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みんなでサウナ
みんなでサウナ。明けましておめでとうございます。
おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
なんか、疲れていらっしゃる。
疲れているっていうかですね。
まあ、こんなもんですよ。
新年だからといって。
そうそう。だってさ、最初から飛ばしていくと、
確かに。
疲れるでしょ。
その後はもう上がる一方になってしまったら。
そうそうそう。
新年、最初からあんまりテンション上げすぎないっていうのが、
こう、生きていくコツみたいな。
あー、なるほど。
いいですね。
じゃあ、その学習して。
やっぱりゆっくりこうね、
あの、1セット目より2セット目、2セット目より3セット目の方が長くなるわけじゃないですか。
確かに。間違いなくそうです。
最初からこう長いこと入っちゃうと、
もうそれでなんか終了してしまうので。
はい。なるほど。
まあ、スローにスタートした方がいいかなという。
やっぱりサウナ絡みのスローかな。
そうそう。今無理くり絡みましたけどね。
そんな感じで今年もやっていければなと思います。
はい。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回まで高山さんに来ていただいたと思うんですけど、
はい。
アフグースの話とかいろいろ面白かったでしょ。
めちゃめちゃ面白かったです。
なんか初めて知ることも多かったじゃないですか。
もう本当に全部知らないことだったので、
もう新鮮すぎて、あ、こういうことがあるんだなって。
そうですよね。
若干、自分で言っておきながらなんですけど、
はい。
テンション低いですよね。
なんかもうさ。
なんか引っ張られてない?
なんか同じテンション感なってきましたね。
そうでしょ。
お互い。
なんかこう。
あれ?
まずいまずい。
本当にサウナ式で静かに話してるみたいな感じになってますけど、
なってますね。
さすがにこのまま行くと寝ちゃうんじゃないかっていう。
寝ちゃいますよ。
聞いてる人が。
聞いてる人寝起こくなっちゃう。
上げていきます。
上げていきますので。
徐々にね、上げていくということで。
徐々に温めていきますので。
しましょうか。
はい。
公衆サウナを作りたいっていうね、今回のコンセプトにしては、
ゴールにたどり着いてしまう可能性があるぐらい、
強力なギストをですね、お招きしようと思っておりますので。
素晴らしい。
小林彩奈さんという方で、
はい。
まさに公衆サウナの国フィンランドという本を書かれてまして、
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もうフィンランドにも長いこと住まれて在住の方に、
わざわざ今日はズームでつないでいただくと。
本当にありがとうございます。
本当にありがとうございます。
ありがとうございます。
なので、本当に我々がこういうことだったら面白いんだろうなとか、
将来像はこういう形になるんじゃないかみたいなことの、
多分答えを知っている人だと思うので。
そうですよね。
まず最初に、そういういろんな話を聞いた上で、
我々のゴール、こういうものを作ったらいいんじゃないかみたいな、
全体像を描いていこうと。
それを、ここから彩奈さんと話した結果のグランドデザインみたいなものを、
さらにいろんな人に話を聞くことによって、
具体化していったりするという段階を経てればなという。
はい。ありがとうございます。
今回のゲストは小林彩奈さんです。
1984年生まれ、大阪神戸育ち、フィンランド在住。
大阪大学在学中にフィンランドに留学して建築学を学び、
その後、都内出版社に就職。
2011年に再びフィンランドへ行き、
現地大学院で芸術教育学を勉強する傍ら、
在住ライター・コーディネーターとしての活動をスタート。
2016年に大学院を修了後、フィンランドで開業し、
コーディネート業務とともに、
日本とフィンランドの浴場文化へ橋を架ける活動に取り組まれています。
本日はフィンランドからズームで参加していただいています。
それでは小林彩奈さん、よろしくお願いします。
こんにちは。明けましておめでとうございます。
おめでとうございます。
ご無沙汰しております。
よろしくお願いします。
初めまして。
すごい楽しみにしておりました。
ありがとうございます。
番組の趣旨としては、地域にファブリックのサウナ、
公衆サウナというものが作れたら面白いだろうなという、
割と漠然としているんですけど、
そんな話を雑談という感じで、
いろいろしたいなというふうに思っています。
わかりました。
そもそも岡さんやこのプロジェクトメンバーの中で、
公衆サウナって一体どんな定義で捉えているんだろうというのが、
逆にちょっとわからなくもなったし、興味を抱いたんですけど、
というのは私の考えというか感覚で言ったら、
もう東京にもたくさん公衆サウナできてるじゃないって。
多分私の方が公衆サウナの思い描く定義が広いんですかね。
