1. そろそろ美術の話を...
  2. Art Watching 2025年6月号
2025-06-28 1:00:53

Art Watching 2025年6月号

リスナーさんのお便り紹介と、面白かった美術展について話をしました。

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://sorosoro-art.vercel.app/ep/20250⁠6 番組の感想は、⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠#そろそろ美術の話を⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ でお願いいたします。

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オープニングトーク


お便りコーナー⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


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  • 今月の展覧会

    サマリー

    アートウィッチング2025年6月号では、収録中に行われた関西正道記サミットについての詳細や、ドラフト会議の提案と結果が紹介されています。また、国宝に関する面白い企画が進行中であり、中国の考古学の人気についても触れられています。今回のエピソードでは、博物館や美術館が持つ癒し効果を科学的に証明する研究や、トランプ大統領によるミソニア博物館館長の解雇、さらには文化財の破壊に関するニュースが取り上げられています。特に、博物館欲という言葉が生まれたニュースが紹介され、観光客による文化財への影響について考察されています。近年の文化財や美術品の破損問題について深く考察され、特に中国での厳しい罰則やアートの重要性について議論されています。また、松田翔栄の展覧会「Great Reset」やルノワール・セザンヌ展の見どころや芸術作品の背景にも迫っています。兵庫県立美術館では藤田嗣晴と国吉康夫の展覧会が開催され、二人の交流や歴史が語られています。加えて、弥生美術館では制服の歴史や着こなしをテーマにした展覧会が開かれ、現代の制服についても考察がなされています。2025年のアートイベントについての感想や展覧会の魅力も語られ、視聴者からの意見が募集されています。

    関西正道記サミットの実施
    はい、アートテラー・とにのそろそろ美術の話を、この番組は私、アートテラー・とにが、アートに関わる方をゲストにお迎えして、トークを繰り広げるポッドキャスト番組です。
    本日は、Art Watching 2025年6月号をお届けしたいと思います。
    さあ、始まりました。リスナーさんのお便り紹介と、面白かった美術展について話をするArt Watchingの44回目です。
    今月も、まるさんと一緒に美術について話をしていきます。
    お願いします。
    よろしくお願いいたします。
    さあ、ということで、オープニングトークということですけども、何の話をしましょう。
    まあ、そうね、じゃあ僕が言うと、収録の、だからほんと数日前だったんですけど、京都でですね、関西正道記サミットという企画が。
    今年も。
    2年ぶりに、前は港区ね、正道記サミットという千億八個館さんと港区にある禰豆美術館、それから松岡美術館の学芸員さんが集まって、正道記だけで1時間半喋るというですね、なかなか狂気的な企画があった。
    最後に結構冗談っぽく、じゃあ次はまた第2回でお会いしましょうみたいなね、ギャグで言ったんだけど。
    山本君という学芸員さんがそれを真に受けたんでしょうね。今回、関西ですっていうことでやったんですよ。
    奈良国博物館さん、泉地区某総記念美術館、そして兵庫の白鶴美術館、そして最近リニューアルしたばかりの千億八個館で4館でやるって言って、で関西正道記サミットだって言われて、
    オッケーオッケーってノリで引き受けたんですけど、後で見たらこのイベント2時間だった。さらに30分も増えるのに正道記だけで2時間やんのみたいな。相当クレイジーだなと思いながら。
    台本っていうかテーマとかあるんですか?
    基本俺が考えなきゃいけないみたいな。前回はやっぱ一番の大きなポイントはやっぱ正道記、中国の正道記っていうのはね、一般的に人気がないからちょっと地味な印象もあるし、どうやって盛り上げていこう。
    これ前回の港区だったんですよ。その時テーマとして1個やったのが、グッズを作ったら盛り上がるんじゃないかみたいなことを言って、ぬいぐるみ作ったらいいんじゃないかとか色々やってた。
    そしたら本当にこの2年間でフェリシモさんが作っちゃったんですよ、グッズを。しかも今回のリニューアルに合わせて、あとアイマスクとかも作ってるの。
    東鉄門っていう神様の文様があるんだけど、それのアイマスクとか。本当はいっぱいグッズ作っちゃったから、前回の人気コンテンツだったらグッズを作ろうが今回使えないんですよ。
    もうグッズあるから。どうしようと思って盛り上げなきゃいけないから。
    ダメ元でちょっと温めてた1個企画があって、4巻今回出てくれると。
    じゃあこういうのどうですかってことで、ドラフト会議をやりたいと。
    それぞれの間の人たちが日本でできる最高の制度起点をやるためにドラフトしていくみたいな。
    これを提案したんですよ。最初やっぱり山本君は若い男性学芸員だし、企画者でもあるから僕がこういうことやりたいって言ったら基本やりましょうなんだけど、
    他の方結構偉い方たちばっかりだから、オンライン会議の時にドラフト会議って言ったらちょっとみんな何ですかそれはみたいな。
    なんでドラフトをするんですかみたいな。ちょっとざわつかれたんだけど。
    でもパッケージはちょっとバラエティっぽいけど、でもやっぱり学芸員さんはね、なんかやろうと思ったらその作品借りられてたとかってあるあるじゃないですかみたいな。
    それをちょっとリアルにやってみたいんですって言ったら結構みんな乗ってくれて、ルールもちゃんと自分たちで作ってくれてやったのよ。
    面白かったのが、本当に4人の学芸員さんたちの第1希望から第4希望、プラス勝ち合っちゃう時もあるから補欠も用意してもらって、
    それは俺にしか教えてもらってない状態だった。だからみんな知らない。
    だから結構、実際やってみたらガチの戦いみたいな感じになって。
    かぶってるんですか結構。
    結果ね、かぶらなかったの。
    えー、一個も?
