1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #659 The program of linguist..
2024-06-11 09:54

#659 The program of linguistics by Shiga Jugo:Xバー理論 from Radiotalk

主要参考文献
Carnie, Andrew (2021) Syntax: A Generative Introduction. 4th Edition. Malden, MA: Wiley Blackwell.

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:12
始まりました志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。お茶犬です。
The program of linguistics by Shiga Jugo。
この番組を英語で言うとしたら、そんな言い方になると思います。
志賀十五の言語学の番組ということですが、今回のエピソードタイトルが、まんまこれになっております。
これは一つの名詞句ということができますね。
一つの名詞ではなくて、The program of linguistics by Shiga Jugo。これで一つの塊になっているということで。
ただ、この名詞句の中心メンバー、核となっているのはプログラムですよね。
これを言語学ではヘッドあるいは主要部と言います。
このプログラムっていうのが名詞であるからこそ、全体の句というのも名詞句という風になっているっていうね。
そういう考えがよくあります。親玉みたいなものですね。
その中心のプログラムっていうのを、theっていうのがついたりとか、あるいは後ろからof linguisticsとかね、by Shiga Jugoっていう風に就職しているっていう風に掛かっているっていうかね、そういう風に言うことができます。
ただ、このtheとかof linguisticsとかby Shiga Jugoっていうのが、それぞれ均等に、均質に、それぞれ対等な立場でプログラムに掛かっているとは考えないこともあるんですね。
今回のエピソードは、生成文法のXバー理論と言われるものの話になります。
あまり立ち入った話をしてしまうとね、難しいですので、Xバー理論というものがあるっていうのだけね、ちょっと頭に入れていただいて、
このtheとof linguisticsとby Shiga Jugoっていうのを比べたときに、まずtheっていうのは違うなって感じがすると思うんですよね。
まず出てきている位置が主要部の前に出てきているっていうその位置関係もそうですし、of linguisticsとかby Shiga Jugoに比べると、かなり文法的な感じがすると思います。
03:02
そもそも漢詩と言われる品詩で、ごく限られたメンバーしかいないような品詩ということになります。
これは生成文法で樹形図を書いたときに指定部というところに現れるものなんですが、今回この指定部の部分は置いといて、後ろに現れるof linguisticsとby Shiga Jugo、この2つについてお話ししていこうと思います。
どちらもパッと見構造上は同じに見えるんですよね。
どちらも全知識がプログラムという名詞を後ろから就職しているというふうに言えそうなんですが、Xバー理論ではそのように考えないんですね。
理屈の話に入る前にちょっとしたテストをしてみると、この辺りのことがなんとなくわかって、名詞句っていうのはoneっていうので置き換えることができます。
例えば今回のだと、the program of linguistics by Shiga Jugoっていうのはthe oneっていう言い方ができるんですよね。
ですので、だからこそこの名詞句っていうのは一つの句としてまとまりを持っているとも言えます。
ただこの名詞句全体だけではなくて、program of linguisticsの部分だけoneで置き換えることもできます。
the one by Shiga Jugoっていう言い方もできるんですよね。
このoneとの置き換えのテストから、program of linguistics by Shiga Jugoっていうのが一つのまとまりを成している、oneで置き換えられるっていうのは確かですけど、
その内側にさらにprogram of linguisticsっていう、またoneで置き換えられるような別のまとまりがあるということができるんですね。
この2つの全知識は構造上異なる位置に現れると考えられていて、of linguisticsというのは受形図で書いたときにほぶに現れて、
by Shiga Jugoっていうのは受形図で書いたときに不可視の位置に現れると考えられます。
今回のエピソードのサムネが受形図になっているので、そちらを見ていただければ多少理解は深まると思うんですが、
なかなかね、生成文法の前提知識がないとそのあたりの話は難しいんですよね。
あんまりその辺はね、こみった話はしませんが、もうちょっとふわっとした言い方をすると、
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of linguisticsの方がより主要部に近い位置に現れる、親しいというかな。
実際姉妹関係とか言ったりするんですけど、それに比べるとby Shiga Jugoっていうのは、
それより1個外側というか、ちょっと離れたところに出てくる不可視と言われるものです。
同じ前提知識ではあるんですけど、of linguisticsの方はより必須の要素というかである、
hobと言われるものでby Shiga Jugoっていうのは、オプションの前提知識である不可視という風に考えられるんですね。
実際語順から見てもそういったことは言えて、of linguisticsっていうのはby Shiga Jugoと入れ替えることはできないんですね。
これだけだったらいいんですけど、the program by Shiga Jugo of linguisticsという言い方はできません。
そういう風に現れる位置から言っても、of linguisticsっていうのは主要部の名詞、programと近い関係にある、hobであるということができます。
英語母語話者ではないので、この辺りの感覚っていうのは非常に捉えづらいですね。
生成文法のXバー理論と言われる理論、まあちょろっと言いましたけど、これは名詞句だけではなくて、動詞句とか、あるいは形容詞句とか、
他のいろんな句についても同じ構造があるという風に考えます。
動詞句で言うとこのhobっていうのはいわゆる目的語です。
例えばI hit him with a stickとか言った場合、棒で彼を叩いたといった場合、himっていうのがhobですね。
これは主要部であるhitとかなり密接にあるっていうのはかなりわかるかなって感じがしますね。hit him。
それに比べるとwith a stickっていうのは不可思でオプションだなっていうのはすごくわかるんですが、
このhit himと同じような関係がprogram of linguisticsにあるというのがXバー理論です。
himとof linguisticsっていうのは同じhobであるということなんですね。
そして生成文法ではこの理屈があらゆる言語に通用すると考えるので、
日本語でシガ15の言語学の番組といった場合も同様に、やっぱり言語学のっていうのがhobでより番組と近くって、
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シガ15のっていうのはオプションというか不可思であると考えるんですが、どうでしょうかね。
これが僕はよくわかんないですね。感覚としてね。そもそも同じのっていうのが出てきているというのもあるし、
この辺も深掘りした研究がたくさんあるんですが、今回はここまでということにしようと思います。
Xバー理論がどうのこうのとか言いましたけど、そういった理論では同じ英語の全知識であってもレベルが違うっていうような考え方をすると、
そういったお話でございました。それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローも忘れずよろしくお願いします。お相手はシガ15でした。
またねー。
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