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2024-04-16 11:38

#20-前編『女性"在庫オタク"が覆す、製造業のアタリマエ』株式会社FACTORY X 代表取締役 神谷 喜穂 さん

FACTORY Xさんは、製造業の在庫最適化に特化したソリューションを提供するスタートアップ🏭

2023年4月にプレシリーズラウンドにて4,000万円の資金調達を実施されました。愛知県生まれの神谷さんが、在庫管理に目覚めた理由や、社会実装に向けたプロセスなどをアレコレ伺いました🎧


▼トピック

<前編-神谷さんのキャリアと創業の経緯>

・愛知県の工場の裏で育った"在庫オタク"

・14歳で脳疾患に。エンジニアの夢断念

・17歳、在庫管理と運命の出会い

・大学・大学院で在庫理論を研究、海外でも評価

・IT×在庫管理で製造業に貢献したいと決意

・コンサル・SIer勤務で製造業の在庫課題の深刻さを実感

・経営と現場の溝を埋めるべく在庫戦略モデルを構想

・8年間の社会人経験の後、独立を決意

<後編-FACTORY Xの事業と今後の展望>

・"ゼロ在庫"神話からの脱却を説く

・コロナ禍で顕在化した適正在庫へのニーズ

・予算・生産・財務情報を統合した独自の在庫最適化ロジック

・元TVディレクターの妹による、分かりやすく伝える工夫

・神谷さんの"妄想"を信じて集う正義感溢れるメンバー

・プロダクト、エンジニアリング、ビジネスなど幅広く人材募集中

・製造業のDXを通じて実現する日本の産業基盤を革新


▼ご出演者様/企業様の各種リンク

会社HP採用情報資金調達プレスリリース神谷さんX

サマリー

岡崎市出身の神谷紀子さんは、製造業が好きでハードウェアエンジニアになることを目指していますが、病気により夢がなくなってしまい、在庫管理の分野に出会い、在庫戦略モデルを提供するファクトリーXを設立しています。 在庫オタクの女性が製造業のアタリマエを覆し、エンジニア視点と経営者視点の両方が存在することを紹介しています。自動化や計算の難しさについても触れ、製造業の現場での評価が高い一方、エコシステム側の評価は低いことを明らかにしています。

