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このエピソードでは「ウクライナてどんなところ?」というお話しから,ウクライナ出身の数学者「ボロノイ」の大発明「ボロノイ分割」とその応用までご紹介します.ボロノイ分割は滋賀県の自治体の「救世主」になっているんですよ.最後に,僕たちがSTEMではなくSTEAMを学ぶ理由も書いてみました.

毎週金曜日朝7時にアート,リベラルアーツと科学技術に関するニュースレター『STEAM NEWS』を発行しています.詳しくは STEAM.fm をご覧下さい.

ニュースレターはこちらから👉 https://steam.theletter.jp/posts/a4b3e900-8a38-11ec-adfa-dbe67bd4a07e

Cover photo by DmytroChapman, CC BY-SA 4.0

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(音楽)
いちです おはようございます
このポッドキャストは僕が毎週お送りしているニュースレター STEAM NEWSの音声版です
STEAM NEWSでは科学・技術・工学・アート・数学に関する話題をお届けしています
STEAM NEWSはSTEAM Boatの乗組員の皆様のご協力でお送りしています
(音楽)
改めましていちです このエピソードは2022年の2月10日に収録しています
このエピソードではウクライナ それからウクライナが生んだ数学者ボロノイについてねお話をしていこうと思っています
どうぞ最後までお楽しみください
今回のエピソードでは緊張の度合いが今非常に高まっているウクライナを取り上げたいと思います
ウクライナは日本からロシアを挟んで反対側になるために影の薄い印象というのがあるかもしれないんですけれども
人口で言えばイタリア、スペインに次ぐヨーロッパでは中間規模の国です
特に科学技術、航空、宇宙技術はヨーロッパのトップ水準で
また定性ロシア時代、ソビアと連邦時代から数多くの数学者も排出しています
ジョージ・ボロノイという方いらっしゃるんですけれどもそんな数学者の一人で彼の考え出したボロノイ図という図形の作り方
意外なことに日本のシガ県の自治体の救世主にもなっているんですね
まずはそんなウクライナのご紹介からしていこうと思います ウクライナ東ヨーロッパにある国でトルコと国会を挟んで対岸に位置しています
首都キエフ、こちらはムソルグスキーの天然界の絵という公共局でも有名ですよね
アメリカの女優ミラジョボビッチもキエフ出身です
ウクライナの人口は4370万人でヨーロッパでは8番目の規模になります
国土はフランスの55万平方キロメートルよりも大きい60万平方キロメートルでヨーロッパでは3番目の面積になります
ちなみに何ですか日本の面積が38万平方キロメートルなのでだいぶ広いということになりますね
ウクライナには文化遺産も多数残されています そもそもロシアの語源であるルーシーという言葉はキエフ周辺のことを指すので
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ウクライナこそロシア文明東スラブ運命の本家という意識があるかもしれないです
そんなルーシー時代の1037年に建てられた聖ソフィア大聖堂というのが大変美しい建物で観光客にも開放されています
こちらは1990年に世界遺産に登録されています
ボルシチご存知ですよねボルシチはウクライナの代表的な伝統料理でま隣のロシアでも広く愛されている料理なんですね
なんと1960年代に中部入りの宇宙食としてソビエト連邦の宇宙飛行士が宇宙まで持っていってます
まあ海外のどんな料理も魔改造してしまう日本人ですからいずれボルシチも魔改造して国民食にしてしまうかもしれないです
ウクライナ出身の数学者にジョージ・ボロノイがいます彼は1868年生まれで1889年にサンクトペテルブルク大学へ入学しています
彼の先生は著名な数学者アンドレイ・マルコフでした ボロノイはいわわづらい40歳で亡くなってしまうのですが彼の数学的発見は大きな影響を現代にも残しています
ボロノイの最大の業績はボロノイ図またはボロノイ分割という図形の作り方なんですね
このボロノイ図ボロノイ分割なんですけれども 音声だけで説明するのは非常に難しいんですね
メールで送りしているニュースレターの方では日本代表する計算機科学者の杉原孝吉先生の説明を図入りでご紹介させていただいているんですが
この podcast の中ではですねできるだけ想像していただきやすいように口頭で
ちょっといろいろお話をさせてもらいます 今ですねコンビニが3つある街を想像してください
3つしかない それぞれのコンビニがローソン・ファミマ・セブンイレブンとしましょう それぞれ1つずつあるんですね街の中に
