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2025-11-28 13:48

1002.川村倫大さん(株式会社ライフカプセル)

【人生の物語を、未来へ残す】

「語られなければ、想いは消えてしまう。」
そう語るのは、株式会社ライフカプセル代表取締役・川村倫大(かわむら・ともひろ)さん。

ライフカプセルは、オンラインインタビューをもとに一人ひとりの“人生の物語”を冊子として残すサービス。趣味や思い出、家族への想いなど、テーマを一つに絞り、写真やエピソードを交えながら、その人だけのストーリーを美しく形にしていきます。

このサービスの原点には、川村さんご自身の体験があります。
地元・三重を離れて暮らしていた矢先に、相次いでご両親を亡くし、母の書き残した詩や、祖父の日記を読み返す中で、「命の記録」の尊さに気づいたといいます。
そこには、面識のなかった祖父の苦労や希望、家族がつないできた“生きる力”が息づいていました。

「物語があるから、人は自分のルーツを知り、前を向ける。」
ライフカプセルは、そんな想いを未来へ受け渡す“人生の贈り物”です。

親への感謝を形にしたい人へ。
自分の歩みを記録して次世代へ残したい人へ。
企業の文化を“人の物語”として継承したい経営者へ。

一人ひとりの人生が物語となり、誰かを励ます力に変わる。
その温かい循環を、川村さんは静かに広げています。

special thanks to 山口智子さん

【今回のゲスト】
株式会社ライフカプセル 代表取締役 川村倫大(かわむら・ともひろ)さん
Web: https://lifecapsule-jp.com/

サマリー

株式会社ライフカプセルの川村倫大さんは、自身が提供する自分史作成サービスについて語ります。このサービスは、オンラインでのインタビューを通じて思い出を記録し、次の世代に伝えることを目的としています。また、川村さんは自身の家族の歴史や体験から、このサービスを始めた背景にも触れています。川村さんは、株式会社ライフカプセルを通じて、先祖の物語を残すことが、個人や企業が自らの歴史を振り返り、感謝の気持ちを育む重要性を示しています。このサービスは、プレゼントや社員への感謝を表現する手段としても利用され、企業文化の向上にも寄与することが期待されています。

