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【徒然草ミニッツ】
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。
この番組は、【1日8分で600年分の知恵をポケットに】をコンセプトに、
吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、
通勤・家事な隙間時間で5点チャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。
遊び心とリスク
さて、今回は第53段を見ていきましょう。
早速、現代語訳です。
足の鎧と書いて、足がないですかね。
それを頭に被ると、鼻先を平らに押し付け、
顔を器物の中に突っ込んで踊り出したものである。
踊り出したのである。座席のみんなは大爆笑。
そのうち、鎧を外そうとするも外れず、
宴会も冷めた頃には首の周りが裂け、血を流し腫れ上がって息もままならぬ惨状に。
割ろうとしても金属は固く、響く音が苦痛を増幅する。
仕方なく三股の角に甲冑の紐を掛け、杖を突きながら都の医師を頼って駆け込んだ。
人々は驚き、医師も文献に礼なしと顔を曇らせる。
そのまま母らに見とられるも気づかれず命の危機に、
一人が慈悲を失っても命あればこそ、耳と鼻を失っても命あればこそと云い、
藁を首に巻いて強引に引くと裂けた目のように抜けて、
かろうじて一命を取り留めた。
すごいですね、今回の話は。最初と最後の起承転結がすごいことになってますね。
最初の冒頭部分では思いもしなかった展開がありましたね。
用典3つ。
無邪気な遊び心の行き過ぎが命を脅かす。
緊急事故ぞ冷静な対処特風が命綱。
奇策も命を救えば尊い。
今回の話、忍名寺の和尚さんが子供の真似をして、
安全対策の重要性
足につける甲冑みたいな感じですかね。
鎧のところを頭に被って笑わそうとしたんですよね。
鼻先を無理やり押し付けて何とか被り物をして、
案の定大爆笑したと。
かっさらったんですね、大爆笑をかっさらって。
でもあれあれですね、外そうとしたら全然外れないってなって、
宴も冷めた頃には、みんなが縁も竹縄って言ってるような頃には、
首の周りが裂けて血を流し、腫れ上がって息もままならぬっていうとんでもないことになってますね。
で、笑おうと、みんな笑おうとガンガンガンガン叩いてもそれが響いて、
苦痛が増幅。
で、お医者さんに言ったんですけど、こんなの文系にないですよってなって、
命の危機に瀕したが、
これ耳とか鼻取れても命あっての者誰だろうっていうことで、
無理やり引き抜いて、鼻だったり耳だったりがちょっと裂けたっていう感じですかね。
すごいですね。
現代の死者、なぜ今も刺さるのか。
インスタ映えやSNSチャレンジで無理なパフォーマンスをして、
生涯事故にというニュースが絶えず、健康の時代も同じリスクを語っていると。
いつの時代も馬鹿はいるもんですねっていう。
そんな感じですかね。
男の方が結構こういうアグレッシブなと言いますか、
なんちゃらスポーツ。
レッドブルとかが協賛を出している。
エクストリームスポーツか。
そういうスポーツに男の方が結構こういう事故が多いって聞いたことがあるんですけど、
それは進化人類学的に見ると、
進化の過程でリスクを取って狩りに行っていたりしたオスの方が、
トータルで見ると確か生存により狩りの成功率とかもあって、
獲物を獲得しているのがあるので、
そういった面で男の方がエクストリームスポーツとか危険な行動を起こしやすいっていうのはあるみたいですね。
そして日常&安全対策応用ネタです。
リスクアセスメント習慣。
イベントや遊びを計画するとき、事前に失敗したらどうなるかというのをチームでブレストし、
安全策を必ず設ける。
これもAIですね。
AI使ってリスクマネジメントしてもらうっていうのがいい気がしています。
あとは緊急時ツールキット。
アウトドアや工事現場では包帯、タオル、着れにくい手袋、簡易工具などを携帯し、万一の怪我に備える。
ふんふんふん。
なるほどですね。
まあまあまあ、備えあれば憂いなしということでね。
アウトドアグッズ、キャンパーとかはいろいろ揃ってるんでね。
何かあったときの、それこそ断水とか停電とかに強い気はしますよね。
ああいう方たちは、もしそういう風な災害とかで体育館に仮設住居みたいな感じになったときは、
公園とかでテント張って生活っていう風なこともできるんですかね。
そういうあたりもちょっと気になりますよね。
3つ目が応急処置トレーニング。
社内やサークルで年1回応急手当て講習を受け、簡易固定や止血、応急搬送の方法を体験しておく。
これも大事ですよね。
職業柄といいますか、救急救命の講習を受けて発行される東京消防庁発行のやつを持っていたりします。
大事ですよね。いざというときに動けた方が備えあれば憂いなしですけども。
東京消防庁のウェブサイトとかでも動画見れたりするので、目を通しておくといいのかなと思います。
というわけで、ぜひ皆さんも日常安全対策に応用してみてください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。