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2021-12-30 18:49

自然を愛するWebエンジニアが名前について考えてみた

今回のラジオでは、自然を愛するWebエンジニア・せみやまが、「名前」について語っています。 幼いせみやまの命名欲に火をつけた、ウルトラマンの漫画について語ります。

謎の鳥、ヒゲが無いアカヒゲとは?

そして、ノグチゲラという鳥と、謎の人物「野口さん」の関係とは?

聴いてみてくださいね!

#生き物 #鳥 #ウルトラマン

ヤマケイ文庫 野鳥の名前 名前の由来と語源 (ラジオで紹介した本です)  https://www.amazon.co.jp/dp/4635048632/ref=cm_sw_r_cp_api_i_JAE2YGT53NTQ23GX2GJB

※この回は、2021年2月14日にstand.fmで収録した収録の再アップロード版です。

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みなさんこんにちは、自然を愛するWebエンジニア、せみやまです。
今日は名前についてお話ししたいと思います。
先日、ある人とお話しをしていたときに、その人が、生まれてからこの方、自分の名前に違和感しかないということを言っていて、びっくりしたんですけれども、
みなさんどうですかね?自分の名前、しっくりきてますか?
僕は、まあまあしっくりきてます。
本名の方ね。
せみやま、せみやまは本名みたいな感じ。
本名みたいな感じだけど、結構ブレてるところもあって、この間まで漢字表記だったんですけれども、
このせみやまっていう漢字が微妙に難しい漢字なので、すぐに読んでもらえないことが何度かありまして、今はひらがな表記になっています。
表記は変わりましたけれども、ほぼほぼしっくりきてるっていう、自分にとってはハンドルネームも本名もまあまあしっくりくるかなって感じだったんですけれども、
意外と自分の名前に違和感ある人多いのかななんて思いました。
あと名前に関して言うと、名前をつけるっていうことに関して僕現体験がありまして、
僕特撮が昔すごく好きで、ウルトラマンとかゴジラとかガミラとか怪獣映画がすごい大好きで、
特撮ヒーロー映画も番組も大好きで、ウルトラマンの本を何冊か持ってて、そのうちの一冊にウルトラマンの漫画が載ってたんですけど、
メインのウルトラマンがドーンと行って、後ろにモブのウルトラマンたちが何人かいるみたいな、4,5人モブトラマンがいるみたいな状態の映画があったんですけれども、
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前面にドーンと出てる大きく描かれてるウルトラマンは名前があるんですけども、ウルトラマンっていうね、その後ろの方の人たちモブトラマンたち一人一人に名前がないことがすごい不安というか、
この人たち名前ないんだって、それがなんか怖くなって、名前がない存在がいるっていう状態がもう怖いというか許せなくて、いくつぐらいかな、6歳ぐらい?
わかんないですけど、僕一人一人不安でしょうがなかったんで、そのモブトラマン一人一人に一人一人も名前をつけました。
こいつは太ってるからデブトラマンとか、違うな、ウルトラマンデブ、名前のつけ方は適当だったんですけど、そうやって一人一人、4,5人いるモブトラマンたち一人一人に名前つけてて、
頭の中でこいつはウルトラマンデブとかこいつはウルトラマンヒョロとか、自分の中でわかっているだけだとまだ不安だったので、一覧表を作りました。
こいつウルトラマンデブである、こいつはウルトラマンヒョロである、こいつは何菓子であると、そうやって初めて心を落ち着けることができました。
これが名前をつけるってことに関する僕の現体験ですね。
皆さんどう思われますかね。
今はそういうことないですよ。今は漫画とか読んでて、一人一人のモブキャラにこの人たち名前ないの?不安、つけなきゃって。
それ漫画読めないですよね。
これ、天下七歩道会とか一人一人の観客にドラゴンボールの天下七歩道会の殺し山みたいなところに一人一人何人いるんだ?一つのコマに何人描かれてるんですかね。
一人一人名前つけてたら大変ですから。それだけで日が暮れちゃいますから。今はやってないですよ。