なるほど。
なんか公衆サウナというのの、
僕の漠然としたイメージとしては、
使用できるハードルがすごく低いというか、
おそらく本で言うと、
市民の人たちが自分たちの手で自分たちで作って、
自分たちで管理していくみたいな。
究極は多分ああいう形で、地域のハブとなるようなというか、
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コミュニティみたいなものになり得るサウナというのが、
もしかしたらあったら面白いのではないかという、
そういう漠然としたイメージなので。
じゃあいわゆる汗を流して整うというのか、
サウナに入るというのが、
そのメインの目的ではあるけれども、
それが一つの環境となって、
そこからいろんな人の交流とか、
出来事が生まれていく場所みたいな、
そんな感じですかね。
そうですね。
イメージとしてはそういう場所があるといいなという。
日本にも数年前にようやく翻訳されて入った、
サウナのあるところという映画があった。
ご覧になりましたかね。
まさにこのサウナのあるところという、
そんなイメージですかね。
そうですね。
サウナというよりは、
それが一つの環境みたいになって、
そこでいろいろ行われる、
そういう起爆剤になる場所を作りたいみたいな感じかしら。
そうですね。
それがそういう場所に行くモチベーションとして、
ちょっと健康になれるとか、
ちょっと気持ちが良くなるとか、
全員が全員その目的で来る必要はないと思うんですけど、
友達と一緒に夕方時間空いたから、
ちょっとあそこを開放してるから、
なんとなくイメージとしては市民プールに近いんですけど、
なるほどね。
なんかそういうような場所で、
それこそ市民プールの換算機というか、
使ってない時期とかに、
祭壇室みたいなのがどーんと置いてあって、
僕のイメージですよ。
そこにいろんな人が来て、
水風呂があり腰ぐらいのプールに水が入っててとか、
ちょっと休憩できる場所があったり、
ドリンク販売したり持ち込んだりしてもいいんですけど。
でもその意味では、
帰宅にも既にたくさんある銭湯っていうのが、
一つそれに近い形ではありますよね。
おそらく日本ならではの。
やっぱり銭湯って、
もちろんお湯には入りに来るけれども、
そこでご近所さん同士が情報交換したりとか、
時々餅つき大会とか、
いろいろイベントもやってるイメージはあるので、
アクティブな銭湯だと。
私の本でも帯の部分に、
フィンランド版銭湯に学ぶっていう風に書かせていただいたんですけど、
これってそもそも、
自分のこの本を書いた動機の話をさせていただくと、
もともとは私、
日本からフィンランドに移住するまでは、
3年ほど東京で雑誌編集者として働いてた時代があったんですけど、
この時ってずっと銭湯が用意してたんですよ、毎晩。
一応家にも小さいバスタバあったんですけど、
仕事柄どうしても、
帰れるのももう終電で帰れるみたいな。
帰れたらいいかなぐらいの。
あとずっと神保町界隈に閉じこもってたし、
自宅はその時、高円寺にあったので、
今すごくいろんな有名になっているコスリュウさんがありますよね。
有名な銭湯。
あそこの私すぐ裏みたいなところに住んでたので、
あそこは夜の2時前ぐらいまで開いてたんですよ。
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だから終電で帰ったとしても必ず寄ることができたので、
あそこを中心に、高円寺って結構風呂なしアパートとかも多いから、
それもあってすごい密集して銭湯がたくさん集まってたところだったので、
定休日だったら違うところ行ったり、
あるいはいろんなところを探望したり、
土日だったら都内の別の区の銭湯行ってみたりっていうのでずっと行ってて、
やっぱりその銭湯の良さが自分の中でまずベースにあって、
フィンランドに引っ越してきたときに、
もう風呂やああいうのないのかと。
ヨーロッパの多くの国で、
多分日常習慣としてシャワー以上の入浴をしてる国って意外とないと思うんですよ。
まあやっぱシャワー浴びて終わり。
スパとかがね、所々にあったりはするけれども、
それに対してフィンランドは一応このサウナという入浴文化が、
本当に日本人にとってのお風呂みたいな感覚では根付いてるわけですよね。
日本人にとっては多分サウナっていうと、
いわゆる自分たちで足を運んでお金を払って入る施設のサウナが主流というか、
もちろん今自宅で持ってる人も増えてきているかもしれないけど、
多分まだ少数派なので、
外で入るものという感覚あると思うんですけど、
そもそもフィンランド人にとっては公衆サウナっていうのは、
いろんなサウナの位置形態でしてからじゃなくって、
自宅にはまず自宅のサウナがあり、
だからこれ日本のお風呂場みたいなもんですよね、家の。
で、オフィスとか、あと大学内とかにもあるんですよ、サウナっていうのは。
日本の家に、だいたい一家に一台風呂あるじゃないですか、
あのぐらいの間隔でフィンランドは一家に一サウナがあるっていう感じで捉えても大丈夫?
