どうも、しぶちょーです。 ものづくりのラジオは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、ものづくりに関するトピックをザックバラに語るポッドキャストです。
この番組は、東大阪機械制御の提供でお送りします。
いきなりですけど、皆さんは、なんか表彰されたことってありますか?
小学校とかだったらさ、作文とか絵とか書道とか、いろいろとコンクールありますよね。
金賞取ったーとか銀賞取ったーとかで、なんか廊下に張り出されたりとか、あったじゃないですか。
私はね、芸術系のそういう賞とは全く無縁でしたけど、とにかくね、何か表彰されると嬉しいですよね。
実は、普段は日の目を見ない産業機械の分野においても、優れた機械を表彰しようという賞が存在します。
今日はそんなね、表彰に関するお話です。
日刊工業新聞社さんが出している、重大新製品賞という賞を紹介します。
これは、2024年に出た産業機械の新製品の中から、ものづくりの発展に寄与する素晴らしい製品を表彰しましょうという賞なんですよ。
実はこの賞の話、去年も取り上げてますけど、シャープ71ぐらいで喋ってた気がするんですが、
今回はですね、その2024年度版です。
年始にですね、2024年度の表彰が発表されましたんで、そちらを取り上げていきます。
まあね、全部紹介するとたくさんあるんで、紹介しきれないんですけど、その中でも私の独断と偏見でピックアップしながら紹介していければなぁと思います。
というわけで、今日のテーマはこちら。
産業機械を表彰?第67回重大新製品賞の受賞機会をざっくり解説です。
それでは早速いきましょう。
まず初めに、この重大新製品賞っていうのがどんな賞なのかというのをざっくり紹介します。
重大新製品賞とは、その年に開発か実用化された新製品の中から、
ものづくりの発展や日本の国際競争力強化に役立つ製品を日韓工業新聞社が選定し表彰する制度ということです。
今年の1月6日に第67回重大新製品賞が発表されました。
第67回なんでね、結構歴史の長い賞なんですよ。
第1回っていうのが1958年、そこから順当に毎年行われてまして、今年で第67回に至るというわけです。
今年といっても2024年、昨年の新製品に際する表彰ですけどね。
これ結構ですね、私が勤める工作機械業界からも毎年受賞があるんですよ。
だからね結構注目して毎年見てます。
私はねもう10年以上メーカーに勤めて、工作機械というものを4機種ぐらい世の中に出しているんですけども、
1回も私が携わった機械は表彰されたことがないんですね。
残念です。一度はね表彰されてみたいですよ。
自慢したいんですけどね、なかなかその機械に恵まれません。
まあそれはとにかくとして、産業機械っていう普段は日の目を見ない機械に表彰っていう名のねスポットライトを当てようよという賞でございます。
こういう賞すごくいいですよね。
こうやってね産業機械にスポットライトが当たると、ものづくりの技術に興味を持ってもらうきっかけになりますから。
ものづくり大国日本としてはもっとこういう賞を盛り上げていきたいところです。
ただ当然ですね、この賞自体も一般認知度は非常に低いです。
皆さんこの10大新製品評知ってたって方どれくらいいますかね。
まあ多分ほとんどの方はね知らないと思います。
今日はね、そんな賞があるんだっていうのを知ってもらうとともに、
普段は産業機械に関わらない人でも受賞した機械たちの凄さとか面白さっていうのを楽しめるように解説していきますよ。
ここからはね賞の説明に入りますけども、
10大新製品賞の中でも区分けがありまして、
増田賞、本賞、日本ブランド賞、ものづくり賞、中堅中小企業賞などなど様々な賞があります。
この賞の中で一番トップなのが増田賞で、これは表彰された中でも特に優秀と認定された製品に送られる最高賞です。
増田賞、いや増田さんってどちらの増田さんですかと言えば、
増田秋国さんという方で、日刊工業新聞社の元社長の方ですね。
この10大新製品賞という賞を作った発起人でもあります。
賞の概要が分かったところで、早速ですね、第67回を受賞した流行る機械を見ていきましょう。
今年の受賞機械数は全部で15社、15製品ですね。
15って聞くと結構あるなって感じしますけど、毎年だいたいこのぐらいの機械が表彰されています。
ただ今年はね、さっき話した増田賞っていうのの受賞がないんですよ。
これが事実上最高賞みたいな感じなんですけど、年によってはそれがない年もあります。
