-
-
スピーカー 2
エマです。
エマです。
スピーカー 1
サイエントークは、研究者とOLが化学をエンタメっぽく語るポッドキャスト番組です。
スピーカー 2
エマさん、突然ですけど、
はい。
動物と植物って、合わせてこの地球に何種類くらいいると思います?
スピーカー 1
虫も含む?
スピーカー 2
虫は含みます。動物に。
うん。
スピーカー 1
いやでもさ、分かってないよね、絶対。だってさ、見つかってないやついんじゃん。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
じゃあ、見つかってるやつを答えればいいですか?
スピーカー 2
見つかってるやつと、まあでも推定してるっていう数あるんだよね、一応。
スピーカー 1
あ、推定の数ですか。
スピーカー 2
そうそう。だいたいこれぐらいの種類見つかってて、
うん。
まあ、たぶん見つかってない種類とか、今後見つかるのを予測すると、
うん。
こんぐらいの数はいるんじゃないかっていう数字がある。ざっくり。
スピーカー 1
うーん。100万ぐらい?
スピーカー 2
100万種類。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
もっとですね。
スピーカー 1
1000万ぐらい。
スピーカー 2
あ、1000万ぐらい。
うん。
いいとこですね。
一応ね、まあこういう派生とかもいるんじゃないかっていう推定、
うん。
みたいなのも入れると、だいたい500万から1000万くらい。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
だいぶ幅あるけどね。これものすごい数いるじゃないですか。
うん。
で、じゃあちょっともう一つ質問。宇宙って星何個あります?
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
これもね、はっきりと分かってない。
スピーカー 1
じゃあ500万ぐらい?
スピーカー 2
500万ぐらい。
スピーカー 1
やっぱ1000万ぐらい。
スピーカー 2
やっぱ1000万ぐらい。
うん。
生き物ぐらいの数?
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
もう全然少ないですね。
スピーカー 1
あ、そうなんですか。
うん。
じゃあ、30億ぐらい?
スピーカー 2
30億?あ、全然少ないですね。
スピーカー 1
いや、1兆ぐらいかな。
スピーカー 2
1兆?全然少ないですね。
いやいやいや。
あーもうね、全然宇宙はまだまだ…
スピーカー 1
300系ぐらいかな。
スピーカー 2
あーもう全然ですね。
これね、もう…
スピーカー 1
大もう覚えてないわ。
スピーカー 2
ちなみに太陽みたいな恒星、これだけで2000億個あるって言われてるね。
スピーカー 1
やば。
スピーカー 2
やばいでしょ。
うん。
で、僕らの太陽系、その1個の恒星の周りにある星ってだいたい5000ぐらいらしいんだよね。
スピーカー 1
うんうんうん。
スピーカー 2
まあそこそこ大きいやつ。衛星とかも確か含めてだったと思う。
スピーカー 1
5000か。
スピーカー 2
5000。その時点でさ、単純計算だけど、かなりざっくりだけど5000個×2000億。
うんうんうん。
それだけでもう1000兆個ある。
うんうんうん。
1個の銀河に。
うん。
スピーカー 1
今のは…
1個の恒星あたり?
スピーカー 2
天の川銀河に僕たちいるんですけど、その銀河の中に2000億個太陽みたいな恒星がある。
で、その天の川銀河みたいな銀河がさらに数千億個ある。
おー。
だからもうとんでもない掛け算なんですよ。
スピーカー 1
とんでもない掛け算ですね。
スピーカー 2
そう。
少なくとも10の26兆個とか、まだまだ観測されたらもっとあるんじゃないかとか、いろんな予測はされてるけど大体これぐらいはある。
途方もない数じゃないですか。
スピーカー 1
途方もないね。
しかもさ、銀河全部で今の計算かもしれないけど、銀河に属してない星みたいなのもないかな。
スピーカー 2
銀河に属してない間の星みたいな。
スピーカー 1
そうそう。
スピーカー 2
カウント難しいんじゃない?どうなんだろうね。あるかもしれないけど。
銀河を行き来してる星とかもあるだろうしね。
水星とかね。
スピーカー 1
そういうのあったらさらに多いよね。
スピーカー 2
さらに多そう。
じゃあこのさっきの動物とか植物の数とか、宇宙の星の数とかってとんでもない数あると思うんですけど、
それらを作ってる元素って何種類ぐらいあります?
