2020-07-12 56:48

#05 大恋愛

『海響一号 大恋愛』を出版した小澤みゆき氏をゲストに、本の内容や制作過程で考えたことなどを聞きました。

◆紹介URL

『海響一号 大恋愛』
https://kaikyosha.net/01/
https://twitter.com/kaikyosha_book

-

【おたより】

必ず番組で読むのでよかったらぜひ。もらえると超嬉しいです!

https://forms.gle/o8q4YAHJvRFbnYMC6

【SNS】

番組アカウント

https://x.com/sleep0verradi0

せしも

https://x.com/seshiapple

ジョージ

https://x.com/jo2geor2

【thx】

op:bug - RINNE

https://buging.bandcamp.com/track/rinne-2

ed:megane.panda - Summer Fiction

https://meganepanda.bandcamp.com/track/summer-fiction

00:07
sleepover radio // スリープオーバー・ラジオの瀬島です。
はい、ジョージでーす。
はい、えーと、今日は、えー、改強者っていう個人の、えー、出版のプロジェクトをやっている、えー、小澤美由紀さんを呼んで、
で、新刊の、えー、大恋愛っていう本の話とか、まあなんか作る途中の、なんかプロセスと苦労みたいな話とかを、いろいろ聞くっていう回にしたいと思ってまーす。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。ま、豪華ゲスト回ですね。
はい。
そうでーす。
小澤です。よろしくお願いしまーす。
はい、よろしくお願いしまーす。
よろしくお願いしまーす。
あのね、僕らはいつも小澤さんのことを三葉さんって呼んじゃってるけど、一応今回はね、小澤さんで通すよう頑張りますので。
はい。あのー、まあ、インターネット古き名前のあだ名ですけど、一応今回は小澤さんで。
僕は、あのー、絶対無理なんで、名前を呼ばないっていう。
僕は大体ね、この種の指示がちょっと無理だった場合は、やらない。
しょうがない。
手ずに済めばいいのですが、アプローチを。
はい。
だからその道を通らないことによって可能にするってことね。
そうそうそう。
はいはいはい。
それ得意技。
お呼びいただき光栄です。ありがとうございます。
はーい。よろしくお願いしまーす。むしろ出てくるだけで。
ありがとうございます。
いえいえ。楽しみにしてました。
発売はして、今収録してる今日から数えると1週間くらい?
そうですね。いろいろ明確な発売日っていうのは結局ちょっとなくて、
6月の末ぐらいに一部の書店で取扱いが始まって、これを撮ってる7月の12日ですけれども、
1週間くらい前ぐらいから、いわゆる大手のチェーン店の書店さんにも並び始めたっていうような状況です。
なので今はリストを公開してるんですけども、ほとんどの書店で買えるはずです。
なるほどなるほど。だからまだ完売は出てないからどこでも大丈夫ってこと?
全然。お店によってちょっと取材さんとかを介してるので、在庫状況はお店にお問い合わせくださいという感じですね。
なるほどなるほど。
ちょっとエゴサーしてる限りないくて、再入荷中になってるお店とかもあるっぽいので。
なるほど、なんか普通に好評ってことですね。
一応ぼちぼち売れているようでございます。ありがたいことです。
いやーすごいですね。
03:02
ありがとうございます。
そうですね、一応全部刷りまして、
で、憲法とかもあるので実売物はもうちょっと少ないんですけど、
今回その、後で話そうと思ってたんですけど、初めてISBNを取って、
個人で取って、取材さんを介してお店に流通させるっていうことをやってみているんですけど、
だいたい千分のうちの半分を取材さんに渡していて、もう半分を私の自宅で管理してるっていう状況ですね。
でもこれ、いきなりこんな数の話ばっかりになっちゃってあれかもしれないけど、結構ブスブスってるじゃないですか。
そうですね。
半分家で引き取るとか大変じゃないですか。
でも、それも実は半分消えて、
あ、もう半分なくなってる?
うん、だから、札数でいうと多分250ぐらいですね、手元にあるの。
まあ、とはいえ250もまあまあな。
まあでも、A4版でダンボール3つぐらいなんで、そんなにスペース取ってない。
最初はちょっとやっぱりやばかった、8箱ぐらい来たんで。
今回ちょっとサイズもそんなに大きくないですもんね。
後で説明しますけど、去年作ったかわいいウルフっていう本はB5かな?だったんで、
とにかくでかいし、場所も取るしで大変だったんですけど、今回はまあそこまで大きくないし、厚みもそんなないので。
