ようこそ、socialhive WAITING CAFE 点描の弧~。
ここは東京文京区、HONGO3丁目駅の裏にある法律事務所併設シェアオフィス、socialhiveHONGOのメンバーが立ち寄るWAITING CAFEです。
毎週この時間のWAITING CAFEは、決まってメンバーの誰かがフラッと立ち寄って面白い話をしてくださるんです。
まるで世界の見え方がほんのちょっと変わってしまうような、そんな話が聞こえてくるかもしれません。
socialhive WAITING CAFE 点描の弧~ 新しい当たり前をデザインする実践者たちの日常
今回はいよいよ対談の内容に入っていきます。
対談内で触れられている大隈さんのご著書と小野田さんが使用されている資料は概要欄にリンクを添付しておりますので適宜ご覧ください。
では小野田さんと大隈さんの対談をぜひお楽しみください。
元々、すみません、急に、出版のご連絡をいただいて、もうすぐに買いますって言って。
で、まあちょっと後でも話しますけど、もう中身を読まずして、もうこれを話してもらいたいと思って。
ありがとうございます。
すぐに家に届く前に、もうちょっとポッドキャスト出てくれませんかっていう話させてもらって。
で、もともとは去年の6月くらい。
ああ、もうそんなになりますかね。
で、なんか九州出張の時に、知り合いの起業家に、もともと博多ってこう起業とか何年か前からブームというか盛り上がってくる。
福岡はですね。
はい。それでなんかちょっと会っといたかいいとことか、行ったほうがいい場所とか、何か知ってたら教えてって聞いたら、
もともと防災ガールっていう団体やって、今ソリッドっていうインクルーシブデザインの会社やってる田中美咲さんから、
いや自分はその直接知り合いではないけど、周りの起業家から大隈さんという方の活動がすごいと。
で、自分もこうX見てるけど、すごくこう筋が通った話をしてるなと思ってるんで、いいんじゃないですかって言われたんで。
で、うきわの宝のホームページのフォームから、ちょっと問い合わせを。
うーん、そうでしたね。視察、これもいけますか。
とりあえず見たいなって。
で、それでちょっとタイミング、訪問はできないけど、ちょっとお忙しい中時間作っていただけるってことだったんで、
まあ空港行く前に、
博多だったりするね。
カフェで調整して、お時間お話してっていうのがちょっときっかけで。
はい、でしたね。
授業を見た時に、まあもうそもそもすごく本質的な授業をされてるなというか、単になんていうんですかね、
そのばあちゃんビジネスとか、そういう地域のビジネスみたいなキャッチーさとか表面的なことではなく、
これは本当にすごく本質的なことをされてるなという予感があって、
で、それで実際にお会いしてお話聞いてみたら、これはもう本物だと。
ありがとうございます。
もうちょっとおこがましいですけど、授業も大熊さんご自身も、これはもうソーシャルビジネスの担い手として、
すごくこう信頼に値するというか、これはもう誰が何と言うが素晴らしいというふうに思ったのが、
まあ最初にあったので、なのでもう本出されるって時点で、ちょっと話をお伺いしたかったなっていうところで、
今日ちょっと急遽セッティングできて本当に。
で、ここでまたスライドをちょっと作ってきたんですけど、
これはあの概要欄でもあげておきますが、大熊光のソーシャルビジネスがなぜ本質的で本物かについてというスライドを、
法律事務所弁護士名義でこう資料を作ったんですけど。
で、なんで本質的か本物かっていうのを、ちょっと書籍の内容に絡めながら話をしてお話お伺いできればと思うんですけど、
その前提として、まあそもそもいい本だなと。
ありがとうございます。
もう難しいこと関係なくいい本だなと思ったんですけど、
それはまあ僕なりにちょっと大きく2つの理由があるなあと思っていて、
1つは単純にすごく読みやすい、ある種語り口調での内容になっている。
で、文字数もそんなに詰めてるわけではないので、読みやすいのに、ソーシャルビジネスの事例として本当に過不足がないというか、
ある種の王道というか、ソーシャルビジネスに限らず何か起業したいと思っている人はみんな読めというぐらいのすごく良いサンプルというか。
そこまでですか。ありがとうございます。
本当に。で、なんかこういわゆるなんて言うんですかね、この手の本ってちょっと言い方あれですけど、
新しい事業をやるタイミングとか、自分の何かを宣伝するために本書かれる人っていっぱいいるじゃないですか。
で、そういう本って読めば、いやこれ別に言いたかったこと数ページで終わるんじゃねみたいなことが、一冊分に引き延ばされてる本っていっぱいあるんですけど、
もうそんなことは全くなくて、大熊さんのこの本は。
だからある種こうソーシャルビジネスの立ち上げ、で、事業運営、で、そのネクストステップっていう。
で、その中での、それぞれの中でのこう苦労とか、連なりみたいなその流れっていうのが全部書いてあって。
読みやすいのに中身が濃い、みたいなところと、
まあそうですね、ここら辺って何か書籍の話っていうのが来て、でその後こう書く上でみたいなことで何か意識されたことってあるんですか?
