プロダクトから。
そうですね、プロダクトっていうのは、日本語にすると商品じゃないですか。
これって購入するじゃないですか。それで使っていくじゃないですか。
購入するタイミングと使い続けてしばらくしてからのタイミングで、
ユーザーにとっての価値、時間軸とユーザーにとっての価値軸っていうグラフで考えてみると分かるんですけど、
プロダクトって買った時と1年使った後とか、ちょっと愛着枠もかもだけど、
あんまり価値の差っていうのがないなっていうふうに思うんですね。
例えばテレビとか、それって家電だから普通にあるものじゃないですか。
椅子とか机とか、これプロダクト、商品じゃないですか。
ちょっとハードウェアが劣化するのはあるかもだけど、あんまり変わらないですね。
その一方でサービスって、日本でいうとサービス業っていうと接客とか旅行とかそういうのが入ってくるんですけど、
それ以外にもスタートアップサービスとかっていうのも無形なものから有形なものまであるんですけど、
それって買った時もしくはサインアップした時、使い始めた時の価値と1年2年経った後で価値が上がっていくんですよね。
価値が上がるものが僕サービスだと思っていて、何かっていうと、例えば例でインスタっていうのがあったとして、
インスタに最初アカウント作った時って基本的に写真ないじゃないですか。
写真ない、フォロワーない。
フォロワーないでしょ。
それ1年経つと何かしらの自分の写真がアップされ、フォローしてフォローされて、
ライクがあってコメントがあってってなるから、ユーザー心理として1年後って1年前よりインスタに対しての価値が高いと感じてるはずなんですね。
これがサービスだっていうことなんじゃないかなと僕は思ってるんですよ。
時代の変化でここ20年ぐらいかな、プロダクトだったはずなのにサービス的要素、サービス的価値を提供できるものっていうのが増えてきたんですよね。
例えばスマホですね。
スマホ、iPhone。
スマホ、iPhoneがすごいのは携帯電話っていうハードウェアのプロダクト、主にプロダクトとしての存在価値だったものがサービス的な価値をそこに入れてったんですよ。
どういうことかっていうと、iPhoneも買った時ってもちろん世の中的に価値の高いプロダクトじゃないですか。
10万円で買ったら、パッケージ開けずに新品でメルカリとかで売ったら8万円とかで売れるとかちょっとわかんないですけど、そんなにお金が下がんないじゃないですか。
なんだけど、ユーザーにとってみると、1年くらい何もない初めてiPhone買った時より、1年使うとそこにLINEのコンタクトが入ってたりとか、それこそ写真が入ってたりとか、情報とかコンテンツとか音楽ファイルとか、フォトとかいろいろ入ってって、
自分にとってのiPhoneの価値っていうのが上がってるはずなんですよ。新品の何もないiPhoneのほうがお金が高いはず、値段が高いはずなのに、それをなくすよりも使い続けてデータがたくさん入ってるものをなくしたほうが多分精神的ダメージが大きいと思うんですよね、バックアップ取ってなかった場合。
なので、Appleがここまで企業として成長したりとかヒット商品が出せた理由は、プロダクトをサービスに変換できた。そういうことだと思うんですね。
世の中で、21世紀に入ってからデジタル化が進んだことによって、人々、ユーザーとか顧客に愛されるプロダクトってサービス的要素を含んでいるものばかりになってきたんですよね。
サービス要素、物の価値っていうよりはユーザーの価値。
ユーザーのエモーショナルバリューですね。心理的にそれへの感じる価値が使うと上がる。
アタッチメントみたいな。
アタッチメントと、普通に利用価値が上がっている場合。これをサービス化を活用して、その概念を上手に使って生まれたビジネスモデルがフリーミアムってものなんですよね。
フリーミアムは、サインアップするときは無料。無料プランがあって、ずっと無料プラン使ってても全然いいですよと。
基本プランは無料ですみたいな。それを使っていると、ものにもよるんですけど、ファイルサイズが大きくなったりとか、もうちょっと機能が欲しくなったときに
ちなみに月10ドル払うとプレミアムプランになりまして、こういうことができるようになったりとか、もっとストレージが大きくなりますよ。
ユーザーにとってみると価値が上がっていくもんだから、どっかのタイミングで、これ10ドル払う価値あるなと。
いいサービスであるとユーザーが見成したことによってお金を払い始めるっていうモデルがフリーミアムっていう。
アップグレードしたいからする。
支度させる。最初からは買うときはしないんだけど、払わないケースがあるんだけど、
使っていくうちにエモーショナルバリューとか普通のプラクティカルバリューっていうその使う価値、利用価値が上がったことによって、