まあ今回iPadぐらいですよね、たぶんね。
そうですね。
カバー式のiPadぐらい。
普通の文芸紙の大きさにしました。
いきなり数とか大きさの話しちゃったんですけど。
一応お二人にもいろんな形で関わっていただいて。
いやいや、僕は本当に特に。
いやでも5時とか。
多少5時たつじを見つけたぐらいですけど。
いやいや。
あと広告か。
あ、広告ね。
広告は別に協力ってか別に出させていただいたって感じなの?
いやいやいや、そうなんです。
ちなみに早速この中身というか。
はいはい。
まあなんかコンテンツってよりは、
なんかこのテーマに関してなんですけど、
大恋愛って一応どういうことなんですか?
えっとですね、
関東弦にちょっと書いたんですけども、
06:04
自分、去年まずそのかわいいウルフという本を作りまして、
おかげさまでよく売れて、
この後どうしようかなって思い始めたのが、
去年の8月ぐらいだったと思うんですけど、
一つは、自分がその、
割とウルフ、ワージニャン・ウルフをテーマにした本だったわけですが、
ウルフ以外の作家にも注目したいっていう気持ちがまず出てきた。
女性作家ですね。
あーはいはい。
それと、
ただ紹介するだけだとガイド本になってしまうので、
なんか引き切り口が一つ必要だなと思った時に、
自分がだいたいロマンス小説ばっかり読んできたっていうのもあって、
そういう軸で女性作家を切るみたいな、
切るというか、紹介するっていうやり方があるかなと、
ぼんやりとアイデアを思いついたのが、去年の夏頃で、
本当はそこだけで本にするつもりでいたんですね。
この本、3部構成になっていて、
創作小説と、
特集大恋愛っていうところと、評論随筆ってなっていて、
特集大恋愛というのがどういうものかというと、
13人の女性作家を私が書評みたいな形で紹介して、
作品と一緒に紹介して、
印象的なエピグラフを抜き出して、
彼女たちの恋愛小説とかの恋愛感を紹介するんですけども、
そのツイートなるページに、
匿名のどこの誰かは全くわからない状態で、
恋愛エッセイを書いてもらって載せると。
その意図としては、すごく偉人だったり、
日本だったらちょっとマイナーかもしれないけれども、
主に20世紀のモダニズム文学の中で重要とされている作家たちの、
愛にまつわる言葉と、
今を生きている、
主に日本に生きている人たちの恋愛にまつわるあれこれっていうのを並列に並べてみたら、
面白いんじゃないかっていうコンセプトがまず最初に思いついて、
そこから、
普通の恋愛でもだとつまんないなと思って、
ちょっと台ってつけてみて、やや大げさなイメージを醸し出しつつ、
09:04
テーマを決めてたっていう感じですね。
今のでちょっと中身踏み込んじゃうけど、これやっぱ、
右ページに載っている海外文学のモダニズム作家と比べて、
この左ページに出てくる話はすごい、
スマホのメッセージとか、ネットとか、
20世紀の恋愛には絶対出てこない、
メディアを使った恋愛の話がすごく多くて、
例えばブドウの残りがってこれ、
マンスフィールドのページの横にあるやつですけど、
これの一文目とか、昔の恋人からLINEで結婚報告が来たとか、
ある種20世紀、21世紀の恋愛を対象にしてるみたいな感じがあって面白いですね。
そうですね、この匿名の方々に依頼するときに、
もちろん企画の説明は最初に企画書を作って、
こういう女性作家を紹介します、
ついになる、ジョンジーさんが今おっしゃったように、
右のページに女性作家の紹介があって、
あなたのページは左ページに載ります。
ただどの作家のページに割り当てられるかは、
私が編集判断で決めます。
かつ、感想文じゃなくていいです。
つまり、この並びを見て、
合わせる必要は全くないですっていうオーダーで出したんですね。
一応、この作家のうちのどれかのページの隣に載るけど、
別にこの作家に特に対応した文章を書けってわけではない。
ないということを念押しして、
やっぱりみんな感想文ですかって聞かれるので、
そうじゃなくてないんですって、
本当に純粋に恋愛に関するエッセイを書いてくださいというお題で。
なるほど、でもやっぱり本当に面白いですよね。
全然恋愛の仕方が違いますよね、20世紀。
確かに言われてみて、あんまりその時代で比較するっていうのは思ってなかったけど、
でもやっぱり、ちょっとこれですけど、
詩をiPhoneで書いてくれた人とか、
あとLINEの通話風の人とか、絵画部の人とかもいますし、
言われてみれば確かに、SNSの話とかも多い気がしますね。
すごい多いですね。
SNSなしで、だってiPhoneから送信とかもある。
でも今は恋愛の話するってなると、
結構そういう画面上の話になるのは確かにそういう感じがしますよね。
12:04