まず一つ、そもそも本出そうなんて僕の意思は何もなかったわけで、
まあただこのバーチャンビジネスの広げたいっていうのはもう強い思いが当然ありますので、
そこに6年、法人化して6年一生懸命懸命にやってきた中で、
小学館さんが、出版社が声かけてくださって、大熊さんの本出したいというか出しましょうみたいな話になったので、
僕としてはそのバーチャンビジネスを広く知ってもらうために、一つ本っていう手段が舞い込んできたっていうところで、
まあタイミングも良かったんでしょうね。6年やってきた中での2つの本にちょっと今までの経緯とか何を考えてっていうところ、
あと僕が望んだかどうかは別として、僕自身のことをですね、もう書いていったっていうような、
割とストレートにそのままやったっていうような形ですかね。今の状態とこれまでをっていうところなので、
何かを売りたいとか何かをっていうよりかはもうタイミングでそうしたみたいな形がありますかね。
それがまあそうですね、小野田さんの方にはなんかストレートに評価の方にしていただけたのかなとは思います。
なのでそうですね、若い人、その起業家とか起業を目指す方から意外だったんですけど、
すごいなんか背中押されたとか、なんか自分も絶対にやるって決めましたみたいな、あの読者の方から連絡いただくので、
まあそこ向けに書いたつもりもなかったんだけどなぁとは思いつつ、
どっちかと言ったらなんか逆に言うと行政の方々とかに、こういうバーチャルビジネスっていうのは必要なんじゃないですか、みたいなの方が実は対象者としては一番考えてたんですけど、
ああそうかそうかと、そういう経営をやってる人とか目指す人にとって後押しになってるんだってのはちょっと自分の中では意外でしたね。
しかも20代の方々から連絡いただくので、まあそれはそれで結果的には良かったなぁとは思います。
後押すつもりはなかったんだけど、後押しになってるんだったら。
そういう意味では内容とか構成に関しては、割ともう時系列に従ってちょっと書いて一気にバーって書いたって感じですかね。
そうですね、これまあ言うて、もちろんライターさん編集さん、出版社がついてますので、当然レジュメ立ててやってたっていうところなんですので、
まあなかなか確かに今回この本がなければ振り返ることって、まあやっぱ未来見てどんどん動いてますので、
やっぱ振り返っていった、6年よりもっと前、準備段階の8年、多少ちょっともっと前のことも振り返りながらやっていったっていうところになりますので、
自分の中では自分の記憶とか経験とかそういうところだったので、自分の中にはあったんだけど、
それをもしかしたらこの本っていう機会がなければ表に出す機会がなかったのかなぁとは思ってますので、
そこはそうですね、そういう時系列でやってきた。まあ今回初の著作ですので、やや別に次伝ってわけではないですけれども、
まあそういう要素はあったのかなと振り返ってみて。
これ実際書いてみて、想定外にそういう若い企業家とか目指す人に刺さったって。
でもそれは僕はこう、当然だなぁと思うのは、これ読んでみて思うのは、それこそいわゆるソーシャルビジネスっていう言葉がさらに盛り上がったのって、
やっぱり2011年の東日本大震災以降で、エティックさん、P.O.O.Gのエティックさんがそういうところの若者企業支援も本格的にやられている中で、
なんかそういう起業する人に例えばリーンキャンバスっていう、まあいわゆる起業するときに何を考えなきゃいけないかとか、
例えば当事者にヒアリングとか、仮説を立ててとか、そういうのを順序立ててというか、まあ全部洗い出しましょうとか考えましょうとかっていうのが求められるわけですけど、
それがもう事前に全部盛り込まれているというか、小熊さんの当時の頭の中とか思考錯誤みたいなものが自然に出てきているので、
すごいそういう意味で参考になるだろうというのは読んでて思いました。
まあ僕自身もですね、この学問としてソーシャルデザインとかソーシャルビジネスっていうのは当時はやはりそれを勉強を触れながら、
まあ自分も元々その完全なる商業デザインだったけれども、どっちかというとソーシャルデザインとかソーシャルビジネスの方に向いてやっていきたいなって思って勉強してた期間がありましたので、
まあそういう意味ではそうですね、僕自身もなぞっていったところはあるかなとは思います。いろいろ勉強しながら。
そういう意味での面白さっていうのが一つ目で、もう一つは単純にこう今はない仕事、バーチャンビジネスっていう仕事自体がビジネス自体が存在してなかった中で、
こういうお仕事とか、こういう商権、売る人、買う人、関係者みたいな商権とか、あるいは仕組みを作るっていうそういうのの開拓本とか、新しいものを開拓していくとか、あるいは先駆者とか経営者のお仕事本として見てもシンプルにその点でも面白かった。
それはなんかめちゃくちゃ嬉しいですね。まあ意識はしてなかったんですけれども、それはなんか僕もやっぱ経営者ではあるので、そういう経営者の目指す人とか経営者の人に何かきっかけとか参考になるっていうのは非常に嬉しいですけどね。
