1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #128 日本語に人称代名詞はあ..
2020-07-05 11:19

#128 日本語に人称代名詞はあるか? from Radiotalk

#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育

poor me という表現があるようです。

ちなみに『田園』の英訳は以下のようになっていて、やはり関係節は使ってませんね。
https://jpop-recommend.blogspot.com/2014/05/jpop-recommend-25-denen-by-koji-tamaki.html?m=1

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始まりました、志賀十五の壺。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。志賀です。
さて、今日のトークテーマは代名詞です。 なんだよ、代名詞って、なんかかてぇなぁとね、
思われた方もいらっしゃると思います。 そういう方はね、どんまいです。どんまいどんまい。
まあ、なんかね、いかにも代名詞って文法用語なんでね、 なんか高校の時の英文法でやったなぁとかね、
あんまいい思い出 ないなぁとかね、そういう方もいらっしゃると思うんですけど、
でもね、この代名詞っていうのも、 多分ね、今日も日本語中心になると思うんですけど、
深く深く考えていくと、意外と面白いっていうね、 そういうお話をしたいと思います。
代名詞って何なのかというと、その字が表すごとくですね、 名詞の代わりをするものが代名詞ですね。
とかね、つらつら言ってても、 まあピンとこないと思うので、
一番わかりやすいのは、四字代名詞ですね。
なんだよ、四字代名詞って、 またかてぇなぁと思われるかもしれませんけど、
これも具体的な例を考えれば、大したことないです。 いわゆる、これそれあれです。
日本語の四字代名詞、単に四字詞っていうこともあるんですけど、 四字代名詞は、これそれあれの3つあるっていうことなんですよね。
一方、英語みたいな言語だと、 thisとthat、2つしかないっていうことなんですよ。
英語のthisとthatの使い分けは、 まあ大したことないと言えば大したことないんですよ。
thisっていうのは、 自分、つまり話し手に近いものを指して、
thatっていうのは、話し手から離れているものを指す。 こういうことなんですよね。
では皆さん、日本語のこれそれあれっていうのは、 どういう使い分けがなされているか説明できるでしょうか。
これね、意外と難しいかもしれないですね。 というわけで、
考えてみようっていう方は、 一旦停止ボタンを押して考えてください。
では答えを言いますね。 答えよっていうか、そんな大したことではないですけど、
話し手に近いものはこれで指します。
これはすぐお分かりになると思うんですけど、
自分、つまり話し手から離れているものについて、 それとあれっていうのがあるってことですね。
このそれとあれの使い分けには何が関わっているかというと、 今度は聞き手が関わっているんですね。
自分から離れていて、つまり話し手から離れていて、 聞き手に近いものはそれです。
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だから実際に使う場面を想像していただけると わかると思うんですけど、それとってみたいな場合は、
その聞き手がすぐ手に届くような、 そういうものについて使いますよね。
最後あれっていうのは、話し手からも聞き手からも 離れているものに使います。
だからあれ見えるとかそういう場面を想定すれば すぐわかると思います。
なので今お話ししたように、 指示代名詞も代名詞の一つなので、
実際にある現実世界のものをこれとかそれとかあれと 代わりに呼んでいるとこういうことになりますよね。
この指示代名詞が面白いのは、
使う場所とか使う人が異なれば、 当然その意味合いが変わるってことですよね。
私にとってのこれは、あなたにとってのそれ、 みたいなことですよね。
だから指示代名詞っていうのは、 かなり文脈に依存しているっていうことになりますね。
なんかかっこいい言い方すると。
代名詞っていうのは何も指示代名詞だけではなく、 認証代名詞っていうのもあります。
これも認証代名詞って また過程なと思われるかもしれませんけど、
でも学生時代の英語とか思い出したりすれば すぐわかりますよね。
大抵1認証、2認証、3認証なんですよね。
1認証っていうのは話して、 2認証っていうのは聞きて、
3認証っていうのはそれ以外っていうことなんですよね。
ちなみに言語によっては 4認証っていうのもあるんですよ。
4認証ってどういうものかというと、 3認証で表したものとはまた別の3認証について使うっていうことですね。
だから彼が話して、彼が笑ったっていったときに、
彼っていうのが別々の人を指している場合でも、 日本語の場合は同じ彼っていうのを使いますけど、
