圧倒的俗人化モデルの選択
これ、2025年の6月10日に公開された記事ですね。
そうですね。
SNS教育っていう分野で、普通だったら、効率とか規模拡大を目指すところを、あえて圧倒的俗人化モデルっていう道を選んだ。その理由が語られてるんですね。
ええ。これはビジネスの常識からすると、一見かなり非効率にも見える選択ですよね。普通はスケールさせようとしますから。
ですよね。
でも、この記事を読んでいくと、単なるこだわりじゃなくて、教育の本質に対する非常に強い信念とか哲学みたいなものが見えてくるんですよね。
うーん。
なぜ、その一般的な成功ルートともいえる組織化を捨ててまで、個人で教えることにこだわるのか。その確信に迫っていきましょうか。
はい。まず最初に驚くのがですね、周りからは、なんで組織化しないのとか、もっと儲かるでしょって、当然言われるわけじゃないですか。
ええ。言われますよね。
それに対して、本人がシンプルに、そして心の底から興味がないって、ばっさり切り捨ててる点なんですよ。これって単なるこがりなんですかね。
いや、どうでしょう。記事を読む限りでは、組織化のメリット、つまり売り上げが増えるとか、社会的な信用が上がるとか、そういう点は十分理解してるみたいなんですね。
なるほど。
その上で、彼の目的っていうのは、事業規模をとにかく大きくすることじゃないんだと。
教育の質と個人化の重要性
ふんふん。
むしろ質の高いSNS教育を当たり前にして、質の低い、いわゆる悪徳商材とか、詐欺的な講座、これをなくしたいっていう、すごく強い思いがあるみたいで。
ああ。
だからこそ、自分が心から信じられる教育、これだけを提供することに価値を置いてるっていうことなんだと思いますね。
なるほど。その考え方の根っこにあるのが、教育の非俗人化は絶対に不可能だという、かなり強い確信ですね。
ええ。
でも、今ってオンライン教育とかもあって、ある程度は標準化できるような気もするんですけど、なぜ絶対に不可能とまで言い切っちゃうんでしょう。
うーん。彼はですね、マニュアルとか学位置的なカリキュラムだけじゃ、人の心を本当に動かすような教育はできないって考えてるんですね。
はい。
あの学校の先生の例えがすごくわかりやすかったですけど。
ああ、ありましたね。
同じ教科書を使ってても、教える先生の個性とか、熱意とか、あるいは生徒への愛情みたいな、そういう俗人的な要素で、学びの深さとか感動って全然変わってくるじゃないですか。
確かに確かにありますね。
そういう経験ってあなたにもありませんか?
ありますあります。やっぱり印象に残ってる授業って、先生のキャラクター込みで覚えてますもんね。
ですよね。
じゃあその、動画教材作って、あとはマニュアル通りに対応させる、みたいな、そういう効率重視の方法だと、人の人生を変えるほどの深い学びは届けにくいんじゃないかということですか。
まさにそういうことだと思います。彼自身が教員免許を持ってて、教育現場も経験してるらしいので。
へえ。
だからこその実感なんでしょうね。教育っていうのは本質的には、人が人に魂込めて伝えるような、すごく俗人的で温かいコミュニケーションなんだと、そういう捉え方なんだと思います。
なるほどな。じゃあ彼が言ってる、圧倒的俗人化モデルっていうのは、具体的にはどういうものなんですか。普通リスクとされる俗人化を価値と捉えるって、面白いですよね。
そうなんですよ。普通ビジネスだと、特定の人に依存するのってリスクだって言われますよね。
はい、言われます。
でも彼はそれを逆手に取ってる。教育者自身の個性とか経験、価値観、そういうその人だけの要素を、教育内容とか受講生との関わりに、もう全面的に出していくと。
それがAIとか他の誰かには絶対真似できない、その人だけの価値を生むんだって考えてるわけです。
その実践例が、例えば毎朝やってるっていうライブ配信なんですね。これ相当大変そうですけど、続ける理由っていうのは。
ライブ配信って、編集された動画と違って、リアルタイムで直接対話できるじゃないですか。
まあそうですね。
それによって心理的な距離がぐっと縮まって、彼の考えとか熱量みたいなものが一番ストレートに伝わると。
録画されたコンテンツの一方通行じゃ得られない、この双方向性こそが教育の本質に近いんだっていう考えみたいですね。
なるほど、なるほど。一方で組織化しない理由として、構造的な満足度の低下も上げてますよね。
規模が大きくなると、どうしても満足度が下がっちゃうと。
でもそれって仕組みとかでカバーできる部分もあるような気もしますが。
彼はシンプルに塾の小人数クラスと大人数クラスを比較して説明してるんですね。
規模が大きくなれば、単全に先生一人が一人一人に向き合う時間って物理的に減りますよね。
まあそうなりますね。
そうすると個別対応も難しくなって、結果として全体の満足度は構造的に下がりやすくなっちゃうんだっていう指摘ですね。
さらにバンドワゴン効果の罠っていうのも指摘してますね。
一部のすごく上手くいった事例だけが目立って、実際は多くの人はそこまで成果を出せてないみたいな状況。
あー、それですね。
例えば2000人規模の講座があったとして、その中のほんの数人の花々しい成功談だけがすごく大きく取り上げられて、それがまるで全体の成果みたいに見えちゃうと。
うーん、ありがちかもしれないですね。
今後の教育の方向性
彼はそういう見せかけみたいなものをすごくやっていて、だからあえて少人数と深く向き合うことで、一人一人の成果とか満足度をちゃんと追求する道を選んだということなんだと思います。
その結果として売上がそのものをある意味捨てているという風にも言えるわけですね。これは経営判断としてはかなり勇気が要りそうですけど。
そうですね。高単価の講座をたくさん売ることと受講生一人一人の満足度を高めることって、多くの場合やっぱり両立が難しい、トレードオフの関係にあるっていう認識なんだと思います。
売上を最大化しようとすれば、どうしてもサポートの質っていうのは犠牲になりがちですからね。
だからこそ関わる人数をあえて絞って、その限られた一人一人の満足度を日本一にするんだとそこに全力を注ぐ。
経営の効率よりも教育者としての本質的な価値を追求しているということなんですね。
そういうことだと思いますね。
今後も組織化はしないで、個人として受講生一人一人の満足度を追求し続けると宣言されています。
いやー効率とか規模が重視されがちな今の時代に、この圧倒的俗人化っていうある意味逆張りの戦略、非常に感慨させられますね。
この記事って単なるビジネスの話じゃなくて、何ていうか効率とか規模の追求が当たり前になっている今の世の中に対して、教育とかもしかしたら他の分野においても本当の価値って何なんだろうっていうすごく根源的な問いをなじかけてる気がしますね。
まさに。あなたはどう思われましたか。
この圧倒的俗人化というアプローチ、教育分野だけじゃなくて、例えばコンサルティングとか、あれは職人の世界とか、他の領域でもこういうやり方がもっと赤い深い価値を生み出す可能性ってあるんじゃないかななんて、少しそんなことを考えてみるのも面白いかもしれませんね。