ビジネスツールとかもそうなんですけど、スラックとかも無料プランとかあったりするじゃないですか。
途中でこれ払う価値あるねってなって有料にしていくっていうのは、サービス化が上手にできているプロダクトだったりします。
ちょっと余談なんですけど、プロダクト、サービス、もう一個コモディティーって概念があって。
コモディティー。
聞いたことあるんですか?コモディティーって。
あんまりないですね。
ビジネス用語でよく使われてまして、多分MBAとかコンサルの人とかよく使ってるんですけど、
この業界もコモディティ化してるからさとか、このプロダクトもコモディティ化しちゃってないみたいな言い方をするんですけど、
コモディティーっていうのはサービスの逆で、使っていくとどんどん価値が下がっていくようなものなんですね。
例えば。
コモディティーって日本語にすると消費材って意味なんですけど、
消費材ね。
コンビニで買えそうなものの多くがそれなんですが、ティッシュとかトイレットペーパーとかシャンプー、リンスとか、
ああいうのってコモディティーって言われるカテゴリーに入ってる商品で、
使っていくと減るもんだから、最後はゼロになって捨てるじゃんっていうのがコモディティー。
価値がどんどん下がっていくんで、
使い途中のティッシュペーパーとか売れないじゃないですか、箱とか。
誰も買わないじゃないですか。
中古車だったら買うけど、
使った後のティッシュペーパーの箱とか誰も買わないじゃないですか。
ユーストティッシュペーパーって聞いたことないじゃん。
だからコモディティーだから誰も買う価値もない。
使った瞬間にどんどんどんどん下がっていく。
コモディティー。
コモディティー。
これはビジネスの業界とかでは、
コモディティー化したら、
結構もうそのビジネスモデルっていうのは危ういよねって言われるぐらいに、
10年前は結構プロダクトとして価値あったけど、
今の時代、世の中にあふれすぎちゃって、
もうコモディティー化してるよねみたいな概念がある。
自動車業界って実は結構その議論っていうのはここ数年ずっとされていて、
自動車会社の人とかが、
いやもう自動車もそろそろコモディティー化してくんで、
どうにかしなきゃいけないんですよねみたいな、
かっこいい言い方をしてるんですけど、
それは安く買えて、
安く売りさばく、買い叩かれる、
もしくは二足三門になっちゃうみたいな。
それをどうしたらいいかっていう相談とかを受けると、
うちの会社なんかは、
じゃあちょっとサービス化を目指しませんかっていうことを言うわけですよ。
使っていくうちにユーザーにとっての価値が上がるもの。
自動車のサービス化を成功させた会社あるんですけど知ってます?
よくご存知の。
テスラですか。
テスラが成功した、人気が出た理由の、
僕が一番大きいファクターはEVとかじゃなくて、
使っていくうちに性能とかが上がっていくんですよ。
ソフトウェアのアップデートとか、ユーザーデータを集めていって、
それぞれのユーザーにとって一番最適な動きを
あの車ってし始めるんですよ。
乗っててびっくりしたんですけど、
自分の家って、
アメリカだとガレージとかがあって、
そこ段差とかちょっとあるじゃないですか。
テスラって車高上がり下がりの機能がついてるんですけど、
上げたり下げたりできる。
それを最初手動でやってる途中から、
家に近づくと、ガレージですよね。
上げておきましてミューって上がるんですよ。
出るときもガレージ出たら下がるんですよ、自動的に。
俺の気持ちわかってくれてる、いいやつっていう。
パーソナライズ。
パーソナライズが進んでいて、
どんどんサービス化されてる自動車になるので、
テスラオーナーっていうのは買い替えるときも
テスラにして自分のIDでログインして、
ひとつ前の車のそのデータを引き継ぐんです。
すごいじゃないですか。
すばらしい。
これでインターネットサービスとかアプリの概念を
車に導入してサービス化したから。
ソフトウェアならではですね。
オシャルトです。
いいとこに気づいた。
サービス化させるために一番キーになるのが、
ソフトウェアとユーザーエクスペリエンスなんです。
これがうまく組み合わされると、
上手にサービス化され、
プロダクトのサービス化変換ができるんですね。
今の時代、それができないと、
プロダクトだけではもう価値を感じてもらえない時代になってる。
生き残るには。
生き残るには、そうですね。
それなりの金額を払っていただく、
もしくは払い続けていただく。
テスラの例って、
イーロンマスクが一時期ボソッと、
もしかしたらって言った一言があって、
実現してないんですけど、
もしかしたらテスラの車両って無料で配布して、
マンスリーでお金取ってもいいかもね。
サービスだから完全に、
フリーメイムじゃないですけど。
考え方が自動車のボックスからだいぶ離れてますね。