    一個も。
    でも面白かったのは第3巡ではみんな白鶴美術館の別のを取り合ったりとか、結構ドラマも生まれて。
    なので何を言いたいかっていうと、これ終わった後に学芸員さんたちが、このドラフト会議というフォーマット、他のでもやりたいですねってなってきて。
    これをきっかけにいろんな美術館で、例えば印象派ドラフト会議とかね。
    国宝に関する提案
    日本古美術ドラフト会議とか、ドグドラフト会議とか。
    これね、主流になってもいいぐらい面白コンテンツだった。
    面白そう。聞きたい。
    あともう一個面白かったのが、もう一個企画を用意したのね。一応おさらいの企画と言いますか。
    僕は国宝ハンターという企画をやってるわけですよ。日本全国の国宝みたいな。
    国宝展で今年盛り上がってさ、いろいろと国宝をやってたじゃない。
    だけど、実は青銅器の国宝って一個もないの。
    重要文化財はあるけど。
    でも、じゃあ中国のものだから国宝にならないかって言ったら、別にそれはそういうことなくて。
    例えば洋変天目なんかも中国の、台湾だけの国宝になってるわけで。
    ということで、今回みんなにどれか国宝一個でも増えたら盛り上がるんじゃないかっていう提案をして、
    みんなに国宝にするべき、みんなで推していく青銅器やろうって言ったら、これはね、4人中2人がかぶったんですよ。
    これは結構面白くて、一応何がかぶったかっていうと、
    白鶴美術館が持ってる東鉄気流門宝庫というやつです。
    文字で聞いてもみんな見てもこないと思いますけど。
    これが2人の学芸員さんがかぶった、
    だからこれが今、その青銅器サミットで盛り上がった一番国宝に近い青銅器です。
    なので、今後もしこれが国宝になったら関西青銅器サミット、あの企画が発信になったというね。
    でもね、もう一個はちなみに禰豆美術館が持ってる東鉄門宝庫っていうもので、
    これもね、一人の学芸員さんがあげて、もう一人山本くんがそれいいですねって言ってたんで、
    これもね、可能性が高いというですね。
    そう、だからマニアックな企画だったけど、意外と盛り上がりましたっていうね、報告でございます。
    中国の考古学人気
    ちなみに、2回目が終わって最後に、これまだ続編あるんですかって聞いたの。
    さすがにもう終わるだろうと思ったら、放送がもう寝られまして、
    今回の関西の4人がすごく仲良くなったんですよ、このイベントを。
    だから今度は関東と戦いたいって言い出して。
    精銅機関ヶ原が行われます。
    ねずさんとかね、関東の精銅機の人たちと関西で。
    ドラフト?
    どういう企画になるか今度はわかんないけど、プレゼン対決になるのかわかりませんけど。
    いつ実現するかね、わかりませんけど、次回は精銅機関ヶ原の戦いが岐阜県のどっかで行われるかもしれない。
    楽しみ。
    盛り上がってます。
    このサミットの様子ってどこかで配信とかされてたりするんですか?
    いやーされないでしょうね。
    されないんだ。
    でも見てみたら、なかなか現地に行けないから。
    面白かったのが50人定員だったんだけど、キャンセル待ちも出るぐらいだったっていう。
    すごい。でももったいないから一部とかね、ダイジェスト版とか配信してほしいですよね。
    あともう一個面白かったのが始まる前に山本さんが打ち合わせみたいなね、始まる直前にご飯食べながらみんなでしたんだけど、
    あ、そうだ今日あれですけど、呼吸博物院の中国の方が来ますって言って、
    呼吸博物院の、急にみんながなんかちょっとふざけた企画の方にみんなピリッとしちゃって。
    呼吸の人が見に来るの?みたいな。
    ほんとのサミットじゃないか、ほんとのサミットと勘違いしてるかもしれないみたいな。
    まさかドラフト会議なんてやると思ってた。
    若い女性の学芸員さんで終わった後に、だから日本語わかんないんだけど、翻訳アプリ片手にずっと聞いててくれて、
    僕のMC良かったって言ってくれて、ご招待しますのでって言われて、
    これもしかしたら中国、台湾でもやるかもしれない。
    そうなったらすごいですよね。
    向こうのドラフト会議は喧嘩になりそうだからちょっと怖いよね、ほんとのガチでやっちゃって。
    でもなんかね、今中国すごいらしいですよ、考古学が大人気らしくて、
    考古学の博物館がもう予約待ち、キャンセル待ち30万人とかの世界らしい。すごいでしょ。
    なんで?何がひたくだったんですか?
    習近平が考古学好きらしくて、それを言ったら考古学をやりたい人がどんどん増えちゃってて、
    今一番人気の職業で、しかも一般の人ももうその考古学の展示を見たいってなって。
    老若男女ですか?
    何人かすごいって。
    30万人キャンセル待ちして。
    日本の点だけで30万人くらいはすごいっていうのに、キャンセル待ちだけで30万人って。
    やっぱりさ、中国ってすげえ派手になっちゃったよね、その話聞いて。
    個数がすごいから。
    だから今後も中国の美術とかが、今中国でほんと盛り上がってるからね、
    それが派生して日本でももっともっとこの正道記が盛り上がるといいなと。
    そんなことがありましたけれども。
    ということで、ちょっとすみません。正道記の話ばっかりしてしまいましたが。
    面白い。
    今回のお便り紹介か。
    じゃあ行きましょうか、お便り。
    マルさんよろしくお願いします。
    最新のエピソード133のよくもくミュージアムを扱った絵の反響がありましたのでご紹介します。
    ペンネームEIさんからです。
    ピカソの絵は今一つ好きになれないのですが、よくもくミュージアムに行ってからセラミックはとても好きになりました。
    絵画は眼の強さが鼻につく感じなんですが、セラミックの作品は見ていてとても楽しくほっこりとした気持ちになりました。
    また展示に癒されておいしいケーキも食べに行きたいですと。
    いいですね。
    ありがとうございます。
    マルさんよくもくミュージアムは?
    何度も行ってまして、ケーキめちゃくちゃおいしいんですよ、あそこ。
    ちょっとちっちゃいケーキね。
    ミニアルディーズってちっちゃいケーキシリーズなんですけど、アングランっていう、アングランさんって近くにあるお店のパティスリーの昆布さんっていう方が作ってて、
    実は取材したことあって昆布さんに。
    昆布さんって苗字なんだよね、本当に昆布さんなんだよね。
    そうなんだよ、本当に昆布さん。実家が和菓子屋さんなんだけど、和菓子じゃなくて洋菓子に行ったっていう方なんですが。
    アングランの方はめっちゃ人気なんだよね、確か。
    めっちゃ人気です。
    そもそもイートインスペースみたいのがカウンターでちょっとしかなくて、基本持ち帰りなんですけど、そこでしか食べれない限定デザートみたいなのがあって、それがめっちゃ人気で予約しないと食べれない。
    だけどよくもくミュージアムのカフェだとそれと同じものが結構ゆったり食べれるんだよね。
    そう、ゆったり食べれる。結構売り切れたりしてなくなってるけど。
    アングランの方ではね。
    アングランさんの方ではそうなんですよ、だから穴場です。
    俺もあんま教えたくないけど。
    教えたくない、言っちゃった言っちゃった。
    お茶だけしに行きたいぐらい。
    このセラミックは好きっていうのは俺これもよくわかるわ。
    俺もピカソの絵は別にそこまで好きじゃないんだけど、セラミックはたぶんエピソードの時にもそういう話出てたけど、本当にピカソが本当に楽しくやってるんだなっていうのが伝わってくるから、なんか楽しいんだよね。よくもくさんが持ってるセラミックはね。
    そうですね。
    確かに。
    確かに。
    でもEIさんはよくこういう意見いただけてすごいありがたいですけど、なんかこの意見もすごい素敵な意見だなと思いました。
    そしてもう一つ来てます。
    はい。
    次に先月のアートウォッチングへの感想です。
    川島さんからいただいています。
    いつもありがとうございます。コマーシャルが入るわけでもなくどうやって運営されているのかいつも気になっています。
    ところで前回の放送で超国宝展を取り上げていただきました。100%近く共感しながら聞いていました。
    奈良白に行って英訳の王国宝を見て実は私は素晴らしい英語の展覧会名と思っていたのです。
    ダメですか?
