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こんにちは、わしです。
こんにちは、すたさきです。
今日はですね、僕が映画とかドラマを見る時にですね、ついついやってしまう癖というか
癖なのかな。でもこれは多くの人がおそらくやっているのであろうとは思うんですけれども
でもね、自分でもこう、それを抑えがたいというかね
そういうことがあって、それをちょっとこう、まさきさんに聞いてもらってそれを分析というかですね
意見を聞きたいなというのがありまして
で、まずわかりやすいところからいくと最近ですね、新海誠さんという監督はご存知ですか?
名前を聞いたことがあるぐらいですかね
今公開中の「雀の閉じまり」とかね。その前が「天気の子」
ああ、あれは有名ですよね。
その前が「君の名は」
ああ有名ですね。
その人なんですけど、今言ったですね「君の名は」とそれから「天気の子」
時系列に言うと2013年に「言の葉の庭」っていうね。言の葉の庭っていうのは言葉の葉ですね。
「言の葉の庭」という作品があって、この後に2016年に「君の名は」があって、2019年に「天気の子」と
ああなるほどね。
2022年に「雀の閉じまり」と。ちょうどぴったり3年ごとにですね、新作を公開してるんですよね。
でね、今Amazonプライムで「言の葉の庭」と「君の名は」と「天気の子」というね、過去3部作というか、別に3部作ではないんだけど
過去作品は見放題で見られると。Amazonプライムで見られるんでね。
年末年始ね、それまでもう1回ずつぐらいは見たことあったんだけれども、それぞれ2回とか5回とか8回とかね、もう自分でもおかしいんじゃないかというくらい繰り返し見てるんですよ。
その理由の一つが、この出てくる風景がね、これ新宿とかドコモタワーってあるじゃないですか、代々木に。
で、こういう現実のものがリアルなものが登場してね。で、女性子たちが大きく回る中で、そういうね、普段よく見る風景をね、見るので
「あ、これどこだろう」って一瞬思ってしまって、ついでにGoogleマップで調べてしまった。
なるほど。
で、明らかにわかるものは、いいんだけど、なんかここなんかどっかで見たことあるけど、特定できないと。
うん。
で、こう特定できないっていうのがすごく嫌なんですよ。
あー、なるほどねー。うん、なるほどなるほど。
あの、愛学館だったら当然やんないんだけど、配信だったら当然自分で一時停止できるからね。
もうね、まさに目を皿のようにしてですね、Googleマップで。で、Googleマップって今の3Dでグリグリ動かしてね。
航空写真みたいなもので、いわゆるとこう角度を抱えながら見られるので。
そうすると、「あ、この角度じゃん」って見つけるときにね、異様な喜びがあるんですよ。
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なるほどね。
でもね、それって、なんかそれがわかったからといって、なんかなんだっていうのあるじゃないですか。
けど、何かそういうところに喜びを感じる、なんだろうね、なんか回路があるというか。
うん。
で、まあ特にこの新海誠さんのシリーズは、リアルな場所を絶対モデルとなったところをね、出してくるので。
一部ね、やっぱりね、この民家とかは特定されるとそこにね、途絶撃する人がいっぱいいるので。
そうするとそこに実際に住んでる人の迷惑になるから。
そこはね、ちょっとこの演出場の下行というかね、そこにはないマンションをそこに登場させたりするわけですよ。
あー、なるほどね。
そこに行ってみると、そのマンションはないと。
いうので、もうガッカリしたりするんだけど、そこは演出場のね、仕方ないところだということでね、そういう、なんだろうな、聖地巡礼っていうんですけど。
あー、なるほど。
その巡礼の民たちは、まあしょうがないねというふうなね、理解を示すんだけれども。
うんうんうん。
そう、だからね、この何回も見てね、あ、そういえばこの看板どっか分かんなかったんだった。
ただね、見るたびにこのね、まだ特定できてないシーンを探してはね、交換していくということを繰り返していって。
なるほど。
で、今ちょっと音声では伝えられないですけど、今、沢木さんとはですね、この画面共有で僕のログシークの画面を見てるんですけど。