今年がそれに当たりますね。
増田賞がなかったのは2019年以来となります。
まあこのあたりは細かい話なんていいとして、これからですね、私の独断と偏見で機械をピックアップして紹介していきます。
まずは本賞を受賞した機械の中から工作機械を紹介いたします。
はい、ちょっとねここからいつもの話いきますけど、工作機械って何ぞやというお話です。
工作機械とは工作を行う機械のことで材料を加工して製品や部品を作り出す機械です。
工作機械は機械を作る機械という意味でマザーマシンと呼ばれています。
工作機械はあらゆる部品を加工して作り出す機械です。
そういった工作機械で生み出される部品が組み合わさってこの世に存在するあらゆる機械ができています。
だからまさに機械を作る機械、お母さん、それがね工作機械というものです。
私も本業の方ではこの工作機械メーカーに勤めておりまして、
工作機械の新機種開発とか新機能開発などに携わっておりますと、ここまでがテンプレートでございます。
モノづくりのラジオのヘビーリスナーの中にはもしかしたらもうこの文明を暗記している人もいるかもしれないですね。
それくらい説明してきております。
ここからねショーの話に戻るんですけど、毎年10大新製品賞の中にはほぼ必ずと言っていいほど工作機械が入ってます。
多分なんですけど、工作機械枠みたいなのがあるのかな。
名言はされてないんですけど、必ず一機種はね工作機械っていうのが毎年表彰されるんですよ。
そして私が作った工作機械は一回も表彰されておりません。
すごく値にもっておりますというのは冗談ですけど、
今年10大新製品賞を受賞した工作機械は大隈株式会社の新しい形のものづくりを実現する小型横型マシニングセンターMS320Hです。
この機械についてざっくり解説していきます。
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大隈株式会社日本を代表する工作機械メーカーの一つです。
今回受賞したのが小型の横型マシニングセンターMS320Hということで名前はねガタガタってしてますけども機械自体は堅牢でございます。
やっぱりね重大進出製品賞を受賞する機械は構造が非常にユニークなんですよ。
このMS320Hという機械かなりね面白い形してるなと思います。
まず横型マシニングセンターって何ぞという話ですけどこれ工作機械の種類の一つです。
ちょっとね厳密な説明じゃなくてざっくりとした説明をするんですけど。
材料を回転させてねリンゴの皮剥きみたいに金属を削っていくって加工を千作と言います。
逆に刃物を回転させて固定された材料を削っていく。これをミーリングとかマシニング加工って言います。
イメージで言ったらドリルでなんか穴を開けるっていうのがわかりやすいよね。
ドリルってさ工具がぐるぐる回転して固定された材料に穴開けますよね。
あんな感じの加工がマシニング加工。そしてマシニングセンターっていうのはそういう工具を回転させて固定された材料削っていくという工作機械の種類のことです。
これがねマシニングセンターと覚えておいてください。
そして横型マシニングセンター何やらね頭に文字がつきましたけどこれ何なのかとこれどういうことかっていうと工具が横向きなんですよ。
横型があるということは当然縦型もあります。マシニングセンターは大きく分けて縦型マシニングセンターと横型マシニングセンターに分けられます。
縦型マシニングセンターは回転する工具が地面と垂直の方向についてます。だから正面から機械を見たら回転する工具が縦向きについてる感じね。
これが縦型マシニングセンター。一方で横型マシニングセンターは工具が寝てるんですよ。
地面と平行、横から工具が突き出している構造になってます。これが横型マシニングセンターです。工具の向きで横型縦型があるということです。
そしてそれぞれよし足があるんですけど縦型っていうのはね非常に一般的な形です。
まあ皆さんもね工具が縦についてるって想像しやすいと思うんですよ 例えば学校の工作室とかにボール板って言ってわかるかな
ドリルがついてて いろんな部材にね穴を開けるための機械なんですけど縦型ってのは本当にああいうのと一緒です
材料も取り付けやすいし直感的にも扱いやすい非常にポピュラーな形です じゃあ横型マシニングセンターって何で存在するのかということですけど
工具を横に寝かしておくといいことがあるんですね それが何かっていうと工具を寝かして削ると削りカスが勝手に下に落ちてくるんですよ