街の中の人気の場所 好きな場所に立つと一番近いコンビニって行く日もありますよね
ある場所はローソンが一番近いとかある場所はファミマが一番近いとかあると思うんですけれども それをコンビニの勢力圏と考えてくださいそうするとその街は
ローソンの勢力圏、セブンの勢力圏、ファミマの勢力圏というふうにね分かれるわけです ちょうどその境目もあるわけですよねある場所はファミマとセブンまでの距離がちょうど等しいという場所がね
あるわけです そういう線を繋いでいくとまあ国境というかまあ勢力図の境目ができるわけですよね
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この街の分割方法これがボロノイ分割という分割です 想像できましたでしょうか
これねどんな風な図形になるかというとキリンの模様みたいになるんですね ぜひねあのニュースレターの方であの
どんな図になるかっていうのをねご確認いただければと思います ここでボロノイズと大変に関係の深い仕事をご紹介したいと思います
それがですね先ほどの勢力図とよく似ているんですが 地図や階図に境界を引いていく境目を引いていく仕事なんですね
この境界線引きがとある理由でシガー県の自治体にも大きな収益をもたらしました
カラフトあるいはサハリンにはかつて日本で唯一となる地上の国境線がありました しかし現在ではカラフトの南半分というのは
貴族先見て実際はのロシアが支配しているんですけれどもそのため日本の領土ではなくなったので 日本の国境というのは全て海上海の上にあることになります
でこの海上の国境をどのように決めるかなんですが昔は海岸から大砲の届く距離 これを領海と決めていましたその後領海の決め方は厳格化していてですね現在は
環長時の海岸線から最大12回り22.2km と定められています
ただし海岸線が複雑な場合は一定のルールのもと定規を充てて海岸線を引き直すことが認められて います
法的に決められたこの海岸線のことを両海季線というふうに呼びます 問題はですね対岸まで24回りない海域や
海岸線が地続きな国同士の場合ですねそんな場合どのようにして変えずに国境を引いていけば いいんでしょうか
そこで考え出されたのが遠距離線主義という主張です 遠距離線主義とは海上の国境上のどの点においても
その点から両国の両海季線上の最も近くにある点への距離が等しくあるべきだという主張です 遠距離線主義が国際合意になったのは1958年ということですからまあ割と最近まで
揉めてたということですね この遠距離線主義を実際に絵図や地図の上で計算するために
いくつかの計算アルゴリズムというのは知られているんですけれども数学的な基礎は ボロノイ分割です
日本の両海も海上保安庁にあった両海確定調査室という研究室調査室が計算をしていましたこの調査室1998年役名を終えて
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廃止になっています 根を日本国内に転じると
実はですねまだ教会を決めるための争い事というのがあるんですね例えば 東京案内のとある埋め立て地なんですけれども
隣接する区のどちらに帰属するのかが争われたことがあります この時東京都は水面上は原則として遠距離線主義を用いて分割するという
1995年の最高裁判決に基づいて分割さんを示したんですがまぁ最終的に リョークは東京地裁で争いました2019年に判決が確定しています
一方ですね滋賀県の美和子なんですけれども美和子に面した自治体の話し合いによって美和子の上に 教会が確定されています
これは2007年のことで教会は東京離線主義によって決められました それまではですねあの美和子はどこの自治体にも属してなかったんですね
これがまあ美和子に面した自治体にそれぞれ 東京離線主義で割り当てられたということになります
なぜ水面上の配りが必要なのかといえばですねこれ美和子の面積を自治体の面積に加えることで
地方交付税が増額されるんですね 2005年に市町村合併によって誕生した高島市という市があるんですがこれ美和子の
北西側にあります 美和子の4分の1を確保したことになりまして市の面積が
511平方キロメートルから693平方キロメートルへと 36%増えました
そのおかげだったのか その美和子の面積をですねまあ繰り込んだ
2007年から2008年にかけてこの1年で高島市の地方交付税が8.4%増額されています
これが美和子の面積分がどれだけ反映されたのかというのはわからないんですけれども まあ四角県特にその美和子に面したあの
地方自治体はですね増えた 地方交付税の一部をこの美和子の保全に使うということで半分ですかね増えた額の半分を
あの美和子の保全に使うということで合意をしていたそうです こんな風にですねウクライナ出身のボロノイの考え出したボロノイ分割が日本や世界のあちこちで
くわりの解決の手段として使われているというねお話を前半お届けしました