やっぱり手紙だけの時代とは、
複数の手段をみんな、手に手札を使って使い分けてるみたいな感じはあるよね。
なんか会った時の話とかになりづらい気が。
勝手にいろいろ悩んだりする時間が長いから出れないって、
会ってる時は楽しくてよかったねみたいな感じになるっていうか、
その前のウジウジ部分はだいたいスクリーン見てる時間。
あとやっぱあれだよね。
痕跡が残るってのはでかいよね。
手紙もそうだけどさ。
それを考えさせられ続けちゃう。
だって削除しない限りどんな別れのメッセージでも残るわけだからね。
削除したら削除したんでね。
送信メッセージ取り消しましたという文言をチッと見たりするみたいな感じになって、
結局変わんない。
向こうには残るからね。
LINEとかにね。
こっちが送ったものが全部残っちゃうっていうのもね。
だってこれまたちょっとね、中身の話あんましないって言ってたのに中身の話しちゃうけど、
小澤さんが冒頭何本目かに書いてる小説も、
これなんかTwitterのDMが主題になってますよね。
そうですね。
これはちょっとおまけで入れたようなものなんですけども、
恋愛とSNSって言われてみれば確かに切り離せないなっていうのはすごく思いますね。
なんかプロセス的なところで言うと、
1冊ウルフ作ってめっちゃいろんなメディアとかに取り上げられたり、
部数的にもすごいたくさん出て、
2冊目どうでした?
プレッシャーとか。
プレッシャーはないと言えば嘘でありまして、
基本自分の好きなことを好きなようにやってるんですけど、
かわいいウルフ編集人が出す次回作みたいな扱われ方にはなるだろうと予想はしていたので、
この大恋愛ってタイトルもそうですけど、
15:03
なるべく期待があるとすればそれを裏切らないようにしつつ、
ちゃんと独立した文芸師として成立するように気を配ったっていうところがありますね。
あとその関東弦で言っているんですけど、
フェミニズムについて、厳密にフェミニズムについて扱ったり言及している原稿ってそんなにないんですけど、
通定するテーマとして女性作家を私なりに解釈して集めて紹介するっていうことをやりたいっていうところがあったので、
そこの問題意識がもうちょっとウルフの時はよりは明確にあると。
かわいいウルフは本当に今思えばすごく無邪気に作った本で、
ウルフの良さをみんなに伝えたい以上みたいな感じでしたけど、
この1年でいろいろその私の意識も変わったし、取り巻く環境もすごく変わったところがかなり反映されているような気がします。
なんかこう、それはすごい個人的には面白いなっていうか、僕は同人誌とか作るときに本当そういうプレッシャーって本当に感じてないんだなっていうのを聞いてて、
前から普通に普段も喋ってるときがあるから、そういうときも含めて思ってたのが、
自分の場合だと本当すって、友達とか自分とかみんなでお金出し合うから、
俺はともかく他の人がお金なくなっちゃったら大変だみたいな、本当そういうのだけなんですけど、
うまく言えないけど、小澤さんの感じで出す、1個目が出て2個目だと多分すごいプレッシャーがかかるよなっていうのは、
なんとなくかかるような感じだよなと思ってて。
しかもテーマ的にも、ウルフは直接フェミニズムにとって大事な人だから、
それで1個目が出てバーンっていったから、2個目もそっちの期待にも自分なりに、とはいえ応答した方がいいかなみたいな感じもあるし、
18:00
普通に最初に出たような部数的なのとか、そういうのもあるし、
同人誌だけど、あとは書店、流通も僕らのやつとか書店とか今までやってないし、
基本的にとにかく即売買いにとりあえず出すみたいな。
あとは通販、サイト作って作りましたってツイッターに書くみたいな。
そういうやり方に比べてすごくちゃんとやらなきゃいけない感みたいなのがあるんだろうなと思ってて。
そうですね。
それがすごくむずいですよね。
普通そうなんだろうなみたいな、自分のほうがおかしいのって感じで、
そりゃ1個目いったら2個目も人は期待するしなみたいな。
そこのプレッシャーとかをどういう感じで処理してるのかみたいなのがすごく気になる。
それでいうと、今回、最初まずこの特集の海外文学のとこだけで30ページぐらいで、
去年の11月分ふりに出すぐらいのノリでいたんですよ。
だからかなりコピー本までいかないけど、
もっと500円ぐらいでって思ってたら、紹介する作家も10人とかそれぞれ。
思ってたら、やっぱり私のこの良くも悪くもなところなんですけど、
どんどん欲が出てきて、創作を入れたいとか、エッセイを入れたいとか、
まず自分がもっといろいろ書きたいみたいなことが出てきてしまって、
結局この3部構成にしようとなったのが去年の年末ぐらいで、
そこからもうなくなっちゃったんですけど、
5月の文ふりがあると想定して動いていたので、
年末に原稿依頼をして、
