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2024-05-08 13:14

736.下村豪徳さん(農業の遠隔水管理)

【農業に革新をもたらすテクノロジー】

農業は時間と労力を要する事業ですが、先進のテクノロジーを導入することで、その負担を大幅に軽減することができます。
遠隔操作での水管理システムは、特に深夜や早朝に必要な水やりといった繊細な作業を効率化し、お米の品質と収穫量の向上に大きく寄与しているとのことです。これは、従来の手作業ではスケールアップが難しい部分を、テクノロジーが解決している素晴らしい取り組みだなと感じました。

農業に従事されている方々や、SDGsに取り組む企業で、このような革新的な技術に興味をお持ちの方は、ぜひご連絡ください♪

special thanks to 関 美佳さん

【今回のゲスト】
農業の遠隔水管理 下村豪徳(しもむら・かつのり)さん
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声を思いを世界中に届ける、こえラボ。
経営者の志。
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は、農業の遠隔水管理をされていらっしゃる下村豪徳さんにお話を伺いたいと思います。下村さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まずは、自己紹介からお願いいたします。
はい、ありがとうございます。農業の遠隔水管理を提供しています。パディッチというサービスを提供しています。株式会社エノワの代表取締役、下村勝典と申します。今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。この農業の遠隔水管理ということなんですが、具体的にはどんな感じでやってらっしゃるんでしょうか?
はい、実際にお米を作っている田んぼですね。あの田んぼに水を入れる作業ですとか、止める作業というのがあるんですが、今ほとんどが手作業でやっていて、
用水路から田んぼに水を入れるときに木の板とかでせき止めてやってですね、その木の板を抜くとすると田んぼに水がドーッと入って、またちょうどいい頃合いにまたその木の板をせき止めて、
しめることで田んぼに水がたまるということをですね、よく水管理と言われるんですけども、これが今高齢の方が本当に深夜とかですね、早朝にやってます。
それが結構負担になってきていて、どんどんどんどん枚数が、面積が増えれば増えるほど負担になっていくと。そこに課題感を感じまして、
インターネットにつながるIoTという技術があるんですが、この木でせき止めてある抜く、刺すというその作業ですね、ステンレスの水紋、そしてその水紋がインターネットにつながっているというスマート水紋、アディティゲートというものを作りまして、
そして田んぼの中に無線型のセンサーを入れることで、DXもできてしまうと。
農家の方は、今までは手作業で深夜とか早朝に作業、ずっと田んぼって広いと思うので、回ってやってらっしゃったっていうことなんですか。
そうなんです。
これ本当に広くなればなるほど大変ですし、なんか深夜とか早朝やる意味とかもあるんですか。
そうなんです。深夜というのはもちろん水が冷たかったり空気も冷えているので、結構お米というのは日中の暖かい時間の温暖のところと、夜間寒いところと暖かいところの寒暖の差があるとおいしいお米ができるというようなところもありますし、夜間の冷たい水を入れることで冷ますというような効果もあるので、
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結構ベテランの人ほどこそ深夜とか早朝に回ったりされますね。
そうなんですね。本当に結構大変な作業をやってるところを、これを技術を使ってITを使ってやっていくと、管理をいろいろ自動化できたりとかするっていうことになるんでしょうか。
そうなんです。今までは田んぼに行かないと水とか、水温は最近測る人もいないんですが、見えなかったと。これがセンサーが入ることで、今水が入ってるかどうかとかですね、何センチくらいあるのかとか、またまた何度くらいあるのかというのが、現場に行かずにして見えるようになります。
そうなんですね。これ水を抜いたり入れたりする作業って、ワンシーズンの中で結構やるものなんですか。
そうなんです。これ実は、そろそろ田植えシーズンに入るんですけども、田植えが始まってから大体4から5ヶ月ぐらい、ずっとですね、深夜とか早朝に、特に最初の2ヶ月は本当にこまめに毎日のように見に回りますね。
そうなんですね。私のイメージだとずっと水が張ってるのかなと思ったんですけど、そんなことなくて結構こまめに調整されてるんですね。
そうなんです。
じゃあそれをやっていくのを、いろいろとセンサーとか使いながら、データを見て管理できるようになっていくわけなんですね。
そうなんです。
これあれですか、人手でやってた時と自動でやる時と比べて、やっぱり生産量とか変わったりするんですか。
そうですね。やはり人でやれる範囲というのは限界がありますので、よく面積が10ヘクタールぐらいが限界だみたいな話もあります。
そういったところにすごくハイテクな機械が入ることで、いやいや20ヘクタールまでできるようになったみたいな感じで面積が拡大できていくんですけど、
物理的に距離というのは離れると移動距離にかかってくるので、やっぱりそこが面積拡大の躊躇するような要因にもなってますと。
逆に我々のような遠隔で何か作業ができるようになると、その距離という概念もある程度壊せるような、こんな形で面積も拡大できていくということになります。
そうなんですね。だからいろいろ数も増やしていけるし、そこまで行かなくていいので、遠隔でできていくので管理もしやすくなっていくということなんですね。
じゃあ農業のやり方がずいぶん変わりそうですね。
そうなんです。そこを我々はやっていきたいところだと思うんですね。
なるほど。この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ下村さんの志についても教えていただけるでしょうか。
はい。実は私の実家が米をずっと作っている農家の生まれでして、私は継がずにITの世界に入ったんですが、弟が今継いでまして、
その弟が年々あそこのおじいちゃんが辞めていく、再来年あそこのおじいちゃんが辞めていくということで、どんどん面積が増えていく未来が、
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現実、弟も体験してまして、その姿を見ていったときに、じゃあ面積が2倍になったからといって売り上げが2倍になるかというと、