特になんかこう読んでいて、こう気持ちよさとか、なんと素がすがしさというか、お仕事本としての面白さを感じたのは、その働いているおばあちゃんたちにお金の面とかも含めて全部話してるんだということとか、あとはシフトをどう作るかみたいなところの工作後とか悩みとかも全部書かれてるじゃないですか。
なんかそこらへんがある種のお仕事本として面白かったというか。ありがとうございます。
だからそこがなんかちょっと僕お仕事本もいろいろ読むんですけど、例えばなんかサイスマサオスさんっていう、ミシュランの三ッ星をこう何度も撮っていて、ランブルアジーって今有名なイタリアのレストラン日本でやって、今また新しいお店でずっとやられてる。
その方の調理場という船場っていう本があるんですけど、それも自分でヨーロッパに行って、事実身につけて、ヨーロッパでお店やって、日本でお店やってっていうところの開拓者とか、あるいは若い人をどうマネジメントするかみたいなことが書かれてるんですけど、それをなんか読んだ時のような、なんかこう一つの綺麗事じゃない。
で、ある種まあ強気でいかなきゃいけないところもある。でも失敗を糧にして次チャレンジしていくみたいな様が、すごくお仕事本として面白かった。ありがとうございます。
そういう意味ではもうぜひ皆さん読んでほしいなと思うんですけど、ちょっと僕なりに何が本質的かっていうところと、なぜ本物と言えるかっていうところをすいません、5個ずつあるんで。これ時間内に収まるのかっていうのもあるんですけど、ちょっと一つずつ話していきたいなと。
で、まず前半として大熊さんのソーシャルビジネスの何が本質的だと僕が感じたかというところに関して、ちょっと一箇所本の中から引用したいなと思っているので、ちょっと僕の方で読み上げさせてもらってもいいですか。はい、お願いします。
浮気派の宝が目指す目標は年賞1億円。何度も言いますが、1億円を達成したら3億、3億を達成したら5億と常にその上を目指していく。だから、借りです。でも、ばあちゃんビジネスが1億円になるよ、儲かるよという話がしたいのではありません。
第三章でも書いたように、もっとコンパクトな規模で年賞1800万円くらいのビジネスでも、社員も働くじいちゃんやばあちゃんもみんながハッピーになれる目算はあるのです。それなのに、大熊はなぜ年賞の目標をどんどん上げていくのか、事業を拡大するのか、そんな疑問の声も聞こえてきます。答えは、このままだと浮気派の宝だけで終わってしまうからです。
浮気派の宝を創業して6年かけて、今ここで止まってしまったら、せっかく全国に向けて盛り上がってきた高齢者が輝ける場を創出しよう、みんなが希望を持てる国にしていこうという機運はすぐに引いてしまいます。
もっとじいちゃんやばあちゃんが輝ける場を増やそうや、みんなが高齢者ビジネスに参入しやすいようにしよう。
そんな世の中の機運をもっともっと盛り上げて、広めて、定着させていく。これはもう僕の人生を賭けたミッションです。
我々もこの地域で、と立ち上がる人が増えるのが一番。その中に僕らのように年賞1億円を目指す人がいてもいいし、目指さなくてもいいんです。
その人、その地域の高齢者ビジネスが必ずあるんだから、ウキハの宝をフランチャイズ展開しませんか、というお話もよくいただきます。
ただ、一般的にイメージされているフランチャイズ展開は僕の本望じゃありません。
なぜなら、加盟店のオーナーになる人の金銭的な負担が大きい上に、ばあちゃんたちの苦労も目に見えるからです。
僕が単に儲けたいなら、ウキハの宝をフランチャイズ化して、いくらでも我々に有利な条件を提示できます。
でも、僕はそういうビジネスがしたいわけじゃないんですよね。
本部に数百万円とかの高い加盟料を払って商売をする、売上げの10から15%のロイヤリティが取られる、仕入れを指定される、
そんな余裕のない人々に、さらに金銭の負担がのしかかるようなシステムに、僕は賛同できません。
儲けることだけが目的じゃなくて、老若男女全ての世代がみんなハッピーに輝けるビジネス作り、それが僕の目的だから。
そう考えると、ウキハの宝をフランチャイズ化して、他の誰かのビジネスをうちのコントロール下に置くのは現実的じゃないんです。
全国にウキハの宝の支店がたくさんできるよりも、僕のビジネスを参考にしてもらいながら、あっちでもこっちでも、うちの地域でもやってみようか、と立ち上がる人が増えてくれる方がずっと理想的。
そして、チャレンジする全ての人が大赤字を出さずに、地元のばあちゃんたちと新しいビジネスに取り組み続けてくれるとめちゃくちゃ嬉しいです。
ありがとうございます。
ちょっとこの箇所が、全て僕がお話しするところと盛り込んでるわけじゃないですけど、象徴的だなっていうか。
まずフランチャイズじゃないんだっていうところは、フランチャイズって実はある種カスタマイズもできる種多様な形ではあるので、いわゆる典型的なフランチャイズっていうのは少なくとも合わないなっていうところは、僕もすごい思ってて。
かといって広がっていくっていう時にっていうのは一つ真似してもらうっていうのは、なるほどなぁと思いながら読み進めてて、なるほどと。
僕も読みながら、典型的なフランチャイズは違うよなと、でもじゃあ広げていく上でって。
ここ読んでて、一つ例として、エディブルスクールヤードっていう取り組みって聞いたことありますか?