3月、4月に怒涛の編集作業をして、5月に売り出すっていうスケジュールでいたんですけど、
それとと結局文ふりはコロナでなくなって、
一月倒しでこの間出たっていう感じなんですけど、
割とやっていくうちに自信がだんだん出てきたというか、
関わる人がすごく、寄稿者が単純に増えてきて、
やっぱりその匿名エッセイもそうだし、記名の論考とか創作、
具体ではちょっと、
黙示を読んでくださいという感じなんですけど、いただいてきてから、
これはいい本になるなっていう予感がなんとなく積み上がっていった感じがありますね。
21:04
だから最初は本当に趣味の、これも趣味なんですけど、
コピー本のおっしゃる通りのクオリティをイメージしてたんですけど、
もうちょっとちゃんとせねばならんなと思い始めたのが、だから、
今年入ってからぐらいかなっていう。
結局140ページありますもんね。
そうなんですよ。こんなにいくと思わなくて。
だからあれですよね。大前提として、
いわゆる台割りを作らない方式っていうか、そこは同人ぽい。
とりあえず積み上げていって、
こんなサイズになって、印刷費一家みたいな、
そういう感じの作り方っすもんね。
だから普通の、これ多分解説必要で、
一般的には、
型から決まっていくんですよね。
そうそう。何ページで半径これぐらいでってやって、
その枠に対して流し込むっていうと、言葉があれだけど、
まあそういうふうにやる。
商業雑誌はそうやって作ってきますよね。
だけど、別に発行も制作も自分だから、
普通にどんどんもっと入れたいっていったら入れればいいよねっていう感じでやってるから、
できるっていう作り方ですよね。
ただちょっとウルフの時より洗練されたのは、ちゃんと文字数を指定しました。
依頼するときに。
前は何文字でもいいですっていう言い方してたんです。
それで結局、
160ページになったんですけど、
今回はもうちょっと、
結局オーバーした人もいますけど、
目安として何字ぐらいは伝えて、
原稿量もこれくらいですっていうふうな、
ざっくりしたコントロールはなんとなくしてました。
前はもっとこの人落ちるかもしれないから、
有名言を用意しとこうとかすごいやってたんですけど、
今回はそこまで有名言書きましたけど、そんなに入ってないですね。
なるほどな。
だからあれですよね、1個目が出てるから、
信頼感っていうか、普通に頼んだら出るやろっていう度合いは高まりますよね。
そうそう。
頼んでる方々も、
何らかの同人誌とか商業誌で執筆経験がある方が今回多いので、
よっぽど飛んだ人はもちろんいませんでしたし、
そういう事故はそんなにはないだろうっていうふうには考えてやってましたね。
書いたことない人とか頼むと、やっぱり無理だったとかね、普通にやりますからね。
24:00
むしろどちらかというと企画書を見せた段階でちょっとダメかもみたいなのはありましたけど、
正式に依頼した人にちゃんと原稿をいただけて、
原稿料も支払いできてよかったなという感じですね。
さっき広告っておっしゃってましたけど、
私の趣味で広告が結構入っていて、
でも広告と言いつつこれは別にお金をいただいていなくて、
要は空きページを有効活用するために雑誌っぽくすべく広告を入れてるっていう、
半分遊びみたいなものですね。
そうですね、僕らも、
大田君っていう人が「けだもの」っていう短編を寄せてるんですけど、
その短編の横に入ってる広告が、
このけだものを今度ゲーム化しようっていう企画があって、
ノベルゲームにするっていう。
そうそう、その広告をね。
ビジュアルノベル。
そうです、その広告を入れてもらってます。
制作レトリカゲーム部ってなんか存在しないゲーム部。
レトリカっていう時代が存在してるかもしれない。
このために作った名称で、この1ページのためにしか今のところ使われてない。
すごい豪華なね。
これ今ちょっとまだ出てないんですけど、来週出るんですけど、
PDF版が出るんですけど、それはもうフルカラーですね。
そうですね、一応元は広告カラーで作ってた。
そうそうそう、全部カラーで。
そうですね。
自分がもちろん発行人としていろいろやってるんですけど、
やっぱり書いてくれた方の原稿を見つつ、
これは良い方になるかもみたいな確信がどんどん出ていったのが確かですね。
基本やっぱり一人なので、
もちろん講演生とかをボランティアで見てくれてる方とかいらっしゃるんですけど、
編集会議ってものがないので、
そこが良くも悪くも不安だったところで、
この構成で果たして面白いのだろうか、
この右ページに紹介文で左ページに匿名って、
私は面白いと思ってやってるけど、果たしてどうなのかみたいなところはすごくあって、
27:09
一個自信が持てたのは、取杉さんに見本を見せした時に、
これは面白いですねって言ってもらえたので、
その時に初めて他人の評価を一旦いただけて、