はいはい。
これ上の方がね、あのこれ、市シーンなんですよ。
はいはい。
このね、南の方からドコモタワーを撮っていて、その奥に新宿副都市が見えると。
これがまさにGoogleマップでこういうふうにね、全く同じじゃないですか、これ。
そうねー、なるほど。
でね、このビル一席ずつまでね、全部ね、もう完全に再現されているように見える。
うーん。
もうどんなこのね、小さな雑居ビルに至るまでなんかちゃんと再現されていてね、なんかもう一生しか映らないのに、どんだけこれ時間かかってるんだっていう。
まあそういうところを、多分だから、なんて言うんだろうなー、まあリスペクトなのかもしれないね、そうね。
やっぱりこれを描いてる人たちがいるわけじゃないですか。
そうですねー。
信じがたいですけど、その通りですね。
そういう人たちに、まあこれ見てもらえたら多分作った人、描いた人嬉しいと思うんですけど、まあそれは伝わらないけどね。
うーん、そうね。
そう、だけどなんかここまでね、成功にするのは、まあなんて言うんだろう、こだわりだとは思うんですけど、
はいはいはい。
なんか多分ね、こんなこと言ってしまうとあれだけど、ペイしない努力なんじゃないかって思うんですよ。
まあ、しないんじゃないですかね、多くの部分においては。
でも、なんか後々見ると、あ、だからこうなんだっていうことを、あの、腑に落ちるための仕掛けとしてはね。
まあそうなんでしょうね。
まあだから、長期的には報われてくるんじゃないかという気はするんですよね。
ここまでやんなさいっていうね、まあ多分、新海誠さんはアニメーターの人たちにそういう指示をだたりしてね、
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指示を受けた側は、いやもうこれぐらいでいいじゃんみたいなね。
そういうことを思いつつも、新海さんが認めないみたいな、そういうところで、
まあ半ばブラックな感じで働いてるかもしれないけれども、
でも、まあ僕はそうじゃなくて、新海さんはもっとこうはこうした方がいいですよね、ってこう、
なんか新海さんはOKだしてるのに、逆にこのみんなが頑張ってるってこともあるかもしれないんですけど。
ああ、なるほどね。
みんなにしても、そのそういうね、なんか妥協、楽しく妥協しないみたいなね、
そういうのがあってほしいなというふうに思ったりするんですよね。
なるほどね。
で、そういうのが、多分ね、こうやって繰り返しこう場所を特定するというこの特定欲というかね、
そういうのがこう出てくる理由になってんじゃないかなっていうね。
で、まあこれに限らずね、まあこれは簡単じゃないですか、言ってみたらね。
次のドコモタワーだからあそこだろうなってわかるんですけど、
で、ある時ね、このアメリカのニューヨークのね、ニューヨークってマンハッタン島が中央にあって、
で、西側にニュージャージー州は川を挟んであってね、
で、東側にブルックリンとか、ある種こうお金持ちの人たちが住んでる地域があるじゃないですか。
でね、この日本の映画なんだけど、ニューヨークが舞台っていうのがあって、
おそらくこれはブルックリンだろうなというふうにこう、まあここは1回ニューヨーク行ったことあるからなんとなくわかるんでね。
で、そのブルックリンのなんかとあるマンションでそのロケが行われていて、
で、そういうブルックリンのマンションからね、主人公たちが出てくるシーンがあるんですよ。
で、そうするとそのマンションはどこだと思ってね、特定したんですよ。
それは、なんか背景の風景とかね、ビルとか、
あとちょこっと映るこのなんていうのかな、遠くに見える橋とかね、
そういうのを手がかりにして、大体この辺じゃないかなって、
Googleマップでこのストリートビルをくまなく歩き出して、
見つけられた時にもうすごい嬉しいわけですよ。
すごい嬉しいとね。
そう、だけど別にそれは、これに関してはね、
こういうふうに特定されるようなものとして、たぶん彼らは撮ってないんじゃないかなと、
その新海誠さんの作品と比べるとね。
そこの中で、まあ聖地巡礼とかはそういう映画にはないと思うんでね。
なるほど。
そう、だからなんかそうなった時に、僕は割とこの場所を特定したくなる病というかですね、
そういうのがあって、まあこれは楽しいからやってるんだけど、でも結構時間かかるわけですよ。