えっとですね、多分一軒家は確実に持ってると思います。
で、集合アパートの場合は、うちみたいに好きな時間に自分で入りたい人は、
シャワー室の横にサウナ室のついている、いわゆるサウナ付きの物件っていうのが、
各部屋ごとに入っている棟もあれば、
あるいはそのマンションの棟に一つとかフロアに一つみたいな形でサウナを持っていて、
例えば木曜日の17時からは205号室さんの時間とか、
金曜日はその棟の中の女性全員が使っていいですよみたいな、
その分担の仕方はそれぞれですけども、
そういう形で少なくとも建物の中に一個はあるかなという感じですね。
だから基本的に皆さん、ほとんどの方っていうのは、
外にお金払って入浴しに行かなくても、
まずサウナに入る環境っていうのは整ってるわけですね。
さらにその上で、例えば日本のホテルに大浴場があるように、
フィンランドのホテル泊まったらほぼ必ずサウナが付いていて、
宿泊客用に夜とか朝に温めてくれてるっていうのもありますし、
さっき話しかけた会社だったりとか大学っていうのは、
これはもういわゆるみんなでパーティーというのか、
親睦会をするためのサウナですね。
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なんとなく皆さんも噂に聞いてると思うんですけど、
フィンランド人って本当サウナはサウナに入るだけではなくて、
その中で飲むことも大好きだし、おしゃべりすることも大好きだし、
オフィスとか学校とかにあるようなサウナっていうのは、
ダウン室が必ず横についてるんですよ。
そのダウン室もそんな何でも揃ったゴージャスな部屋というよりは、
本当にただのソファーとか椅子だけが雑然と並んでて、
簡易キッチンがついてて、
そこにみんな食べ物とか飲み物を持ち寄ったりケータリングして、
ある人はそこで飲みながら、サウナ入りたかったらサウナに入って、
ベランダに出れたらそのまま外局する人は捨てっていうので、
集まっても20人が集団行動するんじゃなくて、
おのおの好きに過ごすまさにホームパーティーみたいな使い方をするんですね。
これは自宅サウナもそうで、
例えば私の家のサウナも、
家で夜みんなでパーティーしようとかなったら、
サウナはずっと付けっぱなしにしとくんですよ。
皆さんが来たときに、
サウナ入りたい人はバスタオル持ってきてねみたいな感じで言っといて、
基本はリビングで食べたりとか音楽かけたりとか、
みんなでダラダラしてるんだけど、
来た人は勝手にうちのサウナ入って、
勝手にベランダで外局してまた戻ってきてみたいな、
パーティーの一部というのがみんなの社交の場の一部として、
まさにサウナがそういう場所でも機能していると。
あとはコテージを皆さんお持ちなんですよね。
なんとなく日本人にとってはコテージや別荘を持ってるって、
お金持ちのイメージあるかもしれないですけど、
おそらく多くのフィンランド人は所得とかに関係なく、
森とか湖の近くに、また自分の実家とは別のとこに持っていて、
それはだいたいおもやと、
そして後半にもう一個サウナ等が別荘にあるってことです。
めちゃめちゃ羨ましいです。
でもこれが、このサウナの目的は、
さっきみたいな社交とはちょっと違って、
多分周りの自然と一体感を感じながらサウナと、
そしてその外の湖や森っていうのを行き来することで、
自分が自然の一部として楽しめる、
そういう時間の提供をしてくれるサウナなので、
言うならば日本の温泉旅行の露天風呂とか、
絶景温泉みたいな、それに近いのかなとは思うんですよ。
なるほど。
そういういろんなサウナがいろんなとこある一つの形態が公衆サウナであって、
これはいわゆる入浴料を払って、
営業時間が決まっていて、
その中で皆さんのサウナを楽しむと。
ちなみになんですけど、
そういう営業時間があって、
みんな誰でも不特定の人たちが入ってくる、
これを私はもうすべてを公衆サウナだと思っているので、
その意味で日本にある今どんどんできているのは、
全部公衆サウナだと勝手に思っているんですよ。
ただし、実際フィンランドの街角にあるのって、
実は公衆サウナ以外に、
貸切サウナというスタイルの方が圧倒的に数は多いんです。
私の本ではあえて除外したんですけど。
貸切サウナというのはまさに、
さっき言った大学とか学校にあるサウナ、
オフィスのサウナがそれの一部だと思うんですけど、
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要は内輪で貸切って1時間なんぼとか決まっていて、
だいたいサウナとミニキッチンと談話室みたいなユニットなんですけど、
そういうところを借りて、
おのおの楽しんだりパーティーしたり、
サウナ入る人が入るっていうための貸切空間って、
結構街中探せばいっぱいあるんですよ。
こっちの方がよっぽど数は多いです。
それが特殊形態になってくると、
見たことあると思うんですけど、
観覧車のゴンドラが1個サウナになって、
あれもうだから貸切サウナですね。
究極の4人しか入れないですけども、
サウナが回ってるんですよ。
観覧車のゴンドラの1つに紛れて、
仲間うちで買えるものだし、
どのくらい時間かかるんですか?