初めて聞きますね。
ないですか?
ないです。
アリスウォーターさんっていう方がアメリカで始めた食育で、要は菜園教育っていう、学校の敷地内に畑を作って、子供たちが自分たちで育てると。
料理は一流のシェフがその野菜を使って料理をしてみたいな。
だからそういう菜園教育のすごく象徴的な取り組みをアリスウォーターさんという方が始めて、それがすごく評判になって。
アリスウォーターさんも、要はフランチャイズの話が来ても、全部断って、要は真似してください。
視察をどんどん受け入れて、アメリカに広がり、世界中に広がり、今日本でも日本法人があって、それがちょっと似てるなっていうふうに思いましたね。
取り組みとしては。
だからそこら辺なんかガチッとしたフランチャイズでもないし、でもかといって真似していいよって言っても、最初のドミノは誰がどう倒すかみたいなところが難しさ。
そのあたりって何かこう悩みなり困惑ってありますか?
そうですね。結局、僕もFCに全く詳しくないっていうのもありますけれども、結局はその、これがどの程度正しいかわからないですけど、
結局やっぱその権利を我々が持ってて、名称だったり、そういったものを使うってところは、やっぱり一つ統一性っていう意味ではいいのかなとは思っているので、
とはいえそこにルールも何も持たずに全てオープンソースだってなると、ちょっとやっぱりそれも良くないのかなとは思っているんですけれども、
勝手な認識ですけど、従来のフランチャイズって当然やっぱ本部に有利な条件になってますよね。
これはちょっと自分が広めたい広め方とはちょっと違うかなとは思ってるんですよ。
もちろん今もフランチャイズではないけれども、コンサルティングとか教えたりとかで、どんどんこのバーチャルビジネスっていうのは全国にできてきてるんですよ。
とはいえ、我々がFCに疑問を持ってるぐらいだから、何か加盟してくださいよっていうようなものが今ないからですね。
もちろん考えてるんだけれども、一つやっぱり導入では何かパッケージ的なものがやっぱり必要だってのも分かってまして、やっぱりやりたいとか思い立っても、
僕はたまたま最初にやったからちょっと大変なこともあったんだろうけど、結構力技でやってきたってところもありますので、
もうちょっと簡単にしてあげないとなかなか広がらないし、やっぱり極端な話を言うと、
一つの街に一つぐらいバーチャルビジネス、バーチャルたちが何か働いてるチーム、組織、会社があってもいいに決まってるって思ってて、
そういう広がりを見せるには、いくつかパッケージ作ってこれを使ってみませんかというのをやっぱり提示しないといけないなとも思ってます。
じゃないと本人も書いてる通り、浮き派で大熊くんっていうすごい何か志というか、志も思いもあって力技でやった人がいたから、
今も言われてるんですけど、いい事業ができたね、よかったねって知っていく。それはちょっと僕が考えてるのとはちょっと違うかなとは思ってます。
やっぱり少し頭の中にはよぎってて、今大熊光っていうやつが力技でやってきたんですけれども、これでいなくなったら、
しょぼんでいく終わりだよねみたいな。よかったですねっていう一家性の何かになってしまうので、そこは避けたいなと思ってます。
あと僕がこれだけ世の中に対して問題提起してるくせに、世の中に何かを残さずして去るのはちょっと僕自身も納得いかないですね。
何だろうかって言ったら、やっぱりビジネス選んだのはツール手段、あとはビジネスって言うて仕組みじゃないですか。結局難しいんだけどその仕組みを残してこそやった感があるかなとは思ってるんですよ。
ビジネスという仕組みを最終的に残してから去るべきかなとは。去るべきって引退とかじゃなくて死んじゃうかもしれないし、このまま死んじゃうとやっぱり無責任ですよね。
バーチャンたちの可能性があるって散々言って終わっていくってのはやっぱりよろしくないなと思ってて。次にバトンタッチしなきゃなと。できれば僕の次の世代の人たちにバトンタッチしたいなと思ってます。僕も高齢者になりますので。
ソーシャルハイブ、ウェイティングカフェ、天秤の子。新しい当たり前をデザインする実践者たちの日常。
フランチャイズもいわゆる正当型のフランチャイズもあればベンチャー型のフランチャイズみたいなカスタマイズもあれば、フランチャイズ契約とは言わず、
例えばそれこそ本の中に出てくるようなBマークみたいな認証制度もあれば、あるいはコンサルティングもあれば、あるいは何か教材のパッケージみたいなものもあれば、
