1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #494 「〇〇問題」、便利すぎ..
2022-11-12 10:07

#494 「〇〇問題」、便利すぎる問題 from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:06
始まりました、志賀十五の壺。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ペプシマンです。
今回は、トークタイトルにもある通り、
問題、便利すぎる問題、みたいな。
まあ、この校舎の方の問題の話ということで、
やっていこうと思います。
まあ、なんでもいいんですけどね。
夏、暑すぎる問題とかでもいいんですけど、
何が言いたいかというと、
夏、暑すぎる問題じゃなくて、
暑すぎる問題っていうアクセントになってるっていうことですね。
イントネーションじゃなくて、
専門的にはアクセントっていう言い方をするんですけど、
まあ、受ける印象も違うんじゃないかなと思います。
暑すぎる問題、暑すぎる問題、
これはどういうことでしょうねっていうのをお話ししていきます。
過去にね、似たような検証っていうか、
エピソードを配信したことがあって、
その時はね、節でやったんですよね。
水曜日のダウンタウンの節ですけど、
そこでも多分話してるんじゃないかなと思うんですけど、
同じようなことが問題にも当てはまるっていうことで、
やっていこうと思います。
これの何が面白いかというと、
まず前提として、
日本語のアクセントについて話さないといけないんですよね。
これも過去にいくつかエピソードがあると思うんですが、
日本語のアクセントっていうのは、
いわゆる標準語の話ですけど、
博というかね、網羅、
ここでは文字と考えてもいいかもしれませんけど、
簡単に文字っていう言い方をしておきますね。
一文字ずつそれぞれ低いか高いか、
そういう音の高さが割り当てられてるんですよね。
これは相対的なもので、
人によって高い低い物理的な違いはありますけど、
問題っていうのは単体で発音するときは、
もんだいっていう風に低い、
残り3つが高い高いという発音になっています。
もんだい。
一方、厚すぎる問題って言った時の発音は、
03:03
もんだいっていう風にもうだけ高くて、
んだいっていう残り3つが低いっていうことで、
ひくたかたかたかからたかひくひくひくっていう、
ちょうど鏡写しになったようにね、
アクセントのパターンが逆転してるんですよね。
単体だと問題っていう風に、
ひくたかたかたかって発音されるのが、
逆転して問題っていう風に、
たかひくひくひくってなるのは、
この問題っていうのがある単語の一部になった時です。
例えば環境問題とかがそうです。
この環境問題っていうのは、
もう環境と問題で1単語になっちゃってて、
複合語っていう言い方をよくしますけど、
もしこれを問題の方のアクセントを変えずに、
環境問題って言った場合は、
あくまで2つの単語はくっついてなくって、
別個の単語っていう風に感じられると思います。
この問題のアクセントを変えることによって、
環境問題より1単語感が出てくるんですよね。
これは日本語のアクセントのルールで、
1つのまとまりの中では、
1回下がっちゃったらもう上がることはできないっていうルールがあるんですね。
なので環境問題って言った場合、
もんってここでもとんで、
低い高いっていうパターンが出ちゃうので、
そこでひとまとまり感っていうのがなくなっちゃってます。
これをもんっていう風に、
もとんで高い低いというパターンにすると、
環境問題で音的にまとまった印象を受けるんですね。
で、本題に戻りまして、
問題便利すぎる問題とか、
厚すぎる問題、この問題っていうのも、
環境問題と同じアクセントのパターンになっています。
つまり厚すぎる問題って言った場合は、
より一単語感があって、
厚すぎる問題っていうと、
これは一単語ではなくて、
厚すぎるっていうのが問題っていう名詞を就職してる。
専門的には連体説とか、
関係説と言ってもいいかもしれませんけど、
ともかくそこに切れ目があるっていう印象を受けると思います。
まあこういった言い方皆さんやってるんじゃないかなと思いますね。
彼がいつも遅刻してくる問題っていう言い方もできれば、
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彼がいつも遅刻してくる問題、
まあ言えなくはないと思いますが、
フォーマルな場ではちょっと言いづらいんじゃないかなと思いますね。
当然これは文字になった途端その違いっていうのはわからなくなるので、
ツイッターとかねそういうの見てもちょっとわかりづらいとこはあるんですけど、
要は環境問題みたいに、
例えば名詞と名詞の複合語みたいな小さい単位の足し算のルールを、
彼がいつも遅刻してくる問題みたいに、
文と単語みたいなより大きいものへそのルールを適用しているという点で、
面白いし便利と言えば便利なんじゃないかなと思います。
ではこの厚すぎる問題っていうのと、
厚すぎる問題っていうのはどう違うかっていうと、
まあやっぱりさっき言ったように厚すぎる問題っていう言い方をした方が、
ひとまとまり感は出るっていうのはそうなんですけど、
もう一つはそういうジャンルだっていうか、
そういう種類だっていうような感じを受けるんじゃないかなと思います。
問題だとちょっとねわかりづらいんですけど、
同じようなことが人間っていうので言えて、
夜は食べない人間に対して、夜は食べない人間っていう言い方ができるんですよね。
でこれもやっぱり単体だと人間っていうのが、
人間っていう風に問題の場合と同様アクセントのパターンが変わって、
つまり透明人間とか狼人間みたいに複合語の一部となるときの、
そのアクセントパターンを適用してるんですよね。
つまり透明人間や狼人間と同じように、
そういうタイプのそういう種類の人間だっていう言い方が、
夜は食べない人間に反映されているということができると思います。
今回はこの問題っていうのを例に考えましたけど、
これはね話っていうので考えてみるとさらに面白くって、
皿を割った話っていうのと、皿を割った話っていうのと、
やっぱり問題や人間と同じように似たようなペアができるんですけど、
皿を割った話は話が話っていう風に、
もちろんアクセントも変わってるんですけど、
もう一つ連濁っていう現象が起こってますよね。
09:02
この連濁っていうのもアクセントの時と同様、
一単語感を出すための音変化です。
立ち話とか無駄話とかね、
そういう風に割とね日本語ってそういう言い方ができて、
本当は複合語ではない、一つの単語ではないんですけど、
そのルールを適用することによって、
人まとまり感とか、そういうタイプ、そういうジャンルだっていうのを表すことができる。
それが面白みみたいなのとつながってるんじゃないかなと思います。
というわけで最後まで聞いてくださってありがとうございました。
また次回のトークでお会いいたしましょう。
番組フォローも忘れずよろしくお願いします。
お相手はシガー15でした。
10:07

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