リズムの違いに関する考察
リズムの練習をしていきたいと思います。
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では、2つの拍子で書かれたリズムを引き分けてみましょうといったあなたはどうしますか?
タータタ、タータタというのを4分の2で書かれていると、タータタが一小節。
4分の4で書かれていると、タータタ、タータタ。
結局は演奏したら同じでしょう?という人も少ないと思います。
いいえ、決してそんな同じになるはずもありません。だってタイム、拍子が違うんですから。
理論的には違いを説明できたとしても、結局演奏すれば何ら変わりないと言う人がいたら、それはタイムの本質を理解していないと言わざるを得ません。
小節の場、縦線によって音符が区切られているのは、単にその内部の拍数が瞬時に変わるという視覚的な配慮だけではないのです。
小節線によって区切るからにはそこに含まれる部位と、ここではともに四分音符の性格が、2拍もしくは4拍でひとまとまりのあるユニットを作っているという理由がなくてはなりません。
4分の2拍子なら、1拍目と2拍目は常にダウンビートとアップビートを繰り返すという特徴的なリズムのユニットを組み合わせること、2拍単に2小節と区切られ、
4分の4拍子なら、その内部にある4つのビートがそれぞれ微妙に異なり、4拍でひとつのサイクルを作るからこそ4拍ほどに区切られているのです。
4分の2拍子と4分の4拍子は同じなのですが、4分の2拍子は主分音符が同じ表裏、表裏、対して4分の4拍子は1、2、3、4、その1、2、3、4にそれぞれ意味があるということですね。
それでは次の間に続きです。