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参院選目前!私たちの選挙:選挙ポスター
2025-07-15 10:34

参院選目前!私たちの選挙:選挙ポスター

慶應義塾大学名誉教授 玉井清

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日々お伝えしているニュースや話題の中から一つのテーマに絞って専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー
Weekly Close Up今度の日曜日20日は参院選の投票日ということになっております。福岡選挙区では定員さんに対して13人が立候補している状況です。
今週は参院選目前私たちの選挙というテーマでお送りしております。今日は選挙ポスターについて取り上げます。
選挙が始まって今日に至るまで選挙ポスターはどういう変化をたどってきたのかこの方に伺います。
慶応義塾大学名誉教授で政治学者の玉井清さんです。
玉井さんおはようございます。おはようございます。
今回は選挙ポスターについていろいろ伺いたいなと思うんですが、そもそも選挙ポスターというのはいつ頃から始まったんですかね。
本格的に一定に導入されたのは昭和3年、1928年の男子普選による衆議院選挙から。
普選というのは男子普通選挙のことですよね。
もうほぼ100年ぐらいの歴史があるということですかね。
はい。国政選挙で使われるのは100年前からですね。
当時はどんなポスターだったんですか。
凝った図案が大量に作成され、街中に貼られたというのが実情です。
ルールはですね、大きさと印刷の使う色というのは規制がかけられていましたけれども、
実は貼る場所とかはですね、特にルールはなかったんですね。
勝手に人の家の壁にペタペタ貼られることになるんです。
え?勝手にですか?
至るところにスペースさえあれば、街中に貼り出されたっていうのが実情で。
例えば列車のガードの上の方とかですね、どうやって貼ったのかっていう。
あるいは崖の上からぶら下げたりですね。
当時の新聞の記事などは、電柱が特に貼られたんですが、
半段形みたいだということで、まずは目に見えるところから貼りますよね。
それがどんどん貼るとこないから上に上がっていって、風景もあるということですね。
今は、例えば衆院選で言ったら小選挙区制、比例平率ですけども、昔は違いましたよね。
この時は中選挙区制ですね、衆議院の場合は。
じゃあもうくまなくその件を回って貼っていくという作業だったんですね。
3500万枚近くのポスターが作成されたんです。
そのポスター自体は、やはり候補者の顔と名前がメインだったんですか?
03:01
名前だけっていうのもありました。
ただ凝ったポスター、特に有力政党のポスターなどは、
今アメリカの大統領選挙と似てていて、
強豪政党を非常に醜悪に描いて、
自党は殺党としているという、比較広告みたいなポスターもたくさん作られたんですね。
今じゃ考えられないですね。
その選挙ポスターの始まりから、どういうふうに今に至るまでの変化があったんですか?
第16回総選挙、昭和3年の男子不選の国政選挙で、
もうたくさん作られたので、選挙の後にゴミだらけになったんですよ、街中が。
それでこれはちょっといかがなものかということで、
実は抑制がかけられることになります。
演説の告知のポスターのみ認めると、しかも貼る場所も限定すると、
そういうような制約がかけられることになります。
ですから今私が申し上げたような、非常に面白い選挙ポスターが街中に貼られたっていうのは、
実はこの男子不選後の国政選挙が最初で最後であったということです。
逆に言うと、それで戦争に日本が入っていて負けて、
その後は物資がないので、選挙ポスター自体はそんなに作れないわけです。
そのうちだんだん復興していくと、紙も印刷もできるようになってくると、
また街中に勝手に電柱に選挙ポスターを貼ったり、
いろんなことが行われて、これはさすがにまずいだろうということで、
今から半世紀前ぐらいに公営の掲示板ができて、
そこ以外は貼っちゃいけないということになったわけですね。
最近の選挙ポスターの傾向ってありますか?
写真が載って、笑顔の候補者の写真があって、
そして政党を所属した政党名、あとちょっと一言ぐらいキャッチフレーズがあると。
なぜかみんな笑顔で。
そういうパターンのカラーの印刷が定番になってるかと思います。
写真は加工している部分があるんじゃないかなと思います。
あれは別にいくら加工してもいいんですよ。
そうなんですね。
あるいは何ヶ月以内に撮った写真とかあるじゃないですか。
いろんな証明書の場合は。それもないわけですよ。
だから極論言えば20年前の写真を使ってもいいんですよ。
そうなんですか。
若く殺草としたイメージをポスターで訴えたいために、
06:02
あれはプロのカメラマンを多分採用したり、
いろいろそれなりに計算はしてると思いますけどね。
昭和3年の男子普通選挙からポスターが導入されたってことでしたけど、
以前と比べてなぜ導入されるようになったんですか。
海外の影響なんです。
第一次世界大戦で、ポスターが戦争のプロパガンダとしてヨーロッパでたくさん作られたんですね。
この後、選挙においてもポスターが使われるようになって、
これを日本に輸入されてきた。
二つ目の理由が男子普選なんです。
それまでの制限選挙の制約が取っ払われましたので、
300万の有権者が1,200万人に急増したんです。
しかも、小選挙区制から中選挙区制というように、
選挙の地域は広がったわけです。
したがって選挙区によっては、それまでは1万人以下の有権者だったものが、
突然12万の有権者を相手にしなきゃいけなくなると。
となると、特定多数の人に訴える必要があるわけですよね。
それまでの日本の選挙って、わらじ巻きの選挙って言われていて、
個別訪問が認められていたんです。
トントンと叩いて、ドアを開けて、「よろしくお願いします」というような、
いわゆる下駄履いてサンダル履いて、有権者の家を回って行う選挙で十分大丈夫だったんですが、
有権者が急に増えて、なおかつ個別訪問が禁止になって、
これ現在までずっと続いてるわけですけども、
ですから今でも個別訪問は禁止ですよね。
これ変わってないんです、ずっと。
それが禁止になったので、不特定多数の人に訴えるためには選挙ポスターが必要ということですね。
それから第3番目は、この時代は大正デモクラシーという時代と、
昭和の政党政治で、近代日本の中で最も民主的な時代だったんです。
したがってこれからの選挙は、みんな政策を訴えて選挙しなきゃいけないということで、
それを選挙ポスターで使って訴えていく。
ですからこの時の選挙ポスターは、先ほど申し上げたように、
相手を貶めて自分のところをよく見せる図案とともに、割合と政策が細かく書いてある。
そういう特徴があります。
いや今日は、選挙ポスターの歴史始まりの頃から色々な貴重なお話を聞かせていただきまして、
玉井さんどうもありがとうございました。
どうもありがとうございます。
ここまで慶応義塾大学名誉教授で政治学者の玉井清さんでした。
09:04
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