これね、そんな大きくないし、
速いので回るスピードが2、3分で実はそこに出るんですよ。
入浴車はインカムつけておいて、
これね、1周だったらちょっと物足りないぐらいなので、
2、3周したところで次降りますっていうのをインカムで使いといたら、
それが次に下に回ったときに開けてくれる。
確かにでもね、1周15分とかしたら、
出たいのに待てない。
そうですね。
結構機密性はありますから。
でもせっかく一番上に行っても、
ロールしたらロールの湯気で絶景が見えない。
確かに間違いないですね。
下の方でロールしておいて、
ちょうど上で消えるぐらいの塩梅で消させてやる。
なんかバーガーキングとかもあるでしょ?
そう、これはね、残念ながらコロナの間に、
バーガーキングはやってるんですけど、
下のサウナ室は閉店はしちゃったんですけれども、
今言われたようにバーガーキングとかも全然違うお店が、
そういう地下とか別室に貸切サウナ、別室を持ってて、
あれなんかもまさに誰でも好きに使っていいですよではなくて、
先に予約をした特定のグループが使って、
電話したら上からハンバーガー持ってきてくれるみたいな。
それ餃子屋じゃん!
やばい!
京都の餃子屋じゃん!
そうね、餃子屋さんに近いですね。
京都に餃子屋っていうところがあって、
中央の奥に扉があって、そこから先がサウナになってるっていう。
え、あるんですかそんなところ?
知らなかったです。
中からドリンクとか食べ物も何なら頼めるっていう。
じゃあ入りながら食べれる。
そうなんですね、壁にコマドがあって、
そうそう、コマドがあってガラッと開いて何をするって言って、
注文して、
注文して、
そして時間が来たらガラッて、
その壁と壁の間に隙間がちょっとあって、
置いてあるんですよ。
うんうんうん。
注文したものが。
餃子食べながらサウナに入れる。
入れるっていう。
めちゃめちゃ入りたい。
そうですね。
だからなんかその、
フィンランド人はサウナで飲むらしいみたいなことばっかり取り立てられるんですけど、
それはもう今お話ししたようにそのサウナっていうのがサウナに入るためだけの目的に行っているというよりは、
まさにちょっと豪華さんが目指しているのと近くて、
サウナが一つのなんか心地よくなれる環境要因の一つとなって、
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その気持ち良さを利用しつつ、
オープンマインドになった状態で人との交流を楽しんだり、
さらに飲んだり食べたりっていうね、
そういうのって自分へのご褒美じゃないですか。
そうですね。
気持ちをリフレッシュしたり、
あげたりっていう、
そういう形でサウナっていうのは使われるし、
でも本当にストイックに、
まあ己と向き合いたいなら、
それは家のサウナで一人でやればいいことだし、
自然を感じながらサウナを楽しみたいって言うんだったら、
それはコテージのサウナでやればいいことだしっていうので、
すごくその目的とか気分によって、
そのサウナを使い分けているイメージだと思うんですね。
なるほど。
で、だいぶちょっと話飛んじゃったんですけど、
私自身が2011年にフィンランドに完全に移住はしてきたんですけども、
その当時が、当時というか2011年は、
まだ全然公衆サウナって聞こえてもこなかったんで、
そんなものがあるなんてことは。
それはフィンランドでも。
本にも書いているように、
もう全然まだ捨たれてた時だったんです。
やっぱり戦闘みたいなのと一緒ですね、日本のね。
本当そうなんですよ。
日本の戦闘も捨たれていって、どんどんなくなって。
そうなんです。
なんか、まあなんでそうなったかっていうと、
公衆サウナっていうのは、昔は単純にみなさん家にサウナがなかったから、
街のサウナにお金出していくしかなかった。
やっぱりそこも日本の風呂と一緒ですね。
戦闘もそうじゃないですか。
そうなんですよ。
文化住宅とかでき始めて、一家に1台風呂ができるようになって、
戦闘はどんどんいかなくなって、高齢者のものみたいになっていくっていうね。
そういうことです。
まあ近いんですね、やっぱりそこはね。
そうです。だから、まあもちろんフィンランドって2000年前から入られてはいました。
まあもうちょっと遡れないんですけど、ずっと女の中の形態ではやってたし、
