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サッカーの女子選手のプレーであったり、試合であったり、代表の試合のことだったり、そういうのを分析してYouTubeにアップするっていうのを今、実際にやってて。
それは、やっぱり見ている側の質を上げないと、サッカーの競技レベル自体も上がっていかないっていうのをずっと思ってたんです、代表でプレーしてた時に。
だから、その思いがあって、今実際にそれを始めてみて、少しずつファンのコメントとかも、見方が変わってきたっていうコメントとかも増えてきて、
それをやることによって、やっぱりそういうメディア、媒体がなかったからファンの人たちって見方が成長していかなかったんだなっていうのを実際に思ったので、
それをやることによって、絶対に見る人の質っていうのは絶対的に上がっていくんじゃないかなというふうに思います、どの分野でもこれは。
もうこの今の話が、私にとってはめちゃくちゃ鋭利な刃物のように刺さるんですけど、それって本当はマスコミがやらなきゃいけない仕事ですよね。
それなんですよ。だから代表でプレイした時に、マスコミに対する怒りですよね。それが今の自分がYouTubeチャンネルでこれを発信している原動力にはなってます、実際。
おそらく全ての分野でそれが起きてますよね。
要するにマスコミというか報道が物足りない、深さが足りない、あるいは間違っているというところをプレイヤーだったりアーティスト本人がYouTubeだったりTwitterだったりっていうそういう媒体を使って表現していくっていうことが本当にどこでも見られますよね。
そうですね。
報道って何だっけっていうのはやっぱ思いますよね。
思いますね。
確かにな。
中東の話にしても現地からいくらでもそういう情報が入ってくるわけです。
僕ライナーの話にしても、実際に当事者の人たちが投稿する映像だったりツイートだったりっていうのがいっぱいあるわけですよね。
今まで報道側になってきたのって物流みたいな話でそういうことができなかったからその間を取り持ってたわけですよね。
要するにプラットフォームだったと思うんですけど、その役割はもう完全に今、GAFAとかが持っててるのでない。
報道ってもう世の中にいらなくないですかね。
絶妙ですよね。何千人とかいう規模の組織として必要かちょっとわかんないけど、一人でやれる量ってちっちゃいからやっぱ何らかの組織としてやるみたいなのが大事だけど、サイズ感がでかすぎるなって気はしてるかもしれないですね。
そうですね、それはありますよね。
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100人未満とか全然50人とか何なら10人とかでもいいけど、チームでそういうテーマを持ってテーマに沿って報道できるみたいなチームがめちゃくちゃいっぱいあったらいいなとかは思いますね。
1個で統合されてる必要がないというか。
そうですね。自分で言うのも本当に僭越な話なんですけど、もし存在意義があるとしたら、やっぱり自分に興味のない話を届けるところかなっていうふうには思うんですね。
もう今、新聞の記事も記事1本1本でSNSとかで流れちゃうんで、そういうふうになってないですけど、そもそも新聞って紙の新聞でバッと毎日20ページとか30ページとかのが来て、そこには全然自分に興味のない話も載ってるんですよね。
そういう自分が関心がないけれどもある世間、世間って言葉もありましたけど、みたいなのはやっぱり伝えたいなっていうふうに思うんです。
それはね、今度また受け手の問題がすごくあって、見えないものが存在してないみたいな感じになりがちじゃないですか、最近。
フィルターバブル的な話で。
そうそう。そこに自覚的であるっていう人もまたかなり少数かなって思うところがあって。少数とまで言わないけど、そんなに多くないなっていう感覚があって。
だから、あなたはフィルターバブルの中にいますよっていうことを結局啓蒙する係が誰か必要で、その上で興味のないものも流れてくるって重要だよねってことがわかって初めてそこのメディアの価値が出るみたいな。
やっぱりワンステップ、それを啓蒙する人が必要になっちゃってるような世の中かなと思う。
できれば啓蒙係にメディアがなってるといいなと思う。
なってないですもんね。それくらいなってないから、長里さんが自分で動画を抑えなきゃいけないわけですもんね。
だから関係のないこととか、自分が今思ってないことを思いを変える装置みたいなのがやっぱり人の気がするんですよ。
なるほど。
長里さんの言葉だから聞いてみようと思ったっていうところから始まって、言ってる内容が入ってくるっていう順番で、言ってる内容が入ってくるわけではなくて、この人の話だったら聞いてみようかなって思ったら信頼みたいなのが先にある気がして、
それが組織で信頼されるって相当な時間とかがいるけど。
間違いないですよね。信頼されてないですもんね、記者はね。
されてないですよね。
されてないですね。してないですもんね。
ですよね。
はい。
ちなみに信頼しないに至った経験みたいなのって教えていただくことはできるんでしょうか?