大熊さんがやっているビジネスのどの部分をどういう形で使ってもらうかみたいなところの、ある種設計みたいなところが、まさに僕が普段専門でやっているところでもあって、
他のソーシャルのプレイヤーも自分たちの地域でやれたものを他にどう展開していくか、自分たちでやるのか、それとも地域のプレイヤーと一緒にやるのかみたいなところは、
まさに僕も他の今団体と一緒にやっているところなので、今後の多分社会のトレンドというか重要な部分になってくるかなっていうのもあって、
その意味でちょっと話戻ると、フランチャイズではないんだけどどう広めるかの悩みとかにすごく自覚的というか、
そこがすごくやっぱり本質的にいろいろと考えていらっしゃる、ある種の一つの商座だなと思ったので、僕としてはさっきのところを読み上げたんですけど、
大熊さんのビジネスが何が本質的かっていうのをちょっと僕の方で簡単に5つぐらい挙げさせてもらってるんですけど、
一つはまず人それぞれの認識と社会の実態っていう両側面からのアプローチっていう、これどういう意味かっていうと、
これ面白いなと思うのは、大熊さん本の中でいろんな人がいる中で、いろんな人の真実と客観的な事実の両方を見るって言ってて、
この切り分けてること自体もまあ的確なんですけど、面白いのは人が見ている方を真実というふうに言って、客観的な方を事実と呼んでいるって、
それ別に何とか逆なんじゃないかっていう人もいる中で、誰かが見ているものはその人は真実だと思っていると。
で、客観的な事実があるっていう、これを切り分けて、かつ人が見ている主観的な方を真実と呼び、客観的な方を事実と呼んでいるというところが、
これは分かってる人とかいろんな悩みとか、いろんな人と本当にディスカッションしてきたからこその言葉だなっていうのは思ったんですけど、これってやっぱり意識されてるところ。
相当やっぱり意識してますね。またもう一つ言い換えると、人それぞれのやっぱ正義と悪があるの、正義か特に。
やっぱり正しさっていうのは人それぞれの一つの事柄に対してもそれぞれの正しさがあると。真実もそうですよね。その人々が見ている真実がある。
ただやっぱ客観的な事実が何なのかっていうのは言うて変わらんですよね。これだっていうのは。そこはやっぱりかなり意識しながらヒアリング対話っていうのは常にやってますね。
僕はもう事実と真実はやっぱり切り分けていくっていう。人それぞれ、本当に人それぞれは一つの事実に対して人それぞれは真実とか正義とか正しさ、悪が全く違いますので、そこは切り分けてみるし、お話もそういうふうに聞くし、
結局ばあちゃんたちが確かにばあちゃんたちがこう言ったっていうのもやっぱばあちゃんたちの真実です。
そうですよね。それすごい重要です。
僕自身もそこやっぱ重要なんですよ。僕もやっぱり正しさとか確信を持ったとかって言ってますけど、それも僕の真実なだけであって。
でも事実、じいちゃんばあちゃんたち困ってるよなっていう。これはもう実感的な事実ですので。その中で最終的には自分自身が見てきた真実とか正しさっていうのをもちろん追いかけてはいくんだけれども、人によってはやっぱ違ったりしますので、僕の正しさは他者にとってはやはり悪とまで言っていいかどうかわからないですけれども、時に悪となったりもするっていうのもこれまた事実だなと。
いうのは企業前からそこすごい考えましたね。
そこをだから最初から意識してるっていうのは僕はある種すごいなというか、ここってソーシャルビジネスのある種特徴でもあり難しさでもあり面白さでもある。
いわゆるゴリゴリの一般的なビジネスであればあるほど、誰かが欲しいものを作るとか、欲しいものがあっては買う売るみたいなところがあるので、今言ってた真実と事実の切り分けってそんなに意識しなくてもいい部分もある。
でもソーシャルの場合はそもそも社会課題って一言で言ったところで、誰から見たら課題なのかとか、どういう構造なのかは立ってる場所によって違うってなると。
ここの真実事実とか僕がスライドに書いた認識と実態をきちんと切り分けて考えられるか、かつ両方からアプローチしてるっていうのがやっぱ必須だと思うんですよね。
おっしゃる通りですね。めちゃくちゃそこは確かにかなり意識しました。
次2点目で〇〇×地域ごとの事情×ビジネスという軸をぶらさないという風に書いてて。
〇〇の部分が大熊さんの場合は高齢者だと思うんですけど、結局いわゆるオンラインITが進んでAIがとかって、ある種人の出会いが減ってとか、あるいは物理的な距離云々が関係なくなってくるからこそ逆に土地とか地域、人とか物理的なものに対しての価値っていうのが相対的に増すとか、
