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#103 融資の返済方法
2026-09-02 14:47

#103 融資の返済方法

今回は、融資を受けた後に重要となる「返済方法(返済方式)」をテーマに、それぞれの特徴やキャッシュフロー、スタートアップのランウェイに与える影響について詳しく解説します。

返済方法の選択は、単に「どう返すか」というテクニカルな問題にとどまらず、金融機関がどれだけのリスクを許容してくれているかという「信頼のバロメーター」でもあります。

それぞれの返済方式のメリット・デメリットから、スタートアップが陥りがちな落とし穴まで深掘りします。


・返済方式の3大基本ルール:毎月の返済額が定額になる「元利均等」と、元金が一定で利息が徐々に減る「元金均等」、そして途中の元金返済がない「期限一括(バレット)」の違い

・バルーン返済と据置期間の活用法:手前のキャッシュフロー創出力が弱い時期を支える据置期間や、お尻が重くなる「テールヘビー(バルーン)」の仕組みと借り換えのリアル

・銀行が負う「リスク量」の引き算:アモチ(分割返済)ならリスクは時間の経過とともに半分(三角形)になるが、期限一括(バレット)は満期まで満額のリスク(長方形)が続くという金融の本質

・「バレットの罠」とスタートアップの注意点:毎月の返済がない自由度の高さの裏にあるリスク。コロナ型資本性ローン(5年1ヶ月期限)の満期を迎えるスタートアップから今まさに急増しているリアルな相談事例

・ローマは一日にして成らず:定量データだけでは測れない「この人・この会社は信用できるか」という定性的な信頼関係を、時間をかけて銀行と築き上げることの重要性


返済の自由度を手に入れるために、どのような返済実績とプロセスを踏むべきなのか、財務戦略をアップデートしたい経営者・CFOの方は必聴です!


-----起業のデットファイナンスplus、この番組は「デットファイナンスをもっと身近に」をテーマに、起業家と金融の架け橋となる番組です。ベンチャーデットのFlexCapitalと、デットファイナンス支援のINQがお送りします。起業家の皆さまにとって金融がより身近に感じられるよう、デットファイナンスの最新トレンド、事例、インタビューなどをお届けします。


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▼若林哲平(株式会社INQ 代表取締役)デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,300件96億円超の資金調達を支援するチームを統括。


▼菅井 佑允(株式会社Fivot)京都大学文学部卒業後、2007年三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)入行。入行より約10年間に亘り、東京・ニューヨークにて日系法人営業に従事。その後、グローバルCIB事業本部において非日系企業向けビジネスのグローバル戦略の企画・運営・管理を担当。同業務経験及び米国西海岸への留学経験を通じ、スタートアップエコシステムにおける日米格差を実感。スタートアップ支援を通じ、日本経済の構造変革、成長・発展に貢献したいとの思いから2024年11月、Fivotに入社。


▼植野さつき(株式会社Fivot)大学卒業後、複数の事業会社でのキャリアを経て、ビジネススキルを磨くべくイギリスの大学院へ進学。留学中にスタートアップの熱量に触れ、日本のエコシステムへの貢献を志す。その想いを実現すべく、日本のスタートアップを最前線で支えるFivotに参画。


■編集・制作制作管理:植野さつき

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サマリー

今回のエピソードでは、融資の返済方法について、元利均等返済、元金均等返済、期限一括返済の3つの基本形と、バルーン返済や据置期間などの応用形について解説します。返済方法の選択は、金融機関のリスク許容度を示す指標でもあり、特にスタートアップが期限一括返済を選ぶ際には、返済原資の準備と信用構築の重要性が強調されています。早期から金融機関との信頼関係を築くことが、将来的な資金調達の選択肢を広げる鍵となります。

