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始まりました、志賀十五の壺。今回は前回に引き続きですね、数字についてお話ししたいと思います。
もしですね、前回のトークを聞いていない方がいらっしゃったら、ぜひそちらもこのトークを聞き終わった後でいいので聞いてみてください。
日本語って数え方が二つあるんですよね。
いわゆる山と言葉の数え方、つまり一つ二つ三つ四つ五つ六つ七つ八つ九つというのと、
漢数字を使うもので、こっちの方がどうかな、もしかしたら守備範囲が広いかもしれないですね。
一二三四五六七八九十と。この一二三四という方は漢数字というぐらいですから、
中国から輸入されたものなんですね。借用というか借りてきたというか、借りて返さないから借りパクって言った方が正しいんですけど、
なので、中国の数字の数え方と非常に似通っているところもあります。
中国語でご存知の方もいらっしゃると思いますけど、
一二三四五六七八九という風になっているので、ちょっと成長を無視して言ってますけど、
という風になっているんですね、中国語の。
だから三とか一緒ですよね。三とか四とかもかなり似てるし、八も八だから似てるなとかね。
当然ですね、中国から日本に入ってくるときに朝鮮半島を経由しているので、
実はですね、韓国も日本と同じように、韓国固有の数え方、はなとるせっていうのと、
合わせて漢数字があります。日本語と全く同じようなものですね。
韓国語における漢数字は、日本語の一二三とよく似てます。
ご存知の方多いと思いますけど、一二三四五六七八九四とこうなっているということですね。
これもやっぱ似てるなって感じですね。三が三とか、四が三だから、中国語が数だから似てるなとか、
九とか似てるな九だからとかね。
だからこのことからわかるように、やっぱり昔から中国語って、韓国もそうですけど、
日本に多大な影響を与えています。言語という面においても文化という面においても。
何なら中国語が当時のですけど、日本語の仕組みを変えたと言ってもおかしくはないんですよね。
その話はまた別の機会にしますけど、その一つの現れとして数字というのがあるということですね。
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面白いのは韓国語の関数字と日本語の関数字、
あとそれの大元になった中国語の関数字を読み上げたんですが、
これ意外と韓国語の関数字が一番古い形を保持してたりするんですよ。
これどういうことかというと、三ですね。一番わかりやすいのは。
三というのは中国語でも日本語でもさんみたいな音なんですけど、
韓国語はさんってちょっとわかりづらいかもしれないんですけど、書くとしたらsamっていう風に書くので、
さんっていうね。なので唇を最後閉じるような音なんですよ。
ただ中国語も日本語ももう時間が経っちゃっているので、
sanと書くような発音に変化してしまっています。
ただ今言ったように韓国語が一番古い形を保持していて、
さんっていうのが残っているんですが、日本語でもその名残はありまして、
一番わかりやすいのはさんみいったいっていうやつですね。
さんみいったい。あれなんでさんにじゃないんだっていうことですよね。
こういう音変化をれんじょうって言うんですけど、観音様とか天皇とかも、
元々っていうか音という音に前のnがくっついちゃって観音天皇っていう風になってるんですけど、
じゃあさんみいったいもれんじょうのような気がするんですが、
それだったらnが出てきてさんに一体になりそうなのにさんみいったいになってるんですよね。
これは元々さんっていうのがやっぱりmで終わる発音だったからという風に考えられます。
他にも人名でサブローっていうのがありますよね。
あれサブローでサブってブっていう音が唇を閉じる音ですよね。
これはサブローがサブっていう風に変化したと考えられるんですけど、
やっぱりそれは元々さんっていうのが唇を使う音だったからということに由来しています。
このmの音とbの音ってよく変換起こるんですよ。
侍が元々サブラウとかきてるわけですから、よくあることなので、
いずれにせよこのサブローっていう人名からも元々サムみたいな音だったということが伺えます。
他にも韓国語が一番古い形を残しているって考えられるのは、
じゅうにあたるのがじゅうは韓国語でしっぷっていうんですね。
書くとしたらsipみたいな感じでしっぷっていうこれもまた唇を使うような音なんですよ。
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日本語はじゅうっていう音になってるんですが、
やっぱり一番最初に日本語に来たときはしっぷみたいな音だったんでしょうね。
たぶんじっぷとかしっぷ。
それが唇のぷっていう音がだんだんいるんでしっぷになってしゅうになってじゅうになったっていうことなんですよ。
なのでこれ皆さん知ってるかな。
知ってる方もいると思いますけど、
50歩100歩って50歩っていうのが正しい表記なんですよ、50歩。
あと10時10分とかね。
10分じゃなくて10分が正しいんですよね。
これは何でかっていうと、
もともとしっぷみたいな発音だった名残で10個とか10分とかっていう表記になってるんですよね。
でもどうかな。
僕は割と気をつけて10分とか言うんですけど、
普通は10分って言いますよね。
それに対してじゅうとほとんど似たような発音というか、
母音であるきゅうのほうは9分とか9歩なので、
そのままふんとかほうがついてるんですが、
じゅうはもともとしっぷみたいな発音だったので、
10分とか10個10歩みたいな表記というかね、
発音ももしかしたらそうなってるかもしれないということです。
そういうことでですね、本日のお話をまとめると、
日本語および韓国語は数の数え方に2通りあって、
古来からある固有のものと関数字があると。
関数字については韓国語がむしろ一番古い形を保持してるということがわかって、
日本語はその名残っていうのが化石的に一部観察されると。
こういうお話でした。
というわけで次回は英語における数字の話をしようと思います。
よろしかったら番組クリップお願いします。
ではまた次回。ごきげんよう。