これの方向でいいらしいぞと思った。
でもそれも結構遅かったな。4月とかだった気がします。
それまでは結構どうだろうなと思いながらやってた感じですね。
【佐藤】面白いっていうことと、さっきのプレッシャーの話、両方と絡むと思うんですけど、
想定読者みたいなのっているんですか?面白いなって思う人のイメージっていうか、
つまらない人のイメージっていうか、
どういう人に向けた本なのか?
【佐藤】そうですね。言われてみて気づいたけどないですね。
私が面白いと思っているんだから、面白がってくれる人はいるだろうぐらいの、
非常に甘い認識というか。
【河村】すると自分に近いって感じじゃないですか。というわけでもない?
別にただ単に部分的に感性が近い。
ガイド的に読んでくれる人がいてもいいし、ただのエッセイ集としても読めるし、
創作だけ読む人もいるかもしれないし、
どういう読まれ方してもいいようには作ったので、
そんなに想定読者っていうと確かにないかもしれないです。
30代女性オーディエンスですみたいなのは全然ないですね。
【佐藤】自分が作るものは、とりあえず何かを作りたいと思っているけどできない人っていうのを
昔から自分がやるときは結構言ってて。
【河村】想定読者としてね。
僕は仕事とかでもあんまりそういうのを要求されない場合、
何でもいいですよみたいな感じのときは基本的にそこに向けるようにしてて。
デフォルトはそこなんですよ。
仕事だったら当たり前だけど、当然違うこと言われたらそれは合わせるし、
自分で勝手にやるやつでも、これは違うなみたいなときは変えるみたいにしてて。
例えば今日の話聞いてるときとかも、やってみたい人っていうのが
30:09
とりあえず基本になってて、そういう感じのやつだったらいるかなと思って。
いわゆるマーケティングっぽい層っていうのはいないかもしれないけど、
フェミニズムを勉強したいとか、例えばそれぐらいのやつだったら。
それでいうとやっぱりフェミニズムに触れるっていうことを宣言しているので、
書店に置かれるときの展開のされ方とかをイメージはしてましたね。
すごく具体的に言うと、例えばキムジオの隣に並ぶ可能性とか。
実際ウルフの本はそうだったので、同じ文脈でフェミニズム棚に置かれて、
そういうことに興味がある人に手に取られるであろうってことは一応想定はしてました。
だから読書っていうよりは書店の棚の方がなんとなくイメージしやすかったってことですかね。
そうですね。
それが女性なのか男性なのか何歳なのかとかまではあまり考えてなかったですね。
なんか書店って棚概念があるのおもろいっすね。
棚まではめっちゃマーケティングがあるけど、
そこから先は結局全部ただ置かれて並ぶだけだから、その先わかんないっすよね。
なんかすごい比較で毎回言ってもあれだけど、
自分はつぶやいて、この人が買ったみたいな。
通販とコミケとかだから、こういう感じの人かみたいな。
そいつの顔とか服とか、ツイッターのアカウントとか、すごいネットっぽい感じなんですよね。
だから中間のメディアとか流通っていうのを考えたことがなかったんだなって気づかされた。
トラッキングできるってことだよね、ほとんど読者を。
そうです。一対一だなみたいな感じ。
だからあんま関係ないけどさ、最近プロのポップアーティストっているんだって。
書店のポップを専業で書く人。
この人たち一応いろいろ考えて書くんだけど、
結局ちっちゃい店舗とかにポップを下ろしたところで、
顧客のデータとかが取れるわけじゃないから、
売れてることまではわかっても、誰が買ってるかとかどういう層かとかなんもわかんないから、
それ以上のターゲティングができないみたいな話をしてて。
昔は広告だよね。テレビでただ出たみたいな。話題とかしかないみたいな。
33:05
なるほどな。
もともと文学不倫まで売ることを想定して作っていて、
ずっと前にどっかで喋ったような気もしますけど、
文振りは文振りっていうジャンルの人たちがある一定層いるであろうってことはわかってましたけど、
3月末くらいに多分文振りないだろうなって思い始めた時から、
もうちょっと書店で置かれる。
おそらくフェミニズム棚に展開されるっていう文脈を意識しだしたのはありますね。
それが直接内容に何か変化があったかって言われるとそんなにないような気がしますけど。
意識はしてましたね。
つまり、ウルフって3分の1くらいは即売買で売れているので、
そういう売れ方じゃないということを考えることを。
結構そう言いますよね。
だって今のところが全部書店ってことですよね。
全部書店です。あと自前の通販を今回やってないんで、
あえてそうしてるんですけど。
かなり違いますよね。
一応、買いたい人の仮登録みたいな感じで、
メアドだけはもらってますけど、オーディエンス層みたいなのは全然わからないので、
