00:04
皆さんこんにちは。自然を愛するウェブエンジニア、セミラジオです。
今日は、絶滅動物ダイアウルフについてお話したいと思います。
ダイアウルフという絶滅動物、皆さんご存知でしょうか?
今から1万年ほど前まで、北アメリカから南アメリカ大陸の北部まで広い範囲に生息していた
大型の肉食獣です。
何万年もの間、北アメリカ、アメリカ両大陸の犬科動物としては最大級の捕食者であったと考えられています。
名前にウルフと入っているんですけども、骨格の特徴は大型の狼という感じで、
実際長い子と狼の仲間、親類だと考えられていました。
考えられていたというのがポイントなんですけども、
2021年の1月に発表された論文によると、
このダイアウルフ、実は狼とは結構縁が遠い存在だったそうで、
何でわかったかというと、
アメリカにタールの沼、大きなタールの沼にいろんな古代生物が足を取られて、
すごく保存状態の良い化石が残っているランチョラブレアという場所がありまして、
ここはバイソンやマンモス、巨大な生き物、サーベルタイガー、スミロドンなどなど、
タールに足を取られてずぶずぶと沈み込んでいった草食動物の化石だったり、
それを食べようとして自分も底なわし沼にハマっていった肉食獣の化石であったり、
いろんな状態の良い化石がタールに保存されて残っている、
古代に絶滅した哺乳類の貴重な化石を提供してくれる場所なんですけども、
ここにダイアウルフの骨も1000体以上発見されていて、
今回ダイアウルフの比較的保存状態の良かった標本からDNAを採取することに成功したようで、
そのDNAを解析したところ、狼の仲間と思われていたダイアウルフなんですけども、
昔の絶滅動物の図鑑とか、ゲームオブスローンズという個性物が出てくるドラマにもダイアウルフが出てくるんですけども、
その中では狼の親戚、北米にいるハイイル狼のような感じで描写されていたダイアウルフなんですけども、
実際は犬か動物の中でも狼とは縁が遠くて、
03:05
どっちかというとジャッカルとか、アジアに生息する赤い毛皮を持ったドールとか、
そっちの方に近いということが分かってきたそうです。
僕も以前から持っていた動物図鑑でダイアウルフについて書いてあって、
普通の狼より頑丈で合致したでかい狼という感じで描かれていたので、かなりびっくりしました。
このダイアウルフ、他の現在生きている犬かの動物と500万年以上前に分岐したそうで、
アメリカ大陸で孤立して存在していた犬か動物だったようです。
そんなダイアウルフなんですけども、1万年くらい前あたりを最後に絶滅してしまいました。
絶滅の原因はいろいろ考えられているんですけども、
大体同じ頃にアメリカ大陸に侵入してきた人間の存在であるとか、
あるいはちょうど同じ頃にやってきた灰色狼を含めた他の犬か動物との競合であったり、
あるいはその狼などが持ってきた病原菌に対する抵抗力を持っていなかった、そんな可能性が考えられています。
病原菌に関しては人間の世界でも同じようなことが起きていて、
スペイン人がアメリカ大陸に上陸したときに、ユーラシャ大陸で進化した病原菌に対する抵抗力を持たない
アメリカ先住民の方がその病原菌にやられて亡くなってしまったというようなことが起きているんですね。
そういったようなことが犬か動物の世界でも起きた可能性は考えられるかなと思います。
現在に生きている動物の研究であれば、生きている個体そのものを観察すれば明確にいろんなことがわかるんですけども、
個生物というのは発見されている化石も当時生きていた個体の一部でしかないですし、
証拠が断片的なので、たまたま状態の良い標本が見つかったり、今回のようにDNAが解析できたりすると、
一気に今まで考えられていたダイヤウルフであれば狼に近い存在、姿で描かれていたのが、
まるっきり変わってしまう。今まで定説とされていたことが全然間違っていて、
全部がひっくり返ってしまうという、そういうダイナミックな感じが面白いですよね。
これからもこんな個生物を含めた生き物の話題について、いいネタを見つけたらこのラジオで発信していきたいと思います。よろしくお願いします。
06:08
セミラジオではご意見ご感想ご質問などを募集しています。
概要欄のメールフォームからお気軽にお便りいただけると嬉しいです。
今回は鉄滅動物ダイヤウルフについてお話しさせていただきました。ご視聴ありがとうございました。
