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日々お伝えしているニュースや話題の中から一つのテーマに絞って専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー
Weekly Close Up。今度の日曜日は参院選挙の投票日開票日です。
与党は過半数確保を目標に、野党は過半数割れを狙い選挙戦を展開するなど各陣営の動きも熱を帯びております。
そこで今週は参院選目前私たちの選挙というテーマでお送りします。今日は選挙の歴史についてです。
慶応義塾大学総合政策学部教授の清水唯一郎さんです。
清水さんおはようございます。
おはようございます。
そもそも日本で選挙が始まった1890年当初はどういう制度だったんですかね。
1890年、明治23年ということになるんですね。
なんで明治維新から四半世紀ぐらいしたところで国民が政治に参加をする必要がある憲法ができてというところで
ここで選挙制度が導入されてくるということになりました。
でもいきなり国政の選挙が始まったわけではないんですよ。
地方自治は民主主義の練習と言い方をするんですが、
まずは不憲会ですね。今では都道府県議会ですが、
その不憲会の選挙のところから始まって少し練習を、
これ県によって何年かが違うんですが、積んで衆議院議員選挙が始まるということです。
その衆議院の選挙制度がスタートしていったときの選挙人、そして非選挙人はどういうものだったんですかね。
今だと非選挙権のほうは20歳以上ということになってますし、
選挙権のほうは18歳以上というふうになっているのがご存知のとおりかと思うんですが、
当時はもう少し制限が高い、強いものでした。
特に選挙権のほうは25歳以上の男子。
かつこれは小学校6年生の歴史ぐらいでもやりますが、
直接国税という主に土地にかかってた地層といわれるものですね。
あと所得税なんですが、この直接国税というのを当時のお金で15円以上収めてた人が、
選挙権を基本的には持つという考え方でした。
そして非選挙人は?
非選挙人は今と同じで年齢が少し高く設定されてまして、30歳ということですね。
でも不思議なことに、一番最初は非選挙権に関しても納税要件があったんですよ。
これは選挙権のほうはよく言いますよね。
人口の1%しか選挙権がなかったと言われますが、
当時日本の人口が4千万人ちょっとでしたので、
それに対して選挙権者が45万人、1.1%ということで少なかったとよく言われるところですね。
そして女性には当時は選挙権なかったということですよね。
どちらかというと江戸時代の時から村の中でみんな助け合いでやってきたので、
その中で責任がある人というのは土地を持ったり資産を持ったりして、
村の貧しい人を助けたりしてたんですよね。
それと同じような考え方で、
ある種村の代表をする人というのは財産を持っているよという、
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常の資産がある人は常の志がある。
高産あるところ、高支ありというふうに言うんですが、
他の人のことも考えて1%なんだけど、
残り99%のことも考えて投票するよという考え方なんですね。
なので女性の選挙権を制限していたというのは実態としてはそうなんですが、
どちらかというと女性も子供も含めてその分も高額納税をしている人が投票するということですよね。
よく誤解されるんですが、今でも実は選挙権って100%じゃないですよね。
18歳未満の方というのは選挙権を持っていないので、
家庭を持っている人間というのは投票するときに当然自分の子供の将来とかってことを考えて投票しますよね。
それがより良かったというのがこの明治の選挙だというふうに考えていただけるといいかなというふうに思います。
なるほど、差別的な意味合いとかではなく、
その地域をあるいはその家族を代表して自分が声を届けるっていうようなニュアンスですかね。
ただその女性も投票権を持つようになったりっていうふうに制度が変わってきたのはいつからでしょうか。
女性はなかなかこれ時間がかかりまして、
男性の方は1890年に選挙が始まる、衆議院議員の選挙が始まって、
35年後の1925年ちょうど100年前なんですね。
にこの男子普通選挙というのが導入されるということになりました。
ところがこれ実は我々政治学とか歴史学の研究者の間でも、
10年ぐらい前までは普通選挙導入って言ったんですよ。
おそらく皆さんも学校で1925年普通選挙って習ってきたと思うんですね。
これ当時の時代の中で普通選挙が始まったっていうふうに言われているので、
その段階では女子の選挙権がないということは、
婦人賛成権度はあったんだけれどもやっぱり忘れられてるんですよね。
それが最近歴史研究者の間、政治学の研究者の間でもようやく修正がされて、
男子普通選挙100年ですねって言い方がされるようになってきてます。
そして大きく変わるのは戦後ってことですかね。
戦後の45年敗戦の年ですが、
その年に衆議院議員選挙法という当時の法律、
今の公職選挙法にあたるものですが、それが改正をされて、
女性も男性と同じように選挙権と非選挙権を得るということになりました。
きっかけっていうのはやっぱりアメリカの影響なんでしょうか。