田舎地域だったら、もう一家に1サウナっていうのは多分当たり前だったんですけど、
フィンランドってずっとスウェーデンとかロシアの支配に翻弄されてた国だったので、
1917年にようやくロシア革命の年に独立を果たしたんですけど、
結局今の首都であるヘルシンキっていう街も、ヘルシンキが首都になったのって、
せいぜい200年くらい前で、それ以前ってもっと西の、要はスウェーデンに近い側のトルクという街がずっと首都だったんですね。
だからまあ今でもそこが一時的には京都みたいなものなんですけど、
それを東京に移した理由は何かって言ったら、シャンクトペテルブークとかロシアに近いからです。
同じバルト海岸でもより東に移してきたので、それまでのヘルシンキってただの漁村みたいな街だったんですよね。
で、それが一気に宅地開発されて高層住宅とか階層住宅もできたときに、結局その階層住宅を作ってしまうと、
当時まだ薪サウナしかなかったですから、要は木を燃やさないといけないから、
肺炎装置も必要だし、火災の要は恐れが大きいわけですよね。
すごく乾燥した国なので、やっぱり一回燃えると山火事とかも恐ろしく回ってしまうから、
すごくみんな火に対しては敏感なんですよ。
で、そうなると一家に1サウナはもう実現できないと。
で、ってなるともう街角に大きいサウナ屋さんドーンと作って、その中で入るしかないよねってなるわけですよね。
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で、そういう経緯の中で1800年代終わりぐらいから900年代に入ってきたときに、
この甲州サウナという街のサウナ屋さんの形態ができて、都市部で流行ったわけですけど、
今みたいな経緯があるから、甲州サウナって実はフィンランドでも本当に局所的な文化で、
田舎の村とか地方の緩やかな都市には何もそういう文化は残ってないし、
残ってないも何もないんですよ。みんな家にサウナあったからそんなに必要なかったので、
甲州サウナが流行ったのはヘルシンキだったり、あるいは労働者が集まっていたタンペレという街だったり、都市だけです。
確かに日本もそうですよね。
地方都市ってそんなにサウナがたくさんあるのではないか。
銭湯がたくさんあるというよりも、やっぱり京都とか大阪とか東京とか、
都市部に集中して銭湯ってバーってたくさん、人口が多いというのもあると思うんですけれども、
確かにその辺もすごい日本のその銭湯の経緯と似てますね。
そうなんですよ。歴史が似てる分、結果的な現象もよく似てて、
これが面白いのが、結局フィンランドのそういう家にサウナが作れなかった時代から、
なんでその後集合アパートですら作れるようになったかって言ったら、
フィンランド人が電気ストーブを開発したからなんですよ。
日本のお風呂も昔はゴイモンブローみたいに薪で焚いてたから、
そんなのは時間もかかるしエネルギーもかかるし、そもそも集合住宅入れるのは無理だろうって話ですけど、
これがガスだけになって電気になったからこそ、今どこでもユニットが簡単に入れれますよね。
よく言われますけど、サウナっていうこの夜景石に水をかけてその蒸気を浴びるっていう文化って、
全然フィンランド発祥のものではなくて、この北ユーラシア大陸、いわゆるロシアとかバルト3国とか、
もうこの辺りでは本当に昔から同じように虚構されていた生活習慣なんですよ。
だからよく日本のメディアとかがサウナ発祥の地フィンランドって言って、
やっぱりそこは本場の国とかに変えてくださいっていつも頼むようにはしてるんですけど。
でもそれはね、確かにね、そう思ってしまってたよね。
うん、思ってしまってましたね。
いや、これはでもね、フィンランドの戦略でもありますね。
オリンピックに持ってってはこれがサウナだっていうのをこれ見よがしにいろんな国に見せつけて、
もうこの入浴文化イコールフィンランドのサウナっていうプロモーションをやってのけたから、
これもうブランティングですよ、完全に。
日本もそうですもんね。
前回か1964年の東京オリンピックの先週裏にフィンランドチームがサウナを持ち込んだところが、
日本でサウナが広がっていく一番最初の期限と言われてますよね。
そうですね。
いわゆる温浴業界の方がこんな入浴方法あるのかっていうのをオリンピックの中で知って、