だからなんかね、この欲求はどういうところから生じてるんだろうかというのがね。
なんとなくこう思い出すのが、
ミニチュアというものはとことんこだわり抜きたがるっていうのは、
昔からなんかいろんなところで見られますよね。
なんかこう、再現性の高さみたいなものをすごくこう頑張る、
そういうところが人間にはなんかありますよね。
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ジオラマとかそうありますよね。
そうそう。
この主人公がね、『君の名は』では東京とそれから糸森というね、糸を守るとか、
大抵糸森と読むんだけど、この糸森は架空の地名なんですよ。
はいはい。
なんだけど一応、東地方ということになっていてね、
実在の駅は登場するんですね。
だから実際にこの主人公の一人が住んでいるのは東地方の糸森というところなんだけど、
糸森という地名はなく、けどそこに行くためのこのターミナル駅とかは、
実在のものが使われてるんですね。
そういうふうにこの新幹線、名古屋まで行って、名古屋からなんか、
旧なんとか号に乗って、美濃の方に行くみたいなそういうのがあってね。
そういうのを見ていくとね、
主人公たちはこの時間にこの予定を出ているから、
少なくともこの時間に乗らないと糸森に帰れないと。
舞台は2013年だから2013年時点であれば、
まだ北陸新幹線はまだ本数少ないからとかね、
この列車に乗ったはずだとかね、そういうのを特定してね、
となるとこれは現実的には帰れないとかね。
当時のね、女子高生なんだけど、この片道で1万何千円だから、
多分当時の彼女にとっては遺体出費だったに違いないとか、
そういうことがですね、とうとうとこの実際のリサーチ結果を基にですね、
記事として上がったりするんでね。
で、そういうのを読むのもね、なんか楽しいわけですよ。
なるほど。
だから、ギリギリまでは一応筋が通るようなね、
例えば主人公が朝マンションを出ると出て見えてくる風景が、
アルポン・ヒールズとかが出てくるんですけど、
それと同じビューが見えるマンションを特定しに行ったりとか、
そういうことをしていてね。
で、そのマンション実は実際にあるんですけど、
いやでもそれやるとね、多分いった人はなんかその、
聖地巡礼の民たちがそこを住人するんじゃないかというね、
とはかなり懸念されるんですけど、
まあでもね、そういう欲求が人にあるんだろうなというのがあるわけですよね。
ありますよね。確かにあるような、
みんなにそこまでこだわりがあってあるかっていうと分かんないですけど、
ある人は確かにいるよねっていうのが分かります。
そう。で、作ってる側としてもね、
それはもう意識してるから、
ここは特定されても大丈夫だから、実際にものを出すけど、
ここは特定されるとまずいから出さないようにしようみたいな調整がですね、
歴代の作品が作られるごとにですね、だんだん進化してるというかね。
最初の作品は新宿御苑が舞台だったので、
新宿御苑だったら別にいいじゃないですか。
パウリックな場所だから。
だけど、君の名とかになると、
多分民家とかに突撃されると困るので、
架空の場所が入り、
っていう風にね、だんだん守られるというかね、
意識されるようになってきていて、
一方で緑側として、なぜそういうことしたくなるかというと、
自分、作った人の感覚に可能な限りこう迫りたいとか、
寄り添いたいっていう気持ちがあるから。
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うん、そういう気持ちがしますね。
うん、つまりそれって、いわゆる、
これは男女関係問わずこう何か一つになりたいっていう欲求ってあるじゃないですか。
うん。
なんかそれの一つの表れなんじゃないかという気がしますね。
なるほどね。
だから何回か前に話しましたけど、
気になってる人が聞いているCDは自分も好きになりたいみたいなそういうね。
うん、ありますよね、確かにね。
映画なんてまさにその人の世界観の表明じゃないですか。
そうですね、はい。
そうするとその世界観が俺もいいという風に思いたいというかね。
うん。
つまりそれはこの新海さんが、
新海さんはね、東京出身の人じゃなくてね、
東京に初めて出てきた時の原風景というのが新宿だったという風に言われていて、