これもねまた頭の中でちょっとイメージしてもらう必要あるんですけど 縦から削ると削りカスって材料の上に溜まっちゃうんですね
例えばあなたがドリルを今持ってますよとその大きいドリルで地面に穴を開けるのと 壁に穴を開けるのだと全然違うのイメージできるでしょ
地面をドリルで掘った時ってさ 開けた穴に掘ってた削りカスが入っちゃってなんか掃除しないと邪魔だよね
せっかく開けた穴に詰まっちゃうしなんかやりにくいと でも壁に穴開けるんだったらその壁に穴開いた分の削りカスって勝手に下落ちてく
よね地面の方に 少なくともそのカスが穴を開けるという作業に対して邪魔にならないんですよ
これが工具が寝ている横型であることのメリットです だから横型マシニングセンターという機械は無人運転とか自動化が非常に得意な機械で
特にね自動車業界のラインとかに好んで使われるんですね ここまでが一般的な横型マシニングセンターの話ですけど
今回10大新製品賞を受賞した ms 320 h という機械はですね 小型の横型マシニングセンターなんですよ
横型マシニングセンターという種類の中でもかなり小さい部類に入りますし これちょっとね専門的な話になるんですけどかなり珍しい軸構成をしてます
普通はね横型マシニングセンターって 2パレットチェンジャーっていうね削りたい材料を
パレットっていう土台ごと交換するっていう装置がついているのが一般的なんですよ 機械の外でパレットっていうまあテーブルみたいなものですね
材料をくっつけておいてそれを段取りエリアっていうところに放り込んでおくと 加工が終わったもと自動で交換してくれると
これがね横型マシニングセンターの2パレットチェンジャーっていうね常識的な形です 基本的には横型マシニングセンターって言えばこの2パレットチェンジャーがセットでついているのが
当たり前なんですね 2パレットチェンジャーのない横型マシニングセンターっていうのはもうエビのないエビフライみたいなもんで
肝心な部分がざっくりかけてるじゃないかという感じなんですよ ただやっぱこの2パレットチェンジャーっていう機構がすごい
でかいのよ だからね横型マシニングセンターそれなりにでかくなりがちなんですけど
まあこれまあ横型マシニングセンターだからまあしょうがないよねっていう感じだったんです けどこの ms 320 h という機械はですね
2パレットチェンジャーがついてないんですよ つまりはエビのないエビフライじゃないかという感じなんですけど
これまた違ってね非常に特殊な形をしていて この機械はね今から言うことは理解しなくていいんですけど
垂直のロータリーテーブルに油圧ジグをつけてガントリーローダーで自動化するっていう 形になってるんですね
機械に詳しいよっていう方はですね概要欄にリンク貼っておくんで見ておいてください それを見ればね私の言ってることわかるはずです
ほとんどの人はね今言った話何のこっちゃって話だと思うんですけども イメージで言えばザックしたイメージよ
ufo キャッチャーみたいなもんでさ 機械の天井がこうガバッて開いてね
ufo キャッチャーみたいなやつが次削る材料をウィーンって持ってきてくれる みたいな形をしてるんですよ
こういうのをガントリーローダーと言います 上から必要な材料が降りてくるという形になっている
横型マシニングセンターっていうのは業界の中でも非常に珍しい形なんですよ 工作機械においては上にものを持ってくるっていうのがね
結構重要なんです さっき言ったように下には削った切り崩っていうのが落ちてくるんです
そしてそれはいろんな悪さをしてですね だいたいこの切り崩っていうのが原因で自動化システムっていうのは止まってしまいます
機械の隙間に切り崩が挟まって動かなくなっちゃうみたいなね もうよくあるんですよこういうのが
その切り崩を掃除するために人が介入してたらそれも自動化じゃないよねってなってしまうんです だからこの切り崩の処理っていうのはね非常に重要な課題なんですけど
このですね ms 320 h っていう機械は とにかく下に切り崩を落として綺麗に回収するとそこがね設計のコンセプトの根底に
あって 切り崩を処理するための機械構造になってるんですよ
ほんと徹底的に作り込んでるなーっていう形の機械です 本当にねこう斬新な形だなーって私が見てすごく思いますね
工作機械ってさもういろいろと形が出尽くされてしまって 機械の構造では差別化難しいですねと言われてるんですけど
まだまだ新しい構造を思いつくんだなと さすがは技術の奥まで後舌をまかざるを得ない