ライフカプセルのサービス
声を思いを世界中に届けるこえラボ
経営者の志
こんにちは、こえラボの金田です。今回は、株式会社ライフカプセル代表取締役の川村ともひろさんにお話を伺いたいと思います。川村さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まずは、川村さんの授業内容から教えていただけるでしょうか。
ライフカプセルというサービスを展開しておりまして、言ったことで言いますと、コンパクトに自分史を制作するというようなサービスでございます。
ライフカプセルという名称にありますようにですね、ライフって人生の大切な思い出をカプセルに込めて物語にして、次の世代に届けたい、そんなようなイメージで提供しているサービスでございます。
そうなんですね。これはどんな感じで制作過程としてはどうやって作っていかれるんですかね。
制作過程はですね、ある方から2時間のインタビューをオンラインで原則させていただきました。
なるほど。
2時間で人生のすべてを語るっていうことは土台無理ですね。何か1つテーマを決めていただきまして、たとえば趣味について語るであるとか、思い出の旅行について語るであるとか、さまざまなテーマを1つ絞っていただきまして、
これについてインタビュアーから2時間オンラインのインタビューをさせていただきました。
そしてそのインタビューの内容と合わせて関連する写真なんかも思い出の写真をいただいてですね、
これはまたプロのカメラマンが綺麗にレタッチをして、昔の古い紙の写真とかありますよね。
ああいう写真も綺麗にレタッチしてですね、引っ掛けたりして、そのインタビューから物語を作って、その写真を挿入して、1つの冊子にしてお届けすると。
そんなようなサービスでございます。
サービスの特別な利用例
すごくいい思い出の品になりそうですね。
そうですね。自分詞っていうサービスは従来からあったんですけれども、やっぱり自分詞を書こうというと非常に重いんですよね。
なかなか手が出ないところがあります。
それに対してこういうふうにテーマを趣味なんかのような気軽にお話しできるようなテーマに絞って、
かつご負担もない形で身近なインタビューでできてしまうというような形で提供することによって、
多くの方のこのサービスを身近に感じていただきたいと、そういった趣旨で作ったサービスでございます。
そうですね。やっぱりこういった趣味のこととか、そういったお話しだと気軽にお話しできますし、楽しくそのことも思い出しながらお話しできそうで、いいですね。
そうなんですよね。やっぱり仕事ですと語り出すと、もしかしたら迷惑のかかることもあるかもわかりませんし、
逆に趣味だとほっといても語り出すという、そんなところがありますので。
今はどんな方がこのサービスってご利用されていらっしゃるんですか?
結構様々な方からご依頼いただいておりまして、
そうですね。この間やりましたのは、ある経営者からのご依頼で、石川県の野都にご両親がいらっしゃって、
ご両親に対してお役をこうしたいということで、今回は普通にオンラインでインタビューするんじゃなくて、
特別なご依頼ということで、インタビュアーが野都までお伺いして、カメラマンも一緒に行って、スペックスペックでやらせていただいたりとかですね。
あと、この間やりましたのが、ある女性のフリーランスの方から、大分にお母さんがいらっしゃって、
この方がこの日に東京に出てくるので、この日に会ってほしいということでインタビュアーをやらせていただいたりとか、
様々な親孝行のツールとして活用していただくというケースが多々ありますね。
川村さんの体験と背景
やっぱりそういったご両親のお話とか聞く機会も実はそんなになかったりするし、
そうやってしっかりとさせてまとまると思い出の仕様になるので良さそうですね。
そうですね。やっぱり我々の逆の立場であればやっぱり思いますけど、聞かれなければ答えがないですよね。
そうですね。確かにね。
この河村さんはこういったサービスを始めようと思われた何かきっかけってあるんですか?
はい。これ実はまだ立ち上げて間がないサービスなんですけれども、
去年会社を作って今年リリースしたサービスなんですね。
その背景としまして、私もともと出身、今東京でこの会社をやっておりますけれども、
もともと出身は三重県でございまして、高校まで三重県におりました。
その後、大学で関西のほうに行って、それからしばらく働いて、今東京におるという流れなんですけれども、
そういうことで地元を離れて結構経ってましてですね、
そんなに親孝行な人間でもなかったものですから、そこにちょくちょく地元に寄り添ってなかったんですよね。
はい。
そんな中で、昨年実は母親を亡くしましてですね、しばらく糖尿した先生に亡くなったんですね。
今年それを後を追うようにですね、父親を亡くしまして、そんなことが続けてあったものですから、
その間、ちょこちょこちょこちょこと地元に帰るようになりまして、
これまで地元にも寄りついてなかったんですけれども、
ありがたいことに母親が結構物を書くのが好きだった人で。
そうなんですね。
いろいろ身近な話題をですね、詩小説のような形にして書き残してたんですね。
で、また一方で父親は父親で定年退職してからあちこち旅行をするようになって、
そのためには旅行記を書き残すというようなことをやっていてですね。
そういったことを読むと、結構地元でこういったことがあったのか、こんなことを考えてたのかということがよくわかったんですよね。
やっぱりそうやって書き残したものがあると、どういう生活してたのか、どんなことを楽しんでたのかっていうのがわかるから、
やっぱりいいですね。詩小にとってもそういったところが記録が残ってるっていうと。
本当によく書き残してくれたっていう感じですよ。
ああいったものがなければ本当に全然わからなかったこともたくさんありますね。
へー。
それだけでなくてですね、もっとびっくりしたのが、
おじいさんがいたんですけれども、この人は戦前に、戦争で死んでるもんですが、面識はないんですよね。
戦前に三重県で百姓をやってたんですけれども、その百姓をやってた頃の若き日々の膨大な日記が私の部室中に出てきていて、