    6月15日で終わりましたけど超国宝展素晴らしいけど英語の王国宝がちょっとはしゃぎしすぎてますよって僕はそれで1点マイナスって言ったんだよ。
    もうちょっと重厚な感じがいいんじゃないかってね。
    川島さんみたいに全然すごい真っ当なご意見だと思うので奈良白の方も喜んでると思いますよ。
    博物館の癒し効果
    だからそれこそ青同期サミットで奈良白の方がいらっしゃるから一瞬僕のポッドキャストでこの話紹介したんですよって言おうと思ったけど
    王国宝の下りを自分でも覚えたからそこ聞かれて嫌な思いをされたんだなと思って奈良白の人に言えなかったもん。
    放送で喋りましたって紹介したけど。
    せっかく紹介したのに。
    俺も言いながら王国宝のはしゃぎっぷりの件はちょっと言いすぎたかもなってちょっと思ったかもしれない。
    じゃあここで挽回ということで。
    川島さんのコマーシャルが入るわけでもなくどうやって。
    これは番組のプロデューサーが趣味でやってるからこれあんまり言っちゃダメだけど俺もまるさんも趣味に付き合わされてるようなもんですからね。
    そうですよ。
    これでちょっと思い出したんだけど、魂美術館っていう立川に魂っていう魂用金庫やってる美術館があってそこの学芸人さんがこの前僕のブログ経由でメッセージくださって
    ぜひうちの展覧会見に来てほしいって言われて行ってきたんですよ。
    すごい素敵な展覧会、コレクション展だったんだけど。
    その学芸さんにところで僕のことどうやって知ってくださったんですかって聞いたの。
    すごく申し訳なさそうに失礼なことを言うのは従順承知なんですけどって言って新しく赴任されてきた魂美術館今年で5年目なんだけどもっと盛り上げていきたいと。
    何か探してたら人見つけたと。
    すごい失礼なことを言うようなんですけど安く発信してくれそうな人を見つけてこれだと思って言われたの。
    その時に俺は僕はブログはタダでやってるし、ポッドキャストもタダでやってるし、全然そんなお金とかじゃないですよ、全然失礼じゃないですよって言ったんだけど。
    別に怒ってるわけじゃないですよって学芸さんが聞いたらあれですけど。
    帰り際にふと思い返して安そうにできるってだいぶ失礼なこと確かに言われたなと思って。
    それは確かに失礼だとちょっと思ったけど。
    だからといって怒ってるわけじゃなくて、しかも今無償でこの魂美術館の告知もしてますしね。
    親しみやすいってことですよ。
    面と向かって無償に告知してくれる人だと言われたから。
    それこそ本当に失礼だなと思ったかもしれないけど。
    俺はブログとかも全然一円も取らないでやってるから、全然いいですよって言ったけど。
    そんなこと今川島さんの聞いて思い出しましたね。
    この番組はそういう感じですけど。
    でもスポンサーしたいって人が言ってくれたら全然。
    そうですよ。お待ちしてます。
    奈良白さんがスポンサーになったらもう王国放難も素晴らしい名前だって言うしね。
    巻かれますからね名前。
    巻かれるんですか?
    めちゃめちゃ偏って言い始めたなと思ったら何かスポンサーがついたと多分みんなも睨むようになるでしょ。
    この番組は。
    なぜべく好きかって言うようにしていきたいと思います。
    ということで。
    ウェブページへのお便りそしてハッシュタグそろそろ美術の話し合いの投稿を引き続きよろしくお願いいたします。
    アートウォッチングニュース。
    このコーナーは直近で話題になったアートに関連するニュースを紹介してコメントをするコーナーです。
    まずは朝日新聞SDGsアクションというメディアで紹介されたものでございます。
    6月16日ですね。
    博物館の癒し効果を科学的に減少、健康増進の新たなる価値を創造する博物館欲。
    これはですねなんと博物館に行くと元気が出る美術作品を見ると癒されるそんな感覚を科学的に検証し健康増進や
    失病予防に活用する博物館欲の研究が注目されているということで九州産業大学地域競争学部特任教授の尾形さんという方が
    2020年から全国の博物館でデータを収集して自立神経の改善効果を示す結果を得た。
    博物館は別に何でもいい。歴史系でもいいし、美術系でもいいし、私立系でもいいんですが、これを行くことによって健康増進に役立っているそうですよ。
    すごいね確かに。そうなんだって思います。
    そうなんだ。しかもおしゃべり鑑賞でも10分とかでも効果があるし、オンラインでも効果がある。
    低血圧が低下したりとか、逆に低血圧傾向のある高校生が歴史資料を20分鑑賞すると上昇しましたと。
    だからすごいよね。特茶とか飲まなくてもいいんだね。
    でもどうだろう。自分は言っても本当に年間700って毎日のように美術館2個3個見てるけど、確かにほぼ風邪もひかないし、寝込むってことがないから、
    トランプ大統領の解雇
    そういう意味ではもしかしたら博物館欲の。だから自分が体力あると思ってたけど、博物館のおかげなのかもしれないのかな。
    そうかも。私はでも風邪とかはひきますけど、コロナの時に美術館が全部クローズになって行けなかった時期あったじゃないですか。
    あの時すっごい具合悪くなりました。
    あ、そうか。行けてないからね。
    でも庭いじりしたり公園散歩したりしてなんとか保ってましたけど、もしかしたらその効果だったのかなって。
    確かに。これはあと素敵ななと思うのは博物館欲という言葉がいいよね。博物館行って健康とか森林欲とかみたいな感じで、博物館欲っていうのはいい言葉ですよね。
    いい言葉ですね。
    流行っちゃうかも。
    博物館欲しに行くみたいな感じなんだね。これはでも大体美術のニュースって暗いものが多いんで、久々に明るいニュースだなと。
    いいニュースでした。
    続いてはちょっと打って変わって暗いニュースですね。
    はい。
    これはアートニュースジャパンでございます。
