するので、いざ書いてくださいと言うと、書けなかったりするんですね。
いっぱい考えているけど、そこはありふれて書くのが難しいんですね。
それをアウトプットすることが難しいんですね。
私たちはそこをヒアリングインタビューという形で質問をしていくんですね。
社長さんたちに。
質問をすると、人って答えようとして考えるんですね。
確かにそうですね。それについて答えようとしますもんね。
その行為がものすごく重要で、質問に答えようとして、自分の頭の中で情報整理をするんですね。
それで答えていくということをインタビューでは繰り返すので、
インタビューが終わった時点で、実は頭の中が結構整理された状態になるんですよ。
なるほど。この質問を答えることによって、自分はこういうふうに考えていたっていうのが整理できていくっていうのはすごいですね。
そうですね。自分の中でモヤモヤとあったんだけれども、形にできていなかった思うに気づくっていうこともあるんですね。
それを私たちは聞き取って、文章という形に見える化してご提示をしていくんですね。
そうすると本当に自分が頭の中でいつもモヤモヤと考えていたことが文字になってきれいに整理された状態に目の前に現れるという。
はい。それって本当にすごく普段考えてこんなことをやりたかったんだっていうのがもういっぱい散らばっているものが
やっぱりすごく整理されて社長自身もすごいわかりやすくなりますね。
そうなんです。よく言われるのは、もう自分が言いたかったことはまさにこれだってありがとうっていう風に言ってくださったりとか、
あと自分の棚下ろしが改めてできてすごく良かったっていう風な声をいただくことがよくあるんですね。
やっぱり経営者なんかは本当に事業に関してずっと考えているのでいらっしゃるから、いろいろ持っているものはいっぱいあるんですよね。
ものすごくたくさんお持ちです。
でもそれを頭の中で考えているだけなので、何がどうなっているかっていうのはなかなかモヤモヤといっぱいあるかもしれない。
そこが質問によって引き出されるのはやっぱりすごいですよね。
これが一つ私たちが存在している理由ですね。
その質問にもすごく工夫はされているんですかね。
そうですね。インタビューする方のある程度のベースとなる情報がわかっていないと何を質問していいのかもわからないので、そこの下調べはきちんとしますね。
私たちがなぜインタビューをするのかというと、その方の思いをきちんと引き出してくる。明らかにしていくというのがインタビューのゴールなので、
そういうところを表現すれば、この会社はこういったところがすごいんだっていうことを理解しやすいですね。
そうです。
他にも何か記載していることってありますかね。
あとは、やっぱり社長の思いをきちんと明文化していく、明らかにしていくっていうところも大事にしていますね。
なかなか会社の社長さんで自分で思いを語る方も少ないのかなと思うんですけど。
思いを語られる方はもうガンガン語られるんですけれども、
例えば、ものづくり系の職人さん出身の社長さんとかだと、ちょっと恥ずかしい自分の思いを表に出すのは恥ずかしいと思っていらっしゃったり、
今さら言うのもなって思ったりしていらっしゃるところがあるんですけれども、
その秘めた思いの中にものすごく厚いものがあったりするんですね。
そもそもなぜこの会社をやっているのか、なぜこの事業をやっているのか、
そのなぜっていうところが思いの源泉だったりするんですよね。
それを知ることによって周りの人は、
そう、そんな思いでやってたんだってすごく共感を感じることができるんですよね。
人って人に共感するとすごくやっぱり嬉しくなるんですよね。
なので、その嬉しさみたいなものを感じていただくために、
思いを発信するってすごい重要なことなんですね。
なので、私はその思いをなかなか表にするのは恥ずかしいと思われるかもしれないんですけど、
私はその思いを発信していくのって、
周りにいる社員さんだったりとか、お客様だったりとか、取引先とか、
あとは世の中に対するプレゼントだっていうふうに思ってるんですよね。
やっぱり社員さんは社長さんのことを分かりたいって思ってます。
そこに人生を投入して会社に来てるわけだから、
社長が何を考えてるんだろうっていうのは知りたいと思ってる。
なので、それはきちんと伝えてあげるって私、社員さんのプレゼントだって思ってるんですね。
お客さんもそうで、この会社から買い続ける理由っていうのが、
やっぱりその会社の思いだったりすると思うんで、
共感すると応援しようって思ったりするわけじゃないですか。
応援したいと思ってるお客さんに思いをお伝えするのもやっぱりプレゼントっていう風に思ってますね。
確かに。だからそこの本当に社長の思いをしっかり文章に伝えて、
共感してもらうっていうことがすごく大切なんですね。
はい、そうですね。おっしゃる通りです。
今回は高野さんの授業内容からお伺いしたんですけど、
次回はその思いの部分ですか、次は高野さんの思いもお伺いしたいなと思うので、
ぜひ次回も楽しみにティアリングさせていただければと思います。