まあそういう面白い機械でしたね ただこの機械がどこの業界向けの機械なのか正直コンセプトかよくわからなかったんですけど
とにかく10大新製品賞を受賞しただけあって非常に面白い 工作機械ですね
次もうちょっとわかりやすい話しましょうか さすがにね工作機械の話となるとどうしても細かくなってしまうんで言葉でね
伝えきれない部分が出てきてしまうんですね 次紹介するのは第67回10大新製品賞
ものづくり賞を受賞した製品ですこちら 弱さ生じの ai 外観検査装置
f ai ng アウト e x w と 名前は中を掃除って感じですよね
まあこれまあ名前の通りですけど ai を活用した外観検査装置です 製品の見た目を検査してよし足を判断するための装置ですね
外観検査って非常に重要でして作った製品の表面に傷がないかとかさ 汚れがないかあと食品であればね異物が混入してないかなどなど
外観から得る情報って非常に多いわけですよ 従来はラインでね人が一点一点チェックして猫外観確認してたりするわけなんですけど
それを ai で代替できますよということです ただこれ非常に一般的な話で
ai を用いた外観検査なんてね正直ありふれています 逆に製造業で ai 導入しようとなったらだいたいまず最初に ai を使った外観検査と
かの話になってくるわけです 超超度定番な活用なんですね
何の変哲もない活用と言ってもいいかもしれない まあそれぐらいでベターな感じです
ただまあそれでもね十分協力ではあるんですけど まあそれだけだとさすがにね賞を取るほどじゃないかなという感じです
じゃあこの弱さ生じの ai 検査装置何が優れているかといえば ai に学習させるコストっていうのは非常に低いんですよ
外観検査のために学習させるのは良品のデータだけでいいんですね これで ai を活用する上で非常に重要なことなんですよ
普通は製品の良し足を ai に学習させて判定させようと思ったら 良品と不良品の両方のデータが必要になります
ok のものの画像とこれは ok ですよっていう正解ラベル そして同じく ng のものの画像とこれは ng ですよっていう正解ラベル
こういったデータを教師データなんて言いますけど これを ai に学習させることで良し足を判断できる ai っていうのができるんです
ただただただ ここでね非常に大きな問題が立ち塞がりますそれが何かといえば
不良品のデータが全然集まらないということです 生産ラインにおいて
そんな馬鹿すか不良品なんて出ないんですよ そんな大量に不良品が出る工場っていうのはそもそも ai 導入以前にやることが山ほどありますからね
ai で外観検査しようって会社はそもそも滅多に不良品なんて出ないんです そうなると
ai に学習させるための教師データっていうのが作れないんですよ 圧倒的に良品のデータが多くて不良品がほんとちょこっとのデータしかないと
ある程度はデータオーギュメンテーションと言って一つの不良データから 複数の学習データとしてもこ水増しすることもできるんですよ
拡大したりとか反転させたりとかマスキングしたりとかですね いろいろと水増しの方法ってあるんですけどそれでもやっぱり限界があるんです
私もね仕事で ai 使うときは ng データをどうやって集めるかっていうのがすごく難しくて
ai 運営の技術的な話よりも実はそのハードルの方が圧倒的に高かったりするんですよ ai の世界ではね
ガーベッジインガーベッジアウトなんて言葉がよく使われまして これはゴミを入れたらゴミが出てきますよという意味なんですけど
どんなに ai のアルゴリズムが優秀だったとしても 学習データの質が悪い
ゴミのデータを与えれば結局それによってできる ai はゴミ同然ですよと これがねガーベッジインガーベッジアウトということです
とにかく検査に ai を使おうと思ったら不良品のデータってのをしっかり集めて 質を上げるってことが重要でそして不良品のデータでそんな簡単に集まらないからそこが
ネックになってくるわけですよ そして話を戻しますが10代新製品賞を受賞した
岩沢翔二の ai 検査装置はなんと不良品のデータがいらないんですよ 良品のデータだけを学習させておけばなんと不良品も見つけられてしまうんですね
実に素晴らしいですこういうのを教師なし学習と言ったりします ok のデータ ng のデータっていうそういう教師データがなくても判断できるようになるので
教師なし学習と言われます まあこれ自体も実はそんなに目新しいものではなくて