    6月2日付のニュース。
    トランプ大統領がミソニア博物館館長を解雇。
    DEI支持者は館長の立場に全く適さない。
    大統領就任直後に署名したDEI廃止。
    これはダイバーシティ、イキュイティ、インクルージョン。
    ダイバーシティ、公平性、包括性の支持者である人をトランプさんはどんどん排除してるっていうことで、
    米国立肖像美術館の館長のキム・サジェットさん。
    この人が多様性の支持者であるということから、
    館長としての立場に全く適さないってことで、解任と。
    ひどいよ。
    すごいね。
    独裁にも程があるというか。
    確かにね。
    これは今多様性の時代だってなってきてるけど、
    一般的に世間的にはアメリカに限らずだと思うけど、
    その中でこういう、ニュースでトランプさんが、
    メイクアメリカ・グレート・アゲインですか?やってるとは知ってたけど、
    自分の政権から排除するはまだギリギリわかるというか、
    自分の政治的なんだったらいいけど、
    もはや博物館の人々にまで口出ししていくのってなるよね、このニュース。
    そうですよね。
    マクドナルドが女性の雇用とかしてたのを、
    ギャメ回すみたいになったりとかもしてるし。
    でもさ、マクドナルドって、そこはバカみたいなこと言いましょう。
    別に政治の番組じゃないですからね。
    マクドナルドって、ハンバーガーもあるし、フィレオフィッシュもあるし、
    だからメニューは多様性じゃないですか。
    ああいうのも、トランプは許せなくなって、
    ハンバーガー1個で行こうぜとか、
    この思想は、結局なんでそんなことをしちゃうんだろうなって思うよね。
    博物館の、今これ館長だけのニュースだけど、
    博物館の中身も、いろんなものを紹介して、
    博物館は現代化の多様性だって言ってるけど、
    今後、内容にもこの人は口出ししてくるのかなとか思うと、
    日本の戦時中みたいな感じだし、すごいよねこれは。
    すごい、すごい。
    なんかこれ本当に現代なのかなって疑いたくなりますよね。
    うん、ね。
    なんかさ、パワーアップして戻ってきたよね。
    悪い意味でね。
    このおっさんはもう死にかけてるって言ったらいいんだけど、
    馬鹿かもないからさ。
    人間って丸くなるんじゃないんだね。
    どんどんこんなになっていく。
    押し倒したらなんかすごいのになっちゃったみたいな。
    なんかみたいな感じだよね。
    いやだから、これはまだ氷山の一角なのかもしれないし、
    ちょっとね、だからこれからどうなっていくのかっていうのは、
    ちょっとね、守っていかなきゃいけないし、
    でもこれは他の国のことだからじゃなくて、
    いつ日本がこういうことになるかわかんないし、あれだけど、
    こういう状況になった時に、
    アメリカの現代アーティストは一体どういう作品を作るのかっていうのはすごく、
    これでなんか負けちゃったら、
    アメリカの現代アーティストは大したことになって、
    っていうふうに俺は思ってしまうし、
    こうなってるからこそ、アートの力で、
    なんか真正面から言うんじゃなくて、
    アートとしての回答を見せてほしいなと思います。
    特にアメリカのアーティストにね。
    そうですね。
    文化財の深刻な破壊
    それはちょっとそこにだけちょっと救いを求めたいかなと思いました。
    なんかすごいちゃんとした番組っぽくなってきた。
    大したこと言ってないですけどね。
    もう一個だけニュースいきましょう。
    こちらですね。
    今日収録日の前日に報じられてびっくりしたニュースがあったので、
    ちょっと僕がこれ言いたいということで選びました。
    6月16日ハフポストで紹介されたニュースです。
    クリスタルの椅子が破壊される逃げた観光客の監視カメラ映像が公開される
    イタリア・ベローナの美術館でと。
    事件自体は2025年4月に行われたんですが、
    イタリア・ベローナのパラッソ・マッフェイ美術館で展示されていたアート作品
    スワロフキー製の椅子が破壊されるという事件が起きました。
    被害に遭ったのはイタリア人アーティストニコラ・ボルラという人による
    ゴッホの椅子という作品なんですが、
    2人の観光客が椅子に腰をかけるフリをして写真撮影を行っていた際、
    1人がバランスを崩して作品の上に倒れ込んで、
    2人はスタッフに何もつけず黙って美術館を立ち去ったと。
    これがやっぱりすごいのは、監視カメラの映像だと
    2人が警備員が不在になったタイミングを狙って撮影しようとした様子も
    収められていたということなんですね。
    さらにもう1個ニュースが今朝方飛び込んでまいりました。
    こちらアートニュースジャパンのニュースです。
    中国で観光客が兵馬用2体を破損5メートル下の港に飛び降り、
    浪跡後は地面に寝そべるということで、
    兵馬用港に30歳の中国人観光客の男がポンとダイブして、
    そしてその下にあった兵士像を押したり引いたりして損傷を与えたと。
    破損の程度は一様ではないとされているということでございます。
    くしくも文化財が破壊されてしまうというニュースが重なったので取り上げました。
    どうでしょう丸さん、このニュースを聞いて。
    マナーが悪い。
    もちろん、そうですね。
    マナーっていうのはそうですね。
    そうとしか言いようがないですね。
    文化財を何だと思ってるんでしょうかね。
    そうね。
    これは全然中国でのニュースだし、イタリアのニュースだし、国は違うんだけど、
    両方とも観光客だっていうことと、写真撮影をしようと。
    インスタとかSNSにふざけてあげようとした結果、こうなっちゃったってことじゃないですか。