融資返済方法の基本3種類
起業のデットファイナンスplus。この番組は、デットファイナンスをもっと身近に。おテーマに、起業家と金融の駆け足となる番組です。
皆さんこんにちは。INQの若林です。 FlexCapitalの菅井です。 菅井さん、前回はですね、
与信について伺ってきましたけど、今回ですね、融資の返済方法について伺いたいと思います。
創業融資とかご支援していると、だいたいもう返済の方法って決まってるんですけども、結構ステージが進んでくるといろんなオプション出てくるなと思ってまして、
結構その返済方法によってキャッシュフローとかランウェイとかかなり変わってくるなっていうのを一応思ってて、今日はですね、この返済方法、方式と言うんですかね、
についで菅井さんに教えていただきたいなというふうに思います。 菅井さんがパッと頭に浮かべる限りにおいて返済方法って何種類ぐらいありそうですか?
そうですね、多分3種類しかないんじゃないかなと思ってるんですけど、違いますかね。
なるほど、大きく分けると3種類でそれのいろいろ組み合わせとかがありそうみたいなことですかね。
なるほど、なるほど。 かけ算があるのかな、なるほど。
大きく分けると、まず月々返していく方法っていうのと、期限に一括で返すっていう方法と、あと月々返していくけど最後とか一定の期間に大きく返すっていう方法。
なるほど、その3つってことですね。
もっとありますか?
いえいえ、私は最初の月々返すのところが元金均等なのか元利均等なのかの方で見つけました。
ごめんなさい、そういうことですね。
じゃあちょっと丁寧に見ていきたいと思うんですけど、まず元利均等返済と元金均等返済、まずこの2つがありますよねと。
ごめんなさい、念のためなんですけど元利均等だとこれはどういうことなんでしたっけ?
元利均等は月々の返済が定額ということですね。身近なところでいくと多分住宅ローンとか基本元利均等になっていると思います。
はい、元金と利息っていうのをガッチャン越した金額が一定になるように中では元金と利息の割合が変動している状態だけどっていうのが元利均等住宅ローンなどがそうですと。
じゃあ元金均等ってなるとじゃあ日本語的には元金が一定だがその残高で利息が変わるから月々の返済が変わっていくってことですね。
おっしゃるとおりです。
なるほど、須貝さんがもう1個浮かべてたのは何ですかこれに加えて。
それが期限一括です。
なるほど、期限一括っていうのが途中は利息だけの支払い。
そうですね。
になって期限にまとまって返すということになると。
例えばいわゆる資本性ローンとかがスタートアップですと。
そうですね。
あれは期限の一括と。
なるほどですね。
英語で言うとこれがバレットとかって言ったりする。
で月々返すやつだとスケジュールに従って返すっていうのは必ず月々じゃないかもしれないですけど。
アモチとかっていうのはそうですかね。
そうですね。アモチゼーションとかアモタイゼーションとかって言いますね。
応用的な返済方法:バルーン返済と据置期間
これの組み合わせなんですかね。バルーンとかっていうのはありますよね。
ありますね。
バルーンっていうのはどんな感じなんですかね。
バルーンはですね、難しいですね。いろんな用途があると思うんですけど。
基本的には月々の返済で。
一般的に銀行の保持向けの融資は一般的に頑菌均等返済なので。
ここで頑菌均等返済って言いますけども。
基本的にその頑菌均等返済でキャッシュフローで返済いただくべき融資のプロダクトなんだけれども。
少しその手前のキャッシュフローの創出力みたいなものが弱いかもしれないみたいな時に。
1回期限は区切りたいんだけど少し返済はつけさせてくださいみたいな形でつけてるケースが多いですね。
その場合って、実際の返済期限が来た時に残った部分。
バルーンになってる部分を一括で返せるのかどうかっていうのは当然論点にはなるんですね。
その時にじゃあもう1回スケジュール引き直して借り返しましょうかみたいな議論はあるので。
ちょっとその余地を残しながら優勝している形態かなというふうに思います。
