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始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。ワニワニパニックのワニです。
最近ね、ラジオトークでのフォロワーが2万人を突破しました。
はい、おめでとうございます。ありがとうございます。
まあね、フォロワーがね、これだけ増えたということは、情けないようでたくましくもある。
ただまあ、当てにならないですね、フォロワーっていうのはね。
まあそれよりも、当然リスナーをね、増やすっていうことの方が大事っていうか、
まあそれをみんな配信者であればね、頑張ってるわけですけど、
はい、一つの節目ではあったんで、はい、良かったねっていう感じです。
いつも聞いてくださってる方はね、本当にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
で、今日は別にそれとは関係なく、まあ今日は今日で言語学の話をしていくんですけど、
格と一致っていうね、テーマで話していこうと思います。
まあめちゃくちゃ堅苦しいですよね。
格と一致、まあそれぞれ言語学の専門用語ではあるんですけど、
まあ簡単に言うと、主語や目的語をどうやって表すかっていう話なんですよね。
で、日本語の場合を考えてみると、まあ大まかに言って、主語っていうのはがっていうのがつきます。
で、目的語にはをっていうのがついて、私が本を読むみたいな言い方になってると。
つまり名詞の方で何が主語で何が目的語かわかるという仕組みになっています。
で、こういうのを格って言うんですね。
名詞の方で何かくっついて、あるいは名詞自体の形が変化して主語とか目的語がわかるっていうのが格と言われるものです。
ただ、主語や目的語を表す手段はこういう格だけではなくて、語順で表す場合もあります。
まあ今回あんまり深く考えないですけど、中国語みたいな言語とか英語もほとんど語順だけで何が主語で目的語かっていうのを表しています。
まあこういうのはSVO型の言語で多いんですよね。
その主語と目的語の間に動詞が入ってくるような言語ばっかりで。
というのが、名詞と名詞の間に動詞があれば、あると一番その何が主語で何が目的語かっていうのが区別しやすいんですよね。
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もし名詞名詞と続いてしまうと、まあそれがちょっとわかりづらくなってしまうこともあるので、
語順で主語や目的語を表す場合はSVO、主語動詞目的語となっている場合が多いです。
で、語順の話は今日一旦置いといて、もう一つ格と並んで一致という手段を使って主語や目的語を表す場合もあります。
これも一応英語には残ってはいるんですよね。
かなり化石的と言っていいと思うんですけど、
三人称単数現在のSっていうのがありますよね。
goに対してgoesみたいにSがつく、つづりの上ではSがつくわけですけど、
こういったものを一致と言って、主語が三人称単数であるということを表しています。
が、英語の場合は本当にごく一部にしか残っていなくて、
時勢が現在じゃなきゃいけないし、
つまり過去形にはそういう一致のシステムっていうのは全くないですよね。
あるいはB動詞には細かく、割と細かく残ってますけど、
さっき言ったようにその一致で主語を表しているというよりは、
英語の場合は語順の方が主語と目的語を決定する強い要因となっています。
なので英語は一致を使う言語としてふさわしい例ではないんですけど、
ラテン語っていうのはもっときっちりしていて、
一人称、二人称、三人称、単数、複数とそれぞれ動詞の形が変わります。
もちろん現在だけではなくて、他の時勢でも主語によって動詞の形がいちいち変わるんですね。
ただラテン語の場合は名詞の方も格変化があるので、
ある意味ハイブリッド型ですよね。
ラテン語は一致でも格でも何が主語で目的語かっていうのが分かる言語となっています。
ラテン語の場合は主語によって動詞の形が変わってるんですけど、
言語によっては主語に加えて目的語によっても動詞の形が変わることがあるんですね。
さらに間接目的語とも一致する言語もあるみたいです。
まあそれだけ動詞の変化が多くなるので、どんどんどんどん複雑になっていくんですよね。
だから目的語によっても動詞の形が変わるので、
私があなたを見たっていうのと、私が彼を見たっていうのは違う見たっていう動詞の形を使うことになります。
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これは日本語母語話者からすると結構大変なことで、
今言ったように日本語だと見ただけでね、動詞の形は変わらずに、
むしろ名詞につく各助詞と言われるもので主語や目的語を判断しています。
面白いのは、この主語や目的語、あるいは間接目的語の表し方に階層性っていうのがあって、
どういうことかというと、主語っていうのが最も一致によって表されやすいものだそうです。
だからまあラテン語みたいなことですよね。
次に一致で表されやすいのが直接目的語、でその次に間接目的語っていう風に、
目的語だけ一致で表現される言語っていうのは考えづらいと言われています。
時々ね、言語にはこういう階層性っていうのがあって、
Bがあれば必ずAというものも存在するっていうようなことが言えたりするんですよね。
なので、どんな言語でも、もし名詞によって動詞の形を変えることがあるなら、
それは主語によって変化しているということになります。
西さん言ってますけど、日本語っていうのは主語、あるいは目的語、間接目的語によって動詞の形は変わることはありません。
つまり一致っていうのを使わずに、格の方で、名詞側で主語や目的語っていうのを表しています。
いますけど、一致っぽいものがないこともないんですね。
それは敬語と言われるものがそれで、
例えば食べるって言わずに召し上がるっていう動詞を使った場合、
これはその主語が一人称以外であるっていうことが含意されています。
というのが召し上がるっていうのは尊敬語で、自分に使うことはできないので、
そういったことがわかるんですよね。
逆に、いただくっていう言い方をした場合、これは謙譲語なので、
主語は一人称、あるいは一人称やその周辺ということが想定されます。
これもなかなか面白いですよね。
あるいは、おもちゃが欲しいみたいな言い方をした場合は、
普通一人称として解釈されます。
こういう感情形容詞って言われるのは普通一人称にしか使えなくて、
もし一人称以外が主語だったら、
おもちゃを欲しがっているみたいに動詞の形を変えなきゃいけないんですね。
動詞の形っていうか、述語の形をがっているみたいな言い方をしないとダメです。
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っていう風に、日本語でも一致とまでは言えないですけど、
動詞の変化形で主語を表すっていうことは、あるにはあるんですね。
なので、日本語の敬語ってすごい特殊だと思われる方も多いと思うんですよね。
日本語っていうのは敬語がある、だから特別な言語だっていう風に思いがちかもしれないんですけど、
これを、主語を表す一致のシステムっていうか、ある種の一致現象だとみなせば、そんなに珍しいものでもないです。
というわけで今回は格と一致っていうことで、堅苦しいですけどそういったお話をしました。
改めましてフォロワー2万人どうもおめでとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
お相手はしがわじゅうごでした。
またねー。