    日本でもたびたびある迷惑系ユーチューバーの炎上とかじゃないけど、
    そういうようなのの弊害だよね、このニュースはって思うのよね。
    なんか普通のものじゃないから、もう壊したら終わりですからね。
    何千年前のものとか、当作品って。
    だからもう、観光客への教育みたいなことが必要なのかな。
    これはすごく難しいのは、やっぱり自分がやってる仕事っていうのは、
    やっぱり一般のね、いろんな人に美術館があっていいと思ってるから、
    たぶん、もしかしたらこういうやからまで相手にしなきゃいけないのかも。
    要するにわかんないからね。
    美術館に行きたいっていう初心者が、ここまで常識がないとわかんないからね。
    人を増やすことが、こういう弊害も生んでしまうと、
    やっぱりある程度、美術に対して敬意を持った人しか来ちゃいけないってしちゃうと、
    今度また美術館とか来てもらえないし、すごくそこのバランスがすごく難しいなと思って、
    来てはいろんな人に来てほしい。
    SNS前だよぐらいの人でも来てほしいんだけど、
    文化財保護の重要性
    でもなんか、来る時にやっぱり文化財は壊しちゃいけないよって、
    こんな当たり前のことを言わなきゃいけないのかよって思うと、
    本当ですよね。
    なんか欠けてくるというか。
    なんかそうなるとじゃあ柵を設けようとか、
    なんかね、お降りましょうとか、そういうことになってくるんだと思うんですけど、
    で、なんかせっかく近くで鑑賞できてたものが。
    まあでも、ほら一昔前のトマト投げつけるとか、
    そういうね、何かその意図があって美術品を傷つけるっていうのが、
    ちょっと数年前にこの番組でも何か取り上げましたけど、
    それがようやく落ち着いたなと思ったら、
    意図もなくただただ壊される。
    ふざけて壊されるっていうね。
    どっちが良かったってわけじゃないですけど、
    ちょっと皆さん気をつけましょうねとしか言いようがないけどね。
    うーん、ちょっとなんか悲しい。
    ものすごい罰が与えられるんですかね、これ。
    なんか平和洋の方はやっぱ中国、最初にも言ったけど、
    考古学ブームもあるから、
    なんか中国ではこれもうこの2人はもう平和洋にされるんじゃないかぐらいに書いてあった。
    こいつらがちょうど2人だけみたいな感じで。
    笑っちゃいけないのかもしれないけど、やっぱほら日本よりも厳しい国だから。
    だからイタリアのこっちのニュースはそこまでこの2人を罰せようとないけど、
    中国ではものすごいこの2人、特定作業も行われてるらしいから、
    マジでこの2人が平和洋になってるかもしれへんよねっていう。
    そしたら怖いけどね。
    怖いけど、でもそれぐらいしてもいいとか言っちゃうと大変だから。
    それ相応のね。
    そうですよ、それぐらい大事なことですよって。
    なんかアート作品を完成させるまで許さないとかね、わかんないけどね。
    壊した以上お前もなんか作れみたいな、なんかそういう。
    修復になんかもう携わるとか。
    そうね、なんかそういうことはしてもらう。
    ちょっとまあ確かに罰則はやっぱある程度ないとダメだよねって思うよね。
    ダメだと思います。
    いやほんとね、そういうニュースが続きましたということで、
    これ以上こんなニュースがないことを願うのみでございます。
    松田翔栄の「Great Reset」展
    最後に直近で見てきてよかった美術展について話していきます。
    はい、さあじゃあまるさんから行きましょうか。
    はい。
    松田翔栄さんのGreat Reset、ポスト太陽フレア時代における再起動プロトコル展。
    マイナビアートスクエアで現在開催中で8月9日まで開催している展覧会です。
    どんな展覧会なんですか。
    コロナ禍みたいな、あったじゃないですか。
    コロナ禍みたいなものがまたもし起こっちゃうんだったらみたいな想定で。
    太陽フレアってかっこよくなりすぎると電波とか全部シャットアウトされちゃう。
    なんか聞こえない。
    GPSとかも無駄だし、マスクさんが作ってるどこでもWi-Fi繋がりますみたいな機械とかも展示されてるんですけど、
    それってただのミニテーブルみたいになっちゃったりとか。
    使えなくなっちゃった以上ってことですね。
    iPhoneにみんな頼ってスマホ見てるけど真っ黒になったところに自分の顔が映るみたいな感じで、
    巨大iPhoneの彫刻作品、立体作品みたいのがあったりとか、
    あとは発電、地下発電、太陽光発電が大事になってくるから、
    キャンプとかで使われてる太陽光発電バッテリーの製品のところに普通は電気とか多分挿して電化製品とかチャージしたりとかするんですけど、
    プラズマボールがくっついてて、手でそこに触っていいんですけど、静電気がチャージされるっていう。
    電気を貯めるためにってことだ。
    静電気でやるってこと。
    電気を貯めるために。人間がそこに触って、手に静電気がチャージされるみたいな。
    それぐらいも電力がなくなっちゃうからってことは、それに頼るしかないっていう設定なんだ。
    そういう設定、もう本当にWi-Fiもないし、電気も使えないし、スマホももちろん使えないし、
    それで強制オフライン状態になったらっていう設定のインスタレーションなんですけど、
    ちょうど陰謀論の7月5日でいいとか言われてるし。
    なんかあるらしいね。デマだと思いますけど、7月5日に地震が起こるかもみたいなやつね。
    そうか、だからこのオンエアの配信の1週間後、あら、あらら。
    それで言うとさ、それこそ俺が高校生の時がやっぱ1999年で、
    オーストラダムス7の月、俺あれはちょっと信じちゃってたから、
    あの時に貯金全部使って自分の欲しいコンポを買ったのよ。
    コンポ?