00:04
スキン調達を実施したばかりの企業家の人生や事業を紐解くポッドキャスト、パーソナリティーのジョブ・テイルズ稲荷田です。
同じく、パーソナリティーのアニマル・スピリッツ中山です。
本日は、第20回目の放送となりまして、株式会社ファクトリーX代表取締役、神谷紀子さんにお越しいただきました。
神谷紀子さんの起業プロセス
ファクトリーXさんは、製造工程の在庫を戦略的に持つことで、生産性・収益性を向上させる在庫戦略モデルを提供されているスタートアップでして、
2023年4月にプレシリーズラウンドにて4000万円の資金調達を実施されました。
神谷さん、よろしくお願いいたします。
はい、お願いします。ファクトリーXの神谷です。
神谷さんと私の出会いというところなんですけれども、
前職、私がアントラーにいるときに、このアントラーのプログラムに興味を持って連絡をしてきてくれたのが出会いのきっかけでして、
なんか、ただものではない、いい意味でオタク気質な面白い起業家がいるぞと、
これは大物になるなって偉そうですけど、直感的に思いまして、
ちょっとオフィスに遊びに来てよみたいな感じで遊びに来てもらって話をしたりとか、
そのオフィスで話す以外にもたまにメッセンジャーで連絡を取り合う中でして、
今回私から神谷さんにちょっと出てもらえませんかというふうに番組への出演を打診したというのが今回の経緯となっております。
前編ではまず神谷さんの起業に至るプロセスだったりだとか、
あるいは人生観についてお伺いしていきたいなというふうに思っております。
神谷紀子さんの人生観
質問者一番最初ですね、まずご経歴含めて簡単な自己紹介からお願いできますでしょうか。
改めまして神谷です。お願いします。
私、愛知の岡崎市ってトヨタ自動車の横の街、結構マイナーな街なんですけど、
生まれて小さい頃から製造業大好きだったんですよね。
いつかハードウェアエンジニアになるぞと思ってたんですけど、
14歳の時に脳の病気で死にかけて、日常生活も夢もなくなっちゃったみたいな感じの人です、まず。
と思ったら少し元気になって、17歳以外の時に高校行ってなかったんですけど、
何か仕事しなきゃなとか、どうやって生きていこうと思ったんですよね。
という時に出会ったのが在庫だったんですよ。
どんな出会いですか?
気になりますよね。そんなエモくなくて、むしろロジカルなんですけど、
自分にできることは何だろうって当時思ったんですよ。
まず初めに好きなことでしかできないタイプなので、製造業は譲りたくないと。
2つ目にハードウェアエンジニアになりたかった経緯とかを噛み砕いていくと、
結構割と算数とか理数科目得意だったんですよね。
パズルとかレゴとか。
時にそれを活かしたい、数字遊びを活かせる方法だったら、
物を作らなくても理論的にもあるんじゃないかなみたいな。
3つ目に時代的な背景でプログラミングが結構早いというか、
個人でできる時代になってきた時代。
しかもハードウェアとか製造業だったら週5、8時間絶対じゃないですか。
それはどんだけ体調が良くなっても無理だと思ってたので、
プログラムを書けば自動化するときは誰か使ってくれたらお金が出ると。
その3つを書き合わせてできることは何があるのかなと思った時に、
在庫管理って分野があることを知ったんですよ。
17歳で。
そう、17歳で人生を考えて、大学行くとかそういうのじゃなくて。
しかもそうするとスタートアップとかじゃなくて、
エクセルのマクロとかでも作れるじゃないですか、数字遊びなので。
いわゆる中小製造業とかだと、そういうマクロだけでも動いてくれたら、
特に工場のおじさんとか物を作るのが得意だけど、
数字とかビジネスが弱いので、結構嬉しいって噂は聞いてたんですよ、当時から。
だったら数十万とか手にあげるかもなっていう、ちょっと脱信というか、
お金も稼ぎるし、自分の好きなことができるかなと思って在庫をまず選びました。
というのが17歳で、最後はちょっと元気になって、
大学とか大学院に行こうと思い始めた。
専門は在庫の分野から経営工学って分野なんですけど、
かつては理論的に勉強とか指決定する方法、
ちょっと専門用語で言うとオペレーションズリサーチって学問があってさらに。
その辺をちゃんと大学から学んでたんです。
その中で、それこそ在庫って特に製造業、特に愛知では要らないよね、
ない方がいいんだよ、ゼロがいいんだよって言われて豆をメインにして、
それはそうだよなと思いつつも、現場見てるとゼロじゃないんですよ。
明らかに必要な在庫があって、ただそれってまだ売り上げ上がってないので、
そもそもいい子なのか悪い子なのかもわからないみたいな。
ちょっと経営者とか会計からすぐでお金かかっちゃってるので、
いらなくないみたいな。
っていうのをあの辺りにして、なんか変だなみたいな。
子供ながらに自分の好きなことを勉強して、
なんか変だなみたいな。
子供ながらに、同じ会社で頑張ってるのに、
意見が合わなくて喧嘩する。
なんか夫婦喧嘩みたいな。
可愛くない夫婦喧嘩みたいと思って。
本当個人的な感覚として、
小学校とかで単位が違うと計算できないですよって言われてるじゃん、算数とかで。
ときに物作るのは時間とか数に対して、
お金ってほんと円とかドルとかなので、
単位あってないんだよな、この2人って。
結構生意気なぐらい見下しとか、
なんか違和感を持ち始めて、
それを解けるような計算式、
自分が作ってみようと思って研究してたのが大学大学院ですと。
それで、海外で結構いい賞をもらっていって、実は。
なんか初めは無駄だって言われたのが、
実は価値があるんじゃないかって言ってもらえたんですけど。
いつか、それこそ、
スタートアップじゃなくてもいいけど、
ちっちゃい工場に導入してほしいなと思ってたので、
その後、アクセンチュアとかエクサウィザーズっていう会社。
コンサル掛けるITとかAIが強い会社に入って、
特に製造業領域、
半導体の在庫の分析システムとか、
または工場で使うAIロボットっていうのを作って、
ほんと8年、7、8年ぐらい、
社会人をやって独立したみたいな。
ちょっと戻っちゃうんですけれども、
そもそもその譲れないなって領域に製造業があったって、
これなかなか普通で聞かない話かなと思ったんですけど、
この辺りは教えていただけますか。
はい、らしいですね。
東京駅ってそれ言われること増えたんで、
そうなんだと思ってるんですけど、
そもそも、
家の裏に工場しかなかったんですよ。
愛知だから。