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あなっから信頼したことはないですよ。
最初からですか?
最初からです。
それは初めて日本代表に入って、それが16歳の時で、それでスポーツ新聞とかが大きく取り上げて、もうそこから信頼してないんです。
大きく取り上げたことが信頼できなかった。
だって試合にも出てないし、ただ選ばれただけで、そういうふうにアイドル化じゃなくてスター化、人格化みたいな、
16歳で選ばれたみたいなことだけでビッグニュースにするみたいなので、人生を潰されかけたんですよ、それで。
精神的に。
なるほど。
精神的に病んで、それで。
そういうのもあったんで、そこからも最初からですよね。
メディアに対する敵対しっていうのは、そこからもずっとって感じですね。
そうですよね。まさにそういう分かりやすい価値みたいなものに注目して取り上げるっていうところはどうしてもありますもんね。
やっぱり選手はやってるんで、結果も残してない、実力も伴ってないっていうのは自分でわかってる。
自分が自分に対する評価とそのメディアが勝手に取り上げるものっていうところにギャップがありすぎるっていうのをその時に衝撃的に感じて、
そこからやっぱり信頼はできなくなりましたよね。
この人たちはそういう目でしか私のことを見てないんだっていうふうになりますし、実力じゃなくてそういう話題性でしかこの人たちは私のことを見れないんだなっていうふうになっちゃいますよね、それで。
確かに。それは本当にそうですよね。今はもう全く変わらないですね。
そうですよね。変わってないですよね。それは見てて思いますね、報道とか。
マスコミが背負ってる現在みたいなものを感じますよね。
取材をする立場でいうと、やっぱりそういうのってニュース性があるっていうところで、ニュースバリューっていう言葉で言いますけど、判断しますよね。
おそらく私がそのスポーツ誌にいても、16歳で代表位は絶対に取材してるし、大きい記事にすべしというふうに会社に言ってると思います。
この乖離っていうのが本質的な問題なのかもしれませんね。
つまり、見ている側が欲しているものと当事者が欲しているものの違い。
結局報道とか言ってますけど、私も一般人の一人に過ぎないですからね。
受けて代表みたいな、記者会見とかって会見場に入れる人数が限られてるんで、読者の代表として入ってるみたいな感じだと思うんですよ。
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確かに。
スポーツ担当、サッカーの担当とかって何年かサイクルで変わっていくじゃないですか。
あのシステムもどうなのかなって思ってて、結局2年ごとに新しく来た人にまた一から喋らなきゃいけないってなるんですよ。
そうなってくると、その人と一回信頼関係をある程度築いた人がいたら、また新たな人間関係をその人と築かなきゃいけないってなると、こっちとしても労力だし面倒くさいって思っちゃうんですよね。
同じことを何回も喋らなきゃいけない。
で、会社の中でその引き継ぎ、情報の引き継ぎができてるかって言ったら、全くできてないんですよね。
だからそういうところとかも見直していかないと選手も喋らなくなるんですよ、マスメディアに対しては。
本音とか、自分の本気で思ってることとかっていうの。
なってくると、マスメディアの価値っていうのが全くなくなっちゃうと思うんですよね。
今は個人のメディアもモテる時代だし、そっちで言いたいことを言えるし、みたいな。
何で移動させるかっていうのは、別に私、会社の代表でもないんで、私の個人的な意見なんですけど、やっぱり誘着を防ぐためなんですよね。
長里さんの場合がそうだっていうことでは全然ないんですが、例えばジャニーズ問題ありましたよね。
あれなんかが、どうしてジャニーズ担当の記者からそういう話が出てこないのかっていうところには、私ちょっと考えるところがあるんですよ。
政治の世界とかなんてかもそうですよね。
一人の政治家にすごく食い込んでいる記者。
その人から何の情報でも取れる。
これはもう新聞記者としてはめちゃくちゃ強いんですよ。
ただ、そんな人がその政治家にスキャンダルがあった時に書くのか。
多分書かないんですね。
というか、実際に書かない例を私見てきましたので、それは良くないんですよ。
何で変えなきゃいけないってなると思います。
ただ他方、私本当申し訳ないんですけど、サッカーのこと全然知識がないんですね。
イランにいた時に、男子のワールドカップのアジア最終予選があって、
日本代表がイランに来て試合をするってことがあったんです。
普通はスポーツ部の記者が出張して対応するんですね。
私サッカーの知識ゼロですから。
ところがイラン政府のビザ発給が間に合わなかったんですよ。