スピーカー 1
元素。
スピーカー 2
天然で存在する元素。
スピーカー 1
天然。水素、酸素。
スピーカー 2
1個ずつ数えてる。
スピーカー 1
酸素。鉄。
スピーカー 2
何その数え方しかも。何の順番なんだそれ今。
あの覚え方とかじゃない?あるじゃないですか。
スピーカー 1
なんか、地球を構成する元素の覚え方みたいな。
スピーカー 2
いや、宗教の覚え方とかさ。
スピーカー 1
水平リーベみたいな。
そうそうそうそう。
スピーカー 2
急に水素の次に酸素来たからどういう数え方なんだろうと思って。
スピーカー 1
多そうな順とか。
そう、多そうな。
じゃあ元素の天然で存在する数。
周期表の数ぐらい。
スピーカー 2
周期表の中でもそこら辺にある元素の種類って感じかな。
天然である。
スピーカー 1
じゃあ50個ぐらい。
スピーカー 2
50個ぐらい。
うん。
もうちょいあるんですね、これ。
一応天然にあって、単にすることが可能な状態っていうのを考えると88種類あるって言われてるんですよね。
で、一瞬だけできるとかそういうのもいると94種類とか。
大体90種類くらいって覚えておくといいんだけど、少なすぎじゃね?
そうか。
だって動物とか植物どんだけ種類いて、宇宙の星どんだけたくさんあって、
それ構成してる元素って90種類ぐらいしかないんですよ。
なんかもっとあってよくねっていう。
スピーカー 1
でもさ、人間とか生物とか見てみたらさ、
遺伝子構成するのってATGCで4つだけどさ、こんだけ多様性あるのを考えたらさ、
なんか構成する元となる成分はさ、少なめで、
スピーカー 2
それが組み合わさっていろんなものができてるみたいなイメージはありますけどね。
もう完全に現代人の考え方ですね。
そうなんだけど、実際。
スピーカー 1
でもさ、逆にさ、多いんじゃない?
この80とかさ、90とかあるの多いんじゃない?
スピーカー 2
多い?
まあ、組み合わせとかを考えたらってことね。
そうそう。
そうか、ここで少ないねって言ってほしかったんだけど。
え?
いや、この数に対して元素の種類って結構少ないよねっていう話にしたかったけど、
全くそういう方向に行かないそうなんで。
すいませんね。
まあ、でも僕らっていろいろ勉強してそういうふうにわかるじゃないですか。
でも、身の回り見てもいろんな、たとえば触り心地の素材とか、
構成してる物質、生き物じゃなくても、
固いもの、柔らかいものとか、たくさんあると思うんですけど、
って考えると、昔の人ってもっとその基本的な構成要素もたくさんあると思ってたんじゃないか?
って思うんですよ。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
だってさ、今こうやって呼吸してさ、吸ってる酸素とさ、
僕らの体の中にも酸素原子っていっぱいあるけど、
それが同じ酸素って思いつかなくないですか?あんまり。
確かに。
スピーカー 1
空気中の酸素とさ、水の中の酸素が同じなんてパッと考えたら思わないよね。
スピーカー 2
そうそうそう。幻想的には一緒じゃん。
でも組み合わせによって、何がくっついてるかによって全然違うものになってる。
みたいなのって結構おもしろいかなと思ってて、
これ結構科学、化学のおもしろさだと思うんですよね。
こういう組み合わせとかって。
じゃあ、この事実に人間はどうやって気づいたのかっていうのが結構おもしろいと思ってて。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
そう。というわけで、ちょっと前置き長くなりましたけど、
スピーカー 2
今回からサイエントークの科学史は新しいフェーズで、化学誕生編に入ります。
今まで過去の回で、結構紀元前ぐらいまでの科学の歴史みたいな話をしてたんですけど、
最近になればなるほど、当然分野が複雑化するんで、
スピーカー 1
全部並行してやるんじゃなくて、ジャンルを絞って、
スピーカー 2
紀元前ぐらいから中世とか近代ぐらいの流れを一気にかけ上がろうじゃないかという方向性になります。
スピーカー 1
じゃあ今日は紀元前から近代まで一気に科学?