なるほどですね。風船のように膨らんでいる部分があるからバルーンなんですね。
そうです。
分かりました。
あとよく据え置き期間っていうのを置くケースもあると思うんですけど。
あれもある種返済方法のアシュというかっていう感じですかね。
そうですね。もうちょっと細分化するともうちょっと細かい例もあるんですけど。
典型例で言うと、例えば設備資金みたいな感じで最初にキャッシュアウトあるんだけど、
その設備が完成しないとキャッシュ生まないみたいなときは、
そのキャッシュがまだ埋めないものに対して返済を迫るって結構大変なんで。
なるほど。
工場作りますかっていうんであれば資金を最初出すんだけど、工場完成して稼働して、
お金を生み出してから閉鎖してくださいみたいな感じで、
2年後から返してくださいみたいな感じの工場ケースってのはあるかなと思います。
例えばコロナ有志とかですと、割と緊急避難的な有志だったりして、
そういうちょっとある種苦しい期間っていうのはちょっと据え置きしますよみたいな感じで使われることもありましたね。
なるほど。ありがとうございます。
あとテイル付きみたいのもなんか聞いたことあるような気がするんですけど、
それはやっぱり後ろが長いみたいな。テイルヘビーとか。
テイルヘビーは基本バルーンと一緒ですかね。
一緒なんですね。
なるほど。
お尻が重いっていう。
重いってことですね。
あと遠ざかし腰っていうのは貸し方でもあるけれども、返し方としては自由に入りくりできるっていうもので、
返済方法とはちょっと違うけど、そういうのもありますね。
返済期日が決まっていないという風な言い方が良いのかもしれないですね。
実温養生は一旦期日は決めるんだと思うんですけど、枠があれば借り替えれるというので、明確なその期日が決まっていない枠の有志っていうイメージかなと。
ありがとうございます。
返済方法と金融機関のリスク
一旦大きくは元利均等と元金均等と一括期限一括返済、期日一括返済というものが3つに分けられて、その足というかそこのテクニカルにはいろんなものがあるということだと思うんですけど、
月に月に返していく、決まったスケジュールで返していくっていうものか、ある程度期限に一括で返すか、最初の方は少なめとかいろんな調整があるとして、
結構キャッシュフローとかあるいはスタートアップでいうとランウェイにかなりこの方法が影響するかなというふうに思っているんですけれども、こういう場合はこういう返済方法を選べると良いみたいな。
こういう返済方法が逆に金融機関側のリスクの取り方として選択されがちみたいなことってあったりするんですか。
そうですね、まず大前提としていわゆる余震枠の提供であったりとか、あるいは期限一括っていうのはかなりこうリスクを許容している形、かなりリスクをとっている形になるかなと思ってます。
ちょっと枠の話は一旦置いておいて、期限一括の話でいくと図形を想像していただければいいと思うんですけど、縦が金額で横が時間だとしたときに、期限一括の場合っていうのは1億×5年だと1億×5年の長方形になると思うんですよね。
これがまさに銀行がとっているリスクですと。これに対して頑菌均等返済の場合ってどうなるかっていうと、1億×5年が均等に減っていくので座標のゼロ軸から三角形になる。要するにリスク量は半分になるっていうことになるので。
大前提として期限一括っていうのは銀行サルとしてはかなりリスクを許容している形になるので、もちろん期限一括の方が手前の資金に対する融通は効くんだけれども、それを一番最初から得るっていうのは相当難しい。
まずは期限一括ではなくて返済で実績、お返しする実績、返済をする実績を作りながらリレーションを作っていくっていうのが一般的というかあるべきかなというふうに思います。
なるほど。いわゆるバレット期限一括返済っていうのが提案いただけたとか、あるいは希望してそれが叶ったっていうのは裏返すと金融機関としては相当にリスクを許容してくれた状態だと評価してもらった状態っていうふうに言えると。
ただそれは1日にしてならずなんでその前にやはり元金、金と返済の返済の実績があって信用がそこがきちんと積まれている状態で初めて実現できることがほとんどだよねっていうことですね。