いろいろとそういう ai のアルゴリズムは開発されています 代表的なのはね元と言われるもので
ジェネレーティブアドバーサリアルネットワークスの略で元と言います 敵対的生成ネットワークと言われるものです
まあこれすごいね面白い仕組みのネットワークで ジェネレーターっていうですね偽物の画像を生成するという仕組みと
ディスクリミネーターっていう 画像を偽物かどうか見分けるっていう仕組みを戦わせて
ジェネレーターってやつはねこのディスクリミネーターを騙すようにどんどん学習を繰り返して 逆にディスクリミネーターはジェネレーターが生成する偽画像を正しく見分けるように学習して
この2つがこう敵対して戦いながらですねどんどんどんどん学習を勝手に進めて 精度を上げていくというそういうものなんですよね
これがガン敵対的生成ネットワークというものです そしてこれを用いると良品の画像を入れるだけでAIの精度を高めていけるんです
弱さ生じのAI検査装置の使用にはねまあそういう 具体的に何使ってるかっていうことは明記されてないんですけどおそらくこういう技術が
用いられていると思われます この弱さ生じのAI検査装置の受賞理由としては
そういった技術をパッケージ化して 誰にでも使いやすいようなシステムとして作り上げたというところにあると思います
商品の説明文ね読みますけど このAIは良品を学習する仕組みで不良品を大量に揃える手間を省いた
カメラや照明 AI用のパソコンなど必要な機器をすべて装置に盛り込んだ 同装置を製造ラインに設置し
ベルトコンベアを流れる良品を数十個程度撮影 その画像を学習していき良品と異なる特徴を異常と判定するAIを生成する
判定対象は異物の混入や色ムラなどで撮影から30分程度で性能評価ができる
めちゃくちゃ早いですね 製造ラインの上下で備え付けたカメラで連続撮影することで裏表両面同時に検査が可能
せんべいなどの食品業界や金属部品向けに提案し 熟練者に頼っていた加工品の目視検査の自動化のほか
製品品質の安定や効率化に貢献するということですね 製造業でAIを使っていこうと思ったらやっぱねこういうところが非常に使い
ところだと思います 数十枚撮影しただけでしかも30分程度ですぐ性能評価ができるようなAIって
これは素晴らしいパッケージング化してるなと思いますね 最後に紹介する受賞機は皆さんの生活にももしかしたら関わってるかもしれない
そんな非常にユニークな機械です それがこちら
レモンスライス挿入システム DFC-L01です これを受賞したのはアサヒビール株式会社さんでして
工場の来に導入した機械です 皆さん
ミライのレモンサワーっていうお酒ご存知ですか 今でもコンビニに売っているのがちょっと微妙なんですけどよくあるね
缶のレモンサワーですよ 昨年末に実はこれとても話題になったお酒でしてこのお酒の特徴は
缶の中に本物のスライスされたレモンが入ってるっていうことです プルタブを開けるとさ普通の飲料のプルタブとは違って
シーチキンの缶詰みたいにさ丸々上蓋が取れるような蓋になってます そしてそこにはお酒とスライスレモンが入ってるっていう非常に面白いお酒なんですよ
これが昨年末大ヒットしまして 飲んだよっていう方もいると思います
これ重大新製品賞と何の関係があるのかといえば この缶にスライスレモンを入れていく設備装置
それが重大新製品賞を今回受賞したんですよ これなかなかニッチで面白いでしょ
缶にレモンを入れるだけの機械とかワロタと これバカにしちゃいけませんよ
よくさ刺身の上にタンポポを載せる仕事っていうのがネットスラングとして使われる ことありますよね
それは頭を使わない簡単な仕事みたいな意味合いで使われますけど 缶にレモンを入れる仕事ってのはねまた違うんですよ
これは非常に難易度が高くて技術も盛り盛りなんですね この機械の役割は今も言った通り
缶にスライスされた乾燥レモンを入れていくということです 言葉にすればねそんなことかと思いますけどこれ非常に言うは易しで難しいんですよ
なぜならまずレモンの形ってすべてバラバラで一つとして同じものがないんですね 自然のものですから
機械って基本的に定型のもの形がしっかり定まっているものを取り扱うの得意なんですけど 形にバラつきがあるものだったり柔らかいもの
そういうものを扱うのが苦手なんですよ だから実は形が決まっていないスライスレモンを
正確に缶の中に入れていくっていうのは結構技術的なないのが高いことなんです さらに