先週だったんですよね、確かね。
クレー射撃か何かの先週で。
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そうですね、クレー射撃の先週か何かで、自分自身もその先週裏で見ている人みたいなね、
逸話が残ってますけど、これがね結構世界どこでも起こったので、
だから例えばドイツでも未だにサウナの名前はザウナ、
Sをザって呼んじゃうのでザウナって聞こえちゃいますけど、やっぱりサウナっていう名前を取ってますし、
逆に言えばこのサウナをサウナっていう名前以外で呼んでる国っていうのは昔から根付いてたわけですよ。
バーニアとか。
だからロシアではバーニア語ですけど、これもやっぱりオリジナルの言葉だし、
バルト3国それぞれピルティス、ピルツ。
で、エストニア語ってフィンランド語とよく似てるのでサウンっていう名前で呼ぶんですけど、
これそれぞれやっぱり昔から自分たちの固有の言葉で呼んできたっていうことの証ですよね。
で、彼らがでもサウナ取られて他国はちょっとイラッとは思ってるんですよ。
うちらも同じことしてたしみたいで、その代わりではないんですけど、
まあ私結構そのいろんな国にね、その周辺国に行くんですけど、
行ってみんなに言われるのはこれ結構意外だと思うんですけど、
フィンランドなんてサウナをあんなインスタント食品みたいに電子化した国じゃんって言われるんですよ。
その電気ストーブを発明して普及したということに対してってことですよね。
そういうことです。
へー面白い。
だからなんかあの、本当インスタント食品っていう言い方ってまさにそうだなと思っていて、
結局あのインクにもうスイッチつけるだけで最短の時間でストーブが温められるじゃないですか。
はい、そうですね。
ロシアとかバルト3国で、もちろん今こそ、今でこそはそういうのもたくさん導入はしてるけれども、
やっぱり長い間その戦後ですら薪で炊いてサウナはじっくり炊いて入るもんだっていうその慣習をずっと続けてきたからなんですね。
なるほど、そうなんですね。
でも都市の中ではそれってやっぱり生き残れないじゃないですか。
だからやっぱりその現代のロシア人とかバルト3国の人たちっていうのは少なくとも都市の人たちっていうのはやっぱりあんまりそのサウナ文化っていうのを継承できなかったんですよ。
それはやっぱり田舎とか公衆サウナとしてある大きいところで入るだけで自家サウナみたいなものは彼らは告げなかった。
それは何でかって言ったらそのテクノロジー化に乗り遅れたからっていう部分があるんですね。
本当をゲイ系のモダン化してしまったから逆に言えばフィンランド人はこのサウナっていうのをこれだけ今でも一般に一大レベルで継いでて。
人が一番サウナに入浴する回数は圧倒的にフィンランド人が多いと思うんです。世界で。
なるほどなるほど。
周辺国と比べても。
それはこれだけテクノロジーの力でもって現代のライフスタイルに合う形でサウナっていうのを改変させてきたからなんですよね。
うーん。
あやのさんありがとうございます。
ありがとうございました。
今なるべくサウナ発祥の地を本場というようにしていますみたいなことってどう思いましたか?あやのさんに聞いて。
フィンランドって思い込んでたのでそれ以外のところとかも。
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逆にあやのさんからしたら日本も公衆サウナがめちゃくちゃあるんじゃないかっていうその概念とかも。
なんか人によって違うってあるんですけどその実際にフィンランドに住んでる方の意見とかで変わってくるんだなってちょっと思いました。
そうですよね。だから僕らの公衆サウナを作ろうという漠然としたところがやっぱり今回第1回目からして逆にじゃあどういう感じなのと逆に疲れる感じっていうのとめちゃめちゃ新鮮だし逆にこういうことの対応を通じて本当にその目標がブラッシュアップされていくと思います。
面白いなと思ったのでぜひ次回はどうやって普及していったかそういうようなところを続けて聞ければと思います。
聞きたいです。
ということでまた次回よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。