1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #77 数と数字のふしぎ1「人間..
2020-05-09 09:55

#77 数と数字のふしぎ1「人間の数え方編」 from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
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始まりました、志賀十五の壺。 今回お話しするのは、数字についてです。
数字については、いろいろ面白い話があるので、 ちょっと長くなるかもしれないんですけど、ぜひ皆さん聞いていただけたらと思います。
数を数えるっていうのは、人間の能力の一つだと思うんですよね。
当然、言語を扱うということとか、 あるいはもっといろんなことで
人間の特徴を付けられると思うんですけど、 数という抽象的に認識できるっていうのも
一つ、人間の能力だと思います。
どうしようかな、ちょっと大きい話からしますけど、
皆さんご存知の通り、 日本語と言った方がいいですかね。
日本語っていうのは、実診法っていうのを使って 数を数えていますよね。
数字を書くときは当然そうなんですけど、 それがアラビア式であれ、ローマ式であれね。
3,4数字って言われるものですよね。 9まで来たら次は位が1個上がって1,0っていうふうに書くということなんですけど、
多くの人がご存知である通りですね、 コンピューターの世界は2進法で1と0でしか使ってないと。
2はもう1,0っていうふうに表されるっていうふうに こうなっているわけですが、
世の中いろんな実診法以外のものも使われていてですね、 12進法っていうのも我々使ってますからね。
月って12ヶ月で1年なのでこれ12進法だし、 6実診法っていうのも使ってて、
それは60分で1時間になりますと。 こういうことですが、
実診法はなんとなくイメージできると思うんですよ、皆さん。 なんで10っていうのがキリがいいかっていうと、
5進法っていうのも世の中あるんですよね。 カンボジア語は5進法で、
6っていう数字は5,1みたいな言い方をするんですが、 それはそういうのもあるということで、
5進法とか10進法っていうのは、 やっぱり指の数ですよね、おそらくね。
だから数を数えるのに片手だけ使うんだったら 5っていうのがキリがいいなって思ったんでしょうね、昔の人は。
あるいは両手で2実診法だみたいな。 あ、違う、10進法だみたいに思ったり。
今ちょっと言っちゃいましたけど、 2実診法っていうのもあるんですよ、世の中ね。
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フランス語にちょっと化石的に残ってるんですよね、確かね。
20でキリがいい、次の位に行くみたいなのは、 これは何だろうな、足の指も入れてですかね。
それでキリがいいと思ったのかもしれません。 いずれにせよ、指っていうのが一つ数を抽象化する上で、
非常に重要だったっていうのが考えられます。 別にこれ僕が発見したわけじゃなくてですね、
広くそう言われてることであるし、 直感としてお分かりになると思います。
次は問題はですね、さっき言った12進法とか60進法っていうのは どうやってできたかっていうことですよね。
英語で、英語っていうかダンスっていうのも あれは12っていうのが一つの単位になってますけど、
やっぱり12っていうのが一つの基準になってるんですよね。
60進法の60っていうのもやっぱり12かける5なんで、 12っていうのがあってそれが5つあるっていうことなんですけど、
これも一説によるとですけど、 皆さん右手でも左手でもご自身の手のひらを見ていただいてですね、
親指以外の人差し指、中指、薬指、小指のですね、 これ何て呼ぶのかわかんないですけど、
曲がるところっていうか、
シワっていうか指の関節の 手のひら側っていうか
がありますよね。で、その区切られているところが、 その区切り線が2本あると思うんですけど、
なんて言うの、この、 その目盛りの間っていうのは3つずつ指が区切られてますよね、こういうふうに。
人差し指の先の方からその だんだん手のひらの方に1,2,3とあって、で他の指も一緒で。
なのでこれが全部で 3かける4本分で
12あるっていうことなんですよね。 で、数えるときに親指で
なんていうかそのシワで区切られているところを抑えながらこう数えていたと。 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12と。
こういう数え方をしていたから12っていうのが 一つ基準になったっていう考え方があるんですよね。
60進歩は多分空いてる方の片手で 1,2,3,4,5って数えていたから、
12かける5で60なんだろうみたいな。 いずれにせよですね、やっぱりその数えるときに
手っていうか指っていうのが重要な役割を になっていたっていうのがわかると思います。
今のこの12進歩の説明がうまくできたかどうかわかんないので サムネイルの画像をそれにしておきますね。
なんですが、日本語独自っていうことを考えると やっぱその時間とかも多分
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外から輸入したものだと思うんで、 やっぱり日本語独自の考えとしてはやっぱり
実進法だと思うんですよね。 つまり1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つと
っていうのが日本古来の数え方ですが、 例えば平気物語に
ナスの良い地っていうのが出てくるんですよね。 っていうか多分皆さん知ってると思うんですけど、
これ中学校で多分やったと思うんですけど、 あれですよ、弓矢で扇を打ったお侍さんですけど、
彼の名前はヨイチっていうのはあまり1っていうことなんで、 あれは11人目の子供だったからヨイチっていう名前で、
やっぱり10っていうのが1つ基準でそれプラス1っていうことだったようですね。
このことからもやっぱり日本語話者の数字感みたいなものは 10を一塊に考えてるんだなという気がするんですが、
これとは別にちょっと別の見方もしてたんじゃないか っていうふうにも考えられるんですよね。
っていうのがつまり、ひーふーみーよーいつむーななーやーと こう数えるんですよね。昔風に言うと。
これをよく観察してみると、 1と2っていうのはひーとふー。
ひーふーですよね。3と6っていうのがみーむーで、 4と8っていうのがよーとやーなんですよ。
今取り上げた1、2、3、6、4、8っていうのは倍数関係ですよね。 2倍になってると。
この2倍になってるのは、 今母音が変わってるだけっていうのがわかりますかね。
ひーとふーなんですよ。ひーふー。 みーむーでしょ。
あとよーやーっていう風に母音が変わってるだけなので、 もしかしたらこの日本語、古来の日本語はこういう倍数をなんかこう
鋭く感じていたのかもしれないんですよね。 まあただね、こういう、これなかなか面白いですよね。
たぶん皆さん普通はご存知ないと思うんですけど、 こういう倍数同士で数字がなんか関係してるっていうのは別にこれ実はね、
あの日本語に限ったことではなくてですね。 まあ台湾の、いわゆる台湾先住民語っていう言語では、
こういう倍数で関係しているような数字の表現の仕方をしたりします。 台湾先住民語ってあの中国語とはまた別の言語ですけどね。
まあそれもかなり面白いんですけど、 ちょっと今日はそこまでということにしておきますね。
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というわけで、まあちょっと まだまだ数字については面白いことがあるので続編をお話ししたいと思いますけど、
今日のことをまとめると、 まあ実施法にしろ、
十二審法にしろ、六実施法にしろ、やっぱり 人間は指っていうのが
非常に 重要な役割を担っていると数を数える上でね。
あと古来の日本語はやっぱり実施法っていうのが あったんだろうけど、それに加えて何か倍数も
意識するような言語だったんじゃないかということがわかるとこういうお話をいたしました。
ではまた続くので良ければまた聞いてください。 よろしかったら番組クリップお願いします。
ではまたごきげんよう。
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