    コンポ、当時MDコンポみたいなやつ。
    すごい高かったんだけど、地球滅亡する人も買って、
    最後に聞きたいみたいな。
    地球全然滅亡しなくて、高いコンポだけが残ったもんね。
    だから、7月5日だって言って、そういうことをみんな早まんないでほしいですね。
    俺はもうあれ以来そういうのもういいやって思ったけど、そうだね。
    かわいいエピソード。
    でもこのGreat Resetってのはまたまたって思いつつも、なくはないもんね。
    だって電気使えなくなっちゃって、GPS使えなくなったら確かにだよね。
    しかもこのGreat Resetって、社会の経済システムとかを根本的に見直そうみたいな感じで、
    世界経済フォーラムが提唱した放送なんですけど、
    陰謀論者とかが結構いろんな意味で解釈して盛り上がってるから。
    確かにGreat Resetって言葉だけは元々そんなに悪い意味もなかったんだ。
    でも確かに陰謀論で聞くもんね、Great Resetって今なんか。
    そういう感じなんだ。
    だからそういうのも含めて作品に昇華してるね。
    そうそう。
    松田さんって顔文字の泣き笑いみたいな、あれを大きくした立体作品とか有名な作家さんですけど、
    なんかこうユーモアね、交えてみんなが知ってるものを作品にしてるけど、
    今回もだからちょっと経路が違うんですけど、なんかわかるなって。
    でも面白そうですね、これは。
    面白かったです。
    面白そうだし、やっぱり今の自分たちの生活をちょっと見直す機会にもなりそうだしね。
    なんか今だからこそちょっと見てほしいなっていう感じでした。
    いろいろと考えさせる上に博物館欲もあるから、体も元気になるわけだからすごい良いことですね、これは。
    ルノワールとセザンヌ展の魅力
    しかも静電気もチャージできます。
    良いことだらけなんだけどね。
    2人で見に行った展覧会か。
    まるさんからちょっと説明してもらっていいですか。
    ルノワール・セザンヌ五段を開いた2人の巨匠展、三菱一号館美術館で開催中で、9月7日までやっている展覧会です。
    これはもう説明する必要がないぐらいの巨匠2人の展覧会なので、
    多分美術ファンの方楽しみにしてた方多いんじゃないかと思うんですけど、
    なんかこのすごい巨匠2人って並べて展示するっていうのが初めてですもんね。
    そう、だからやっぱりこれは面白いなと思ったのは、
    よくルノワールとモネじゃないですか、セットでよくカップリングっていうのもあるんだけど、
    やっぱりセザンヌって言ったらポスト印象派だから、
    ルノワールの印象派の次の世代の人って思いがち、実際そうやって見つけて紹介されるから、
    本当にびっくりしたけど、まずそのルノワールとセザンヌが仲良かったっていうのもびっくりだけど、
    セザンヌのが2個上ってのは知らなかった。
    セザンヌのがなんとなく年下だと勝手に思い込んでたから、
    あ、セザンヌの方が年上だったっていうのも結構衝撃だったかも。
    なんか見た目もね、年上みたいな感じだからルノワール。
    そうなんだと思って、だから言ったらセザンヌはもうおそ咲きでブレイクした人だなって思ったし、
    で、あれなんでね、ルノワールが肺炎かなんかになっちゃった時に、
    セザンヌが親子で看病したとか、そういうほっこりエピソードとかもあって、
    この2人の意外な接点っていう切り口で見せるのはすごい面白いなと思った。
    面白かった。あと同じモチーフを描いてたりとかする作品を並べて展示されてるんで、
    それを見比べられたりするのはすごく面白かった。
    だから意外とルノワールとセザンヌって接点全くないようだったけど、
    実はルノワールも、セザンヌは分かりやすいけど、形をすごく大事にしてたけど、
    ルノワールも印象派の画家でいながら、形にこだわった人だった。
    だから要するにモネとかはどんどんぼやけてっちゃうけど、
    ルノワールだけは結構早い段階で、やっぱり形が大事だって、デッサンが大事だって言ってて、
    意外とそういう思想の部分、描かれてる作風は全然違うけど、
    人の部分がすごい似てるんだなっていうのは、
    今まで見落としてた盲点を見つけた感じよね。
    この2人、実は線があったよっていうのは面白かったね。
    面白かった。展覧会だけ見てるとあれかもしれないんですけど、
    図録にいっぱい論文が載ってて、それが結構興味深かった。
    読んだら、そうだったんだっていうのがいろいろ分かって。
    すごく良かった。ただもう少し接点というか、ここがもっと似てるんだよとかが、
    もう少しこっちも知的欲求が刺激されたからこそ、
    もうちょいここも似てるんですとか、ここが違うんですとかが、
    もう少し教えてくれても嬉しかったなっていうのはあったけど、
    そうですね。それは確かに。
    そこはそうかなって。
    俺はでも全然この筋と違うんだけど、
    俺が気になったのは、ガブリエルとジャンっていう絵があったんですよ、ルノワールの。
    ジャンって息子ね、次男ね。
    それとガブリエルって女性のね、2人の仲睦まじい絵なんだけど、
    まじい姿を描いた絵なんだけど、すごく母と子なのかなと思ったら、
    ガブリエルはあれなんだよね、メイドなんだよね。
    あーあれね、ピンクの壁のところの。
    そうそう。でなんか、その向かいにもやっぱガブリエルを描いた絵があって、
    ルノワールの妻のアリーヌのいとこらしいんだけど、
    ルノワール家でウーボー兼メイドとして働いてた人だって言ってさ、
    それでさ、ただなんとなくだけど、2人親密なように見えちゃったの、俺は。
    いや、私もそう思っちゃった。
    あれ大丈夫かな、みたいな。ルノワールのね、その若い女の人が家で働いて。
    でもまあまあ俺の思い違いだよなとか思ってて、
    展覧会のラストがセザンヌとルノワールとそれぞれピカソとの関係みたいな最後のショーで、
    セザンヌとピカソの関係、ルノワールとピカソの関係。
    だからそこにピカソのラフ画があって、その横にルノワールのラフ画があったんだけど、
    それがガブリエルだったのね、モデルが。
    もう黒やないかいと思ったもん。その裸のね、その親密な感じが。
    なんか結構今までそういうのってあんま気にしなかったけど、
    やっぱりこのご時世で結構コンプライアンスを自分も気にするようになったんだなと思っちゃった。
    こんなこと気にしなくていいのかもしれないけど、なんか大丈夫なのかなコンプラ的にこれとか。
    ちょっとなんか昔ほど展覧会楽しめてないなって、
    これは全然この展覧会の悪さじゃなくて、俺自身の問題なんだけど、
    なんかちょっと居心地の悪さみたいな感じちゃいましたね、僕は。
    なんか私ちょっとルノワールって広告的っていうか、見せ方いろいろ考えてやってた人なのかなって思っちゃった。
    どういうことね。
    ウケるだろうみたいな絵を描いてたのかなって。
    自分が描きたいというよりは。
    描けたらいい絵でもあったんだけど、マンマルのラタイとかは明かり描いてるし、
    これをウケるからみんなが悪くて、見たい景色っていうか、なんならちょっとエロ本要素とかもあったかもしれないし。
    なるほどね。セザンヌはオタクのタイプね。
    セザンヌは多分オタクだと思う。
