1. シソフレ
  2. 29 記録について(後編)
2023-10-17 17:39

29 記録について(後編)

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記録にも記憶にも残す。その上で、執着しない(でも、疲れる)。


番組のご意見ご感想は、⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠#シソフレ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ でつぶやいていただけると嬉しいです!番組で話してほしいテーマも随時募集しています。


▼出演

永里 優季(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@yuki_ngst⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

上水 優輝(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@y_uemizu⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

サマリー

でも、そのことには10代の頃から気づいていたんです。私はその時、上の選手たちが練習前と練習後にどのように時間を使っているかを見ていました。彼らが時間をこんなに費やしているからこそ、ここまで成し遂げているんだということを、私は10代のうちに理解しました。そして、サバンナ時代の記録について話しました。記録は成果を出すために必要な要素であり、求められる以上の記録を出すことが重要です。そして、印象に残ることも重要であり、強烈な印象を与えることを目指して生きることも言及しました。

選手の執着とコミット
でも記録に興味ないのは別に、興味ないというか、また興味ないと言っちゃったな、執着がないのは、執着がないのは、別に今に始まったことじゃないですよね。このチームに来たからとかじゃないですよね。
ないですね。だって結局結果に対してコミットした結果は記録が残るじゃないですか。
はい。
それを積み重ねていった結果、記録として残るけど、じゃあ残った後、それに執着するかっていったら、多分執着してたら長くは続けてこれてないと思うんですよ。
だから多分昔からそうだったんだと思います。
切り替えていくみたいなところですかね。次の準備というか、次の変化に備えて準備するみたいな話もありましたけど、そういうことを見てると過去は割と見てる場合じゃないみたいな。
だからドイツのリーグで得点を取った時があって、それはもう確かドイツで4年目のシーズンだったんですけど、もうこのシーズンは得点をいけるって自分でなんか手応えがあって、それにだけコミットしてたんですよ。
そのために自分がすべきことをとにかくやるみたいな感じで、やった結果本当に得点を取れたんですね。それはチーム状況ももちろん良かったし、チームのメンバーも揃ってたので、状況が全部重なったからこその結果だったんですけど、じゃあいざその得点を取った、目指してたものを取ったってなった瞬間、
共感に襲われるんですよね。次どうしたらいいんだろう。
目標を失うのか。
みたいな感じなんですね。
結局記録っていう結果にコミットした生き方をしてしまうと、それを成し遂げた後にどうしたらいいのってなっちゃうんですよ。
その感覚を何か結構数回味わって、これはやばいなっていうのを思い始めたんですよね。
確かにワールドカップ優勝もそうって言ってましたもんね。優勝してみたら、こんなものかというか、そんなに頂点というような喜びではないというか、喜びはあったけど、その後、今言ったみたいに目標なくなるような、何をすればいいか分からないような気持ちがあったみたいに言ってましたよね。
短期的に何か結果を出すっていう意味では目標を持っておくっていうのはすごくいいと思うんですよ。それに対して進むエネルギーっていうのがやっぱり上がるんで。
けど長く続けるってなったら、それだとおそらくガス欠状態になってしまうというか。
だからこそ結果に対するコミットの仕方っていうのも徐々に個人からチームに移行していった。
だからこそ今長く続けてられてると思うんですけど。
なるほどね。チームに向けるじゃないですか。その意識を。
はい。
個人成績と評価
でも評価、周りの評価って例えば、めちゃくちゃ分かりやすいのは得点を取るとか、アシストするっていう、記録として自分の個人に数字が付くと評価されやすいじゃないですか。
少なくとも評価者じゃないにしても、ファンとか遠い人とかからすると、すごい選手だなみたいな、そういうところで見たりするっていうか。
何の数字も付いてないと、プレーは本当はすごいチームにとってめちゃめちゃ貢献の高いのに、数字で表せないから気づかないみたいな、分かる人しか分からないみたいになっちゃうじゃないですか。
それは全然抵抗ないですか。
今はもうないですね。
なるほど。
ちょっと前は多分あったと思いますね。
それはちょっと前のシーズンにもっと点もアシストも取れたんで、パタンってそれができなくなった時に、多分見てる人たちとかは状況を知らない人とかが多いから、チームの状況とかを。
そういうことに対して、何かもっと点を取らなきゃいけないとか、そういう見えやすいものを見せないとっていうところはあったんですけど、今はもうサッカーどうせみんな分かってないから別にいいやって、見てる人たちを。
