が約1割いると言われていると思うと、だいたい左利きの割合に近いと思ってもらえればいいんじゃないかなと思いますね。この発達障害の可能性がある小中学生の割合と左利きの割合が一緒ぐらいですね。
私この左利きの例えが結構好きで、私自身は右利きなのでちょっと左利きの方の感覚がわからないんですけど、私は右利きで、で、世の中って実は右利きがマジョリティだから、右利きの人が行きやすいように世界ってできているんですよね。
ドアのドアノブだったりとか、ハサミだったりとか、自動販売機のコインを入れるところだったりとか、全部右利きの人が使いやすいようにできていて、左利きの人ってやっぱりちょっと使いづらいんですよね。
で、それとやっぱり発達特性って似ているんじゃないかなって思ってて、マジョリティと少し違うから、やっぱりちょっと摩擦が生じたりとか、行きづらさ、なんかやりづらさを感じたりとかそういうのがあって、それをある程度早いうちに気がついて、ソーシャルスキルトレーニングみたいな形で、
少しずつこういうふうに、こういう場面ではこういうふうにやっていくと、トラブルというか摩擦が生じづらいですよとか、そういったマジョリティの世界というかルールを学ぶっていうことを、そこに無理に言語をする必要はないと思うんですけど、やっぱり生きていく上で世の中のルールを知っておくっていうのはすごく大事なことなので、それを早いうちに気づいて、
学べるっていうのはすごく大事なことなんじゃないかなっていうところはありますね。その上で、世の中のマジョリティとか世界がこうなっているっていうことを学んだ上で、自分はどう力をはっきりしていけるのか、どうしたら生きやすいのか、そういったあり方を考えていけるっていうのはすごく大事なんじゃないかなって思っていて、
そういった意味で、早いうちから、結構その放課後デイとか支援相談員の方にも言われたんですけど、特に子どもの発達特性については、早いうちからできる限り早いうちから対処していく、介入していったほうが予防がいいっていう話は聞きますね。
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やっぱり、そういった親とか子どもとかでできること、対処していくことっていうのはたくさんあるんですけれど、でもやっぱりその上で思うのが、もっと社会側に柔軟性があったらいいなっていうのは思いますね。
例えば、ハサミが右利き用だけじゃなくて、左利き用のハサミがあるとか、そういうのと同じように、もっと発達特性があったりとか、あと定型発達、いわゆる普通って言われるような方たちの中でもいろいろ違いはあるんですよね。
そういった一人一人の違いがある中で、一人一人が価値を発揮していけるような、その人がその人のままでいきやすいような社会を作っていけたらいいなっていうのは思います。
今、次女がちょっと保育園行けてなくてっていう話を以前させてもらったんですけど、その児童のメンタルクリニックのほうで、いろんな子どもたちの受け入れ体制が整っている保育園、子ども園ですかね、のほうがあるよっていうのを教えてもらったので、ちょっとそちらのほうも見学しながら、
無理にっていうところはなるべく避けたいんですけど、次女の居場所だったりとか、そういったものを増やしていけたらいいなっていうのは思います。
こうやって自分以外に子育てだったりとか、子育てですかね娘のことを相談できるプロの方がいるっていうのは本当に心強いなっていうのを思いました。
はい、では本日は一人一人異なる感覚世界というテーマでお話しさせていただきました。
では。