スピーカー 2
今回は一気にじゃない。
スピーカー 1
一気にじゃないの?
スピーカー 2
今回は概論って感じ。
スピーカー 1
概論。
スピーカー 2
そもそもこの化学取り扱おうと思ったのは、
その科学の発展にすごく関わってる。
人間の歴史にもめちゃめちゃ関わってる分野ではあるから、最初にやろうかなと思った。
結構人間ドラマなんですよね。
この科学史でやりたい人間ドラマの話が詰まってるのが化学の発展なんで、
ちょっと最初にこれやろうかなと思いました。
物理とか生物とかは、また僕の命ある限りは別の時に終わり次第やるって感じ。
スピーカー 1
便宜上、科学っていうとサイエンスの科学とケミストリーの科学がややこしいんで、
スピーカー 2
ケミストリーの方は化学って呼ばせていただきます。今後。
スピーカー 1
なので化学誕生編の今回は概論です。
スピーカー 2
概論やってから細かにやる感じ?
スピーカー 1
そうそう、次回からは次系列って感じでやります。
スピーカー 2
概論、まず化学って歴史的に見ると発展していくためのハードル、難易度結構高いんですよね。
それって何でだと思いますか?
スピーカー 1
やっぱ見えないし、生物とかだったらさ、見えるしさ、何なら解剖とかしたらさ、なんとなくわかるじゃん。
細かいものは見えないけど。
でも、化学って見えないものとかもあるし、機体とか。
スピーカー 2
でも、あってるあってる。
スピーカー 1
分析が結構難しいっていうのがまずある。
スピーカー 2
これって今で言ったらさ、たとえば顕微鏡とかそういう分析機器があるとちっちゃいもの見えますとかあるけど、
スピーカー 1
化学ってなんなら顕微鏡あっても見えないぐらいの話をするんで。
だってそもそも元素とか原子とかってさ、見えないもんね。
スピーカー 2
そう、見えない。
スピーカー 1
顕微鏡でも見えないもんね。
スピーカー 2
顕微鏡でも、光学顕微鏡だと見えないですね。
スピーカー 1
そんなものから成り立ってるっていうところを発見するまでも、たぶん長いよね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
っていうのも、見えないっていうのもあるし、そもそも重さを測るっていうのもむずい。
スピーカー 1
たしかに。
スピーカー 2
だって僕らは今、測りなかったら、重さどうやって測るっていうのは難しくない結構。
スピーカー 1
そっちか、もうそもそも測りがないってことね。
スピーカー 2
そう。
スピーカー 1
ちっちゃいものを測る手段がないとかじゃなくて、そもそも重さを測る手段が確かに始めなかった。
スピーカー 2
それもむずかしいし、よく化学で出てくる温度とかも、何もないとこで測れってやってもむずかしいし。
スピーカー 1
たしかにね。
スピーカー 2
って考えると、比較対象として、たとえば物理とかを出すけど、物理とかはさ、物を投げてどれぐらいの場所に落ちますとか、
スピーカー 1
結構実験しやすいというか、できるはできる。
でもさ、物理もさ、温度とか圧力とか重さとか重要だけどね。
スピーカー 2
そうね、そこはかぶってるけど、
スピーカー 1
距離はたしかにわかりやすいかも。
スピーカー 2
そうそうそう、とか、それを法則として記述しやすいっていうのはまだある。
でも化学って、そのもの自体がどういうものかっていうのを調べるために、いろんなさっき言った分析とか観測が必要だったり、
そうなら初めて見つけたものを、たとえば混ぜたりしたら、それだけで火が出る場合とか、爆発しますとかも全然起きる。
スピーカー 1
たしかに、危険だね。
スピーカー 2
そう、めちゃめちゃ危ないんですよ。
なんで、すごいトライアンドエラーが必要なのが、化学の特徴でもあるかなと思ったんですよね。
これ結構僕の意見もあるんですけどね。
だから、間違えれないっていうのもあるよね。
スピーカー 1
やっぱりね、物理とか、量子力学とかじゃない、普通の物理、伝統的な物理、なんて言うんだっけ?