そうですよね。本当にその解像度では到底分かってない。
そういう感覚になってるんで、今はもうまさに一切気にしてないって感じですね。
やるべき仕事をしっかりとやる。
ですし、チームにとって必要とされている感っていうのを感じられるので、今現在自分自身がそこまで結果を出せていなくても、重要な選手の一人として扱われているからこそそれに対する責任っていうのもあるから、
自分だけではなくて、チームメイトに対するコミュニケーションの取り方とか、どうやったらこのチームメイトを改善させてあげられるかとか、コーチングスタッフの人と話して自分が気づいたこととかを意見したりとかしていくうちに、そことの信頼関係ももっと深まっていって、
練習中とかにも、監督から選手の前で意見というか、気づいたことをもっと改善した方がいいことっていうのを喋らされる番とかもあったりして、そういう風に使ってくるんですよ、監督が。
自分たちが言いづらいかな。
そう。
多分私に言わせた方が説得力あるかな。
実際にプレイしてるメンバーだからね。
そういう風に言われたりもしてるんで、ただ役割が変わってきてるっていうのを実感してるからこそ、個人の結果に対する執着というかコミュニケーションを下げてるっていうところですよね。
成長のための努力
若手育成係みたいになってるな、チームの。
そんな感じですね、ちょっと。
でも若手は育成ね、なんかされたくないみたいなモチベーションみたいな感じですよね。
そうなんですよ。
そうじゃない人もいるから、そこにもその選手に対して能力を注ぐっていう感じですよね。
それ以外の人にね、アクローチしたところで何も生まれないんですか。
いや、そうだと思います。
面白いなあ。
この辺も効率的に考えちゃうんですよね。
でもね、実際それが結果親切みたいな時代でもある気もしてるんですよね。
昔だと、スポーツはちょっとわかんないですけど、お仕事とかだと一人も見捨てず、どんなに散らかして蹴飛ばしてでも、みたいな時代があったのかもしれないけど、今は普通パーハラですから。
あんまり頑張りたくない人に頑張らせるみたいなことは、たとえ言葉が丁寧であったとしても、干渉を強めるってこと自体が暴力的であるみたいな、ちょっとそういう風潮あるじゃないですか。
やりたくない人にさせないみたいな。
だから一番厳しいんだと思うけど、それがたぶん。
自分で管理してねって話だから。本当に頑張りたいなら頑張りたいって意思表示してくれないと別にこっちから頑張らせることはできないんだよみたいな。
甘やかさない世界だと思うから一番厳しいんだけど、一番親切でも、時代的に見ると親切な対応でもあるのかなって思いますね。
頑張る気がなさそうな人に、ごちゃごちゃ言わない。
ある意味なんかかわいそうな気もしますけど。
伸びしろはね、あるだろうかもね。
でも伸びたくないって言ってる人にね、伸びしろはあるからっていうのもね。
でも難しいですね、今度それは。
一人個人でもあるけどもお金もらってるプロとして伸びしろは伸びろよみたいなところもあるしみたいな。
そうなんですよね。でもさ、その伸びたいか伸びたくないかってなんかわかるのって、
その練習前と練習後の時間をどうやって使ってるかっていうのを結構見るんですよ。
そこに現れるんですよね。伸びたいと思ってるかそうじゃないかっていう。
伸びたいって思ってる人は、その時間を有効に使って自分ができるようになりたいこと、できるようにならなきゃいけないことの課題に対して取り組む自主練習とかをするんですよ。
しかもちゃんと目的意識を持って集中して。
でもそうじゃない選手って、すぐに帰ったりだとか、
例えばチームメイトとボールでじゃれあったりとか、練習が始まる前とかも断章したりとかして。
それは別にいいんですよ。練習始まってないですし、そんなの。その時間をどう使うかどうかって。
でも結局その準備の時間に何に時間を割いたか、その練習が終わった後に何に時間を割いたかで成長の速度とは言って決まると思うんですよ。
だってチームとして練習時間してることって同じですから。
そのプラスハロウォアで何ができるかってところじゃないですか。
そうだと思いますよ。本当にこの辺の話って、こんなのも言いづらい世の中になってきてる気がするんですよね。仕事とかで。
言えないですよ。もうほっとくしかないですよ。
そこでも言えないんだ。スポーツ業界でも言えないんだ。
もうプライベートな時間なんだから、どう過ごしたっていいんだって。
どうとされるよ、みたいな話だからね。
そうなんですよ。
全然いいんですよ。
全然いいんですよ、本当に。好きにしてくださいって。
高速時間外ですから。
仕事とかでもやっぱりありますもんね。強要されるのは確かに違うと思うけど、強要されないにしても、あなたの実力から考えるとこのままいくとどうとされますけど大丈夫ですかっていうのはありますよね。
まさにそう。
私はもうその練習前の時間と練習後の時間を自主練にめちゃくちゃ時間を充てるんですけど、その時間しかフォーカスできないこととかがあるんで。
そういうのを見てると、一番年食ってる私がこういうことやってて、お前ら一番若いやつら何やってんだって、これじゃあ絶対一生差は縮まらないよっていう目で見てます。
そうなんだよな。
確かにな。この辺をどう、伝えなくてもいいのかもしれないけど、どう伝えて、どう理解してもらうのかというか、いつ理解するのかみたいなね。
でも私これ若い時に理解したんですよね、10代の時に。
だからその上の選手たちがそういうふうに時間を使ってたんですよ、練習前と練習後に。