    だから一般がどう思うかは関係なく描いてるけど、ちょっと大衆的なんだ、ルノワールの方が。
    そうそう、大衆が欲しいものを提供してるみたいな感じがしちゃった。
    別にそれはそれでいいと思うけど、だから小説でいうと赤川智郎さんみたいな感じというか、
    みんな好きでしょ、こういうのっていうのを描いてる感じの。
    でもちょっとわかる。
    藤田嗣晴と国吉康夫の展覧会
    なんかそれが何百年とかもたってるから、なんかすごい巨匠ありがたいみたいになってるけど、
    当時はもしかしたらわかんないけど、
    確かにね。
    もうちょっとなんだろうね。
    そうだね、そうかもね。それはなんか真理な気がするわ。
    って今回思いました。
    やっぱそれはセザンヌとの対比があったから、そうかもって思ってきちゃった。
    確かに。
    じゃあ僕が見てきたやつ言いましょうかね。
    ちょっと似てるって言うわけでもないんですけど、
    兵庫県立美術館で藤田嗣晴×国吉康夫2人のパラレルキャリア100年目の再開という展覧会が開催されました。
    これもカップリング系。
    藤田嗣晴と国吉康夫の二人展は史上初なんですね。
    正確には来年が生誕140年で藤田嗣晴がね。
    いろんなところで藤田嗣晴展やってるんだけども、
    それの一つとして行われてるんですが、
    藤田嗣晴は一般的にもある程度知られてると思うんですが、
    国吉康夫はちなみに丸さんどうですか。
    なんかそんなによく知らないです。
    藤田はパリで活躍した日本人画家。
    国吉康夫というとアメリカで活躍した、ニューヨークで活躍した日本人画家。
    だから二人とも違法人画家と言われてるんだけども、
    この二人がね、実は年も3個しか離れてなくて、
    世代も一緒なんだけど、
    じゃあなんでこれまで二人展が行われてこなかったかというと、
    船仮設があったんです。
    なんか同じような眼鏡してる。
    同じ丸眼鏡で同じ髭も生やしてて、
    キャラも似てるのになぜか二人。
    要するに活躍した場所も違うし、
    で、船仮だっていう説があったから、
    これまで二人展ってやってなかったんだけど、
    今回その兵庫県立美術館の館長の林さんという方が
    30年間ぐらいあったみたいな企画らしくて、
    いろいろな文献を調べて、
    実はこの二人には接点があったっていうのを紐解く展覧会なんだけど。
    これは面白そうだな。
    二人がまず一回パリで会うのかな。
    その時は藤田はもう大ブレイク。
    国王氏は16歳でアメリカに行ってて、
    アメリカで活動して、
    アメリカの一応現代画家になるんだけども、
    言ってもまだ新人みたいな感じだったから、
    その状態でパリに行って、
    藤田に行ったことは、
    だからその時に二人ともパリにいることは確定してるんだけど、
    二人が出会ったっていう記録はないんだって。
    でも国王氏は藤田のことを知ってたらしくて、
    要するに自分はまだ新人だから、
    あんなスターに会えないみたいな距離を取ってたらしい。
    その3年後にもう一回パリに行くんだけど、
    その時には出会ってないんですが、
    1930年に藤田がニューヨークに来た時に、
    この二人は確実に出会ってて、
    国王氏のアトリエに藤田が来たりしてたんだって。
    しかも面白かったのが、
    ここ最近、この二人の交流を裏付ける色紙がアメリカで見つかったそうなんですね。
    国王氏は自分のことを牛に似てると思ってたらしくて、
    牛の絵をよく描いてるんだけど、
    色紙には牛が描かれてるんです。
    これは国王氏が描いたもので、
    右上に退職したって全く見えないんだけど、
    そこに牛飯って書かれたのれんが描いてある。
    これ藤田が描いてる。
    だから牛つながりで。
    つまりこの二人が同じ色紙に描いてたっていう、
    二人の交流の証が見つかった。
    今回の展覧会ではこれが日本初披露。
    残念なのは藤田のやつが消されたわけじゃないらしいのね。
    だから本当に退職しちゃっただけなんだけど。
    あともう一つね、右下にもう一つ牛が描かれてるんだけど、隅で。
    近藤赤彦って人らしいんだけど。
    この三人の本当は言ったら合作なんだけど、
    正直この近藤赤彦ってあんま知らないから、
    本当これは俺の個人的な意見なんですけど、
    近藤は描かないで欲しかったなっていう。
    藤田と邦吉のそこだけ俺は見たかったから、
    急に出て近藤お前みたいな感じだったんだけど。
    それがまずすごいじゃない。
    初の合作が見つかった。
    なんでこの二人ふなか説があるかっていうと、
    その後に藤田は戦争が描いてるじゃないですか、日本に戻ってきた。
    要するに日本のプロパガンダみたいなことをしてて、
    邦吉はアメリカにいるから、やっぱりアメリカ人から差別もされるわけ。
    日本人じゃないかお前はみたいな。
    だから日本の戦争を批判する絵を描いてたんだ。
    まったく真逆の絵を描いてた。
    だから二人はそこから接点がなくなって、
    戦いふなかになったんじゃないかってなって、
    もうこの二人は二度と交わることがなかった。
    っていうことなんだけど、今回その学芸員さんの熱意ですね。
    色々と調べた結果、この後藤田が結局、
    戦争終わった後にパリに行って、レオナル藤田になるんだけど、
    ニューヨークに10ヶ月ぐらい滞在してる。
    その時に個展をやってるんだけど、
    その個展の時に邦吉が、
    だからもうあれから会ってないこの二人なんだけど、
    邦吉が午前中にガロに来てたらしくて、
    藤田は今日午前に邦吉が来てたらしい、みたいなこと言う。
    だから会うことはなかったけど、
    なんかすれ違いみたいなのが、
    なんかすげえドラマチックで、
    戦争で二人とせっかく仲良くなったのに、
    戦争で二人の道が分かれて、
    でもちょっとだけニアミスしてたっていうのとか含めて、
    なんかすごい良いドラマを見た。
    ドラマ。
    もちろん日本中から名作が集まってるので、
    作品も素晴らしいし、この二人のドラマが。
    だからルノワールセザンヌも良かったんだけど、
    なんかドラマという意味で言ったら、
    こっちの方がやっぱり作り込まれてる感じがして、
    良かったです。
    愛情がもう30年の凝縮されて。
    これ巡回とかしないんですよ。
    しかも国吉は岡山の人だし、
    別に藤田も別に兵庫には関係ないんだけど、
    その館長が藤田研究してた人だっていうのが、
    まず一つの理由と、
    もう一つは藤田と国吉が最初に会ったと思われるパリが、
    1925年のことだからちょうど100年前なんだけど、
    藤田も国吉も海外に行ったのは、
    共に神戸港だったらしくて。
    だからやっぱり日本を立つという場所は、
    実は兵庫だったっていうところぐらいの繋がりなんだろうけど、
    これでも単管開催なんで巡回しないんですよ。
    ちょっと思い切って行ってみましたけど、
    すごい良かったですよ。
    良さそうですね。
    国吉はそんなに日本、