本当にエゴサを繰り返してこういう人が買ってるんだなっていうのを見てる。
比較的同人誌だったら、
買ったことをSNSで報告する人は、
商業誌と比べれば多いと思います。
今回大きく分けて3つくらい流入って言い方するとマーケティング用語ですけど、
私のフォロワーで小沢みゆきが書くものに注目して買ってくださっている方と、
ファンってことでしょ。
ファンですよね。ありがたいんですけど、方と、
そうじゃなくて、例えばレロさんのユリロンとか、
松本さんのアイズワンとか、
松本の原稿が読みたくて買う人。
36:00
その人のファン。
今回捜索の中で3名、言論SF講座の方に大田さんとか、
桜木さんとか天木さんとか、その辺の文脈の方と、
肌感覚では3つぐらいって感じですね。
なんか結構気になってたのは、
読者ってどういうのですかって聞いたのが、
多分文芸、大雑把に本の中で使われてるワードとか、
本の雰囲気から考えると文芸の人、文芸が好きな人っていうのと、
あと普通にフェミニズムに興味がある人っていう、
なんか2つはすごいあるんだろうなと思ってて、
なんかそのどっちの層も正直あんまり僕分かってない。
どういう人かっていうのは別に友達とかでそういうの好きな人はいるから、
それは分かるんだけど、なんかこう、
なんていうのかな。
なんか新しいのは出たから買うみたいな時に、
なんかどういうテンションなのかみたいなのが、
僕どっちも結構謎で。
でもあれじゃない?今の20代から30代はその2つの層、
かなり特に女性に関しては重なってるとこはあるんじゃない?
いや、なんかね、なんていうんだろう。
なんかそういう人がいるっていうのは分かるんだけど、
なんかどういう感じでなんかムーブメントっていうか。
エンパワーメントとして接種してるのか、
それともなんか単純に美学的なものとして、
そうそうそうそう。
接してるのかってことだよね、多分。
そう、なんかテンション感が。
今のとかも俺言われて思ったぐらいの感じっていうか、
なんかやっぱり、
エンパワーってあるよなとか、
あと読み物、読みたいからみたいなのとか、
どういう感じなんだろうっていう。
私も本当に。
どういう気持ちにさせたいとか、逆に。
謎なんですよね、その。
本当にTSUTAYAとかで買ってる人もいるっぽいんですけど。
TSUTAYA書店ですか?
TSUTAYA書店とか、
キノクニ屋とか、
ああいうところでこれ見かけて、
なんかちょっと私偵察に先週行ったときに、
Excelでもらった入荷者数より減ってるなって感じだったので、
買ってくれてる人はいるんだなって思って、
その人たちがどういう経路でこれを発見して、
あるいは書店で見てどう思って買ってるのかっていうのはちょっと知りたいですね。
39:02
TSUTAYAだったらね、Tポイントカードで全部トラッキングできそうだよ。
確かに。
そう、データくれるかは別として。
向こうで向こうで。
そういうので微妙にまとめっぽいことを思ってたのが、
読者にどういうふうになってほしいかっていう、
こっちからの働きかけも多分あるなと思ってて、
こういう人に呼んでほしいっていう、
当てにいくっていうだけじゃなくて、
こっちからこういうふうにさせたいみたいな。
で、その時にテーマが恋愛だから、
恋愛ってこうなんだろうな、
例えばとりあえず共感させるみたいなのがあるじゃないですか。
恋愛コンテンツ、なんか大変だよねみたいな。
あと逆に劇的なロマンス、
すげーって思ってほしいみたいなのもあると思ってて、
どういう感じなのかなという。
そうですね、この抜き出してるエピグラフは、
そんなに深く考えて持ってきてはいないんですけれども、
でも今思えばその共感ベースのものと、
いわゆる一発かっこいいことをバーンって言ってるみたいなセリフもあるし、
人生もかなり迷ったんですけども、
結局やっぱりもうちょっとアジアの人を入れたいとか、
海外作家の思ったんですけど、
直接的にはヒロインズっていう本があって、
どういう本かというと、
エッセイなんですけど、とあるアメリカ人女性が、
自身も作家で、
いろいろ夫との生活とか、
その中で感じる女性の生きづらさみたいなことを語ってるんですけど、
その生きづらさの語りの中にいろんな、
モダニズム女性作家たちの引用とかが入ってくるような構成になっていて、
ブックガイドとしても読めるみたいな本なんですね。
それにすごく影響されていて、
ヒロインズはかなり混沌としているというか、
もうちょっと論理があって、
こういう作家がいて、こういう本がありましたっていうことを、
42:03
自分なりに整理したいなと思って、
このような構成になったという感じはありますね。
ちょっと話ずれちゃいましたけど。
でもブックガイド的な機能っていうのはいつもあるよね。
そうですね。
この本を最初に紹介するときは、
