1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #468 「づ」とか「ぢ」、いつ..
2022-08-13 09:33

#468 「づ」とか「ぢ」、いつ使えばいいの? from Radiotalk

関連エピソード
https://radiotalk.jp/talk/385577

参考URL
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/gendaikana/index.html

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:06
始まりました、志賀十五の壺。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
ピーターパーカーです。
お便りです。
こちら、りょうつけさんからいただきました。
いつも配信も、朝ライブも楽しく聞いております。
今日は一つ質問させてください。
ぬかづく、つまずく、ひざまずく、
いずれも、体の一部分プラスつくという語構成かと思うのですが、
そうだとして、ぬかづくっていうのは額がつく、つまずくっていうのは爪がつく、だとわかります。
この爪っていうのが妻になるのは、雨がね、雨宿りで、
Aがあっていう母音に変わるっていう、まあ、転音っていうものですけど、
まあ、そういうことだとわかります。
ではでは、ひざまずくがひざまプラスつくだとしたら、ひざまってなんでしょうか?
さっきのね、つまずくとか、あるいはまぶたとかね、そういったものと同じように考えると、
ひざまっていうのはもともとひざめなのか、
ひざめってどこのことなんでしょうか?というご質問でした。
で、追記でお便りをいただいていて、
このひざめっていうのがあるとすれば、というか、
実際、ひざめじゃなくてしつがんっていう音読みでね、そういう場所があるそうです。
しつがん。ひざのめと書いてしつがんなんですけど、
ここをつくっていうことでひざまずくなんでしょうか?というお便りです。
りょうすけさんどうもありがとうございます。
なんでしょうね、これ僕も調べたんですけど、いまいちよくわからなかったので、なんとも言えないですけど、
つまずくと同じように考えるんだったら、ひざずくでいいわけなんですけど、
そこにまっていうのが余計に入ってるっていうか、
まあなんなのかっていう感じですよね。
で、りょうすけさんのおっしゃる通り、つまっていうのは爪。
これと同じように考えて、ひざまっていうのはひざめっていうふうにね、
まあそういうふうに考えられるんですけど、
まあ現代日本語ではひざめっていう言い方しないんでね、
まあこれひざめっていう言い方がもしあれば、ひざまずくのまっていうのはめっていうことができるんですけど、
03:00
まあもしかしたら昔はね、そういう言い方していたのかもしれません。
その昔ひざめって言っていたことの名残がひざまずくに残っているっていうことかもしれませんけど、
あくまでこれは想像の範囲内ですね。
で、りょうすけさんのお便りにあったぬかずく、つまずく、ひざまずく、それぞれずくっていう音が入ってますけど、
まあこのずっていう音は表記としては数に点々で書くんですよね。
で、おそらくりょうすけさんはもともとこの数に点々か通に点々かでいろいろね気になって調べたりしてたんだと思うんですよね。
で、そこにひざまっていうのが出てきて、このまっていうのは何なんだっていうことでお便りくださったんだと思います。
ただ、お便りにあるようにつまずくっていうのはつめをつくから来ているので、
語構成としては通に点々の方がわかりやすいっていうか、語源を考えるとそっちなんですよね。
この数に点々か通に点々かっていうのは一応文科長がガイドラインみたいなのを出してて、
URL貼っとこうと思いますけど、それによるとつまずく、あるいはぬかずく、ひざまずくっていうのは、
もうそういう語源は意識されないので、ある意味語構成の透明性が低いので、
そういった場合は通に点々ではなく、数に点々で書くということなんですね。
逆に語構成の透明性が高い場合は通に点々で書く場合もあります。
箱詰めとかね、箱に詰めるっていうのがまだ和社の意識としてあるので、箱詰めの場合は通に点々で書くと。
同じことは地に点々にも言えて、花字みたいに花プラス地っていう風に和社の意識として分解できるものは地に点々で書くという決まりがあります。
ただこれも結構適当っていうか、例えばもとづくっていうのは通に点々で書くんですよね。
もとづくっていうのがもとプラスつくかって言われると、別に和社の意識としてそんなにないと思うので、
つまづくと同じように数に点々でも別におかしくはないんですよね。
ただまあ原則として字や図という音は、詩に点々数に点々っていうのがまず大原則で、
語構成、その単語の透明度が高い場合は地に点々通に点々で書くと。
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まあそういうことになっています。あるいは同じ音が続く場合ですね。縮むとか続くとかこういった場合も地に点々通に点々で書きます。
なんでこういう表記の問題があるかというと、
現代日本語のいわゆる共通語では字と図の発音が一つずつしかないと、一つずつしかないからということですね。
詩に点々でも地に点々でも字、数に点々でも通に点々でも図で発音の区別がありません。
これはもともと区別されていたものなんですけど、まあ現代の共通語ではなくなっています。
これは正音では区別されるんですよね。
専門的に摩擦音のすっていうのと、破擦音と言われるつっていうのは、正音だとすつで区別されるんですけど、これが濁音になるとずーとずーっていうのは区別されません。
ただこれは共通語での話であって、これらを区別する地域方言もあるんですね。
こういうのを四つ仮名とか言ったりするんですけど、代表的なとこだと高知県とか九州の大分宮崎鹿児島とか、こういう日本列島の南西部では詩に点々と地に点々の字、数に点々と通に点々の図っていうのを区別します。
逆にこれが東北の方になると字と図の区別がなくなっちゃうんですね。でこういうのを一つ仮名というふうに言います。
いわゆるずーずー弁というか、中地多母音って言って、字と図の区別がなくなっちゃうんですよね。
これもかなり地理的な偏りがあって、日本列島の北東部の方では東北ですけど、一つ仮名と言って、詩に点々、地に点々、数に点々、通に点々、すべてずーみたいな発音になります。
なのでいわゆる共通語っていうのは、そういったものの中間と言えるかもしれませんね。
共通語は2つ仮名と言っていいようなシステムで、発音が同じなせいで、そういう表記の問題も出てきているという、まあそういったお話でございました。
09:04
まあね、地に点々とか、数に点々、どういう時に使うかっていうのは、迷った時はこのエピソードを聞き直していただくか、文化庁のホームページ見ていただけたらと思います。
というわけで今回はここまでということで、またお会いしましょう。お相手はシガ15でした。
またねー。
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