その情報をどう考えるかって時にきちんとその自分の専門分野×これをやるんだって×地域の情報とか地域の人たち、文化、歴史、記憶みたいなもの×ビジネスっていうこの軸をぶらさずに事業展開、複数事業展開していく。
誰と一緒にやるにしてもこの事業はぶらさないっていうのがすごく重要で、なんか有名になってくればくるほどこういうビジネスいいんじゃないですかみたいな、例えばなんか課題当事者のための何かある種伴奏コンサルビジネスやってたけどこういう商品開発すれば売れますとか、こういうアプリサプリ作れば売れますよって声が来た時に、それを断るっていうことが例えばきちんとできるかどうかとか。
そうですね。
いうのもすごい重要だなっていうのはソーシャルやってる上で感じてて、大熊さんに関してもそこすごく感じました。
ここは並々ならぬ思いがやっぱりありますね。やっぱこれだけ話題になったり、おっしゃる通りいろんな話が来ますけれども、一つ僕も含めてスタッフも言ってるのが、結局そこにおばあちゃん方たちが関与してなければ、ただの結局そのばあちゃんビジネスといった名前によって稼ぐ集団じゃないかっていうのは常に葛藤はあるんですよね。
もちろんもっと儲かるとか利益率が高いもんなんて思いつくしい話持ってこられるんだけれども、やっぱりそれでばあちゃんたちにとってどういう影響を与えるかっていうのは常に我々の会社で基準になってますね。
ちょっと一部、今までは必ず自前でおばあちゃんたちと一緒に商品を作ってきたんだけれども、今一部ですね、OEMも出し始めて、それはやる必要があると思ってやってますけれども、そこに全部向けないのはそういうとこですかね。全てそれを向ければ別におばあちゃんたちいなくてもいいじゃんみたいな話になってきますもんね。
あとは葛藤ですけど、どんどん効率合理化収益性だけを追い求めると、そもそもおばあちゃんたちを選んでること自体が、それを飛び越えて僕は選んだつもりなので、経済合理性とか合理化できてるものをわざわざさらに合理化したいわけじゃなくて、取り残されてるからそういうふうになってるんでしょっていう。
よく言われるんですよね、同じ経営者からもオークマックが本当に儲からんとか非合理的なことばっかり言って、いや選んでやってるんですよっていう、あえて。同じ土俵ではあるので経営者同士で、やっぱちょっと悔しいのは悔しいんですけど、儲からないのをどうにか儲かるようにしてることに意義を感じてるっていうのはあります。
で、もっと儲かる選択やり方は、わかってはいるんですよ。リスク取らなきゃいいっていうのはわかってるんだけど、結局わざわざ取ってるんですよっていう。そこはこだわりがありますかね、よくも悪くも。ただ、これもバランスだとは最近は思ってます。
僕もその今の話って、そういう他の経営者から言われた時にもどかしさもあっても、でもやっぱり社会から求められてて、かつ長い目で見ると僕はある意味ビジネスとしても勝ち筋だから選ぶっていう面も十分あると思うんですけど、それがまだ周囲には伝わらないみたいな。そこはちょっと後でもう1回触れられればなと思うんですけど。
僕はでも、かえってやり方とか対象を狭めてるからこそ、無限の可能性を生んでるようにも思えるというか、合理化とか誰に対してもなんて、誰にでもできるんだったら僕らじゃなくていいじゃんっていうのの表裏一体なので。
そういう意味では、このポッドキャストにも出てもらって、大熊さん和賀さんにもつながりあるなおらいっていう会社の三宅さんがずっとやってきた。なおらいの場合は日本酒なり城中×地域×ビジネス。それで先日、のとにのとなおらいって子会社を作りましたけど、あれもだから結局日本酒を世界で展開するっていうんだったら、やりをいくらでもあるし、こうやる方がめっちゃビジネスになるよと。
でもそれをわざわざ地域の中で、しかも地域にとってクリティカルな酒蔵を探し、でそのお酒をさらに付加価値のあるっていう手間をこちらで取り、でさらに現地で酒蔵を作りみたいな、そんな手間のかかることをなんでって。でもそれがかえって今、花開こうとしてるっていうのも、やっぱりそこを狭めたからこそっていう軸をぶらさなかったからこそっていう。
そういう意味ではなおらいとの共通の部分を感じたところであります。
一つ、なんか本にそういえば一切書いてなかったけど、昔からのスローガンで個人的な、やっぱ誰にでもできないことに取り組み、誰にでもできるような仕組みを作りたいな、作れてないですよ今。
いやいやいや。
誰にでもできないことにチャレンジして、誰にでもできるようにしていくのが必要な、まだ途中ですけれども。
まさにそういう軸を感じました。