そうですね、ただそれはすごくよく覚えてますね。新聞の広告の裏に、簡単に手に入る白紙が広告のちら裏だったんで、そこにウルトラマンデブとかウルトラマンヒョロとか書いて、安心してる六歳児でした。
もう一個似たようなエピソードがあるんですが、これはあれかな。
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今も生き物大好きで、昆虫も好きなんですけど、子供の頃クワガタムシが好きでたくさん飼ってたんですよ。
20匹から30匹くらい飼ってたかな。小学校、高学年くらいのときにいっぱいクワガタ飼ってたんですけど、その20匹から30匹にも一匹一匹全部名前はつけてました。
片方牙が折れてるから牙折れとか、正確に言うと牙っていうか大顎なんですけど、やっぱり頭の中でつけてるだけだと不安だし、ちょっと差が微妙なやつとかもいたんで、ちゃんとリスト化して牙折れとか大顎とか。
そんな感じで30匹くらいのリストを作って、よしよしって。これで安心だってなってました。
同じようなことされたことある方いますかね。やったことないよ、でも。あ、俺もやってた。俺もウルトラマンのモブトラマンに名前つけて安心してた。わかる、でも。
俺もクワガタとか飼ってる虫に名前つけてましたよ。いやー狭山さん気が合いますねとか、でもなんでもいいんですけどもね。コメントいただけたら嬉しいです。
はい、そうですね、名前についてもうちょっと考えると、名前をつけるっていう行為にはいろんな利点や側面があると思うんですけども、利点としてはまず単純に名前がないと会話がしづらいと。
大声で話してる時に特定の誰かに話しかけたい時、名前がないと呼べないですよね。そこの黄色の帽子かぶってる人とか、周り苦毒なっちゃいますよね。
あるいはその場合になり誰かの話をしたい時にその人に名前がないと説明が大変ですよね。あのさ、どこどこに住んでてこういう見た目の性別はどうで、雰囲気はこういう感じの人がさ、みたいなことを毎回言わなきゃいけないのかって。
それ、名前があると解決しますよね。あとですね、このチャンネル、生き物の話がメインなので、生き物の名前で言うと、その生き物の特性を表現する名前がついていることが結構あって。
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例えば、サワガニって言えば、サワに住んでるカニなんだなとか、ホッキョクグマであればホッキョクに住んでるクマですよね。
仮にサワガニやホッキョクグマを知らない人でも、その名前を見ればどんな生き物かだいたい想像はつきますよね。
ああ、サワに住んでるカニなんでしょとか、ホッキョクに住んでるクマなんだねって、そういう感じで。
そうですね、あとは子供、お子さんとか、あるいはペットにつける名前。
その名前にその愛情や、ゴレオシの愛情とか、思いみたいなものが込められるというか、こんな風に育ってほしいとか、お子さんだったら生まれてきてくれたこと、ペットだったら家にやってきてくれたことに対しての喜びをその名前に込めたりできると思うんですよ。
で、子供、お子さんの視点から言うと、自分の名前についてふとしたときに考えたときにね、その場にもしお母さんやお父さんいなくても、ゴレオシの思いやゴレオシとのつながりを感じられたりすると思うんですよね。
そういう、なんていうか、ちょっと言葉にしたら軽いですけど、絆みたいなものが名前でつながるみたいな風に思いますかね。
はい。ちょっと面白い本をご紹介したいんですけど、野鳥の名前、名前の由来と語源というね、大和渓谷国舎から出ている本があるんですけども、
この本で紹介されている赤ひげという鳥の名前についての話がすごく印象的だったので、紹介したいと思います。
赤ひげという鳥、ご存知でしょうか。沖縄に住んでいる赤い鳥なんですけど、サムネ表示しているんですけどね、見ていただくとお分かりになるかと思うんですけども、赤い鳥なんですけども、ひげらしきものはないんですよね。
赤ひげという名前なんだけど、ひげがないと。どういうことかというと、昔薩摩藩、現在の鹿児島県と宮崎県の南西部なんですけども、薩摩藩に住んでいたある人がね、
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沖縄に住んでいる赤い鳥の赤ひげ、当時赤ひげとは呼ばれていなかったんだけど、沖縄に珍しい赤い鳥がいるらしいよっていう噂を聞きつけて、その赤い鳥欲しいってなって、沖縄に使いを出して赤い鳥を入手しようとしたんですよ。