そういう言い方が多分一番僕は紹介しやすいかな。
僕最初、読んで面白いなと思ってツイートしたときは、
そういう海外文学のガイドとしてもいいですよ。
そういう認識全体的に多いもんね。
批評もかなりそういう紹介する感じのものは多い。
じょうじょ、あと何かありますか。
ていうかあれじゃない?
普通にこれ最初にやっとくべきだったけど、
あなたたちどういうお知り合いなの?的な。
確かに。
こんな滑らかに始まっちゃったけど。
私はせしもくんの大学の一、二高上の先輩にあたる人間です。
僕は後輩です。
友達です。
そうですね。
しゃべり方偉そうすぎる。
しょうがない。一応慶応みたいな。
全然専攻とかも違うけど、
当時のツイッター、大学ツイッターつながりみたいな感じ。
ツイッターつながり。やっぱすごいね。
せしもくんはツイッターでいろんな人つり上げてるね。
ツイッターやってる、それは俺がっていうよりは、
第2次ツイッターブーム的なやつの時にもろ大学いたから、
2010年とかね、そのぐらいですね。
授業でツイッター使うみたいな、そういうカルチャーがあって、
なんかね、わりとつながってんだよね。
3人とも仲いい友達だけど、ニンジャっていう友達がいるじゃん。
あれもツイッターで見つけた記事みたいな。
ツイッターはつり上げ。ニンジャ来た時またしゃべるけど、
授業の時ツイッター使ってて、
普通にギャルっぽい子とかがぼんやり発言点取るための発言、
いいと思いますみたいなやつとかにブチ切れて、
ヌルいこと言ってんじゃねえよみたいな感じで、
大暴れしてるやつがいて、これ大変な人だなと思って、
宇宙研究室来ないみたいな感じで、ちょっと飯でも食おうよみたいな。
そういうのはごく稀にあった。
45:01
なるほどね。別にだからそういう意味で、
小澤さんが当時鬼人として目立ってたわけではないわけ。
鬼人として目立ってたわけじゃない。
微妙に言ったらいいかなっていう話としては、
ブログとか書いてて、
当時ダイアリーか。
戦後とかとは別に、何となく文芸系が好きな人なんだなっていうのはそれで。
一生懸命本の感想ブログとかを書いてたんです。
本と映画がすごい、海外文学と映画のイメージしかない。
自分の中ではそんなに今への展開っていうので、すごい驚きがあるわけじゃないというか、
こういうのを作る可能性がある人だなとは思う。
僕はこのセシモ経由で知り合って、
まだ友達の友達みたいな感じで。
映画を撮った友達みたいな感じ。
年も一緒だしね。
みんなで画面共有しながら映画見てキャッキャ。
それこそロマンス映画とかね。
見ながらキャッキャしてる感じ。
じゃあという3人でお届けしました。
対恋愛よろしくみたいな。
ちょっと待って、でもあれじゃない。
今回小澤さんゲスト回ってことでお便り募集したじゃん。
来てないのか。
お便りはメールになってないけど、
ちょっと待って、このフォームが一応機能してない可能性も考えて、
ちゃんとフォームの画面を見ないといけないので、
これはちょっと若干時間がかかった。
じゃあ僕の方にもね、1つ来てるので。
じゃあそっちを先に読みましょうかね。
ありがとうございます。
スリープオーバーラジオのお二方こんばんは。
小澤さんもこんばんは。
アッガーズチャンネルどもども楽しく拝聴しております。
今回は小澤美由紀さんがゲストとお聞きし、
いてもたってもいられず筆を取りました。
この度小澤さんが編集なさった海峡一号大恋愛を是非とも応援したいと思う
ラジオドラマを1本下詰めましたので。
ラジオドラマ下まれすぎだろ。
投稿させていただきます。
もしも可能でしたら、
ジョージさんと小澤さんで演じていただきたいということみたいです。
それではラジオネーム、けだものさんです。
小澤さん実はこれ充電に原稿をお送りしてるんですけど、
準備は大丈夫ですか?
48:00
はい、ちょっと水をちょっと。
ちょっと待ってね。はい、大丈夫です。
やばすぎだろ。
ねえ、他人の貸し出し表を覗き見るのってさ、
うん。
なんだか背徳的な楽しさがあるわね。
図書係の私たちにだけ可能な、禁じられた遊びね。
確かにね。
うわ、これ見て。
リチギなことにボルフェスをフルネームで全部書いてる。
ホルヘ・フランシスコ・イシドロ・ルイス・ボルフェス・アセベード。
たぶんすごく真面目な子なのね。もしくはすごく不真面目な子か。
そういえばさ、ホルヘ・ルイス・ボルフェスって名前の曲があるの知ってる?
知らない。
ジャズ面のアルバムに入ってるんだけどね。
ジャズと聞いて私が初めに思い出すのは、
マイルス・デュイ・デイビス三世って名前だけ。
ちょっと待った。
ええ。
ジャズの帝王の名前は?
マイルス・デュイ・デイビス三世。
じゃあ質問を変えるけど、
ええ。
落語と聞いて初めに思い出す人名は?
ココンテ・シンチョウ。
えーっと、じゃあ2番目は?