そうですね。
よくわかりました。ありがとうございます。これもちろんスタートアップ側からすると期限一括返済のほかその間、期日までにちゃんと返済する原資が原理原則で言えばちゃんと準備できている状態であるべきだっていうのは当然あるにしても、
割と自由度が高いというか使いやすくはあるというか月々キャッシュ返済によって減っていかないのでメリットあるかなっていうふうに思っちゃうんですけども、先ほど菅谷さんからもお話の中からも伺えるようにこれ必ずしもスタートアップ側が選べる、いつでも自由に選べるっていうものではなさそうですね。
そうですね。選べるものではないですし、一つ付け加えるのであれば仮に選べるものであったとして選んでいいのかの部分はしっかりと吟味をされたほうがいいと思います。
それは何かっていうと、期限一括なので期限までの間はお金は返さなくていいんですけど、エクイティと違って期限が存在するので、期限の時には原則返さないといけないんですっていうものになるので、ちょっとずつ返しているとキャッシュフロー呼び合っているんですけど、
2年後に1億返せばいいのかって思ってたのが、あれよあれよのうちに3ヶ月後に1億返さなきゃいけないってなった時に、次のファイナンスが必要だけど手当できてないっていうのは急に資金繰りのひっ迫を迫られてしまうので、そこはすごく注意を要するものかなというふうに思います。
いや本当おっしゃる通りで、2020年とか2021年頃にコロナ型の資本性ローンっていうのが結構出まして、最低期間5年1ヶ月なんですよね。ちょうど今頃ですね、資本性ローンの期限一括返済の期限を迎えるスタートアップが多くて、
ここで結構どうしようっていうですね、ご相談をここ数ヶ月で数回やっぱりいただいたんで、結構まじ本当に菅谷さんがおっしゃったことはスタートアップで起こり得ることなので注意しなきゃいけないなって改めて思いました。ありがとうございます。
信用構築と返済方法の選択肢
逆に言うとこのスタートアップがもしそれを選べる立場になりたいと思ったら、先ほどの話の裏返しでやっぱり先に芯を積んでおくっていうことができると良いって理解であってますか。
そうですね、本当に若林さんおっしゃっていただいた通り、ローマは一日に指定ならずみたいな話で、それってロジカルに説明するとどういうことなんですかって説明を求められるとちょっと難しいんですけど、
議会議員も人間なので定量に現れない定性的なこの人は信用できるのかとかこの会社は信用できるのかっていうのをやっぱり見ているので、そこの人として組織としての信用を築いていくっていうのはすごく大事なことかなというふうに思います。
ありがとうございます。今日はですね、菅井さんに融資における返済方法について伺ってきました。元利均等返済、元金均等返済と期限一括返済というものが大きく分けた3つあるけれども、他にもバルーンとかテールヘビーとかそういういろんな応用編もあるけれども基本はこの3つでじゃあそれらが金融機関のリスクの取り方にもつながっているので、
スタートアップがいつでも選べるかというと選べるとも限らないと。選ぶべきかどうかっていうのも例えば期限一括返済とかっていうのも注意も必要だなというところですと。なので裏返すと早いうちから金融機関とちゃんとした取引を始めておいて信用を積んでおくとその選択の自由が多少増えるかもねというのはそういうところかなと思いました。菅井さんそんなまとめでよろしいでしょうか。ありがとうございます。
お聞きいただきましてありがとうございました。ベンチャーデッドのフレックスキャピタルとデッドファイナンス支援のインクがお送りしております。企業のデッドファイナンスプラス。毎週水曜日朝8時に配信しております。企業家の皆様にとって金融がより身近に感じられるようデッドファイナンスの最新トレンド事例インタビューなどをお届けします。ぜひ番組のフォローをお願いいたします。それでは本日はこの辺でごきげんよう。
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