連雀亭でのワンコイン寄席
はい、シェアする落語の四家です。
9月26日期、2日目の夏休みをいただきまして、今日は1日落語三昧です。
1個目が、神田連雀亭ワンコイン寄席。3人出てきて500円という破格のお値段で聴ける寄席でございます。
お一人目がですね、瀧川鯉舟さん。鯉に舟ですね。
まくらがちょっと固いのが、なんか二つ目っぽいなという感じでしたが、噺に入ったらしっかりと、カッチリとした語り口なんで、いい感じでしたね。
ネタは『しの字嫌い』で、僕の知らない方でした。これはなかなか楽しめました。もっといろんな話聴いてみたいですね。
続いて、田辺一記さん。この方はね、僕好きなんですよ。この日ね、太鼓を叩いていて、私の太鼓は結構微妙でしたみたいな話をされてましたけども、
ネタがですね『村越茂助誉れの使者』だ。村越茂助っていう人は、村越直義なのかな。実在の方なんですよね。
たぶん講談のことなんで、いろいろ脚色してると思うんですけども『左七文字』でしたっけ。これよく掛かるやつですよね。たぶんこの『誉れの使者』はこの噺の続きみたいな感じだと思うんですけど、僕は初めて聴きました。
話めちゃめちゃ面白いですね、これ。やっぱりこういうのが講談の醍醐味だなって思いますね。そういう風に話を持っていって、まとまるんだみたいなね。
この村越茂助が太閤秀吉と相対するというところがやっぱりここはね聴きところで、またこの一記さんがこの噺にすっごい似合ってるんですよね。
講談としてはやっぱりね、尺は短いと思うんですけども、非常にコクのある感じで聴かせていただきました。続いてですね、浪曲でございます。
東谷千春さん、曲師沢村理緒さんでございますね。東谷千春さん、名前はよく伺ってたんですけど初めてでございます。確かこの方コントやってたんですよね、ずっとね。そこから浪曲に転身したという方で、
ネタもですね、なんかこう広沢菊春がやってたのかもしれないなっていうような、いわゆる落語の浪曲化でですね、皆さんもお馴染み『松山鏡』です。
『松山鏡』の持っている善良な田舎の方のお百姓さんのですね、ふわっとしたこの感じはそのままありつつも、やっぱり浪曲なのでエモーショナルなところで、
もうちょっとその人情味であるとか、おかみさんの嫉妬であるとかが前に出てくるという、非常に聴かせどころが多くて楽しめましたね。理緒さんのお三味線もなかなか良かったなというふうに思います。
まあですね、おしなべてですね、3人、まあ4人ですわな曲師が入りますから。聴けてね、やっぱり500円、このレベル、もう本当にね、文句のつけどころがないところでございます。
お休み取れたら連雀亭、取れなくても別に行けばいいんですけども、いい時間を過ごせたなというふうに思いますし、ここから出世していく人がいるんだなというふうに思った次第でございます。
この後ね、一回ちょっと外に出て、もう一回私は連雀亭に戻ってきます。シェアする落語の四家でした。ではまた。