なんで私が現地にいるんで、お前取材に行けって言われましてですね。
サッカー日本代表男子、当時は主力はそれこそ岡崎さんであるとか
女田さん、吉田さんとか。
私でも本当にお恥ずかしい話で、全然どなたの顔も知らなかったです。
名前はもちろん報道で知ってるんですけど。
なんでそこに行ったっていうようなね。
本当に今でも24年間で一番冷や汗をかいた取材で、何やってるか全く分かんないんですよ。
なんでそこにいるコーチと応識人に今何をしてるんですか。
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あれはパス回しですよとか、そんなレベルのことを聞いてるんですよね。
で、何とか実際の試合本番はスポーツ部の記者がギリギリ間に合ったんで、
私は何とかご約合メンテのふうになったんですけれども。
おそらくやっぱりそういうところで私が見たものがあるんですよね。
練習の時なんかでもちゃんと選手が出てきてくださって、
今日はこういう練習をしたとか、今こんなことを考えているって話をしてくれるんですが、
当然間に合ってる記者もいて、スポーツ新聞の記者とかいたんですが、
一番質問してたのはあるいは話が取れていたのはフリーの記者なんですよね。
サッカーの世界って特にそうらしいですけれども、もうずっとサッカーだけ取材をしている人とかいて、
そういう人なんかがもう個人的な関係を築いていると。
そりゃもう一番深い話も聞けるなと。
周りにいる記者なんかもそれを聞いて、話していることは事実なんで、
本田選手はこういうふうに話したみたいなことを記事にするっていうような構図はあるわけです。
ただ一方でですね、どうしてそれができるのかなっていう不思議さもありました。
つまり国際試合じゃないですか。
イランもそうですけれども、さまざまな国を点々と皆さん試合をしていくっていう時に、
どこからお金が出ているのかなっていう。
私はイランに駐在するのは別の目的があっていたわけですけど、そうじゃないですもんね。
サッカーのジャーナリズムでめちゃくちゃな大金が転がってくるわけでもないと思うんですよ。
サッカー専門メディアで成り立っているメディアって結構あるんですよ。
ありますよ、もちろんね。
なのでサッカーは結構ビジネスになると言われていて、
だいたいどこからお金が出ているのかってのは分からないですけど、
広告料なのかスポンサー料なのかいろいろあると思うんですけど、そこはちょっと分からないですけど。
これは本当にうがった見た方かもしれないんで、話半分に聞いてほしいんですけど、
それで聞いたんですよね、別のスポーツ新聞の記者とかに。
そしたらやっぱり、もともと結構お金を持っている家の人だっていうような話があって。
これジャーナリズムの世界もそうなんですけど、多分アーティストとかもそうで、
親がちゃじゃないですけどね、もともと家が裕福だと自由な選択が取れるんですよ。
ところが私、例えば大学、奨学金3つもらって行ってたんですよ。
奨学金返さなきゃいけないんで、基本的に会社しか選択肢ないんですよね。
もちろん奨学金もらったって不利になってすごいやってる人とかもいると思うんで、それもリスペクトしかないんですけど。
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会社組織に所属するっていうのは、そういう安定みたいなのもあると。
ジャーナリズムはまたちょっと違うかなって気もしなくもないですが、
スポーツ選手もそうですけれども、自分の身一つで頑張ることができるっていうのが、
実家の裕福さんみたいに支えられるような世の中になったらすごい嫌だなっていう気はしました。
そのジャーナリストの方がいい記事書いてたらいいかなって感じですかね。
いい記事を書いてるかどうかっていうところ。
いい仕事をしてるかどうかがとても重要な気がしますね。
もともとヨーロッパの芸術家とかもパトロンとか行って成り立ってたっていう、それは別に全然悪いことじゃないですもんね。
全然悪いことじゃないですね。
そうですね。でも忠実な報道というか偏りのないみたいなところは、
いろいろと壁というか難しさはあるんですけど、そうやってそれをおかしいよねって言って
頑張ってる記者の方がいるっていうことがある意味希望でもあるなと思ったんで。
悩み続けてほしいなと思いましたね。
諦めず悩み続けてほしいと思う。すごい希望だなと思いましたよ。
ありがとうございます。
ありがとうございました。今日はお忙しい中お越しいただいて。
とんでもないです。
ちょっとお時間となりましたので、この辺で終わりにしたいと思います。
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それではまた来週。さようなら。
さようなら。