スピーカー 2
古典物理?
スピーカー 1
そうそうそう、古典物理とかだったらさ、ただ投げるだけで、その法則とか見つければいいからさ、危険じゃないもんね。
スピーカー 2
この式で、もの投げたときに、こういう式を作って、でもちょっとずれちゃうなとか、修正しないといけないとか、
まあ、わりとやりやすいけど、化学間違ったら、最悪、爆発したら死んじゃったりとか、手溶けちゃったりとか、する危険性は結構ある。
スピーカー 1
まあ、食品とかも同じかもしれないけどね。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
初めて見たきのこ、毒ありじゃないかみたいなのって、わかんないけど、そういう感じでトライアンドエラーが必要。
スピーカー 2
食べ物がめっちゃ似てて、たとえば、わらびってあるじゃないですか。
スピーカー 1
わらび餅の?
スピーカー 2
そう、わらび餅のわらび。
あれ、山菜のわらびってやつから取れた粉で、わらび餅作ってますけど、あれって毒あるんですよね。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
そう、毒がある草で、プタキロサイトって毒があるんですけど、それを人間は、昔の人は経験則的に、熱湯とかでぐつぐつ煮て、アク抜きみたいなのをすると、毒が取れるっていうのを、それもたぶんトライアンドエラーで見つけてて、こうやったら毒がなくなる。
だから、安全に食べれるっていう。
これもある意味だから、化学のトライアンドエラーの歴史っぽい感じだなっていう。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
っていう感じがありますね。
しかも、実際、これ、化粋分解してるんで、この毒を。
しっかり化学反応なんですよ。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
みたいのが、けっこうある。
だから、命がけでもあるかなみたいな。
たしかに。
スピーカー 1
で、その命がけのこと、かつ、調べなきゃいけない物質の数がとんでもなく多い。
スピーカー 2
最初に元素90種類ぐらいって言いましたけど、結局、その純粋なものだけじゃなくて、組み合わせのものをひたすら調べるのがけっこう化学なんで。
スピーカー 1
そうだよね。しかもさ、はじめなんて、そもそも元素から構成されてるってわかんないからさ、もうなんか、目の前に相当たくさんなものがあるわけじゃん。
それを一個一個調べなきゃいけないってなったら、もうすごく大変だよね。
スピーカー 2
すごく大変。
うん。
これはね、化学って一個にくくっていうのも無理あるなっていうぐらい。
スピーカー 1
たしかに。
スピーカー 2
気がするね。
スピーカー 1
それは何?有機化学と無機化学とかに分けたいっていう。
スピーカー 2
うん、実際分かれてたりするし、とか、あとは、最近だと元素作る研究とかもあるけど。
最初に天然に備えそうな90種類って言ったけど、今実際118種類、元素ってあって。
でも、まだ発見できてない元素ってあるんですよね、いっぱい。
619番目以降の元素とかは、今仮の名前ついてるやつとかもあったりするけど、それはまだ発見できてないとか、人工的に作ることがまだできてないみたいな元素もある。
だから、まだ増えようとはしてるんですけど、とにかく調べなきゃいけないものの数はとんでもなく多い。
なので、化学の大変さまとめると、結構体張ってるし、調べることめっちゃある。
だから、結構昔の人苦労してたよっていうのはあるんですよね。
スピーカー 1
なるほど、なるほど。
スピーカー 2
味見とかよくしてたらしいからね、昔の化学者。
スピーカー 1
それも怖いね。
スピーカー 2
今だったらさ、水銀、例えばあったとして、絶対なめないじゃん。
見るからにやばそうだし。
だけど、昔の人普通になめてるからね。
スピーカー 1
えー、大丈夫だったんかな、それで。
スピーカー 2
いや、水銀中毒です。
いや、このままほんとにそう。
そうなんだ。
スピーカー 2
ちょっとなんか一人、すごくこの化学の歴史を体現してる人がいて、
一番いっぱい新しい元素を発見したと言われてる人って聞いたことありますか?
スピーカー 1
ないです。
スピーカー 2
ない?