戦争に負けてアメリカに男女同権でいくようにということを言われたというのもあるんですが、
もう一つ大きな社会的な背景としては、
戦時中に女性の社会品質が進むんですよね。
男性が出生していなくなっている分を女性が補うということがあるので、
そうすると当然女性も自分の意思を発言していいんだよねっていうことになってくる。
先ほど代わりにその家を代表して投票しているという話をしましたが、
そうではなくて個々人がそれぞれに考えを持っているんだと。
それはその個々人の考えを発揮して選ばれるのが本当の民主主義だよねってことになっていった。
女性もそうやって選挙権を得るようになって、やはり立候補した人もたくさん女性はいたんですか。
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そうなんですよね。
これよく調べると79人と言われたうちの一人が実は名前が女性的な男性だったので、
実は今78で、もう二人いたので80人なんですが、
80人が立候補して39人が当選したということが知られています。
実は福岡の方も一人いらっしゃるんですよ。
やっぱり福岡もそういう女性で頑張られてる方が当時からいたというのはとても興味深いところですね。
ちなみにそのときは、中選挙区制、小選挙区制などというとどういう仕組みだったんですかね。
実はこの戦後の女性が大量当選した1回だけは大選挙区なんですよ。
都道府県を一つの単位にするような選挙区なんですね。
福岡のように大きなところは2つに分かれて、福岡とか北海道とか東京とかは2つに分かれてるんですが、
ちょうど3人と同じような形の大きな選挙区ということになってました。
最近で言うと選挙権が20歳以上だった者が18歳以上というふうに年齢が引き下げられまして、
10年ほど経ちますけども、その引き下げからここまでを清水さんはどうご覧になってますか。
状況は割と変わってきたなというふうに思うんですよね。
というのが、若者が政治に関心がないみたいな議論というのがいろんなところでありますが、
これまず世界的にそうなんですよね。
若者はまだ自分で家庭を持って生活をしているわけではないので、
そんなに政治には直接関心がない。
30代くらいになって子供が生まれたりとか家庭を持ったりとかすると、
やっぱり政治に関心が上がってきて投票率が上がるんですよね。
なんで忘れちゃいけないのは、私たちも若者の投票率が低いとか言ってますけど、
自分たちが20代の時は一番投票率が低いんですよね。
一方で今10代の投票率は非常に高いんですよね。
18歳、19歳が高いってことですね。
そうすると実は問題なのは、
高校まででシチュエーションシップ教育的なことをしっかりしていただいているのに、
20歳になった途端にその社会との関わりというのがちょっとぶつっと切れるところがある。
それは大学で学んでいる間だったりとか、
会社に入って忙しい時だったりとか。
こういうところを投票だけにフォーカスを当てるのではなくて、
日常的な活動ですよね。
今、福岡だとちょうど祇園山傘が始まるところだと思いますけど、
お祭りは祭りごとですから、
ああいうところから普段の地域の公共だったりとか、
地域の取り組みだったりとかに参加できる入り口があるようになってくるっていうのが、
今後必要なのかなというふうに感じていますね。
今後、理想とする選挙制度って清水さんどんなものだと考えますか。
選挙制度自体は非常に考えて作られたものですし、
今比例代表が一緒に入っている部分というのも、
小声、数声と小さな声というのをちゃんと反映させるようにということで作られています。
当然その制度としては混ざっているので、
なかなか綺麗な結果が出にくいというところはあるんですが、
それは考えて作られたものですし、
そう簡単に変える必要もない。
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実際日本では政権交代も起こっているわけですよね。
そうすると重要なのは、
私たちは非常に軽裕なことに衆議院で2票を持っていて、
参議院で2票を持っていて、
4票を持って自分たちの行きたいところを決めることができるので、
私たちがしっかり情報を得て決められるようになっていくというところが、
とても大きなことかなというふうに思いますね。
投票率を上げていくためにはどういうことが課題なんですかね。
それはでも投票率が低いことというのは、
私たちが投票に行かなくても不満がなく暮らせているという側面でもあるので、
僕はそれは一概に悪いことだとは思っていません。
逆に言えば私たちが本当に生活の危機に瀕したら、
確実に投票に行くわけですよね。
重要なのは、もしその生活の危機に瀕せたりとか、
自分が変えたいとかこうなってほしいというものがあったときに、
投票に行ってそれが実現できるような世の中にしていくというのが、
これが一番大事なことだろうなというふうに思います。
今日は清水さんありがとうございました。
ありがとうございました。
ということで、選挙の始まりから今に至るまでについてね、
今日はお話をいただきました。
慶応義塾大学総合政策学部教授の清水唯一郎さんでした。
数学教師芸人の高田先生だよー。
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