缶の飲料のラインってめっちゃくちゃ早いんですよ 例えば人気の缶ビールとかは1分間に1000本とか2000本生産するんです
そういうスピード感でものが流れていく中で不定型のレモンを1個ずつ間に入れていくと この仕事を機械にさせなければならない
と聞いたらねこれの難易度の高さってなんとなくわかりますよね そして今回ね
10代新製品賞を受賞したレモンスライス挿入システム dfce l01ですけど もうレモンを入れる以上に技術もモリモリ入れられているんです
これねどういう仕組みかっていうのは一言で語ることはできないですけどいろんなもの が組み合わさっています
まずカメラ これでラインを流れているスライスレモンを瞬時撮影して画像処理を用いてレモンの形状とか位置を
特定します その次にパラレルリンクロボットっていうですね非常にスピーディーに動く産業ロボットがあるんですけど
そのロボットに対してレモンのどこを掴むのかという情報を瞬時に送って レモンを吸着します
ロボットハンドでこうグワッと掴むわけじゃなくて キューバーみたいなもので吸い上げるって形で吸着するんですね
そして そのロボットの隣を高速で流れていく缶の中にスライスレモンを的確に落としていくと
そういう流れのラインなんですね 受賞の説明文を読み上げますけども
システムはゼロからの開発となりレモンスライスの形状把握カメラや 吸着のための特殊パッド
高速処理などを含む多くの技術課題を克服した さらに複数のパラレルリンクロボットと ai による検査を駆使することで
1分間に600本を製造可能とし 量産化に必要な製造スピードも確保した
飲料館は販売2週間で初回出荷量の35万ケースを完売し システムは飲料業界の技術力向上と発展市場の創造に大きく寄与したということですよ
いやーやっぱねいいですよね まあ今回ねいろいろな機械紹介しましたけどこういう縁の下の力持ちの機械とか技術が
ショーを受賞してね少しでも表舞台に出てくるっていうのがね私は本当に好きなんですよ だってさ例えばねこの未来のレモンサワーっていうお酒を飲んでさ
一体どれだけの人がだよ これどうやってレモン缶に入れたのかなぁ
どういうシステムなのかななんて考えますか 普通ってまずその視点でものを見ないですよね
でも今説明した通り これだけの技術的な努力によってそれは成り立っているんですよ
こんなんは氷山の一角でして我々が普段触れるすべてのものにそういった努力とか 作った人とか技術があってストーリーがあるわけです
でもそれを手に取って使う我々からはそれは全く見えない世界なんです そして知る機会すらありません
別にねそういうのをすべて理解して物を使いと言いたいわけではなくて そういう作り手の面白さっていうのもまあやっぱりユーザー側が知ってもいいなって思うんですよね
私もこのものづくりのラジオとかあとボイシーの方ねものづくりの視点なんて番組を作っている わけですけどやっぱそういうことを伝えたくてやってますからね
そしてねちょっと今からですね飲み物を飲ませてもらいますわ いやー私ねこの話をした後に未来のレモンサワーを飲みたいって思ってね
温めておりました 缶は冷やしているんですけどプチ企画を温めておきましたって話ね
でなので今ねー まあまあ音でないか
まあ未来のレオンサワーがね私の手元にあります そして実は私まだ1回も飲んだことないんです
そもそもねこれ手に入らんのよ レモンスライス挿入システムの話は実はねボイシーの方でもしてるんですね
その話した時にいや飲みてーなーと思ってコンビニ探しもあったり 酒屋さん行ったんですけど全然置いてないの
だからしょうがなくてですね amazon で6本セット買いました 多分定価よりねちょっとというかだいぶ高かった気がしますけど
でもやっぱポッドキャストでこの話をした後にこのお酒をねー 飲みたいと思ったんですよだからね今から突然の食レポ
食レポ酒レポですねそれちょっと早速いただきますね 猫開封の音もちゃんと録音できるかな録音しときましょう
うわっ おっ
あきましたなぁ本当にレモン入ってるじゃん すごいですちゃんとレモン入ってますよまあ当然ですけど
いやーなんかやっぱ面白いねこのレモンを入れたのが今話したですね レモンスライス挿入システムだということです
飲ませてもらいますね いやーおっしゃっていいなぁこれいいねぇ
うまい あんまり晩酌する方じゃないけどね
あーいいねとてもうまいですね ポッドキャスト1本収録し終えた後の酒は美味しいですね
なんならこの前にボイシー2本撮ってるんでねこれ3本目ですけど 乾いた喉にね潤いを与えてくれます