実は作業が手間暇かけられなくなって、収量が落ちだして売り上げが下がるみたいなことも、これはちょっと農業の現場の問題だなと思いまして、
やはり生産性を上げる上では、こういうテクノロジーを使って農業を変えていかないと、本当にこの高齢の人がどんどん辞めていったときに、いつかはできなくなるんじゃないかというところから、
これはもう私がテクノロジーの世界に入ったので、農業とテクノロジーを組み合わせることで、全く違う農業を作っていくことが、この農家に生まれて実家も含めて農業を変えていけるんじゃないかなというふうに思って、今やっております。
そうなんですね。本当にそうすると農業の在り方もどんどん変わっていくっていう、そんな将来は見えそうですね。
はい。
今後はどんな感じでやっていきたいというふうにお考えですか?
はい。やっぱりある程度リモートで働くというのは新たな農業なので、こういった新たな農業になったからこそできることってあると思っていますと。
例えば足が不自由で畑とか田んぼのフィールドワークはできないんだけども、コンピューターができるような人が、この水管理だけは農業に携われる働き方ですとか、
あとはこの土地の距離を今まで以上に伸ばすことができる、例えば福山の農業法人が北海道なんかで農業をやるみたいな、今までは物理的な距離が離れすぎると多分不可能だと思っておられると思うところができるようになる可能性もあるので、
それぐらいの土地に縛られないようなリモート農業みたいなことが展開できていくと、すごく農業も面白くなってくるんじゃないかなと思っています。
そうですね。それだけ土地が離れていてもできるようになると、もうあんまり距離っていうのが関係ないことになってきますね。
はい。
じゃあ、将来的にはそうやってどんどんどんどん普及していって、この今のシステムはどれぐらい、どういうふうな計画で進めていらっしゃるんですか。
今はですね、国内約1500台ぐらいが動いていて、500ヘクタールぐらいがスマート化が、我々が目指すリモート水管ができているというところです。
2030年ぐらいまでに、何とか10万台ぐらい、47都道府県の一つの県ぐらいがスマート化なるぐらいの世界を作っていきたいと思ってますし、
逆にこの技術をどんどん海外なんかに輸出していってですね、お米というのは東南アジア含めいろんな国で作ってますんで、そういった国の方にも展開していきたいというふうに思ってます。
海外ではどういったニーズがあるんですかね、このお米に関しては。
海外はですね、実は日本とはまたちょっと違った課題もありまして、今世界的に温暖化、気候変動が来てますので、やっぱり水そのものが結構少なくなって枯渇するリスクもありますと。
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そうなった時に、このお米というのはやっぱり水を使いますので、イカチが少ない節水した状態でハイパフォーマンスな収入を取れるかみたいな、そういったデジタルデータにはすごく興味関心を示されていて、
データが取れてたからといって人がやってるとやっぱり広大な土地はできませんので、この水管理の制御といったところもセットで興味は持たれているという感じです。
そういうことですね。だから日本とはまた事情が違うかもしれないですけど、水を管理するというところではやっぱりやっていかなきゃいけないという事情はありますね。
今後はどんどんこういった普及をしていきながら活用できる方を増やしていきたいということですね。
そうですね。
例えばどんな方をつながりになりたいとか、こういったから興味ある方っていうのは何かありますかね。
そうですね。もう国内におきましてはお米をたくさん作っている方。そういうたくさん作っている方とつながっている企業さんですとか、そういう業種の方とつながっていきたいというふうに思っています。
また海外の農業事情にもつながれる方というのも嬉しいです。
もう一点、最近のトレンドがありまして、実はよく温室効果ガスというのが今後経済において課題になっていくというような話があります。
農業界ですと、よく牛のゲップとかが取り生えされていたんですが、最近は水田からメタンガスが出ているというデータが出てきまして、
環境省さんなんかは特に水田からこのメタンというのが問題だというふうな警鐘を鳴らされていますと。
実はこことも水管理というのがすごく因果関係があることが論文があってわかってきまして、
こまめに水を管理されている中に、カラカラに水を干すという作業があるんですね。
この間はどうも微生物がメタンを出さない時期らしいですと、そういう論文があります。
この時期を農家さんがやるよりも7日くらい延長できたならば、大体30%くらいのメタンの排出が抑えれると。
そうなんですね。相当な削減になるんですね。
そうなんです。っていう研究者の論文がありまして、そこが今すごくトレンドとして注目されてます。
この排出の抑えた権利を権利化ができて、実は農家も売れるように去年の3月からなりました。
すごいですね。
なので、それを売って復収にしようみたいな形で盛り上がったりはしてます。
逆に農業法人単位に売れるようになったんですが、ここでわれわれのデジタル化とかリモート水管理があれば、
いつ水を止めたかとか、いつ落ちたかというのが全部全国の集約地で見えるようになりますので、
われわれが農家さんの手間をかけずに、代わりにそれを権利化しますよみたいなことも、
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実はこの2030年の普及の手法の一つとしてやりだしました。
じゃあそうするとそこでしっかり管理してるので、これだけガスを抑えられてるから、
それが権利となっていろんな企業に販売にもできるようになっていくっていう。
そうなんです。
すごい事業ですね。
そういう排出権利とか脱炭素経営とかSDGs経営に興味のある、
ちょっと農業にも応援したいよというような企業さんがおられたらですね、
そういったところも募集してます。
ぜひそういった興味ある方がいらっしゃいましたら、
このポッドキャストの説明欄にFacebookのURLを掲載させていただきますので、
ぜひそこからちょっと興味ありますというメッセージを送っていただけたらなと思います。
今回は農業の遠隔水管理をされていらっしゃる下村勝則さんにお話を伺いました。
下村さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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