で三つ目として、一つの例えば高齢者なら高齢者の貧困孤立とか、そういう社会課題だけに特化して、あえてそこを切り出して解決策を作ろうと思えば作れる。
そういうことをやるのがある種官僚の皆さんとかだったりすると思うんですけど、いわば切り出して、でその問題はこれですというペーパーに回答を書く。
でも実際の社会課題はいろんなものがつながっていて、切り出せないし。
逆にマイナス面だけじゃなくて、この社会課題って、例えば貧困孤立を裏を返せば活躍したがっている、社会に出たがっている高齢者の方がいて、
でその高齢者の方々が生き生き輝ければ、僕ら自身も老いに関してもっと前向きになれるっていう、あり得る違う未来みたいなものにつながってるって意味では、
その課題自体があるし良くなるきっかけの面があるって意味では表裏一体ともなってるっていうのを、そういうふうにこう社会課題を捉えてるっていうことが本質的というか、
社会起業家とか、特に若い方で社会課題で起業するっていうので相談来られる方たくさんいるんですけど、やっぱりその課題だけを見て、その課題だけに対して解決策っていうのを考えがちなので、
だからそういうふうに全体性で捉えてるってところが本質的だなと思いました。
そうですね、やっぱり今はあまり社会課題を大きくは言ってはないにしても全部つながってますんで、誰しも長く生きれば高齢者にそもそもなるし、今の子供たちでも。
それはやっぱり、あとこの表裏一体、シリアスな問題も高齢者の周りではあるけれども、前向きにその課題に対してやっていかないと誰もそこは加わりたくないというか、
触りたくないってなるので、やっぱりそこは意識してやってますかね。
ありがとうございます。そこともちょっとつながるんですけど、4点目として、種と接点と時間って書かせてもらったんですけど、
いわばその自分が入院中にそのおばあちゃんの方々のお話で生きる希望とかいうふうになった現体験とか、
高齢者の方々のこういうところがフックになって、日本全体が良くなるみたいなそのアイディアと、
社会全体の今現状こうなってるみたいな、そこにどう関わっていくかとか、社会の側からの関わりみたいな、そういう接点の部分。
プラス人それぞれの時間の流れ方って違うというか、年齢によって時間流れ方も違うし、怪我とか障害とか経験によって流れ方も違う。
社会の変わっていく時間みたいなものもあるっていう、だからそういう時間の流れ方を加味するみたいな、
そういうまあ種と接点と時間みたいなものを意識したビジネス作りというか、だから無理矢理はしない。ゴリゴリやるんだけど無理矢理はしないとか、
関係者の人たちの時間の流れ方を見ながら設計していくとか、そういうのもすごくこうソーシャルビジネスにおいて重要なところだと思うんですけど、
そこも熊さんのやり方って意識されている?
そうですね、実際、事実、僕個人はゴリゴリしてますけど、おばあちゃん含め、周り含めると僕みたいにゴリゴリしてないですし、そこは調和というか、
まあやっぱデザインってすごい、これもデザインだと思うんですよ。やっぱバランス整えてやっていくとかって、本当デザインって非常にいろんな、この思考っていろんなところに使えるなと思ってて、
もちろん完全なるビジネス脳だったらもうイケイケで当然行くべきだと思うんですけど、
あんばいというか、そこを取らないと、例えば持続可能ではないとか、もう誰しもが望んでたはずなのに望んでない形になるとか、崩れてきますよね。
そこはちょっとやっぱ意識してるかもしれないですね。デザインってのがやっぱ僕の中で一つ大きな武器ですかね。
アイディアもそうだと思うんですけど、アイディア出す人たちってまあまあそこら中いるじゃないですか。
まあそれをやっぱり行動とか、大事なのはもうデザインも使いながら地域とか社会に実装していくってところまでなんですよね、をずっとやってきてるので、
これやっぱデザインやってきたおかげでなんか日々そこのバランスの取り方が身についてるような気がしますね。
実装っていうのばっか考えてるんで、アイディアとか出て当たり前と思って。
ある種のデザイン思考なりデザイン手法みたいなところがバックボーンにあるっていうのは、
まあちょっと別の回の坂爪慎吾さんという社会学者で著書もたくさんある方も、
社会学のアプローチが自分の事業のバックボーンなんですって話にも通じるというか、ある種の専門性のバックボーンというか、
でこの社会との接点がある種微分で、日々いろんな人と一緒に何か事業やっていくっていうところの積み重ねが積分でとか言って、