愛知だから。
なんでもう子供の頃に、
仕事って製造業以外あるって知らなかったんです。
銀行とかレストラン知らなかったんですよ、
さっき言って。
っていうのが環境的にあったのと、
家の裏に工場あったんですけど、
純粋に見てるのが好きだったんですよね、
それを。
機械が動いている、
こっちこっちを作っているとか、
そういうのが、
さっきも数字遊びが好きだったので、
動いているなみたいな。
さらにテレビとかが最近出たんですけど、
プロジェクトエッジの番組とか、
ロボコンテ、
高性質が作るロボットの番組とか、
めちゃくちゃ好きで、
ずっと見てたんですよ、
ちっちゃい子ながらに。
そういうのを見てて、
6歳とか7歳からずっと見てて、
10歳くらいの時に、
おじいちゃんに、
そういうのをエンジニアって言うんだよって
教えてもらったんです。
おじいちゃん。
エンジニア向きだし、
向いてるのかもねって10歳とかで言われて、
10歳。
自分が好きなものが全部揃うって、
嬉しいじゃないですか。
見てた工場とかテレビも好きだし、
得意だった算数も活かせるし、
性格的にはもともとそんなに
喋る方じゃなかったんですよ。
ちっちゃく物を作る方が好きなタイプだった。
その性格もエンジニア向きだねっていうのが
分かってきて、
エンジニアの人は人間的にも結構好きみたいな。
っていうのが先に、
相当早く来ちゃうので、
それぐらいまで。
東京系の大学院からそれまで全くそれ以外の
在庫オタクの新たな視点
ITとかコンサルとか出さなかったので、
むしろそれ以外を選択する余地がなかった
みたいな感じですね。
物作りが好きっていう
エンジニアの視点と
在庫戦略ってどっちかっていうと
経営者の視点かなと思うんですけど、
そこがどっちもあるっていうのが
不思議だなというか
すごいなと思うんですけど、
そこは何でなんですかね。
これ結構結果論だって、
はじめはエンジニア視点だったんですよ。
だからいろいろで
生産感、在庫感が
数を数えるとかってめんどくさいし
よくわからなくなる。
さらに途中で気づいたというか
自分も嫌だったので
会計の知識が
エンジニアって苦手だなって思ったんですよ。
大学3年生の時に
研究所の先生に
なんで神は簿記をきれいに持って聞かれて
同じ算数みたいな感じじゃないですか。
でも何か理系組でも
簿記って聞かれた人が多かったんですよ。
で結局予算とか出てくるじゃないですか。
しかも結果周りに乗って怒られるみたいな。
で時に
あれ本当はここって嫌いだけど
聞いちゃいけないのかな
みたいなことを思い始めて
自分も縁切りたいけど
でもむしろそこが自動化されたら
嬉しいのかなっていうのを
本当ボトムアップ的に計算していくんです。
先ほど在庫もない方がいいって言われるけど
現場は本当あった方が楽になる瞬間があるとか
外の計算もしたくないけど
しなきゃいけない。
嫌だみたいな。
でも思ってた人は
みんなも思ってたことをやってたら
気づいたら経営側になってたみたいな感じです。
先ほど学会で賞をもらったときの話でも
すごく気になるところがあったんですけど
初めは無駄だと思われたけれども
後から評価されたというフレーズがありまして
恐らく今やられてらっしゃる領域は
結構難易度が高かったり
専門性が高すぎるがゆえに
理解されづらい領域なのかなと思っていて
製造業の評価と課題
でもこれってこの学会の評価に限らず
今のビジネスで相手も
クライアントさんとかにお話しする際も
そういうこと結構あるんじゃないかなと思っていて
そこに対してどういうふうに
対峙されているのか聞かせていただけますか。
ありがとうございます。
そうですね。学会以上に大変でのほうが
ただ大変なパターンが書かれていて
クライアントさんから分からないとか
悪い言葉を言われたこと一回もないんですよ。
実は。
ほとんどの人が分かっていて
自社の定員じゃなくても知っている。
さらにソリューションのほうも
一応設定するんですけど
ときもこんな解き方があるんだねみたいな
結構ほんとにみんなびっくりして
くれて新たな褒めてくれたりすることが
製造業はほんとほぼ100%褒めてくれてますね。
または定員の担当が自分じゃない
意識的にもっと上の階層だと気づく方結構多くて
工場の現場の人とかで
ときにいわゆる上の方に連絡してくれて
巻き込んでくれるという場面しかないぐらい
またはお断りされる場合でも
やっぱり工場とか製造業って
大規模にいらっしゃったりするので
自分たちできない意識ってできない領域が
あったりするじゃないですか
っていうのがあるから今ダメなんだよねとか
いわゆる人事不労こういうプロダクトが
ほんとにないとダメだよとか
結構理論的な説明しかされないので
まずお客さんからはそんなに
悪いことはまず起きてませんと
対してどっちかというとVCさんとか
エコシステムを作っている側の人たちからの
評価は悪いというか
すごい顔を下げる方らしいから
お客さんに公開できないことも多いので
ピッチとかで
だいたいピッチって5分、5、3分じゃないですか
って言わなきゃいけないので
さっきの工場の在庫を持つんですよ
みたいなこと言うんですけど
この裏に隠れて言葉
在庫を持たない方がいいとか
サプライチェーンも複雑だみたいなところが
そもそも知らない人が多い
良いパターンは保管って言って褒めてくれる
君すごいねみたいな
悪いパターンとしては
そんなペインあるわけないじゃないとか
こんなのもうできてるよみたいな
いやいやとか思うんですけど
っていうのをどこにも
何かお前何言ってんだみたいなこと
言われるパターンは結構あるなと思います
なかなか知識が少なかったり
相手によっては理解されないこともあるけれども
実際にお客さんに関しては
非常に本質的なことも言われてらっしゃいますし
現場のことも分かっていて
そしてそれを今捉えている課題が
ちゃんと経営課題であるということも示唆できるので
評価も高いというところを
今教えていただいたかなと思っております
授業内容はかなり難しいという話がございましたので
そんなfactoryXさんの授業を
このポトキャストが世界で一番
分かりやすく説明するというところを目指して
いきたいなというふうに思いますので
頑張っていきましょう
また前編ここまでとさせていただきます
また後編でお会いしましょう
よろしくお願いいたします
11:38

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