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さてエピソード後半ではウクライナでねかつて起こったこと まあそしてこれから起こるかもしれないことについて少しお話をねさせていただこうと思います
ウクライナ国内のクリミア自治共和国及びセバストポリ特別市 これはのウクライナの国内にあった自治共和国とを特別市ですねこれが2014年3月11日
ウクライナの承認を得ずにクリミア共和国として独立を宣言しました 同じ年2014年の3月16日
クリミア共和国はロシア連邦への併合を問う住民投票を実施し 開票の結果9割の賛成投票があったと発表しました
これ日本で例えるとまた例えば大阪府が 日本政府に無断で独立を宣言するようなものなんですね
もちろん住んでいる住民がロシア系あるいは真ロシア系親しいロシア系が多かったとかですね
ウクライナ全体としては多民族国家なのでそういった事情はあったとは思うんですけれども それでも国の一部がですね国に無断で独立を宣言してなおかつですね隣国へ
併合を問う住民投票を実施してなおかつですねそこに9割の賛成投票があったと発表までしてしまうというのがこれは異常
事態と言えるんじゃないでしょうかね 翌日となる2014年3月17日
ロシアのプーチン大統領はクリミア共和国の独立を承認し3月18日にはロシア議会にクリミア共和国の併合を求める演説をしています
繰り返しますけれどもこのクリミア共和国というのは ウクライナから勝手に独立を宣言した国ですね
この関連法案が3月20日ロシア議員下院翌21日ロシア議会上院を通過しロシアはクリミア共和国を併合する条約を発行させました
それ以降クリミア半島はロシアが実行支配をしています つまりクリミア共和国の独立というのはまあロシア議会を通すための
まあちょっとしたポーズだった可能性もあるんですね
このエピソードの収録時点ではロシアはウクライナ国境付近に10万人規模の軍を展開させていると報道されています
もしロシアがウクライナに侵攻したとすると5万人の市民が犠牲になり数百万人の難民が発生するかもしれないと米国政府は試算しています
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まあロシアの審議はわかりません本当にそのウクライナを 自分の国の領土にしたいのかまあそれとも危機を演出したいだけなのか
あるいはそのウクライナの全部じゃなくて一部分 またとえば東半分とか欲しいのかそれはよくわかりませんが
もしロシアがウクライナに侵攻するのであればその前に大規模なプロパガンダというのが行われると思うんですね
これはあのクリミア半島併合した時も 地元の
住民が望んでいたからだというような体を そういう体裁を取るわけですねなので今回の危機も今後ロシアがもし
ウクライナ侵攻するとすればこれはあの例えば ロシア人が迫害をされたであるとかロシア軍に対しの攻撃があったとかといった
プロパガンダの真実そういうことがあるかもしれないんですけれどもそういうことを行われるでしょうし 逆に西ヨーロッパ側それからウクライナ側も当然プロパガンダの応酬というのをね
することになると思います なぜまあそんな話をしているかというと
このポッドキャスト steam.fm というふうにね名前をつけているんですけれども steam というのはサイエンステクノロジーエンジニアリングアートマスマティックスで
元々ね stem という言葉があったんですねサイエンステクノロジーエンジニアリングマスマティックス 科学技術工学数学まあ日本語で言えば理系の学問なんですけれども
これに a を加えたい a っていうのは何かっていうとアートなんですけれども アートには2つあってリベラルアーツ
まあ教養という意味のリベラルアーツとそれからファインアート芸術ですね 両方ですこのアート a を
なぜ stem に加えて steam を呼んでいるのか なぜ steam を学ぶのかということをここでちょっとお伝えしたかったんですね
日本でもアメリカでも stem 教育理工系教育というのがどうしても重視されがちなんですけれども stem だけじゃダメなんだということを言いたいんです
stem がまあ科学技術工学数学がどのように使われるべきなのか あるいはどのようにこれまで使われてきてどのような結果を残してきたのかを
知るということ stem stem ってこれあの英語で機関ミキキのミキですねミキという意味で
まあこれ国を支える根幹だということで 英語では stem て略称使いますけれども
ただそのそのミキの部分根幹の部分をどっちに向けるのかそれを どう使えば我々は人類は幸せになっていくのかということを考えるのは
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これは a の役割アートの役割 リベラルアースたりファインアートの役割だと思うんですね