その人がどんな人だったかちょっと書いてないんですけども、どんな人なんですかね。
当時も珍しい動物、植物の生き物のコレクターみたいな人はいたと思いますし、珍しい鳥を捕まえて、入手しては売る商人だったのかもしれないですし、あるいは学者だったのかもしれないんですけども、この本には詳細は書いてないんですけどね。
とにかくその薩摩藩の人が赤い鳥が欲しくて、沖縄に使いを出して探させるんですけども、その使いにもたせた紙に赤い羽を持った鳥ってことで赤い毛って書いてあったんですよ。赤い毛の鳥。
赤い毛を昔かな図解で書くと赤ひけ。わかりますかね。赤ひけ。赤ひけって表記してたんですよ。
赤ひけって書いてあるけど、音読すると赤い毛。赤い毛の鳥っていうつもりで書いたんだけど、沖縄の人に渡すときに誤読が発生しちゃって赤い毛が赤ひげになっちゃって。
鳥は幸い見つかるんですけども、それを繰り返すときに赤ひげ鳥っていうラベルがついて届いたんですよ。
そのラベルを見た薩摩藩の人は、「ああ、琉球の人は、琉球当時の沖縄県ですね。この赤い鳥のことは赤ひげ鳥って言うんだ。」
違うんですけど、誤読によって発生した間違いなんですけども、そのまま赤ひげ鳥って呼ばれるようになっちゃって、赤ひげ鳥が赤ひげになって、今も赤ひげって呼ばれているっていうわけなんですよ。
もともと赤い毛の鳥って書いていたのが、伝言ゲームで赤い毛が赤ひげになって赤ひげになっちゃったという。
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こんな風に生き物の名前には一つ一つにエピソードが込められていて、それを掘っていくのも楽しいですよね。
もう一つ野鳥の名前からご紹介したいんですけども、これも沖縄に住んでいる野口ゲラという鳥なんですけど、これはキツツキの仲間ですね。
キツツキの仲間って青ゲラとか赤ゲラとか小ゲラみたいに何々ゲラっていうパターンで名前がついていることが多いんですけども、この野口ゲラもそのパターンですね。
この野口ゲラの野口っていうのが野口さんという名前の日本人のごとなんですけども、漢字の野口さんがどういう人で何してた人なのかあんまりわかってないらしいんですよ。
野口ゲラの標本を提供した人の名前はわかっていて、ヘンリー・プライヤーさんというね、イギリスの鳥類学者の方なんですね。
その鳥類学者のヘンリーさんのたっての希望で野口ゲラと命名されたというところまではわかっているんですけども、漢字の野口さんが誰なのかがあんまりよくわからない、あんまりよくわかってないみたいなんですよね、野口ゲラを見つけた。
当時ヘンリーさんの周りに何人かそれらしい野口という名前の日本人の方がいたらしいんですけども、どの野口さんかがよくわからないというかね。
もしかしたらそのわかっている範囲の野口さんじゃない野口さんかもしれないし、わかっている誰かしらの野口さんだったとしても、何で野口さんの名前をつけたかの経緯がわからないですね。
今後もしかしたらそういう資料がどこかしらから発見されて、この野口さんだったんだってわかるかもしれないんですけど、今のところはあんまりよくわかってないみたいです。
そんな感じでですね、赤ひげだったら4文字、野口ゲラだったらたった5文字ですよ。たったそれだけの短い名前に込められたエピソードがどれもこれも濃厚で面白いんですよね。
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そういう話がいっぱい載っているこの野鳥の名前っていう本。文庫サイズで場所も取らなくて、かわいい鳥の写真もいっぱい載っているので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
山と渓谷舎の山系文庫から出版されています。
という感じで、取り留めない感じではあるんですけども、名前の面白さについていろいろとお話しさせていただきました。
生き物の名前についてはまた面白いのを見つけたらこのラジオでご紹介させていただきたいと思うので、ご期待ください。
それでは今日はこんなところで聞いていただきありがとうございました。
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