ジュゲム・ジュゲム・ゴゴオノスリケレ・カイジャリ・スイギョ・スイギョウマツ・ウンライマツ・フーライマツ
わーわー、もうたくさん。
そう?
うん。もしかしてさ、
ええ。
これって君の貸し出し表?
そうみたいね。
悪かったよ。
だから言ったでしょ?
すごく真面目かすごく不真面目な子のだって。
確かに程度によっては真面目も不真面目も一緒みたいだ。
そう。
じゃあ君はどんなものを読むのかな?
えーっと、あったあった。
どれどれ?
一冊目はユニバーサル野球協会?
うん。
空飛ぶ冷やし中華。
編集は全日本冷やし中華愛好会。
うん。
うちら、看護家まで延々のランウェイ。
うん。
下り坂カーレースに見立てたジョン・フィッツ・ジェラルド・ケニディ暗殺事件。
JGバラード短編全集その4。
うん。
優雅な読書が最高の復習である。
うん。
Going Going Gone。
うん。
ねえ、もう十分じゃない?
そうね。ここにはある種の隔たりが見られればね。
へー、どんな?
背拍子しか読まなそう。
実を言うとそうなんだ。
これはアドバイスだけれど、映画館のデートは避けるべきね。
実はもう散々失敗したんだ。
51:02
予告編だけで飽きちゃうんでしょう。
うん。
2杯目のラーメンだって頼むべきじゃない。
どれほど隣の人のが美味しそうだったとしても。
確かに食べきれなかったことが何度もあるな。どうしてわかった?
君は期待を買ってる。ただ期待だけをね。
そうするのも悪くないさ。裏切られないで済むから。
じゃあ、絶対に裏切られない本を一冊お勧めしていい?
すごい自信だね。気になるな。
海峡一号、大恋愛っていう文芸誌なんだけど。
大恋愛?面白そうだね。前例中みたいだ。
何それ?知らない。
その話はまた今度ね。
つきせぬカルチャーおしゃべり。スリープオーバーラジオに。
はい。失礼いたしました。以上です。
長い。それは僕たちのせいじゃないから。
で、もう一個お手振りあったんですよ。
あったけど、前回のスマブラのネタなんで次回に回しましょうかね。
雑談会やるんで、その時に。
ちなみに隣の部屋からオペラ歌手の声が聞こえ始めてるんですけど。
オペラ歌手は結構ね、ラジオドラマーのBGMかのようだって。
あとから編集で見てる感じで入ってる。
入ってるけど、それはリアルなオペラ歌手ですね。
じゃあマイクに乗っちゃってるわけですね。
実際に体から出てるタイプのオペラ的な音で。
以上、そういう。
今回小澤さん回のお便りもちゃんと紹介できてよかったね。
ありがとうございました。
一応ちゃんと宣伝っぽいことを言うと、
定価1500円という本で、海の響きで海峡と書くんですけれども、
それでググっていただければおそらく私の作った告知サイトが出てくるはずなので、
どこで買えるかとか、ちょっとこれからまだ、また8月にイベントをやるんですけども、
その情報とかTwitterで、海峡社のTwitterもあるので、そちらをチェックいただければと思います。
一応宣伝っぽい。
54:01
ありがとうございます。
絶対に裏切られない本って、けだものさんが言ってるんでね、ほんと。
けだものさんありがとうございます。
あとじゃあ、そしたらいつも通りお便りのやつに。
最後、僕も宣伝させてください。
じゃあそれやってお便りを。
アッガイズチャンネル、今週3本動画出したんですけど、話が出るほど見られてません。
なるほど。
これ、なんていうの、哲学者のパスカルについてとか、
それまだ見てない。
僕たちが占いを受けたりとか。
それは面白かった。
めっちゃ面白かった。絶対見るべき。
これどれも面白いとされてるので、絶対見てください。
アッガイズチャンネルで検索した後にチャンネル登録もしてください。
高評価もしましょう。
はい、してくださいね。
てなわけで、僕らスリープルオーバーラジオは常に既にお便りを募集しております。
その宛先は、僕ジョージのTwitterのDM、もしくはセシモのGmailアドレス、
もしくはメールフォームっていうのが、おそらくこのPodcastとかのリンクにあると思うので、
そこから送っていただけると、送れるそうです。
はーい、そうでございます。
てなわけで、今回はこんな感じですかね。
はい、小澤さんありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
はい、いつも聞いておりますので光栄です。
ありがとうございました。
いえいえ。
変な茶番に付き合っていただきありがとうございます。
いえいえ、とても申し訳ありません。
リスナー皆様、次回もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
56:48

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