スピーカー 1
あるかもしれないけど、忘れました。
スピーカー 2
でも、結構これすごいことだから有名そうじゃん。
スピーカー 1
うん、有名そう。
スピーカー 2
これ、カール・ヴィルヘルム・シェーレさんっていう人なんですけど、聞いたことないでしょ?
ない。
これね、めちゃくちゃ新しい元素を見つけてたり、
例えば、塩素とか、洗剤混ぜるのは危険で出てくる塩素を初めて作って見つけた人とか言われてたり、
スピーカー 1
塩素、じゃあ、分子の塩素を作ったってこと?
スピーカー 2
あ、そうそうそう。
とか、バリウムとかマンガンとかもこの人一応見つけたって言われてたんですよね、最初。
すごいね、たくさん見つけてる。
たぶん聞いたことあるやつで言うと、ニューさんとかシューさんとかクエンさんとか。
スピーカー 1
あ、じゃあ、そっか。
元素の種類いっぱい見つけたっていうだけじゃなくて、その分子も見つけてるってこと?
スピーカー 2
あ、そうそうそう。
元素としては、バリウム、マンガン、モリブデン、パングステン、塩素、ヒ素とかを見つけてるんだけど、
それがめちゃくちゃピュアな元素として見つけてないとか、
あとは発表するのがちょっと遅れちゃったとかで、
いろんな人に結構鉱石を持ってかれているっていう不運な科学者と呼ばれてる人なんですよね、この人。
スピーカー 1
かわいそうな科学者ね。
スピーカー 2
ちょっとかわいそうな科学者。
でも結構すごいなっていう人。
スピーカー 1
そうだね、そんなどうやって見つけるんだろうね。
スピーカー 2
いやもうね、ひたすらこの人ね、いろんなものをね、加熱したり浄流みたいなことしたりとかしてる人なんですけど、
やっぱりこの人もね、ペロッてなめちゃうんだよね。作ったものとか。
なぜかめちゃくちゃ毒のシアン化水素っていうやつの味を確認したっていう記録も残ってる。
なぜか。
スピーカー 1
大丈夫なの?
スピーカー 2
それは死んでないらしい。
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
普通は死ぬ?
スピーカー 2
普通はね、死にますね、これ。
スピーカー 1
ちょっとなめただけでも?
スピーカー 2
結構。
スピーカー 1
致死量低いんだ。
スピーカー 2
でもなんか最終的に43歳ぐらいの時に、多分ちょっといろいろペロペロなめすぎちゃって、中毒でこの世を去ったとは呼ばれてるんですけど。
まあでもこの人も結構さっきまで言ってた化け学のトライアンドエラーをめちゃくちゃ実践してる人みたいな感じなんですよね。
スピーカー 1
いつ頃の人なの?
スピーカー 2
これ1700年代とかの人です。
でも1700年代でそんな感じだよ。
スピーカー 1
結構新しいのに、最近なのにそんなことしてるんだっていうこと?
スピーカー 2
300年前とかそれぐらいの時代でも結構そのトライアンドエラーが続いていたというか、みたいな感じなんですよ。
だからそれより前なんて本当によくわかってなかった、ずっと。
スピーカー 1
そうだね。300年前はちゃんとした分析機器がなかったの?
スピーカー 2
まだない。
スピーカー 1
なんかあるのとないのじゃ大違いなんだね。
だからある意味味も大切な情報の一つではあったってことだよね。
これがどんな味だっていう感じ?
この構造を持つものはこんな味がするみたいなっていう情報?
スピーカー 2
味で決定してたかわかんないけど、結構この時代とか1700年、1800年代ぐらいまで味の情報残ってたりするんですよね。
匂い、色とかと一緒にはやっぱり味。
スピーカー 1
面白いね。
スピーカー 2
でも超危ないことやってる。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
今ったらやんないよそんな。
スピーカー 1
普通に匂い、色までだよね。
スピーカー 2
匂い、色、あとは本当に分析できるんだったら光当ててみますとか、そういうのはあるけど。
スピーカー 1
資料とかね。
スピーカー 2
でも物としてちゃんとそういう対当たりしてるところが面白いなと思って。
スピーカー 1
確かに。