そしてこれから起こるかもしれないというか 今起こっている国によるプロパガンダこれを見抜くためのセンス
それ何かっていうとリベラルアーツでありファインアートであると思うんですよ 特にプロパガンダっていうのはアートをファインアート道具として使いますから
これを見抜くためには我々自身もファインアート勉強しとかなきゃいけないしもちろんこの リベラルアーツ
というものも stem に加えて stem と一緒に学ぶべきだと思うんですねまぁそれが僕が steam ニュースというニュースレターを
毎週書いている理由でもありますしこうして steam.fm という ポッドキャストをさせていただいている理由でもあります
つまりはですね僕がやっていることもまあプロパガンダかもしれないんですけれども それでもあのリスナーの皆さんはご自身で判断していただいて
あsteam.fm も間違いじゃないかもと思ったらまぁ あの
シェアしていただければ嬉しいなと思いますしややこいつただのプロパガンダやんと思うんであれば あの遠慮なくマイナス評価していただいてもそれは結構だと思っています
今回ですね steam ニュースの記事を書いたりまあこのポッドキャストのエピソードですね撮らせていただくにあたって ウクライナの歴史であったりとか地理であったりとかを
僕なりに調べさせていただいたんですね あの東ヨーロッパではおそらく一番長い歴史を持っている地域ではあると思うんですけれども
まあそれゆえなんでしょうかね 東から西から攻め込まれ
まあウクライナとしてね独立を果たしたのは1991年ですからまぁそんなにね 独立国としての歴史は浅いんですけれども
ずっとねそこに人々が住み続けてまあ文化をつないできた場所でもあります つまり今地理的には食料生産ができる豊かな土地であったと土地であるということが言えると思います
まあ政治がねうまく回っている限りは人々が飢えない土地ということになるんでしょうね 歴史上はその政治的ないとによってまあ
まあ言ったら人工的な基金というのがね起こされていてそれで 国民がね合視するということを怒っているんですけれども
土地そのものは農業に適した場所で現在でも食料輸出国でもあります それからまあソビエト連邦時代というのは
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科学技術の中心地としてものづくりの中心地としてまあインダストリーが 置かれていて宇宙開発の他にですねまぁチェルノブリがあったことからもわかる通り原子力の開発であったり
まあエネルギー開発ですねそれから 航空機あの現在でも量産されている航空機としては世界最大となるマントノフというね
設計の飛行機があのここウクライナで設計製造されています ボロノイ初めとする数学者もね多数排出していますしまそういう土地柄
何でしょうかね科学技術に強くて で土地はねまあ農業生産に適していて
なおかつ国会に面していますからまあクリミア半島をね国会に突き出した半島でここロシアとっちゃったんです けれどもやはりこう国会に面した
港というのはね ロシアから見たら欲しいでしょうしまたね国内事情もあるんでしょうねその
アジア方面というのはやっぱり中国が大きくなってきてロシアとしてはここら辺で大統領のプレゼンスを見せておこうかなというね
思惑もあるかもしれません いや本当ね隣国同士っていうのはね揉めるものではあるんですけれども
まあ もう少しなんとかならないのかなとね
まあ遠くからとがなるだ日本からね思ってしまいます あの僕はのこのポッドキャストのほかに youtube ライブ番組で世界遺産の旅というね番組やらしてもらっているんですけれどもこちらは
の僕のチャンネルではなくて コンセントカフェというね youtube チャンネルであのさせてもらってるんですがよかったらね検索してみてください
あのそこでねまあもちろんくらいなも大世界さんたくさんありますし歴史の長い国ですから そういったね
くらいなぁもう特集をね近々しようと思っています なんとかちょっと関心をねうくらいなに向けることということも平和への一方につながるんじゃないかなと僕個人はね
考えています 経済的にはねまぁほぼ依存していないかなと思うんですけれども
それでもね文化を通して学ぶことも多いですし実際ねボロノイの成果というものを我々も使わせて もらっているわけですからもっとね
関心を持っていければと思っています というわけで今日も最後まで聞いてくださってありがとうございましたまた次回お会いしましょう
市でした
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ご視聴ありがとうございました!
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