    もしかしたらアメリカでは有名だけど、
    日本ではそんなに大々的な展覧会も、
    これまであんまここ最近は開催されてないから、
    これをきっかけにちょっと、
    ブレイクするかなっていう気もしましたし、
    非常に良い展覧会でしたよ、これは。
    見てみたくなりました。
    制服の歴史とその変遷
    あとちなみにもう一個ちょっと滑り込みで言うと、
    弥生美術館で、
    この番組にも以前登場していただきました、
    内田さんっていう格芸員さんが、
    担当した展覧会で、
    日本制服黒に来るっていう展覧会が、
    制服をテーマにした展覧会第3弾ということで、
    開催されています。
    これはですね、制服の着こなしにテーマを当てた展覧会。
    これは面白いのが、制服100年の歴史みたいなのを紹介してるんだけど、
    制服って言ったらやっぱ学生服とかセーラー服とかね、
    それからジャケットだとかジャンパースカートワンピース、
    男子とか学乱とかいろんな制服があるんだけど、
    この制服の形というか制服のスタイルそのものは、
    ほぼ変化してないんだって100年間。
    大きく変わることはないんだけど、
    何が変わったかっていうと着こなし方が変わるっていう。
    靴下とかね。
    例えばまず1970年代から80年代にかけては、
    突っ張りブームが。
    そうすると長欄とか短欄みたいに履けが変わったり、
    女子スケバンはロンタイっていうロングタイトスカート。
    これが面白いのは、制服着なきゃいいじゃんと思うの。
    だったら自由に。
    でも制服は着るのよ、突っ張りでも。
    制服自体は着るんだけど、その着方で反抗するみたいな。
    っていうのがあって、
    ざっくり言うとその後に今度、
    可愛らしいチェックのスカートの制服が私立女子で誕生すると、
    女子はそういうの着たくなって、
    もうスケバンもいなくなる。
    ジャケットスタイルみたいな、
    ブレザーとかが主流になっていく。
    みんなカチッと着こなす。
    それがやっぱり歴史は繰り返すもんで、
    カチッとした時代が続くと着こなし、
    崩したい人が出てくるので、
    小ギャルとか腰パンバキが流行るみたいな。
    俺がちょうどその時代の人だったんだけど、
    ただ俺はタクランだったから腰パンはしなかったけど、
    やっぱり同級生はいたなと思うし、
    小ギャルっぽいルーズソックスとかもいたし。
    だから制服は着るんだけど、
    そこで崩していくみたいな。
    っていうのを今回、
    マネキン使いながら見せる展覧会だったの。
    すごく面白いなと思ったのが、
    これがさっきのトランプさんの話にもつながるんだけど、
    今、令和の制服って何なんだろう?
    最後紹介されるのね、令和の。
    これが今多様性の時代だからっていうので、
    今の制服は主流になってきてるのは、
    男女とも同じ形の制服。
    つまり制服は今もう一種類しかない。
    単一化されてるっていう。
    だから多様性を突き詰めた結果、
    むしろ選択肢がなくなったっていう。
    なんか皮肉みたいな話というかね。
    面白いのはだから、
    じゃあ多様性なんだからもう私服でいいじゃんってなるかと思ったら、
    そうはならなくて、やっぱり制服は着たいっていう。
    それは日本人の文化らしくて。
    多様性なんだけど結果として、
    男女共に同じ服を着るという時代になった。
    どんななんですか?同じのって。
    だからスラックスと上はジャケット。
    ちょっと前まではスラックスも増えてきた時には、
    シルエットは男女で違ったらしいの。
    でも今はそれも一緒にしましょうなんだって。
    男女で変えるのは良くないみたいな。
    男子も女子も同じものっていう時代になってきてるらしいですよ。
    そうなんですね。
    でもこれは内田さんと紹介してくれながら一緒に見せたから、
    これが要するに令和がこれだってなったけど、
    結局突っ張りブームもそうだし、焦げあるブームもそうだけど、
    学生が着崩したことによって新しい文化が生まれてるから、
    この画一的な制服を多分これからの学生が新しい着方をするんだと思うの。
    それが多分次のブームになりそうな気がするから、
    それをちょっと見守っていきたいなというか、
    面白いですね。
    そうっていう展覧会で、
    なんかね、たかが制服だけど、
    その制服の歴史を見ることによって、
    なんか日本人の文化史みたいなのも分かって、
    すごいやっぱ内田さんらしい、すごく作り込んだ展覧会だなと思いました。
    現代の制服と文化
    面白そう。
    まるさんはどうでした?制服はちなみに。
    制服は高校の時はコンのブレザーにグレーのスカートだったんですけど、
    なんかスカートだけ着てればいいよみたいな、結構ゆるい校則で、
    なんか上にポロシャツとかTシャツとか着て、下スカートみたいな、
    Bさんみたいな子もいたし、
    だいぶだね。
    頭紫とか緑とかの子もいっぱいいたし、
    そういう変な感じの着こなしをしてる方が、
    犬頭線とかにいたらうちの高校です。
    ちなみにルーズソックスは履いてたの?
    ルーズソックスは履いたことあるけど、どっちかっていうとコンソック派でした。
    コンソックス。
    そうか。
    だからちょっと、ここもまるさんと俺のところで5、6歳違うってことだもんね。
    ヤマンバとかパラパラの踊ってる人とか、
    渋谷のセンター街にいっぱいいましたよ。
    アート展覧会の魅力
    でも今回、元マンバキャラの近藤さとみさんっていう方がね、
    参加してて、それもすごく面白かったですよ。
    これ見たいと思ってた展覧会でした。
    ぜひぜひ。
    これはちょっとやっぱり、正統派のね、いわゆる美術館の展覧会とはちょっとまた違う、変な感じですけど、
    多分どの世代の人もね、親子3代楽しめる展覧会だと思いますので、
    ぜひちょっと行ってみていただけたら嬉しいなと思います。
    さあ、ということで、お時間ですかね、そろそろ。
    さあ、ということで、リスナーの皆さんもね、感想ぜひぜひお待ちしております。
    マルさん、どうでしたか、今日は。
    今日、なんか調子良かったです。
    最後にさ。
    自分の中で、わざとは言わないけど、今日は調子良くなかったなって回もあるんだ。
    ありますね。
    今日は大丈夫。
    もっとこれ言いたかったのにみたいな、結構後であったりして、そうなんですけど、
    今日は割と見れたんじゃないかなと思ってます。
    いい感じでした。
    頑張るぞ。
    ぜひ来月以降もそれでよろしくお願いします。
    ということで、本日の配信は終了させていただきたいと思います。
    来月もマルさんよろしくお願いいたします。
    この番組は不定期配信です。各種ポッドキャストサービスでのフォロー・購読をお願いします。
    感想はハッシュタグ、そろそろ美術の話よ。
    今後聞きたいテーマやゲストは番組ウェブページまでお願いします。
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