そこに区別があるっていうことですよね、 簡単に言えば。
この認証代名詞と聞いてですね、 皆さんこういう話聞いたことないですかね。
日本語は特に1認証の種類が多いみたいな、 1認証の代名詞の種類が多いとか、
そういうの聞いたことありますかね。
まあ、あげればキリがないですよね。 私、私、あたし、僕、俺、
我が輩とか拙者、小聖、
めちゃくちゃ偉い人だった陳とかね、 そういうのも含めてめちゃくちゃあるっていうね。
一方、英語は愛みたいなね。 だから翻訳の時とかすごい大変なんだろうなとかね。
確か、あの映画の君の名はっていうのがありましたよね。 で、あれ入れ替わっちゃうっていうことですけど、
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それで、頑張って男の1認証を使おうとするんだけどうまくいかないみたいなのを、
英語の字幕だと全然うまくいかなくて苦労してるみたいなのを、 なんか読んだか聞いたかしましたね。
そういうことで日本語って1認証代名詞が多いとか、 代名詞の種類が多いとかそういうふうに言われるんですけど、
でもね、僕はね、 日本語には英語で言う認証代名詞っていうのはないんじゃないかと思いますね。
実際にそういう考えの人いると思います。 日本語には認証代名詞ないって考える人いると思います。
ここからちょっと入り組んだ話になっちゃうかもしれないんですけど、 英語とか他のどんな言語でもいいんですけど、
代名詞っていうのはそういった言語でかなり文法的なんですよね。 なので他の名詞と同じような振る舞いはしないんですよ。
英語がわかりやすいと思うんで英語でお話ししますけど、 まず英語で主語で表れる場合と目的語で表れる場合とで、
形が変わりますよね。 Uっていうのは両方Uが出てきますけど、
IとMeとかHeとHimとかSheとHerとかWeとUsとかっていうふうに、 主語で表れる場合と目的語で表れる場合とで形が変わっちゃうと。
これは英語の場合は代名詞にしか見られない特徴で、 他の名詞はそんなことないですからね。
動詞の前に現れるか動詞の後で現れるかによって形が変わるってことは、 現代英語ではありませんので、そういった意味で代名詞って特殊なんですよね。
それと比べると日本語の代名詞っていうのは、 主語の時はががついて、
目的語の時はをがつくっていう他の名詞と同じような振舞いしているので、 全然特別ではないんですよね。
他にも英語の代名詞が変わっているところって、 修飾できないんだと思うんですよ。
できるのかな? 多分無理なんだと思うんですよね。
かわいそうな私とか嬉しい僕みたいな表現は日本語平気でできますけど、 英語はそういったこと多分できないんじゃないかなと思います。
当然、関係代名詞、というか関係説ですね。 関係説で修飾することも多分できないんじゃないかなと思います。
だからあの玉城浩二さんの田園っていう歌がありますよね。 石ころ蹴飛ばし、夕日に泣いた僕とか。
あれってすごい関係説で僕っていうのを修飾しているわけですけど、
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ああいうことは多分英語でできないんじゃないかなと思いますね。 日本語の場合はその名詞が僕だろうが、犬だろうが、普通の名詞だろうが、何だろうが、
関係説で修飾できるので、そういった点でも別に代名詞っていうのを取り立てて、 特別視する必要があんまないんですよね、日本語の場合。
こういったことからですね、 日本語の場合、
代名詞を認める義理っていうのがそんなにないんじゃないかと思っています。 代名詞というか認証代名詞ですね。
もちろん認証代名詞が他の名詞と違う点というのはありますよ、当然。 使う人によって指す相手が違うということですね。
僕が僕って言った場合と、 あなたが僕って言った場合は違う人を指してますからね。
そういう意味では認証代名詞って変わってるっていうか、 普通の名詞とは違うんですけど、
その文法的な振る舞いで言えば、 英語みたいな言語の代名詞みたいに特別視する必要はなさそうだなという気はしますね。
そういうことで、今日は代名詞っていうテーマでお話ししました。 いかがだったでしょうかね。
こういうふうにいろいろ深く考えてみると、 面白いよっていう一つの例なんですよね。
これ全然違う話ですけど、 僕は自分のこと僕って言うんですけど、特にこのラジオトーク内においては。
普段は俺とか言ったりしますけど、 こういうパブリックって言うほどでもないですけど、
こういう場合とか年配の方っていうか、 年上の人に話すときは僕って言うんですけど、
僕ってアクセント僕なんですよね、多分ね。
多分アクセント時点でも僕になってるんですよ。
高い低いっていう僕っていうのが正しいんですけど、 僕は僕って言いますね。低い高いで言いますね。
っていう最後全然関係ないお話でした。 というわけで今日はここまでです。
よろしかったら番組クリップお願いいたします。 ではまた次回お会いしましょう。ごきげんよう。
11:19

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