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2024-08-25 07:43

【#195】第六十回 談吉百席24/8/24 #立川談吉

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落語家・立川談吉の「完成」を見た前回の談吉百席。
今回は真打昇進以降の新たな展開を予感させる『淀五郎』でした。
#落語
#立川談吉
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はい、シェアする落語の四家です。8月24日土曜日、立川談吉さんの一人会『談吉百席』第60回行ってまいりました。
私、一応ですね、スタッフの端くれでありますが、ちょっと遅れて入ったら準備大体終わって、
まあやっぱ端くれだったという感じが致しました。
今日ね、やっぱりね、テコ入れをしていただいた広報活動のおかげで満員でしたね。
後から席を足してなんとかなるという感じでございました。 1席目、びっくりですよ。
1席目から新作『小さな幸せ』。
やっぱりね、『道灌』やろうとしてたとかね、『新聞記事』やろうとしてたみたいな話は後で伺いましたけども、
やっぱりその辺から入っていきますよね。 1席目って。それが新作を持ってきたっていうのがすごいなと。
この新作『小さな幸せ』がですね、ものの見事に道灌と同じぐらい安心して1席目に行って聞ける1席になってたんですよね。
もちろんね、談吉さんの新作なんでイリュージョンがすごいっすよ。 何しろ奥様が狼煙上げてますから。
そんな噺なのに1席目で、まあお客さんもね、談吉さんのお客さんだってことはありますけども、
聴かせられる。なんかこうコンテンポラリーというかね。 尖がってるのに、幅広い層にヒットできるっていうところがやっぱり進化だなというふうに思いました。
2席目が『ろくろっ首』。 談吉さんね、怖い話がそんなに得意ではない。あの怖いのがね。
スタッフの中にも怖いのが嫌いな人がいたなんて話をしてますけど、あの人だなっていう話なんですけど。
なんで、夏に、怪談をやるというのもね、どうなのっていうところがある中で、笑える怪談っぽい噺という感じでろくろっ首。
以前もかけてましたけども、与太郎がまた可愛くなってたなっていうのが一つと、与太郎がこう逃げてくる理由が一個ね工夫があったっていうか、僕はここネタはありませんけど、すごく腹に落ちてった。
そうだよねっていうね。 やっぱり与太郎ってね、そんなにパニクらないところが与太郎なので、
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首が伸びてパニクっちゃうっていうのはちょっと違うかなと思ってたんですよね。そこら辺がうまく落ちたなというふうに思って。
で、仲入り挟んで3席目ですよ。これはサプライズでしたね。『淀五郎』です。 そんなに芝居を見ていない談吉さんがやる淀五郎ってどうなんだろうと思ってたんですけど、
落語でしたね。
実際の人物が出てくるね、あと、講釈ネタにね、淀五郎って講釈ネタなのかな?よくわかんないけど。でも実際に人物が出てくるって釈ネタっぽいじゃないですか。
で、ありながら談吉さんのこの淀五郎っていうのは、特定のヒーローとか特定のアンチヒーローが出てくる話というより、もっと普遍的な感じなんですよ。
つまりそれは与太郎であり八っつぁん熊さんであるという、有名な人が出ているのに無名性がある汎用というか、
この世の中どこにでもある、まず連想できるのは落語家の師弟っていうことですよね。 だけど落語家だけじゃなくて、例えば親子関係とか、
職場でね、今職場であれやっちゃうとパワハラになっちゃいますけど、なんかねそういう広がりを感じるんですよ。
そこらへんがその落語だなっていうね。談吉さんがこの話を選んだというのも「落語っぽい」と思ったっていうことらしいんですね。
そこらへんも、やっぱりすげえ腹に落ちるなっていうところがあります。
あともう一つは、例えば『試し酒』であるとかで、談吉さんが長年自分の技術を磨いて、喋る調子なんかも少しずつ少しずつ試行錯誤して変えていって、
それはもう先日の試し酒あたりでもう完成したと。 立川談吉が立川談吉っていう名前でやることはもうそんなにないんじゃないかなというふうに思ったんですよ。
で、ここに来て、この淀五郎っていう話をかけてくるっていうのは、もうこれ明らかにその真打に昇進した後のことを考えていると。
今もう真打昇進っていうのはもうゴールではなくてスタートラインなので、そのスタートラインに立って次何やるかっていうところで、まだまだ立川談吉っていう人は、やってないこと。
やりたいのにまだやれてないことが、こんだけいろんなことをやりながらも、まだまだあるんだっていうこと。それはファンならみんな知ってますけど。
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けど改めてその意欲、もっと新しいことをチャレンジしたい。新作は1回1回がチャレンジですけども、古典でもまだやってなくてやりたい話というのがある。
自分の技術というのも今やってることを磨くだけではなくて、もっと幅広く考えていきたいというふうに思っているという、なんかそういうアプローチを感じたんですよね。
淀五郎って話自体が、役者が演技に目覚める話ですから、立川談吉っていう落語家も立川談吉っていう名前じゃなくなって真打になった後も、
やはり何かに気がつき、何かに発見し、また進化していく。
そういうものなんだろうなあって、ますます今後の談吉さんの将来が楽しみになるという、そういう第60回の談吉百席でございました。
次回が10月31日でございます。ぜひご来場いただきたい。早く来ないと会場狭いから無くなっちゃうよ。予約してくださいね。
ということでシェアする落語の四家でした。10月20日橘家文吾の予約もよろしく。ではまた。
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