他だからソーシャルビジネスにおける微分と積分みたいな話を相手によってはするんですけど、
だからそういうところはやっぱり本質だし、あとは目標を立ててもその過程、要は目的地までの道行きがみんなが大変そうとか不幸だったら同時に意味ないじゃんっていうか、
目的地に着くことはもちろん重要だけど、その過程の道のりもみんなハッピーじゃないとねっていうのも僕ソーシャルビジネスにとって大事だなと思ってるんで、
そういうところでも繋がるお話だなと思いました。
で、最後すみません5つ目、5点目として、既存の構造や状態とか個々の状況関係者に対しての継続的な創造力っていうのもすごく本読んでて感じたというか、
要は既存のものに対して問題提起するにしても既存のものに関わっているとか携わっている人たちもいるし、既存のものが良かれと思っている人たちもいる。
っていうことへの配慮もやっぱり問題提起していく上ではすごい重要な中で、これにかけてるというか、これがうまくいかないせいでなかなか新しいことが実装できないっていう現場って多々あるなっていうか、
この辺りとかってどうですかね。
これはちょっと先ほどと話が違ってきて、最初から備わってなくて、やっぱこう本当懸命にやっていく中で少し僕が成長したんだと思います。
やっぱり行政とか国に思うところもあって、それをやっぱり言っちゃったりもしてたと思うし、やっぱり自分たちから見えた真実をずっと言ってた。
でもやっぱりこれはビジネス的なところというよりか、やっぱり対話したり相手の真実は何なのかとかを考えたり聞いたりすると、やっぱり相手も別に悪じゃないんですよ。
相手は相手の正しさとかルールとかがあってやってるので。
正直な話するとちょっと行政とか国と合わなくて考え方とめちゃくちゃ距離取ってたんですよ。
いやもう納得いかないみたいな。
でもやっぱ彼らももちろんその業務から離れてやっぱり話をすれば一人の人間でし、彼らも課題感を感じてその課題を解決しようとしたりもしてるんですよ。
アプローチが違ったり、お互いのポジションも違うしやれる範囲も違うから。
行政の人たちって意外と狭い。やれる範囲って狭かったりするので。
そういうのをやっぱり分かって、全部を理解できてるかって言ったらできてないけど、少しやっぱり相手のことも分かるように。
それはお叱りも受けてですね、いろいろ。
公務員の人たちが悪いわけでもない決して。
お互いがお互いでやっぱりそこ寄り添いながら、真実それぞれ課題がありました。
僕らが思う真実と彼らが思う真実が違う。
でも事実としては課題あんじゃん。
じゃあここどうやっていこうかっていうのを最近ようやく歩み寄れるように。
やっぱ成長したってのはありますね、この事業活動を通じて。
やっぱり端的に言うと相手と出会って、やっぱり真剣にぶつかり合ってきたからかなとは思ってますね。
そこのある種の学びトライアンドエラーもこの本に込められてて。
そうですね。
それがある種若い起業家とか若いソーシャルビジネスをやろうとしてる人にも伝わればいいなというふうには思いますね。
一応大隈さんのソーシャルビジネス何が本質的かっていう5つの点ちょっとお話しさせていただいたので、
じゃあ今度はなぜ本物だと私が考えたのかっていうのはちょっと次回に回してお話しできればなと思います。
和賀さん、お二人の会話をですね、聞き耳を立ててみましたけどいかがでしたか。
そうですね、大隈さんのことを知っているけど知らないところもたくさんきっとあって、
でもやっぱり2年前に出会って何回かお話したりしている中で、
同じ学びの仲間も何人か12、3人いるんですけど、
全然それぞれ業種が違うんですね。
あと年代もやっぱり20代だから50代までいて、
そういう人たちと話してると、やっぱりその業種が違っても思いがあるってことがベースに大事だなっていうのが一つと、
その時間の観念とか続けることとか、そういうことをすごく学ぶっていうのかな。
私、同業者の中で別に浮いた存在ではないと思ってますけど、
ちょっとやっぱり変わったことやってるねって言われたりはするんですね。
そうすると、何でそれをやれるのかみたいなことを言われるんですけど、
やっぱりこういう熊さんみたいな人を、ロールモデルっていうのはまたちょっと違うかもしれないけど、
もし、ああいう人もいる、こういう人もいるっていう知ってる、自分がそれこそ一時情報として知ってるってことは非常に大きいし、
あとは、それを知ってるから、同じようにやろうってわけじゃないんだけれど、すごく背中を押してもらえるっていうのはある。
じゃあ、そのおくまさんの姿を見て、ほかさんもちょっとなんか、頑張ろうって。