まあまだポッドキャストもね収録終わってないけどね まだクロージングトーク残ってるけどいいですね
未来のレモンサワー amazon の購入リンクぜひ貼っておきますんで 今日この話を聞いた皆さんはね
未来のレモンサワー飲むとき あーこれはものづくりのラジオで言ってた装置で入れられたレモンなんだと思ってね
ぜひとも飲んでみてください そしたらもしかしたらまだね味合いも一つ変わるかもしれませんよ
ものづくりのラジオもですねぜひともお酒のつまみご利用ください クロージングトークですお便りの返信していきますいつもありがとうございますフィリックさん
126は拝聴しました 産業革命以前の技術でトースターを作る
まさにマインクラフトの実写版です とても興味深かったのでテッドでの研究発砲用の動画を見ました
テッドあるんだあそれ知らなかったらちょっと見とこ 東松統一さんの説明ぶりが絶妙で非常に面白い
この観客を魅了する力に関心するとともに彼の奮闘ぶりに涙が出ました 15年後の彼は今何をしているのでしょう
まあいや予測するのは不可能でしょうねかなり奇想天外の人ですから ただ人が想像しえないようなめちゃくちゃ面白いことをやってるであろうというのは
ねなんとなくイメージできますね この話を聞いて鉄鉱石を精霊するのは大変なことだし
そもそも航路はその熱で解けないのか心配になりました そこで調べてみると航路の内壁は非常に高温に耐えることができる
耐火レンガや耐火コンクリートで覆われており1600以上の高温でも解けず 航路の熱を効果的に遮断するとのこと
さすがだと思いましたが現在は維持費や脱炭とかの観点から 航路から電路に転換中
日本製鉄の us チールの買収は同社が持つ 電路技術を取り入れる狙いもあったのですね
しかしながら日本製鉄側のシナジー効果の見込みの甘さ 経営陣の判断ミスそもそもの m & a の経験不足などのドタバタから買収時期が
アメリカ大統領の選挙ギアと重なり政治的な理由で買収失敗 とても残念です
それでは次回の配信も楽しみにしていますということでありがとうございます コールの仕組みまでね調べていただいたようで非常に素晴らしいですね
コールは熱で解けないのか良い問いだと思います そしてね確かに今はカーボンニュートラルの流れから
コールから電路への置き換えっていうのは注目されていますね ただ電路は電路でねやっぱり電力消費が非常に多いので
そもそも電路で使う電力自体を非化石電力っていうねまぁ再生可能エネルギーから得られる ような電力に置き換えなければその意味がないよねっていう話もあるし
そこができてね初めてカーボンニュートラルですから まあある意味高製鉄業界だけじゃなくて発電インフラも含めた非常に大きな話になりますよね
まあそこに加えてねこう場合で元大統領の海流問題っていうのもこう入ってきてね まあそれも全然決着つかなそうですしちょっと話それますけど後はね全税会話した
ような 牧野フライストにデックの話もそうですし
最近の話題の音ホンダと日産の話もそうですし この中製造業と一口に言っても技術だけじゃない
いろんな問題が猫立ちふさがっているんだなぁと最近ねしみじみ感じますね 最近はちょっとそういうトピック多いなぁと思いますし今今年はねそういう位置
点になりそうな気がしますね ということで毎度本当にありがとうございます
毎度ねこうやってお便りいただけると非常に嬉しいです私もね配信のモチベーションも上がります というわけで今回はここまでとさせていただきます
私は支部長技術研究所という技術ブログも運営してます 週1更新を目標に更新してますのでそちらもぜひ覗いてみてください
また x でも毎日役立つ技術情報を発信を行っております朝7時20分 夕方18時20分に必ず投稿しておりますのでそちらもチェックよかったらフォローしていただけると嬉しい
です あとものづくりの視点というボイシーでの音声配信もやってますこちらは月曜日から金曜日までの
集合で配信中です 思いきやですねこれね実は日曜日も配信始めちゃったんで収録になったんですね
つまり私はですね月火水木金土日余すことなく毎日音声配信をしている男に この度になりましたつまりこれね佐々木良ストロングスタイルですよ
ということでこれからも音声配信どんどん頑張っていきたいと思います ものづくりの視点の方では10分ぐらいで聞けるものづくりの話してますのでよろしくお願いします
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