それを見て、この人たちはここまでこういうふうに時間を割いてるからここまで来れてるんだってのを、10代のうちにそれを見てたから。
それは大きかったと思います。
なるほどな。
サバンナ時代と記録の必要性
でもそれはあれか、相当強いところにいたんですよね。
いました、はい。
環境もでかいのかもしれないですね。
でかいと思いますね、はい。
何を見てきたかとかいうことですよね。
そう、だから若い選手を育てたいんだったら、そういう経験のあるちゃんとした選手をチームに、チームの大半の人数を占めるくらいにしないと、一生学ばないと思います。
それはあるかもしれない。なんか言ってもわかんないですもんね。見て、なんか基準が勝手に上がってるみたいな、それは別に誰も言語化してないけど、そういうものみたいになったら、そういうものになっていくっていうのがなんか人間な気がするな。
あんまり、トータされるよとか言ってもね。
ピンとこないですか?
そう、何を言ってるのかわかりますよね。
若いし、みたいな。
そう。
10何年いけるし、みたいな。
いけるし、みたいな。
それは年齢的にはそうかもしれないけど、みたいな。
うん、なんだよね。
サバンナですからね。
そうなんです、時代はサバンナなんですよ。
本当、時代がサバンナですよ。業界がとかじゃないんだよ、これはマジで。
僕は思ってますけどね。
どの業界も一緒だと思います。起きてることってのは。
スピード感とか規模感が違うだけで、同じだと思うんだよな。どんどんサバンナ化していってると思うんですよね。
うん。
適当でいいや、相当な実力あって適当でやっても人並み以上だったらいいけど。
いいけど、そうなんですよ。
普通の人が適当でいいやって言ったらマジでそれヤバいよ、みたいな。
ヤバいよってなりますね。
でもそれやっちゃってる人ほどやっぱり自覚がないからそうしてるみたいなのは難しいですよね。
記録、そうだね。記録に残るところまでいけないですね、まず。
しかし、誰かの記憶には残ってるかもしれないですね。
あー、確かに。
うん。こんな選手いたなーぐらい。
でもそれで言うと僕は記憶に残りたいかもしれない。
ってくるとやること変わってくるじゃないですか。
個性発揮して記憶に残って死んでいったみたいな方が僕は生き方としてはすごい良いなと思うけど、
どこに身を置くかによっては記録出さないと、要は前提だったりするじゃないですか。
はい。
その辺は自分の適性に合った環境の作りみたいなのありますよね。
記録と誰かの記憶に残ること
結局記録を出しておいた方が次の仕事にも活かしやすいというところはあるので、
だったら出しておいた方がいいよねみたいなところはあると思うんですよ。
あると思います。
記憶に残っておくよりも。
僕そうなんですよ。仕事を受注するときとかに基本的には記録に残さないといけない。
結果を出さないといけないから、
依頼を受けるときに毎回聞き寄りますよね。
ありがたいなと思う反面、記録出さないといけない。
手が手ですね。
そこまで込みで受けるわけだから、
すごい複雑な気持ちになりつつ仕事を受けてますね。
記憶に残るだけで、満足度で言うと記憶に残るだけでいいんだけど、
記憶に残るだけで生きていけないから、記録を残さないといけない。
そこのジレンマで苦しんでるかもしれないな。
私は両方ぶんどりたいですけどね。
記録にも残りたいし、記憶に残るようなゴールを切りたいとかってのもありますね。
なるほどね、ダブルだね。
すごいね。
プロだね、やっぱりね。
どっちも残っておきたいな。
でもそれを出したところで別にこだわりはないけどみたいな。
僕はプロになりきれないのはそこだと思うんですね。
受けたことにおいて記録は出すけど、
受けるものを、
なんていうのかな、やっぱりそんなに資産が高くないっていうか、
記録に残すという意味において。
だからレベルが低いですよね。
レベルが高い低いはあんまり関係ないと思うんですね、
仕事をする上で。
求められている基準の。
違うじゃないですか。
そこは多分個人の価値観だと思うんですね。
求められている記録以上のものを出したいと思うか。
求められているものだけを出しに行くかとか。
によってもまた変わってくると思いますし。
それはありますね。期待が100されているときに110絶対出すみたいな
マインドかどうかみたいな。そこもそうなんですよ。
だから110点出せるか少なくともね。
100点じゃやっぱちょっと一生じゃないですか。
求められたことをやっただけだから。
結局払った金額を高くも安くもないって思う。
でも値段設定は高くても110点と120点の結果を出せば
また頼もうって。これだけやってくれるんだったら頼もう。
やっぱり記録、結果、そこに対してはめちゃめちゃコミットするんだけど
なんか疲れるから。
疲れる。そう疲れるんですよ。疲れるの。そう。
だから記録にそんな残さなくてもいいけど
誰かの記憶に、別にみんなの記憶に残らないけど
誰かに強烈に記憶に残ってこんな人がいたなと思って
もらえたらいいなと思って生きてますけどね。
素晴らしい生き方だと思います。
また別の軸で生きてますけども。
すごく勉強でいつもあります。ありがとうございます。
私こそ。
というわけで番組のご意見ご感想、こんなテーマで話してほしいなど
ハッシュタグしそふれをつけて、ぜひXQ Twitterに投稿していただけると嬉しいです。
それではまた来週。さよなら。
さよなら。
17:39

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