そうなんですね。
それをですね、ちょこちょこちょこちょこ父親と両親の見舞いに帰るついでに読み進めてみたんですよね。
全部はとても読み切れないんですけど、昭和8年の1年分だけ読んでみたけれども、
これだけでも多くの気づきがありましてですね、
百姓の日常を綴った日記なものですから、何もドラマチックな様子もないんですよね。
朝の5時から畑これだけ耕した。
夜は村の近所で寄り合いがあったみたいな、そんなことの繰り返し。
そんなことでもですね、やっぱり孫から見ると、読んでて非常に愛おしいというか、
こうやってじいさんが甘手だなというようなことが伝わるわけ。
実際にはね、面識のないおじいさんのことが、日記を綴じてどんな生活をしてたのかということを細かに知るきっかけが作れたということなんですね。
そうですね。ありありと立体画像として浮かび上がってきたような感じですね。
なるほど。やっぱりそうやって皆さんの物語が残っておくっていうのは、
そういった河村さんの体験からもすごい素敵なものだなということで、
このライフカプセルっていうのをサービスとして始められたということでしょうか。
そうですね。このおじいさんの読んでね、懐かしいというか、こうだったなと思うだけでなくてですね、
読んでて非常によく働いてるんですけども、
その合間に野学に通ってた形跡があるんですね。
そうなんですね。
多分、勉強したかったけれども、やっぱり貧乏でもあったし、また貴重な労働力だったので、
先祖の物語の重要性
野学するってことは多分親不幸な行為だったんじゃないかと思うんですね。
なるほど。
で、頑張って働いたと。
で、そんなおじいさんがですね、その後結婚をして子供ができて、
戦争に取られて戦地で亡くなってるんですけども。
そうすると今度はおばあさんが一人で畑を耕すんですけども。
そういうことですね。
一人ではとてもできませんので、子供たちがみんな手伝うんですね、畑仕事で。
そうすると子供たちも朝の5時から働いて、勉強なんかできませんので、
進学もできないわけですよ。
で、今思いはおじいさんに加えてお父さんも野学に通ってたんですよね。
なるほど。
それだけ勉強したかったんだなと思うんですけども、
私だから一族で初めて大学に行った人間なんですよ。
大学に行った時、みんながすごく喜んでたのを覚えてる。
だからそういった背景があったからこそ。
それがよくわかったんですよね。
全部だから先祖から物語がずっと繋がったのを感じたんですよね、その時に。
なるほど。
そういうことって誰にとってもあるんじゃないのかなと思いましてですね。
先祖の物語を知ることで励まされたりとか、叱咤激励されるってことはすごくあるんじゃないのかなと。
ただそれも物語が残されていないとそんなことはありえないことなので、
一人でも二人でも一つでも二つでも物語を残していこうと。
そんなような思いで作った事業です。
そうなんですね。これは子供からご両親へのプレゼントでもいいですし、
あとおじいちゃんおばあちゃんへのプレゼント。
そういった感じでもいろんな形でお届けできそうですね。
そうですね。もともと本当にプレゼントということで想定しておったんですけども、
それ以外にもいろんなご要望をいただいてます。
例えばこの間ありましたのが、ある起業家の方から。
起業した30代の経営者ですね。
その方が子供の頃苦労されたところからずっと頑張って、
今起業家として何年か経ったと。
ここまで突っ走ってきたけども、このタイミングで一度自分の人生を振り返ってみたい。
次へのステップにしてみたい。そんな思いで作らせていただいたケースもありましたし。
あと、個人にじゃなくて企業からのご依頼っていうのも最近増えてきてますね。
法人としてもやっぱりこういったサービス活用しようっていうことなんですね。
そうですね。長年会社とかに頑張ってくれた社員に対してライフカプセルをプレゼントしようと。
その中で今までの仕事で苦労したこととか、
上司への感謝とか後輩への思いとか家族への感謝とか。
そんなことをそういう人って語ってくれますので。
語ってくれて作った物語が企業にずっと蓄積されていく。
そのことによってすごくいいカルチャーが醸成されていくんですね。
確かに。そういったところからいろいろインタビューに答えていただきながら作っていくと、
皆さんのこういった歴史が刻まれていくっていうことになっていくわけなんですね。
そうですね。今時の言葉で言うとエンゲージメントって言いますよね。
そんなことが強い会社になっていくんですね。
なるほど。この番組は経営者の志という番組ですので、
ぜひ河村さんの志についても教えていただけるでしょうか。
ありがとうございます。
本当に先ほど申しましたように、あらゆる人にとって先祖の物語というのは、
いろんな気づきを与えられる、もしくは元気を与えられるコンテンツだと思うんですね。
なので、本当になるべくたくさんの人にこれを提供していきたいと。
それによってですね、大げさに言えば、
いろんな例えば子供がですね、自殺をするとかいじめをするとか、
そんなことも劇的に減っていくでしょうし、それに励まされた子供がですね、
第二の横たわり商品みたいになっていくということも出てくるんじゃないかと。
そういった意義のある事業だと思っておりまして、
ぜひ多くの方に体験していただけたらなというふうに思っております。
企業文化と感謝の表現
そうでしょうね。ぜひ今日のお話を聞いて、実際にプレゼントしたりとか、
企業さんでも自分の会社で取り入れてみたいという方がいらっしゃいましたら、
このポッドキャストの説明欄にこのライフカプセルのURLを掲載させていただきますので、
ぜひそこからチェックしてサービス内容を確認いただいて、
お申し込みいただけたらなというふうに思います。
今回は株式会社ライフカプセル代表取締役の川村智博さんにお話を伺いました。
川村さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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