00:09
始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 志賀兄ウィーバーです。
今回は、ラジオトーク百科実典 vol.3 の企画に乗っかろうと思います。
こちらはね、すこやすみさんが、何て言うんですか、番長を務めていらっしゃる企画でございます。
今回のテーマは花火ということで、花火にまつわるエトセトラを語るというような企画になっております。
ラジオトークで配信なさっている方は、ぜひ花火について何か喋ってみてはいかがでしょうか。
私はね、今回は、というかね、今回もですけど、懲りもせずにね、花火について言語学的な話をしていくということでございます。
何の話をしようかなと思ったんですが、今までだとクリスマス、桜とね、このラジオトーク百科実典はテーマが決められていて、
クリスマスは確かハワイ語の話をして、桜は古代日本語の発音の話をしています。
今回も、やっぱり音の話がね、やりやすいなぁと思ったんでね、発音、特にアクセントについてちょっと考えてみようと思います。
花火、これは花と火という2つの単語の複合語ですね。
後ろの要素が火が火っていう風に濁音になって、いわゆるこれは連濁と言われるわけですが、
連濁は連濁で面白いんですけど、その花火の話に行く前に、この花、フラワーの花っていうのと、顔面にあるノーズの花。
これって発音が一緒に思われると思います。花。
これは当然方言によりますが、ちょっといわゆる共通語でお話ししていきますと、花。
日本語のアクセント、いわゆる共通語のアクセントの規則として、最初の文字、より正確には網羅と言いますけど、
1網羅目と2網羅目の音の高さは高い低いが違わなきゃいけないっていうざっくりしたルールがあります。
それに手足合わせると、花なので低い高いとなりますね。
花。 フラワーの方も花だし、
ノーズの方も花になります。 高い低いではないんですね。花ではないです。
03:03
この日本語のアクセントで高い低いがいまいちわかんないっていう方は、 ピアノの鍵盤とかねちょっとイメージしていただいて、
高い低いを極端にね、 発音してみるとわかると思います。
で、両方低い高いで花となっているわけですが、 まれっきり一緒ってわけではないんですね、実は。
というのが、この後に例えば助詞をつけたら、 発音がちょっと違いが出てきます。
例えば、花が咲いたっていうね、フラワーの場合は花が、
ひく高ひくっていう発音になりますが、 花に何かついてるよとか言うので花にひく高々になります。
花がかゆいとかなんでひく高々ですよね。 ちょっと言っててよくわかんなくなってきましたが、フラワーの方はひく高ひく。
花が きれいだ、咲いた。
ノーズの方が花が、 花がかゆい、花に何かついてるよ、ひく高々。
多分合っていると思いますが、こういうふうに助詞をつけたときに、 2つのアクセントの違いっていうのが明らかになります。
巷ではイントネーションと言われていますが、 言語学的にはアクセントと言います。
これは、 イチモーラの
単語についても同じことが言えて、まさに花火のBの方ですね。 この火っていうのも、ファイヤーっていう意味の火と、太陽っていう意味の
火というのがあるわけですが、 その場合も
助詞をつけると、 ファイヤーの方だと火がついた。
火が、だから高低になって、 太陽の方だと火が照っている、火が出たとか、火が沈む、だから低高なので、
ファイヤーが高低、 サンの方は火が照っているで、低高となります。
こういうふうに一見同じ発音、同じアクセントと思われる単語であっても、
助詞をつければその違いが明らかになるっていうのが、 まあ面白いところですし、
この花火について言うと、 複合語になった時のアクセントももしかして違うんじゃないかなと思いました。
花火っていうのは、花と火で花火なわけですけど、 花火のアクセントはどうなっているかというと、
花火、花火、高ひくひくですね。 頭が一番高いです。花火。
06:05
一方、ノーズの方の複合語は、 花下とかなので、花下、
ひく高ひくですかね。 花火と同じアクセントパターンにはならないですよね。
花下にはならずに花下となります。 ただ、花火のアクセントは結構
もしかしたら珍しいかもしれないです。 花火、さっきも言ったように
花単体だったら、フラワーの方ですけど、 花っていう風にひく高になってて、花火だと高ひくに変わってるわけですよね。
だから、アクセントが 複合語になる時に
真逆になっちゃってるってことですけど、 ただ他のフラワーの入っている複合語を考えると、
花飾りとか、花飾り、花でここはひく高で、 単体の時と同じアクセントパターンです。
あるいは花模様とか、花模様も花でひく高で、単体の時と同じアクセントパターンなので、
花火の時だけ、 ちょっとイレギュラーっていうかね。
アクセントパターンが変わるのは、もしかしたら珍しいのかもしれません。 複合語の時にアクセントパターンが変わるっていうのは、あるっちゃあるんですけど、
後ろの要素になる時に変わるっていうのが、結構あるパターンな気がするんですよね。
例えば花だと、おしばなとか、おしばな。 これはひく高ひくひくで、
花ってとこがばなに変わって、連濁も起こってますけど、 アクセントがひくひくとなっています。
まあこういうふうにですね、花単体ではわかんなかったことというか、 フラワーとノーズと区別があまり、単体だけだとね、わかんないわけですが、
まあそういったことが、 助詞をつけたりとかね、複合語にしてみたりすると、
違いが見えてきたりするみたいな、そんなお話でございました。 ぜひね、皆さんも普段自分が話している
日本語のアクセントっていうのをちょっとね、気にしてみてもいいと思います。 当然これは方言差もございますので、
果たして自分のアクセントはね、どうなっているか。 アクセントに限らずですけどね、自分の話している言語は一体どういう
特徴があるんだろうかとかね、そういった反省をしてみるっていうのも、 いいことではないかなと思います。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。 ラジオ特100話実験テーマ花火でね、皆さんぜひ参加してみてください。
09:09
お相手はシンガジュイゴでした。 またねー