そう、だから新宿がね、繰り返し登場すると。
なるほど。
いうのはそういうことなんじゃないかと。
だから新海さんの同じように新宿を俺も好きになりたいと、
いや何だろうも好きだと、
いう風に持っていくことによって新海さんと一体化するというかね。
うん。
まあその映画がよりこう親密度を増すみたいな。
そうそう。
もともと親密なんでしょうけどね。
まあそうですね。
うん。
だから作り手にどんどん近づいていくことによって、
よりこう濃く楽しめるようになるんじゃないかという風に。
うん、なるほどね。
でもね、そうなった時ってね、非常にこの、
まあそうなるといろんなこう、
なんていうのかな、リスクも背負うかもしれないんですけど、
まあでもそういう風にして自分の作った作品を
そんだけこう、出来合いしてもらえると非常にいいだろうなと思ったんですよね。
まあそうですよね。
うん。
それは思います。
うん。
最近ですね、ツイッターで黒川誠一さんというね、
サンマーク出版の編集者の方が、
今年に入ってからかな、とにかくこの1、2ヶ月ぐらいの間で
ツイッターを始めましたということで、
それまでも僕自身は、彼が連載記事とかを上げてたりするので、
まあそれを読むことを通して知っておいたんですけど、
ツイッターを始めましたというところで、
改めてまた注目して見てるんですけど、
黒川さんがね、著者がどういう風に本を作っていくかとか、
どういう風に著者を見つけるかということを、
非常にこのね、オープンに語ってくださっていてね、
本を書こうと思ってる人以外でもですね、
例えば何かをクリエイトしていきたいという人にとっては、
多分編集者っていうのは届ける人じゃないですか、言ってみたら。
だからその届ける人が、つまりこのクリエイターと、それから見る人ですよね。
うん。
どう繋げれば、一番このクリエイターのいいところを、
つまりこの、そのクリエイターが自分でも気に入ってないようなところを、
引き出して、で、それを求めてる人に届けられるかっていう、
デリバリーというか、
うん。
そう、そういうのをいろいろと語ってくれていて、
で、その立場を思い出すんですよね。
それに映画を見ることを通して、
そう、だから、新海さんというクリエイターがいて、
それを出会いする人がいて、
その時に、その間はどういうメカニズムで、
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まあ言ってみたら愛ですよね。
愛が成立しているのかなと。
うん。
で、あの、実は河村玄貴さんというですね、
うん。
この人はプロデューサーなんですよ。
新海作品もだいたいこの河村さんが関わっていてね。
うん。
新海さんが当然こうクリエイターとして活動はしてると思うんだけども、
で、僕はちょっとこのね、河村さんがどこまでどういう風に関わってるかはちょっと分からないんですけど、
うんうん。
でも、なんだかの形で新海さんに対して、
どういう風にこの、まあ言ってみたらパイプですよね。
このパイプをこういう風に向けたら、
より多くの視点を届くとかね、より深く刺さるとか、
まあそういうことをアドバイスしてるんじゃないかなと思うんで。
うん。
で、僕はこのそういうクロッパーさんとか河村さんとか、
そういうこの編集者とかプロデューサーとかね、
なんかそういう立ち位置に多分興味があるんだろうなと思っていて、
うん。
だからなんかこの人はもっと世に知られていいんじゃないかとかね、
自分はここはすごく面白いと思うのに、
同じように面白いと思う人はあのレアなのかなとかね、
それこそさっき言ったロケ地を特定するみたいな欲求っていうのがあるわけなんだけども、
でもそれは多くの人が実は先代的に持っていて、
で、これの楽しさを伝えることによって、
なんかより多くの人がそれに目覚めてね、
そういうことを始めるのはなんか一つのいいことなんじゃないかと。
なるほどね。
そうそう。
まあそんなところでですね、
まあ届けるところをですね、
うまく仕事にできたらいいなと、
いうことをですね、日々考えてるということですね。
そうですね、大橋さんよくそれおっしゃるね。
はい。
というわけでじゃあ以上で終わります。ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。